呪術廻戦の世界でMobが頑張る話   作:不知火りん

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初投稿です。モジュロが完結したのでこの熱が冷めないうちに投稿!

(注意)
転生主人公や最強の主人公が無双する類のものを求めている方には、向かない作品となっておりますのであらかじめご了承ください!!




【本編】
【日記形式】第1話 転生しました!


●1994年 4月2日

 

 5歳になった。ということで日記を付けようと思う。5歳で日記なんて、ちょっと爺臭いかもしれないが、まぁこちとら、記憶としては30年近く持っている。多少爺臭いのは、仕方がないと思う。

 

 ここまで読めば分かるかもしれないが、俺は最近流行りの異世界転生というやつをしたらしい。前世の記憶が戻ったのは少し前。最初は混乱して熱を出して寝込んだが、落ち着いて現状を整理すると、俺は異世界転生の中でもとんでもない当たりくじを引いたことが分かった。

 

 まずその1。現代日本であること。これはとても重要である。20数年、日本の生活インフラを経験してきた身としては、いくら何でもよくある中世世界への転生は耐えられない。

 そしてその2。家が太い。俺が今いる実家は広島県の瀬戸内海に浮かぶ島にある由緒正しい神社の家系だ。島一つが丸ごと私有地で、俺はその本家の跡取り息子。島といっても本土とも非常に近く(なんなら目と鼻の先)、本土にいくつかの不動産も所有している。働かなくても、その収入だけで食べていけるほどであり、将来は安泰である。

 そしてその3、環境が最高だ。東京の喧騒とは無縁の、穏やかな海と自然。美味しい魚。そして何より──許嫁が超絶可愛い。隣の離れに住んでいる小依(こより)という同い年の女の子なんだが、これがもう、前世で見たどの子役よりも整った顔立ちをしている。白い肌に、濡羽色の黒髪。性格は大和撫子を絵に描いたように控えめ。俺のことを「若様」なんて呼びながら、後ろをとことこついてくる。

 

 前世は社畜として死んで、こんな風に誰かがそばにいてくれる人生なんて、想像すらしなかった俺だが、神様も粋な計らいをしてくれたもんだ。これからはこの楽園で、小依とイチャつきながらスローライフを送る。まさしく、最高の人生である。

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

●1994年 5月14日

 

 前言撤回。スローライフ終了のお知らせ。あぁ、少し前の日記で「まさしく、最高の人生である。」なんて書いたからだろうか。早速のフラグ回収である。今日、親戚の集まりで盗み聞きした話が衝撃的すぎて、未だに手が震えている。

 

 京都の「五条家」の話だ。なんでも、数百年ぶりに生まれた六眼(りくがん)使いの子供が大暴れしているとかなんとか。「五条の坊主、なんでもウチの若様と同い年らしいぞ」だとか「あちらは億単位の賞金首だそうだ。若様も気を付けんといかんな……」だとか。そしてその大暴れしている子供の名前は、五条悟。

 

 ……六眼?五条悟?その単語が揃って、気づかないわけがない。

 

 ここは呪術廻戦の世界だ。

 

 最初は絶望した。あの世界、一般人はゴミのように死ぬし、術師は雑巾のように使い潰される地獄だ。

 

 だが、落ち着いて考えてみると、そこまで悪い世界ではないのかもしれない。

 「若様と同い年」ってことは、俺はあの五条悟や夏油傑と同級生になれる可能性があるということ。まず、俺が原作に介入し、夏油傑の闇落ちを防げれば、羂索(けんじゃく)の戦力は大幅に削れる。それに、渋谷事変においても五条悟の封印を阻止することさえできれば、それ以降の展開も何てことはないヌルゲーになる。

 

 俺にある「前世の記憶」という最大のアドバンテージ、それさえ活用出来れば、この世界でも十分やっていけるのではないだろうか。

 

 

 

 

●1994年 5月14日

 

 さらに朗報である。俺氏、呪術の才能がありすぎる件について。

 

 ここが呪術廻戦であると分かった以上、自衛の手段は持っておくに越したことは無い。そのため、今日、父さんに頼み込んで修行をつけてもらったんだが、どうやら俺にはチート能力が備わっているらしい。

 

 一目見て、数十年練習してきた父さんと同じくらい完璧に我が家の相伝術式である塩清操術(えんせいそうじゅつ)を扱うことが出来た。これには、普段ほとんど感情を表に出さない父さんや、父さんに呼ばれてその光景を見ていた母さんも驚いているようで、初めて二人の心からの笑顔を見た気がする。それと、これは追加で父さんから教えられたことだが、俺の呪力総量はとんでもないらしい。御三家と比較してもここまでの者はいないというほどなのだそう。

 

 俺、なんかやっちゃいましたか?

 

 俺のチート能力があれば原作ブレイクも簡単かもな。ガハハ。

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