今日は何をしようかなと俺が考えていると背後から輝広さんと声を掛けられて振り向くとそこには七乃さんがいたのでいたのでどうしたのですかと聞くと七乃さんは少しばかり悲しそうな顔をしながら話してきた。
「実はお嬢様から七乃に頼りきりは良くないとして他の者や自分の力を鍛える為にも七乃に休みを与えると言われたのです。私にとって休みはお嬢様の近くにいる事なのに」
それを聞いた俺は苦笑いをして七乃さんを見つめていた。まあ、確かに七乃さんからすればそちらの方が休息に近いかもしれませんよねと考えていた。
それで俺のところに来たのは良いですが俺で良かったのですかと尋ねると・・・
「それはこの前に助けてくれましたし何よりも私が見張っておかないとお嬢様に何か変なことをするかもしれませんので」
流石に理由もなしではやらないよ!?そこまで信用されていないのか。
※当然な結果です!
そんな事で共に行動をする事になった、それでも今日は休みなので特にすることはないのだけどなと思いながら歩いて行くと七乃さんが話し出してきた。
「そう言えば輝広さんってどんな立場の人間なのですか?金ケ崎城の城主であるのは聞いていますが」
そうだな、確かに詳しくは説明していなかったなと思いだして七乃さんの質問に答えるのだった。
「そうですね、俺の国では金ケ崎城の城主以外に一乗谷幕府の大老を務めていて朝廷から官位を貰っている。正六位長門守と言うやつだ。詳しく説明すると長くなるからしないけど」
本当にこの辺りを話すと滅茶苦茶に面倒くさいのである程度に簡易的に説明をすると七乃さんはやはり身分は高いのですねと言われた。
まあ、それなりに高かったと思うよ。石高は18万5千であったけど。
微妙なラインであるが本拠地である一乗谷を守る最後の砦が金ケ崎城なのでそんな意味では石高では語れない以上に信用されているが。
そもそも朝倉と名字はなっているけど元々は氏家であったからなと言うと七乃さんがどうして名前を変えたのですかと聞かれたので答えてあげた。
「まあ、大殿の娘を貰って氏家から朝倉に変更をして朝倉一門衆に加わった経緯があってな。生まれは美濃の国であり斎藤道三の家臣、美濃三人衆の一人、氏家卜全の次男として生まれたのだよ。まあ、説明をしても分からないかもしれないが」
本当にマイナー武将の次男として転生した時は滅茶苦茶に焦ったし何よりも生まれた場所がまさかの関ヶ原であり後の天下分け目が行われる場所じゃないですかと思ったほどだ。
本当にそんな俺がここまで来れたよなと時より今でも感心をしている。
そんな事を話してもつまらないでしょうと言って俺は外に出掛けることにした。
やはりこの時代は空気も美味しいなと感じながら自然の中でゆっくりとしていた。
「七乃さんって美羽ちゃんのお世話係に任命されたけど一体、どんな出会いだったのですか」
「やはり気になってしまいますか!なら教えましょう」
そう言いながら七乃さんは語り始めた。
美羽ちゃんに出会う前の七乃さんは他人に言われるままに生きてきて何の為に私は生きているのだろうと思いながら暮らしていたと言うのだ。
そんなに退屈な日々だったのですかと聞くと都で汚い大人たちを見ていたせいで私はと話しておりうわーと思いながら聞いていた。
確かに昔からそれを見ていたらなと思っていたらだからこそ私はお嬢様の補佐として始めて顔を見た時に暗かった人生が色が溢れて私はとても言葉には出来ない感情になりお嬢様の為に頑張ろうと決めたのですと嬉しそうにしながら話していた。
なるほどね、確かにどんな形でも仕えたい主が見つかった時は嬉しいよねと言うと輝広さんもそうなのですかと聞かれたので答えてあげた。
「そうだね、大殿・・朝倉義景様に命を救われそして必要とされていたから。実は先程に話していたかもしれないが氏家の実家は俺は必要とされていなかった、ただの道具として扱われていて周りからも期待されていなかった」
そう、幼い頃は期待してくれていたのは斎藤道三様と明智光秀様と竹中半兵衛様しかいなかった。
そしてその三人も俺が10歳の頃に亡くなって俺は一人だった・・・色々として頑張っていたけど周りの者たちの中から俺を殺そうとしてくる者も現れた。
そうしてそんなある日に深手を追って逃げていた時に多くの追撃から越前の国主と言う立場にも関わらず元服前の俺を助けてくれた。
そして俺の才能がほしいとして頭を下げてお願いをしていた。
命の恩人なのにここまでして俺を認めてくれてそして家臣に対する優しさもあり俺はこの人に仕える為に頑張っていたのだなと考えて俺はそこから朝倉義景様の家臣になったと教えた。
それを聞いた七乃さんはくすくすと笑いながら本当に私達って似ていますねと言われた。
確かに七乃さんの過去も意外と俺と似ているのでそうだねと言いながらお互いに笑っていた。
「前に家臣たちから俺と七乃さんは似ていると言われていたけど強ち間違いではないのかもしれませんな」
「そうですね、これで輝広さんの変な好みがなければもっと仲良くできますね」
「その〜それは難しい話ですな・・・でも俺は少なくても七乃さんなら幼くなくても恋人に迎えたいですかなぁ」
それを伝えると七乃さんは顔色を真っ赤にしてそんなことを言わないでくださいと言いながらも恥ずかしそうにしていた。
本当に魅力的な女性だなと思いながら俺と七乃さんとの大切な時間は過ぎて行くのだった。