「安治殿、今日もこの武器の調整をお願い致します」
「おー、愛紗殿か。良いですぞ、そこでしばらく待ってくだされ」
そうやって脇坂安治の鍛冶場に来たのは愛紗であり最近、愛紗の武器を新しく作ってもらって調整しているのだ。
「安治殿は本当に素晴らしい鍛冶職人なのですね。私には到底出来ません、火縄銃と言いましたか、あれ程の物をイチから作れるのはやはり素晴らしいと言えますから」
「いいや、自分もそれなりに鍛冶職人として自信はありますがそれでも殿の鍛冶能力に比べるとやはり劣ってしまいますがな。でも火縄銃の製作なら互角に戦えると自分はそう思っておりますがね」
そんな事を話していると愛紗がどうしてそこまで朝倉輝広殿を尊敬しているのですかと聞いてきたので脇坂安治は嬉しそうにしながら過去の話しを始めた。
「そうですな、どうしてここまで殿のことを尊敬するような事になったのか話しましょう」
そう、これはまだ元の世界で自分が幼い頃の話になる・・・・
自分の村はあんまり豊かではなくなおかつ自分の家なんて父親が討ち死にして母親のみで育っていたある日に村で疫病が蔓延して大惨事になっていた。
それでも国は全くも助けてもらえずに母親も必死に自分を助けようと動いてくれていたが日に日に弱って死ぬのかなと思っていたある日に一人の幼い医者が村を助けるために動いてくれたのだ。
そうして村や自分を助けた幼い医者はお礼を受け取るどころか村の為にとある程度の資金を与えてくれた。
そして村のためにと持っている知識を教えてくれて自分も一緒に教わっていた上に遊んでくれと話していた。
すると愛紗がその医者は本当に人格者なのですねと言うと脇坂安治はそれもそうですよと言いながらその男の正体を話した。
「まあ、その正体こそ!うちの殿であるですよ。幼い頃、殿は寿丸と名前でその時に自分を助けてくれたですよ!今でも覚えておりますぞ」
そんな事を聞くと朝倉輝広殿は医学にも通じているのかと驚いていると脇坂安治が答えた。
「医学だけではありません!商い!鍛冶!!茶道!!!内政!!!!何よりも軍略に長けているのです!!!!!」
気合い入れて言うと愛紗が苦笑いをしながらそうなのですねと言って聞いていた。
そして脇坂安治は鍛冶を朝倉輝広から学んで立派な鍛冶職人になったと言っていた。
「私も朝倉輝広殿から何か教えて貰えたら良いのですが・・・・」
「きっと何か教えてくれると思いますよ、自分からもお願いしてみましょうか」
「!?良いのですか?わざわざ私の為に」
「良いですよ!では後日に殿に聞いてみますので気軽に待っていてくだされ」
そうして脇坂安治と愛紗は二人なの楽しそうに話をして過ごしていた。
それを見ていた朝倉輝広は時間がないけどここまで脇坂安治が気に入っているなら頑張ろうかと後日にしっかりと愛紗に対して色々と教えるのだった。
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「やはりいくら何でも合肥にいる黄巾賊たちが強すぎるな」
山崎長徳は集まった情報を整理して考えていた。
東では黄巾賊が出現して活発になりそして占い師の予言では天から太平に導く者が現れると変な予言もありまさに混沌と言えた。
その中でも黄巾賊は普通ならばあっと言う間に倒されてもおかしくないのに合肥にいる黄巾賊が強過ぎて討伐軍を何度も倒している。
(おかしい・・・いくら何でも・・・・やはりこの世界の異変は少なくても合肥にあると言えるな)
曹操軍、孫堅軍など後の英雄たちを破るほど黄巾賊は強くはない・・・もしも他の力を借りていたら・・・ありえる可能性だ。
張角たちではこんなことは不可能、つまりは補佐に付いている者が・・・それを調べているとようやく名前を判明したが聞いたことがある名前と全くも聞いたこともない名前であった。
「大将!張角の補佐をしているのは合肥を支配していた周姫と言う女です!またその周姫の仲間には外人だと思われる仲間が・・・一人はホメロスと言う男にもう一人はシズナと言う女です」
うん〜聞いたこともない名前が二人と周姫は確か、あの周瑜の娘であり母親が小喬であり二人とも美形であったので娘も相当な美女だと書き残していたが・・・。
それにしても何で周瑜の娘が黄巾賊に味方にしているのか?
謎が深まるばかりだ、これは一度、殿の元に戻って相談をしたほうが良いかもしれないと感じていた。
その時に天の御使いの名前が判明してその者の名前が北郷一刀という名前であり北郷って確か、島津家の分家であったなと考えていた。
しかし、一刀と言うのは北郷一族の中で聞いていなし過去にもいない・・・・!!!つまりは未来から来た可能性がある。
そうなればもしかしてこの分からないホメロスと言う男にシズナと言う女のことを知っているかもしれない!!
そう感じ取れた山崎長徳はすぐに北郷一刀と一緒に行動をしている義勇軍に向かう事に決めるのだった。
今回ばかりは独断になってしまうがまあ、いつも殿にはロリコンの件でこちらまで迷惑をかけているので怒れない筈だとして某は義勇軍が滞在している場所に向けて行くのであった。