神次元インデックス   作:魔界魔MK2

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魔界魔「少し長くなったか……?」



9本目:女神ホワイトハート

 

 

 =ルウィー・城=

 

 

「着いたな」

 

ここはルウィーの城、他にも色んな城があったが、ここが一番大きくルウィーの頂上にあった。

恐らく、ここがブランの拠点だろう。

 

「さて、ここからは何が起きるか分からないわよ、準備はいい?」

 

「今更ここまで来ておいて準備も何も、私はいつでも準備万端だよ!!」

 

ネプテューヌは相変わらずだ。ある意味この超絶前向きさがネプテューヌの長所かもしれないが

 

「俺も大丈夫だけど、…プルルート寝ちまったよ」

 

ここに来るまで歩いて10分程の道中だったが、その間にプルルートが寝てしまった。静かに寝息を立てていて、起こすのもなんか申し訳ない

 

「…置いていくわけにもいかないわ、悪いけどそのまま連れていくか、起こすかどっちかにして」

 

「…起こすのも悪いし、このまま連れて行くよ」

 

…仕方ないのでモンスターの相手は二人に任せることにした。モンスターはいないと思うが

 

 

 

 =???=

 

 

「クックック、罠とも知らずに来たか、女神共……」

 

中年の声が響く。その中年の後ろには見た感じ200人程の兵士が整列していた

 

「せいぜい、共倒れしてくれる事を祈るとしようか……」

 

国取りの計画はすぐ動き出す。

 

 

 

 =ルウィー・城=

 

 

あれから1時間ほど歩いたが、こんな大きく広い城に警備兵誰一人いなかった。

 

誘いこまれている。ていうのも考えているがあまりにも不審すぎる。

 

むしろこちらを倒すのが目的ならこっちを少しでも消耗させ確実に堅実に倒すのがブランだろう。

 

それにこちらは女神が4人もいる。いくらなんでもブランには不利な戦闘だろう。

 

「なあ、おかしくないか……」

 

「…何が?」

 

ネプテューヌが訝しく聞いてきた。

 

「警備兵が一人もいない、こんな大きい城に一人も…これはさすがにおかしくないか?」

 

「えー、でもこれ罠なんでしょ?だったら誘いこまれているだけじゃないの?」

 

「そう考えたんだけど、これはおかしい、こっちは女神4人だぞ…いくらなんでもブランには不利だ、あいつならこちらを少しでも消耗させてこちらを確実に倒すようにするだろ…なのにこれはおかしいんじゃないか?」

 

俺はそう言うが、ネプテューヌは

 

「当麻は深く考えすぎだってー、きっとブランが汚い手なんて使わずに正々堂々戦おうとか思っているだけだってー」

 

「……そうかもな」

 

…たしかに考えすぎかも知れない、とりあえずここまで来た以上戻る訳にはいかない、先に進むしかないのだ

 

そこで3人で進んでいると二つのワープゲートがあった。恐らく片方は上階へ上がるゲートだろう

だけど妙だ、さっきまでも何度かワープゲートがあったが、上を上がるゲートは一つしか設置されていなかった

ということは片方は違う部屋へ飛ぶ場所かもしれない。

 

「なあ、ノワール」

 

「…何?」

 

俺はノワールにプルルートを預ける

 

「ちょっと何かあるかもしれないから違う場所を探してくる。すぐに追いつくからプルルートを頼む」

 

「…別にいいけど、急にどうして…」

 

「いや、なんかこの先で何か見つけておかなければいけないものがあるかもしれない気がして……」

 

「はあ?」

 

「…まあ、とにかく先行っててくれ!!」

 

俺はそう言って違う部屋行きのワープゲートに飛ぶ。

 

「…行っちゃったね」

 

「…仕方ない、私達は先に進むわよ」

 

ノワールとネプテューヌはプルルートをおんぶして上階行きのワープゲートに飛んだ。

 

 

 

 

 =上条当麻サイド=

 

 

 

 

一人違うワープゲートへ飛んだ上条は色んな部屋を回っていた。

 

管理室と書かれた部屋や倉庫などここには、様々な部屋があった。それら部屋をくまなく探索していた。

何か勝手に他人の家で物を漁っているみたいでいい気分じゃないが

 

「やっぱりこのエリアにも、人一人いない…」

 

別に警備兵が一人もいないので今更人がいなくても驚かないが…

 

たくさんの道具が保管されている倉庫の探索も終わり、残された部屋は……

 

「管理室か……」

 

恐らく、そこらへんにある監視カメラの映像などで監視したり大事な鍵などを管理する部屋だろうと思った。

管理室の扉を開けると、そこにはやっぱり誰もいなかった。

 

部屋にはたくさんのモニターがあり、貴重な資料らしい資料が散乱している。

国にとって大事なものもあるだろうにそれらを残したまま不自然に姿を消した跡があった。

 

そして鍵が保管されている鉄箱は広かれたままだった。

見てみると、「地下牢」とタグが付いた鍵以外の鍵がすべて無かった。

 

「地下牢の鍵…、もしかして…」

 

人一人いないのって、もしかして地下牢に閉じ込められているのか?

 

「…一体この国で何が起きているんだ?」

 

他にも見渡したが特に他には何も無かった。

数分経って管理室の探索も終わり、上条は不自然に開いた鉄箱に近づき

 

「もしかしたら、必要になるかもしれないからな」

 

一つだけ残された「地下牢」というタグがついた鍵を取り、俺は管理室を後にした。

 

 

 

 =ネプテューヌ・ノワールサイド=

 

 

 

「お、やっと広い部屋に出たね」

 

ネプテューヌとノワールはあれから歩き続け、今までの部屋より一段広い部屋へ出た。

道中でプルルートも目を覚まし、3人で進んでいた。

 

「とうやらここが最上階みたいね、ほら、あそこに女神様が戦意剥き出しでお待ちしているみたいよ」

 

そう言うと、奥から一つの小さい人影が近づいてきた。

 

「待ちかねたぜ、遅いんだよ」

 

巨大な戦斧を持ち、挑発するような物乞いで言葉を吐き捨てながらホワイトハートは姿を現した。

 

「その口ぶりだと、私達が来るのは予想していたみたいね、どうやら本当に誘われていたみたいね」

 

「フン、お前等を倒した後は国を潰してやるよ、お前等から攻めてきたんだから文句もいわれねえ」

 

「あんたたちが嫌がらせしてきたくせに、偉そうに…」

 

若干ノワールはイライラしていた。あのことを思いだすだけでもイライラする。

 

「ちょっとノワール、そんな突然イライラするなんて、体に悪いよ~」

 

「余計なお世話よ!!」

 

「ちょっと~ちょっと~、喧嘩はやめてよぉ~」

 

喧騒な雰囲気を醸し出す二人を珍しく静止に入るプルルート

 

「おい……そんなふざけたことしにきたんじゃねーだろ、とっとと構えろよ」

 

今度は向こうがイライラし始めていた。

 

「てめえら、まとめて倒してやるよ…この世界で唯一の女神であるわたしがな!!」

 

戦闘態勢を取るホワイトハート

 

「…こっちだっていってやりたいことは山ほどあるんだけど…そっちがその気なら…」

 

と女神に変身しようとしたところで……

 

「ガラッ」

 

と突然一人の幼女が現れた。

ドクロで止められたリボンにピンクのロリータ服に身を包んだ金髪の女の子

 

 

「勝手にはじめないでよ!!こっちはまだ準備ができてないんだから!!」

 

「あの幼女…誰なの?」

 

ネプテューヌの幼女発言にさっきの少女が首を突っ込んできた。

 

「誰か幼女よ!!私の名前は七賢人のアブネスっていうの!!覚えておきなさい!!」

 

「七賢人?こんなのが?」

 

ネプテューヌがすごく馬鹿にした発言をした。

 

「ムキー!!あんたも幼女じゃないの!!あんたに言われたくないわよ!!」

 

「私は変身するとスタイル抜群になるから、いいんだもーん」

 

全く動じないネプテューヌ

 

「ムカつくわね~ッッ!!…まあいいわ、早く来なさいネズミ!!さっさとカメラ運びなさいよ!!」

 

すると今度は目つきの悪い小さなネズミが現れた。

 

「ちゅ~なんでおいらが毎回毎回駆り出されているっちゅか?」

 

「あ~、あの時のネズミさんだ~、どうして~?」

 

「げげっ、あの時の……」

 

ワレチューが畏怖する。あの時アイリスハートに刻まれた深いトラウマが消えないのだろう

 

「別におかしいことじゃないでしょ、この国と七賢人が手を組んでいたのは知っていたし」

 

「人聞きが悪りーな、ちょっとばっかし協力してやってるだけだ」

 

「こんな連中に手を貸すのね、あなた、女神に相応しくないんじゃないの?」

 

「うるせえな、新米如きにそんなこと言われたくねーんだよ!!」

 

激昂する。

 

女神に相応しくないと言われたのが、相当頭にきたのかもしれない

 

「こっちは、お前等と違って一人でずっとやってきたんだ!!てめーらなんかの仲良しこよしの新参共になんか何もわかんねーんだよ!!」

 

「心外ね、仲良しこよしで何が悪いのかしら?」

 

ノワールは今の発言にはイラッときたようだ。今の発言は大事な友達を馬鹿にされたともとれるからだ

 

「そんな仲良しグループなんかで国が治められているなんて、吐き気がするぜ…」

 

ホワイトハートは平然と吐き捨てる。

 

「…ねえ、これ止めたほうがいいんじゃない、ぷるるん?」

 

険悪な雰囲気に慌てるネプテューヌ

 

だが一方でホワイトハートの事を冷静とプルルートは見ていた。

 

「……ねえ、ねぷちゃん~」

 

「何、どうしたの?」

 

「なんかぁ~、あの子、とてもかわいそうに見えてきたんだけど~」

 

「…かわいそう?」

 

どうしてと聞き返そうとしたが、それよりも大きな声がそれを邪魔した。

 

「ちょっとネズミ、早く準備終わらせなさいよ、このノロマ!!」

 

「ちょっと待つっちゅ……よし、これで大丈夫っちゅよ!!」

 

設置された機材は大きなカメラなど、撮影などをする大きなカメラだろう

 

そこでアブネスがマイクを手に取り

 

「こんにちわっ!!七賢人のアイドル、アブネスちゃんだよ!!今日は緊急生放送で、女神達のルール無用バトルマッチが行われるよ!!」

 

「え、何これ…まさか中継されてるの?」

 

「ああ、てめーらが負ける瞬間を世界に見せるためにな」

 

ホワイトハートは静かに笑う、これは自分は絶対に負ける筈が無いという絶対的自信からもきているのだろう

 

「絶対に負けない自信があるのね、これであなた負けたらシェアを完全に失うんじゃないの?」

 

「ふん、俺は負けられねーんだ、負けたらそこで終わりなんだよ!!」

 

「あ、そ…まあ、だったらこっちもせっかくの大舞台だし…」

 

ノワールは光に包まれる。

 

「あんたを倒して、世界中に女神の無様な姿を見せてあげるわ!!」

 

ブラックハート降臨、大きな灰剣をホワイトハートに向け言い放つ。

 

「無様な姿を晒すのは、てめーらだけだよ」

 

そんなホワイトハートの言葉を無視してブラックハートは言う。

 

「さっさと、あなたたちも変身しなさい、とっとと倒すわよ」

 

「ちょっと待って!!ぷるるんを変身させたらいけないと思います!!」

 

ネプテューヌが手をビシッと上げる。

 

「これ中継でしょ!!駄目だよ、ぷるるんのあんな姿見せたらヤバいって!!」

 

「いいのいいの、苦情は全部プラネテューヌに送るから♪さっさと変身しなさい」

 

「…もうどうなっても知らないからね!!」

 

ヤケクソ気味にネプテューヌも女神化、変身前とは全然似てない女神様が現れる。

 

「まったく、最悪よ……頭が痛いわ」

 

パープルハートは溜め息を吐き

 

「ほらほら、ねぷちゃん…そんな顔するとせっかくの顔が台無しよぉ」

 

「余計なお世話よ」

 

アイリスハートにそう返す。若干イライラしているのだろうか

 

「さて、役者も揃ったし…てめえらの無様な姿を曝け出してや―――」

 

と、そこで

 

「待ちなさい、まだ役者は揃ってないわよ」

 

ブラックハートが制止をかける。

 

「まだ、トッテオキが来てないわよ」

 

「でもノワール、当麻はいつ来るか……」

 

「もう来たわよ…」

 

そう言うと、走ってきたのか、多少息切れしている上条がいた。

 

「遅いわよ、当麻」

 

「悪い悪い、それで今から戦うんだろ」

 

といって後ろに下がろうとすると

 

「駄目よ、あんたもやるの」

 

「えー」

 

断る。三人で十分だろ。4人で戦うとかただのイジメになるんじゃねーのか

 

「どうでもいいけど、早くしろよ、そいつが最後の役者なんだろ武器を構えろよ。人間でも邪魔するなら叩きつぶすけどな!!」

 

「拒否権は?」

 

「ない」

 

「………はあ」

 

溜め息を吐く、あんまり女神化したくないんだけどな、それも見知った相手の前で

 

しかしそんな願いも届かず…

 

「当麻、もうあきらめなさい、もう逃げ道なんてないみたいだし」

 

「…へいへい、分かりましたよ、上条さんも男ですから覚悟を決めますよっと」

 

ユニット装着、女神化!!

 

といつも通り光に包まれ体は軽くなり胸は重くなる。

…なんだろうこの複雑な気分は

 

「なんか4人でイジメみたいになっても私は知らないわよ」

 

「……どうゆうことだ、男が女神になれるなんてそんな馬鹿げた話」

 

「悪いけど、教えられることはないわ、どういう原理が私も知らないし」

 

「まあ、いいさ…てめえも地獄に送ってやる」

 

そして

 

「みんなー!!女神同士のドリームマッチ、いよいよ始まるよー!!」

 

アブネスの言葉と共に

 

女神同士の

 

戦いの火蓋が上がる。

 

 






魔界魔「次回はホワイトハートとの戦い」
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