Fate/eastan phantasm   作:Astrad

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期末試験中に鼻血が鼻から吹き出てきました...


英雄王の試練

 気が付いたら、人気のない公園にいた。まずい、誘い込まれたか。しかも想定していた中でも最悪のケースだ。まさか、英雄王に遭遇するなんて.

 しかもあのセリフ、こちらの目的はばれているのだろう。だが、なぜこの状況で現れたのだ?

 

 

「何を考えておる、雑種よ。考えているだけでは何も始まらん。ここで我が出てきたのだ、貴様の求めるものを持っていると思わぬのか? この我を満足させれば貴様の欲しているものをくれてやろう」。

 

 成程、とても都合がよい。ここであれを倒せば欲しいものが手に入ると……! ならば答えは一つ。英雄王をねじ伏せて

 

 

「スタートアップ」

 魔術回路を起動し四肢と眼を強化する。それを見ながら英雄王は愉しげに

 

「では、せいぜい足掻けよ、雑種」

 

 瞬間、空に広がる宝物庫の波紋。ありとあらゆる武装が私を射殺さんと襲い掛かる……!

 

 

 

 手札は身体能力とルーン、そして神奈子様の眷属となったことで手に入れた風と水の操作能力。

「アルギズ、テイワズ、ライゾー、イングス!」

 

 肉体にルーンを刻み、全速力で接近する。襲いかかる武器は叩き落とす。それしかない……!

 

 短刀を手に駆け出す。距離は100m、全力で前へ進む。

 この短刀は元は古刀であり、更に私の血と神社の石を使って研いだ礼装。これなら英雄王の弾幕を切り抜けるまで持ってくれるだろう。

 

 数多の弾幕から私に当たる可能性のあるものだけを迎撃する。優雅さとは程遠い、ただ一手先の生存を求めるために行われる死の舞踏。一歩一歩、着実に前進する。そんな歩みが半分を過ぎたころ、弾幕の軌道が変化し、その中の一つたる槍が不自然なほどに大きく私の腕の肉を削いだ。

 

「これは...神性特攻か!」

 

「ああそうだ。貴様にとってはお似合いであろう? 雑種よ」

 英雄王が笑いながらさらに弾幕の強さを増し続ける。クソ、こいつ楽しんでやがる.!

 一瞬の逡巡の隙に地面からも弾幕が打ち上げられる。逃げ場を求めて空に上がる。

 

「おや、逃げるのか! そうかそうか貴様は臆病者であったのか」

 煽ってくる英雄王、ふざけるな、私は逃げることなどしない! 私は大恩ある方のためにすべてをかけるのだ!

 

 

「ふざけるな、私に逃走する選択肢はない!」

 空へ、天へ、宙へ。高く高く飛び上がる。私の魔術自体には大きな破壊力がない。

 

 ならば、重力の力を味方につけよう。無数の氷柱を生み出し、風のカタパルトで地面に打ち出す。英雄王の物量に対抗するならばこれしかない! さらに、自らの肉体を氷柱の中に隠し、英雄王に打ち込む。真空の通り道を創り出し、風で押し出して一撃を入れる!

 

「あつまり、かたまれ。よけて、押し出せ!名付けて氷柱の流星群(アイス・ダストトレイル)!」

 

 氷柱の弾幕と英雄王の弾幕。どちらが強いかなんてものは目に見えている。しかし、重力を味方につけたこの時限りは互角であり、狙い通りに弾幕を迎撃する。

 

 万軍の氷柱の最奥にある肉体は目論見通り英雄王に接近する。残り100M、氷柱をパージしてさらに加速し、水の刃を脚に纏う。

 

 80M、60M、40M、20Mそして、5M。もうすぐ英雄王に脚が届く、その瞬間。彼の四肢は鎖に繋がれた。

 

「よもやここまで届くとはなぁ。確かに貴様は強いぞ、戦士よ。だが、一撃も入れられないのなら合格点はやれんぞ?」

 嗜虐的な笑みを浮かべながら彼は私をあざ笑う。

 

「ご心配なく。我が矢は既に放たれた!」

 私のもう一つの切り札。太陽/月の光を束ねた光の矢、それは常に展開し続けている。故に、1アクションで発射される最大級の攻撃。照準を正確につけることはかなわずとも、その一撃は英雄王に届いた!

 

「フハハハハハ! 己の肉体ですら囮として使いつぶしたか! 成程これは面白い、合格点をやろう戦士よ。お前ならウルクの衛兵にでもなれよう。」

 

 片腕を消し飛ばされたのにも関わらず笑顔で笑う英雄王、鎖を解かれ地面に降りた私は英雄王に問いかける。

 

「では、私の望むものをいただけますかな? 英雄王よ」

 

 

 その後、私が全力を以て消し飛ばした腕をあっさりと宝物庫から霊薬をかけて回復した英雄王は「ここではおちおち話もできん」と私の拠点に乗り込み、説明を始めた。

 

 そこで私は幻想郷と呼ばれるこの世界に繋がり、結界で隔てられることで独立した、表の世界に拒まれた者たちが集う楽園の存在と行き方を教えられた。同時に、諏訪子様たちがその地を除いて肉体を保てないであろうということも。

 

「感謝します、英雄王よ。これで神様たちに恩を返せます。少々予定を速める必要ができたので私はここで。鍵はポストにでも入れておいてください」

 

 逸る気持ちのまま、まだ後に予定していた間桐邸焼き打ち作戦を前倒しにして実行しに行こうとした私を英雄王は呼び止めた。

 

「良い。貴様の見せた戦働きに対する返礼にはまだ足りん、先ほど武器も壊してしまったからなぁ。これも持っていけ」

 そう言うと、英雄王は1対の短刀を取り出して私に放り投げた。

 

 そうだ、先程の戦いの最中私の主武装を失っていたのだ。気付いたら手から消えていたから落としてしまったのかと思っていたが、実際には英雄王の弾幕に破壊されてしまっていたようだ。

 

「重ね重ねですが、感謝を」

「良い、礼をするぐらいなら貴様の生き様を思う存分我に見せるがいい」

 

 上機嫌な英雄王に見送られながら私は部屋を後にする。




 主人公の勝因:英雄王が本気でなかった事。神性に特攻を持つ武器を混ぜましたが敵を追尾する武器は混ぜていませんでした。それに加えて英雄王が王であって戦士ではないというのも一つの勝因です。クーフーリンとかに当たったら普通に殺されます。
 ちなみに、ここで英雄王が武器を渡していなかった場合、彼は近代兵器で間桐の家に乗り込んでいたでしょう。破邪はあっても属性の扱い、戦士としては強くても魔術師としては臓硯の方が上手なので普通に負けます。ただし、英雄王が与えた武具は魔性の存在に対する特攻を持っていたのでナレ死しました。

 英雄王が上機嫌であった理由:主人公が自分自身も囮として用いて一杯食わせてくれた。神への忠義の為であるがその戦いぶりは見事なものであった、という事です。

ジェスター、どうしたい?

  • 即落ち
  • 逃走成功!
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