プロローグ・レムナント
「勿論、同じ宝具でも、サーヴァントが使うのなら話は別だがな」
突如警察署を襲った人類の敵、死徒たるジェスター・カルトゥーレが人造宝具を手に打倒さんとする警官たちを軽々と薙ぎ払いながらあざ笑うように吐き捨てた一言。
この場にいて、かつ死徒に対して有効打を持つものはただ一人、ハンザ・セルバンテスだけであった。
本来ならば
「成程、では偉大なる神の眷属として、一人の武芸者として、あなたを殺しましょう」
戦場に響く、この場には不釣り合いなほど若々しい、されど深みを持った声。署長たるオーランドがその声の出所を探した瞬間に、死徒を短刀で袈裟切りにして蹴り飛ばす一人の青年を見た。
その青年は若く、ともすればハイスクールに通っているかすら怪しい。緑髪と呼べるほどに美しい髪を持った青年。
その青年を、ハンザ・セルバンテスは知っている。
数年前から極東における死徒の発生数の極端な減少、及び討伐予定であった死徒の消滅。
度重なる異常事態に対して、聖堂教会は代行者による調査を行った。
そして、その結果浮かび上がった事実が、ある魔法使いの家の名を名乗る一人の少年によって数多の死徒が消滅させられていたという事実である。
報告書に記載されている通りならば、彼の戦闘能力は埋葬機関にも匹敵するという。その名はーーー、
「蒼崎...誰だっけ?」
「蒼崎紫音と申します。教会の方と警察官の方々、そして人類を滅ぼす魔物よ」
短刀を持ちながら彼は名乗る。勿論、眼前の敵からは目を離さずに。
「ふざけるなクソがぁっっ」
激高したジェスターが彼に殴りかかる。その威力は象ですら一撃で屠ることが出来るほどの力を持ち、眼前の青年ですら余裕で殺せるはずの一撃。しかし、青年は腰に携えていたもう一本の短刀を握り交差して受け止める。
「神の眷属だと...?なぜそのようなものがいるッッ」
ジェスターが殴り掛かる状態のまま問いかけてくるのに対して、蹴り飛ばしながら答える。
「貴様にこたえる必要はない」
淡々と答え今度はジェスターに対し飛び掛かる紫音。
壁、床、柱、天井。あらゆる場所を用いて殺しあう二人、互いに同格の戦いを繰り広げるも徐々にお互いに手詰まりを感じている。
紫音は狭さによって切り札を開帳できないことに、ジェスターは消耗によって。
そんな中、蒼崎が放った牽制のための蹴りをそのままジェスターが受け止め、2人は夜明け前の町へ飛び出した。
「ほう...まさかこの人の世において貴様以外にも古き時代の名残を宿すものがいようとはなぁ。全く面白い、此度の聖杯戦争は面白いことになりそうだ。」
初めまして、アニメを観て小説を読み、忍者スレイヤー14巻を一気読みして書いてみたいと思って書いてみました。
次は洩矢神について資料をいくらか読み込んでから投稿したいのでかなり時間が空くと思われます。
ジェスター、どうしたい?
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即落ち
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逃走成功!