何とかなるやろの精神を込めて。
聖杯、それは奇跡を成す願望機。
母が書庫代わりにしているのか定期的に送り付けてくる書物の中にある知識、そして私が持ち、薄れてゆく前世の記憶の中に残る型月知識。
聖杯戦争、それは冬木で行われる聖杯を手にするために行われる7人のマスターによる殺し合い。私の知りうる中で諏訪子様を助けられるかもしれない唯一の手段。聖杯戦争に用いられる英霊の召喚術式、聖杯の駆動式等々を用いればもしかすれば延命が叶うかもしれない。そう思い立ち私は神奈子様に打ち明けて赴くことにした。
夜、早苗が寝ている時間帯にこっそりと本殿に忍び込み、神奈子様と話す。
神奈子様は聖杯戦争の事を知っていたようで話が早く進んだ。
神奈子様は私の身を案じて行くべきではないと説得してきたし、自分でも可能性が低いことはわかっていたが、大恩ある諏訪子様のために動かなければ私は私を許せない。話し合いは夜明けまで続き、最終的には神奈子様が根負けする形となった。
神奈子様は私の参加を認める代わりに幾つか条件を出してきた。
一つ、安否を確認するために血を拝領し、眷属となること
二つ、絶対に生きて帰ってくること
三つ、聖杯戦争にて見聞きしたことをすべて話すこと
そして、四つめ。早苗には事前に話すこと。
—――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ずるい人だ
翌日、早苗とも話すことになった。当然反対されたし泣かれた。男は女の涙、それも思い人の涙なんぞには逆らうことはできない生き物であるが、今回ばかりは退くことはできない。もし私がここで策を講じることを諦めてしまえば私は一生後悔することになる。故に、土下座である。
土下座をしたまま必死に許しを請う。諏訪子様の為に私は立たねばならないのだと、義の為に立たねばならないのだと。
結果として、何とか私は
神との契約、神血を拝領し眷属となる古い時代の契約方法。その恩恵は莫大なメリットを人にもたらす。魔術回路の増幅や属性の付加、肉体の賦活など。神との繋がりを授かるその行いは当然代償を必要とする。そも人と神が分かたれて久しいこの時代、肉体を神に近づける事は生きながらに作り変えるに等しく比類なき痛みを人に与える。
その痛みは常人であるなら魂が溶け落ち、肉体も変化に耐えきれずに融解する。神代から受け継がれる血によって行われた
早苗と話した次の日、私は自らの工房に神奈子様を招き眷属となる為の儀式を行ってもらった。万が一にも痛みで暴れ出さないように四肢に重りを、肉体に拘束具を着けて椅子に縛られた私に神奈子さまがなおも翻意させようと問いかける。
「それじゃ、いくよ。本当によいのかい?失敗したら君は本当に死ぬんだぞ。」
その声は平静さを取り繕わんとしながらも憂いや迷いが隠しきれないような、そんな声であった。
「ええ、構いません。神奈子さま、もし私がここで翻意したとしてもあなたは咎めないでしょう」
「だったら何故…」
尚も言葉を重ねてくる神様の声に被せるように私は返した。
「私が、許せないのです。神奈子様も諏訪子様もそして早苗も私という存在を受け入れてくれた。私のことを自分の子供のように扱ってくれて知恵と武を授けてくれた」
「なら、どうして」
もはやその声は泣きそうなまでに震えている。
「私が、許せないのです。大恩ある義母の如き方が危機に陥っているのに何もせず、日々を無為に過ごす事を。どうかお願いします。」
彼の言葉に秘められる決意は固く、もはや覆すことはできない。それを理解してしまった彼女は震える手を口に運び歯で皮膚を食い破る。
「どうか、耐えてくれ…」
そうして彼の口に神の血を垂らす。
力を求めるのだから、代償は必要だよね。という話です。
設定としてはどのような神様の血を取り込むかによって恩恵の内容が少しずつ変わります。今回は神奈子様の血を取り込んだのでかなり肉体面の強化が強めですが諏訪子様だった場合魔術回路や黒魔術や呪術へ適正アップなど魔術の適正に影響が強く出ます。
あり得ないifとして、もし天照大神と契りを結んだのなら火属性が付与され全ての攻撃に破邪が乗り、太陽が出でいる限り圧倒的な力を誇るゴリラが誕生します。
ちなみに、神奈子様や諏訪子様の評価は
愛しい私の神官(子)、早く早苗との子供を私に見せてくれ。
との評価となっております。
早苗さんの評価は
私の理解者、私だけの愛しい人。誰にも渡さない、誰にも譲らない。
との評価になっているので聖杯戦争への参加(乱入)計画を打ち明けた時ヤンデレ=バーサークモードに入ったサナエ=サンが主人公を監禁するエンドもありました。なのでこのルートは幸運で1クリ出したぐらいの奇跡的なルートでした。
次回は主人公が苦しむところから始まります。
ジェスター、どうしたい?
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即落ち
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逃走成功!