第九話【四つ】
意識の深淵、電子の海に沈む記憶の断片が、ノイズ混じりの映像となって再生される。
視界は赤く染まり、装甲を焼く高熱と、火薬の臭気。ひしゃげた金属の軋み。
その凄惨な戦場の中で、ノイズを切り裂くように「彼」の声が響いた。
『……俺に何気に用か?』
『ワンダ! ルクを連れて隠れてろ!!』
『……俺は、』
『やっぱり死ぬべきだったんだ』
―
ワンダ: 「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
自身の絶叫で、ワンダは強制的に意識を覚醒させた。
視界を埋めていた赤濁色の惨状が消え、無機質なメンテナンス用の機材が並んでいるだけの現実へと戻る。
――ラヴド本部「整備室」――――――
ワンダ:「………夢……か……」
横たわっていたメンテナンス・ベッドが、プシュッという排気音と共に水平状態から起き上がった。
ここはラヴド本部、整備室。
メダロットの機体保全は、定期的なスリープ状態での微細メンテナンスを要する。
感覚遮断を伴うそのプロセスにおいて、メダロット達の意識はなく、その時人間でいう夢のような物を見ることがある。
ワンダ:「イヤな夢……」
自身の右腕を見つめ、指先の可動を確かめる。異常なし。
だが、胸の奥に居座る重苦しさは、再起動しても消えてはくれなかった。
ワンダは不機嫌さを隠そうともせず、整備室を後にした。
ローラ:「どうした? 元気が無いようだが」
ラヴド本部の冷たく長い廊下を歩いていると、前方から現れたローラが声をかけてきた。
軍事組織の冷徹な空気感の中で、彼女の落ち着いた声だけが周囲の温度を保っているようだった。
ワンダ:「えッ!? な、なんでもないよ! ただ……ちょっと嫌な夢見ちゃっただけ」
ローラ:「夢……か。妾も良き夢をみることは多くない。気持ちは分かる」
ローラはそれ以上追及せず、歩を進めた。
ラヴドのメダロットが見る悪夢なんて、大体同じような夢だ。
深く追及する方が野暮だ。
二人の足音が静かな廊下に反響する。
機能性を重視した無機質な内装の向こうに、兵士住宅へと続く透明な渡り廊下が見えてきた。
ワンダ:「私は先帰るけど、ローラはまた 彼 氏 の所?」
ローラ:「彼氏……? フッ……ベビーの事か。残念だがカップルというよりは親子でな」
ローラが保護し、四級兵士としてラヴドに入隊させたプリミティベビー。
初期の不安定な情緒、深刻な「泣き癖」とも称されるノイズ混じりの音声出力異常は、現在の講習プログラムを経て改善されつつある。
ワンダは自室へ戻ると、逃げ込むようにソファーへと身を沈めた。
ここ最近、同じ夢ばかりを見る。
マスターを失ったあの日。守るべき対象を守れず、自分だけが生き長らえた記憶。
あんな夢を見た後は、ヒーリング系の音楽でも聴いてソファーでくつろぎたい。
しかし、静寂は唐突に引き裂かれた。
『緊急招集。緊急招集。A班・F班・L班・X班の各班長は至急リーダー室へ来てください。繰り返します……』
天井のスピーカーから、全館放送の無機質なアナウンスが響き渡る。
クロから任務が下される予兆。それも、この切迫した声音は一刻を争う事態であることを示唆していた。
ワンダは立ち上がり、ソファーから背筋を伸ばす。
癒やしの時間は終わり、両頬をパンパンと叩き、戦士としての心を呼び戻す。
――ラヴド軍保有「ジェット機」内にて――――――
ジェットエンジンの轟音が機内に充満し、機体は凄まじい加速度で大気を切り裂いている。
クロ:「状況を説明します」
操縦桿を握り、計器類を見つめるクロが口を開いた。
クロ:「最後のフォー・パーツが発見されました。しかし、運悪くエデン軍もそこに居合わせたため、現場は混戦状態。戦いに紛れて、フォー・パーツも紛失。現在、A班・F班・L班・X班に加え、他の任務中だったR班・AC班・DC班・FF班も現場に向かっています。私達の任務は紛失したフォー・パーツを早期発見する事」
クロの声は、風を切る轟音の中でも明瞭に聞き取れた。機体の揺れから察するに、目的地は遠方であることが推測される。
ディスト:「で……いま何処に向かってるんですか?」
ディストが振動に耐えながら尋ねた。
クロ:「ん? あぁすいません。言い忘れていましたね。場所は……」
クロはわずかに間を置き、その地名を告げた。
「すすたけ村です」
――すすたけ村――――――
すすたけ村。
そこはラヴドとエデンの過激な闘争とは無縁の地。
戦いを忌避し、ただ静穏を望むメダロットたちが隠れ住む、緩衝地帯。
本来であれば、鋼鉄の火花が散るような場所ではない。
だが今、その静寂は無惨に蹂躙されていた。
空気を震わせる銃声。建物を粉砕する爆音。逃げ惑う者たちの駆動音。
かつての安寧は、硝煙と熱波の中に消え去ろうとしていた。
ジェット機から降り立ったワンダの目に飛び込んできたのは、無惨に引き裂かれた平穏の跡だった。
ワンダ:「ひ、ひどい状況ね」
かつての美しい村道には、爆撃によってえぐられたクレーターが点在し、民家からは黒煙が立ち上っている。
風に乗って流れてくるのは、焼けたゴムと過熱したオイルの入り混じった、鼻を突くような悪臭だ。
ディスト:「この中からフォー・パーツを探し出すなんて無理じゃない?」
ディストが周囲の瓦礫を見渡し、肩の放熱板を震わせる。
至る所で小規模な交戦が続いており、どこが最前線かも判別できない。
クロ:「それでも探すしかありません。ローラさんとディストさんは北側を、私とワンダさんで南側をそれぞれ探索しましょう」
クロは地図データが投影されたバイザー越しに、冷静に戦況を分析する。
しかし、次に続けた言葉には、軍人としての論理を超えた『意志』が宿っていた。
クロ:「あと……ここには戦いを好まないメダロット達が多くいます。これは任務とは違い、私からの頼みですが、ラヴドともエデンとも関係の無いメダロットが戦いに巻き込まれていたら助けてあげて下さい」
ワンダ&ディスト&ローラ:「「「了解!」」」
三人の返答が重なり、それぞれの索敵ポイントへと散っていった。
―
南側の路地裏。倒壊しかけた民家の前で、怒声が響いていた。
「おい!テメーら!いい加減にしやがれ!!!」
エデン軍の兵装を纏った数体のメダロットが、三体のメダロットを取り囲んでいる。
囲まれているのは、外装の塗装が剥げ落ち、関節部が錆び付いた老人を思わせる旧型機たちだった。
「で、ですからワシ達はフォー・パーツなどし、知らんのです……」
老人たちの一体が、震える声で絞り出した。センサーの光は恐怖で細かく明滅している。
「嘘をつくんじゃねぇ!!!! 最後にフォー・パーツを見たのはココだってこちとら報告受けてんだ!!!」
リーダー格のメダロットが苛立ちを露わにし、威嚇するように一歩踏み出す。
彼の右腕――重火器パーツの銃口が、無抵抗な老人に突きつけられた。
「ひぃ、な、何を……?」
「喋りたくなるようにしてやるよ」
無慈悲な宣告と共に、撃鉄が落ちる。
乾いた発砲音。
弾丸が老人の肩口を貫き、火花と冷却液が飛び散った。
苦悶の叫びが路地裏に木霊し、残りの二体は恐怖のあまり駆動系がロックされ、逃げることさえできず立ち尽くす。
リーダー格が、トドメの一撃を放とうと再び照準を合わせた、その時だった。
――ドババババババ!!
空気を切り裂く高精度な掃射。
突如として飛来した弾丸の雨が、リーダー格の頭部を正確に貫いた。
火花が散り、機能停止した機体が地面に沈む。
続いて、背後にいたお供のメダロットたちも、反応する間もなく次々と頭部を撃ち抜かれ、物言わぬ鉄屑へと変わっていった。
硝煙の中から、二体の影が歩み寄る。
クロ:「危ないところでしたね」
ワンダ:「大丈夫ですか? 撃たれたところをみせて下さい!」
駆け寄ったワンダの指先から、柔らかな回復の光が放たれる。
破損した装甲が再構成され、漏れ出していた冷却液が止まる。
その神々しいまでの手際に、老人たちは救いの天使が舞い降りたのではないかと、その目を疑った。
「あ、あなた方は……?」
クロとワンダは顔を見合わせ、その誇り高き戦士としての口元をわずかに緩めた。
クロ:「ラヴド軍。一級兵士ブラックビートル」
ワンダ:「おなじく、二級兵士ワンダエンジェル」
自分たちを救った「軍人」たちの名を、老人たちは敬意と驚きを持って噛み締める。
クロは、まだ周囲に敵の気配があることを察知し、老人たちにこの場を離れるよう促した。
安全な地点まで自分たちが護衛することを告げると、三体は互いに顔を見合わせ、意を決したように深く頷き合った。
やがて、彼らは瓦礫の山となった家の奥から、一つの「塊」を運び出してきた。
クロ:「……!? これは……?」
それは、セルリアンブルーをメインカラーとし、肩付近に黄金の輪が付いた左腕パーツだった。
「フォー・パーツですじゃ。たまたま家の前に転がっていたのを見つけましてのぉ。あとで高く売るつもりじゃったが、あなた方に差し上げる事にしました。フォッフォッフォ」
深刻な状況下で、商人らしい抜け目なさを覗かせる老人の言葉に、クロとワンダは驚きと、それ以上の脱力感を覚えた。
だが、これで任務は完遂に近づいた。あとはこれを持ち帰り、この無意味な殺戮の連鎖を断ち切るだけだ。
しかし――運命は彼らを安易に帰還させはしなかった。
シロ:「アーヒャッヒャッヒャッヒャ!! ク~ロ~見つけたーーーー!!!!」
背後から、大気を裂くような狂気が飛来した。
ヘッドシザースの「シロ」。真っ白な装甲を返り血のような火花で染めた狂剣士が、大型の鋏を鳴らして突っ込んでくる。
クロ:「チッ……! ワンダさん! フォー・パーツと彼らを守って安全なところまで!……私もすぐに追います」
シロの猛攻を受け止めながら、クロが叫ぶ。金属が激しくぶつかり合う凄まじい衝撃波が、周囲の瓦礫を吹き飛ばした。
ワンダは一瞬だけ躊躇したが、その目に強い使命感を宿して答えた。
ワンダ:「はい!」
ワンダはフォー・パーツを抱え、三体の老人を先導して駆け出した。
激しい息遣い(吸気音)を漏らしながら、ひたすらに走り続けて三十分。安全地帯まであと一歩という地点に差し掛かった時、彼女たちの前に、最悪の壁が立ち塞がった。
「へへへ。女一体とジジイが三体。余裕だなこりゃ」
路地から現れたエデン軍の伏兵。
その歪んだ笑みを浮かべた光学センサーが、ワンダを舐めるように捉える。
ワンダの機体には、自ら敵を排除するための直接的な攻撃パーツは装備されていない。
常に仲間の背中を守り、仲間に守られてきた彼女にとって、独力でこの脅威を排除する術はなかった。
彼女にできるのは、ただ三体を背負い、震える拳を握りしめて敵を睨みつけることだけだった。
「なんだよ?その目は?俺とやんのかよ!?」
ワンダの静かな抵抗が、敵の凶暴性を逆なでした。
逆上した敵が、左腕のガトリングの砲身を回し始める。
衝撃に備えて目を閉じたワンダだったが――いつまで経っても、その痛みはやってこなかった。
無機質な弾丸の雨が迫る。
ワンダが衝撃を覚悟し、目を閉じたその瞬間――耳を打ったのは、鈍い金属音と、老朽化した駆動系が悲鳴を上げる軋み音だった。
ワンダ:「み、皆さん!?」
目を開けたワンダの視界に入ってきたのは、ボロボロの装甲を晒しながら、三体で一列になり彼女を庇う老人たちの背中だった。
「フォッフォッフォ。借りはしっかりと返さねばならんのぉ」
一人が不敵に笑い、錆びついた腕を持ち上げる。
彼らが放ったのは、最新兵装とは程遠い、旧式弾丸だった。
だが、その一発一発には、静穏を愛する者たちが蹂躙されたことへの怒りが込められていた。
:「クッソジジイ共が!!」
敵の猛攻が始まる。
いくら数は三体といっても、彼らは戦闘訓練を積んでいない非戦闘員だ。
一撃を受けるたびに装甲がひしゃげ、内部機構が露出し、火花が散る。
ワンダ:「い、今、回復するから!」
ワンダはすぐに老人たちを回復するが、そうすれば老人たちはすぐに立ち上がりワンダの盾となる。
肝が据わっているとは思っていたが、よもやここまでとは。
結果として、癒せば癒すほど老人たちが痛みを伴うこととなり、ワンダは強い罪悪感を感じてしまう。
ワンダ:「もう良いです!! 私を置いて逃げてください!!」
耐えかねてワンダが叫ぶ。その声は悲痛なノイズとなって空気に溶けた。
それでも、彼らは膝を折らなかった。
どれほどボロボロになっても、ワンダという「天使」を守る盾となることをやめなかった。
「そうは……いかん……天使様は自分では攻撃できんのじゃろう……?」
その言葉が、ワンダの胸の奥にある論理回路を激しく揺さぶった。
記憶が、マスターを失った日と重なる。
ワンダのマスターは、エデンが襲ってきた日、エデンに破壊されそうになったパートナーを庇い、そして絶命した。
死の間際まで、彼女はワンダたちを想って微笑んでいた。
そして、今、本来なら救うべき老人達に逆に守られている。
自分は老人達を癒し、そして再び絶望的な戦いへと送り返すだけ。
ワンダは痛感した。
――癒すだけでは、救えない。
誰かが傷つく事を前提とした『癒し』ではない。
傷つく前に、不条理を打ち倒さなくてはならない。
しかし、ワンダにはその『力』が無かった。
ワンダ:「私はいつも……いつも……!」
その時、奇跡が起きた。
感情のオーバーフローが、システムの限界を超えたのか。
メダロットの瞳からは、本来流れるはずのない液体――一雫の涙がこぼれ落ちた。
その雫は、重力に逆らうかのようにゆっくりと、彼女が大切に抱えていた「四つ目のフォー・パーツ」へと吸い込まれていく。
瞬間、周囲の風景が白銀の光に塗りつぶされた。
頭の中に、陰のある女性の声が響いた。
『貴方はとっても欲張り』
『傷ついた者を癒すことは貴方しか出来ない事』
『貴方は戦いまで望むの?』
『とっても欲張り』
『でも、そういうの好きよ』
『私の力……使わせてあげる』
:「クソッ何なんだこの光! 何も見えねえ! ……あん!? 今度は光が消えていく?」
光の粒子が収束し、そこには新たな姿となったワンダが立っていた。
その左腕にはもう復活を司るチェラブアームは無い。
脈動するエネルギーを湛えた未知の兵装――最後のフォー・パーツが装着されていた。
ワンダ:「さぁ、反撃させてもらうわよ」
その声には今までの彼女には無い覚悟が込められていた。
『癒す』だけではなく、『壊す』ことをも求める覚悟だ。
対峙する敵は、ワンダから放たれる圧倒的な圧力に、思わず背筋のサーボモーターを震わせた。
だが、戦士としての本能が彼に武器を構えさせる。
ベイアニット:「お前……フォー・パーツを……。おもしれえじゃねえか。俺の名はベイアニット。お前は?」
先ほどとは雰囲気の違うワンダの覚悟を察したのか、カブトムシ型メダロット『ベイアニット』は自ら名乗った。
そして、ワンダの名を尋ねる。
ワンダ:「ワンダエンジェル……」
そして、ワンダと共に彼らも。
「わしらの名前は」
ベイアニット:「聞いてねぇよバカ」
「そんな、ひどい」
感動的な名乗りの場を台無しにされた老人たちは、あまりの理不尽な物言いにその場にがっくりと崩れ落ちた。
戦場に奇妙な静寂が訪れる。遠くで響く爆音だけが、ここが地獄の一角であることを思い出させた。
静止した二体の間に、一陣の風が吹き抜け、路上の埃を巻き上げる
ベイアニットが地を蹴った。左腕のガトリングが火を吹き、弾丸の嵐がワンダへと襲いかかる。
ワンダは軽やかなステップでそれらを回避する。一弾一弾の軌道が、今の彼女にはスローモーションのように見えていた。
ベイアニット:「チッ、すばしっこい奴だ!」
ワンダ:「フン……! 回復型は回避が命なのよ!」
強気に言い返す。
だが、ベイアニットの猛攻は止まらない。右腕と左腕を交互に使い、絶え間ない連射で彼女の反撃の隙を潰していく。
ワンダは空を舞った。
飛行型としての推進力を最大解放し、複雑な軌道を描いて弾幕を掻き潜る。
ベイアニット: 「チョコマカと! これならどうだ!!」
今度は頭パーツのミサイルも含む、全パーツによる斉射。
回避不能な弾丸の嵐。
けれど、ワンダは迷わなかった。
手にしたばかりのフォー・パーツを構える。
左腕に装着された黄金の環が、唸りを上げて回転する。
瞬時に限界速度へ達した回転は、周囲の空気を巻き込み、風を生み出した。
その風圧は、パーツの隙間に噛み込んでいた一枚のメモ用紙を吹き飛ばす。
放たれた紙片は風に乗り飛翔。そして、固唾を呑んで見守っていた老人たちの顔面に、『パシッ』と乾いた音を立てて張り付いた。
・メモの内容
名称:『ソウス』
特性:光学攻撃(レーザー)系統。
本来攻撃手段を持たない「なおす」熟練度のエネルギーを反転・収束させ、高出力の貫通レーザーとして射出する。
By A.I
・
最後のフォー・パーツ――ソウスの力。
それは他者を回復する「癒し」の力を「攻撃」へと変換する能力。
破壊のための憎悪ではない。
傷つく者たちの未来を救う慈愛の力を攻撃に変換するのだ。
ワンダ:「うおぉぉぉぉぉーーーーッ!!!」
少女の慟哭。
意志を乗せた黄金の閃光――レーザーが放たれ、ベイアニットを一片の光の塵へと還していく。
ベイアニット: 「な……っ!? この……力は…………っ!!」
そして、ベイアニットの誇る重装甲を分子レベルで崩壊させながら、その最奥に眠るメダルを射抜いた。
断末魔と共に、ベイアニットが崩れ落ちる。
ワンダはゆっくりと地上へ降り立ち、まだ熱を帯びている左腕を見つめた。
ワンダ: 「……勝った。誰かの手じゃない……私自身の手で」
攻撃も防御も、すべてを他者に依存し自身は回復に専念する。
これは決して戦略として誤った事ではない。
しかし、彼女は決意した。
自らの手で敵を討ち取る、と。
かくして、最後のフォー・パーツはラヴドの手に渡った。
それは、一人の少女が守られる存在から、守る者へと脱皮した瞬間でもあった。
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[今回新しく登場したメダロット]
【ベイアニット】
エデン軍の重装甲射撃機。
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[機体解説]
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【キャラクター名】
ワンダ
【機体名】
ワンダエンジェル(左腕換装)
【公式/オリメダ区分】
公式+オリジナルパーツ
【モチーフ(型式)】
天使型メダロット(ANG)
【パーツ】
[頭部]
チェラブボディ/フォースドレイン(ぼうがい)
[右腕]
チェラブハンド/回復(なおす)
[左腕]
ソウス/ハイパーレーザー(なおす)
[脚部]
チェラブレッグ/飛行
【備考】
フォー・パーツ:ソウスに左腕を換装したワンダ
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第九話【四つ】終わり