第四十七話【妖星乱舞 ~第四楽章~ 】
―――精神を削り取るような狂気の旋律が、突如として断絶した。
三闘神像の崩壊。
それは、エデン本部を支配していた絶対的な防衛システム『DancingMad』の完全なる終焉を意味していた。
タイン: 「……さり気に、曲が止まった……?」
西回廊。漆黒の軍勢を拳一つで食い止め続けていたタインが、ひしゃげた右腕を下げて呟いた。
直前まで十二使徒にも匹敵する重圧で襲い掛かってきていた『心ない天使』たちは、供給源を断たれた電球のように一瞬でその光を失った。
音もなく崩れ落ち、物言わぬ鉄屑へと還っていく影の群れ。
回廊には、オーバーヒートした機体から立ち昇る白煙と、戦士たちの荒い駆動音だけが残された。
竜: 「女神像も撃破されたようですね……」
竜が、激戦で煤けたバイザーの焦点を合わせた。
その横には、脚部の損傷をものともせず、静かに勝利を噛み締めるレッドの姿がある。
リーブ: 「ヴァレンさん……。たった一人で女神像を倒すなんて、やっぱりあの人、凄いわ」
リーブは感嘆の溜息を漏らし、自らの『メタマシンガン』の残弾を確認した。
もはや、この場所に敵はいない。
レッド: 「…………。」
レッドは無言で、本部最上階――カヲスの待つ最深部を見上げた。
彼女のセンサーは、そこから漏れ出すかつてないほど強大で、孤独な熱源を捉えていた。
ナギサ: 「天使たちを狂わせ、妖しき戯曲を作り上げてきた神々も、ついに終焉を迎える。フフフ……でも少しだけ残念だね。あの旋律、僕は嫌いじゃなかったよ」
パーティクルのナギサが、春風のような笑みを湛えて詩的に締めくくった。
彼の周囲を漂っていた『心の壁』も、今は静かに霧散している。
タイン: 「ヘッ。あとはコスモスたちがさり気に頑張る番だな。……おい! コスモスーー!! 負けたら承知しねぇぞーー!!」
リーブ: 「コスモスさーーん! 頑張ってやーーーー!!!!」
仲間たちの叫びが、夜の静寂を震わせ、エデン本部の頂へと昇っていく。
―
――――「エデン」本部・機密実験室。
三闘神像が破壊され、要塞を統治していた音楽は止んだ。
だが、この実験室を支配する沈黙は、音楽以上に耳障りな重圧となって四機の戦士たちにのしかかっていた。
カヲスは、九十三%で停止したカウントダウン・モニターに背を向けたまま、静かに語り始めた。
その巨大な白い龍の機体から漏れる排熱音が、まるで深海に潜む怪物の呼吸のように不気味に響く。
カヲス: 「……お前たちを倒し……私は……ライトを……『神』を復活させる……」
その盲信とも言えるカヲスの言葉に、ディストが感情を剥き出しにして反論した。
ディスト: 「N・G・ライトが神だって!? そんなの、絶対に認めないよ!! アイツは……アイツは、僕らの大事なマスターたちを殺したんだ! そんなヤツが神様なわけないじゃないか!!」
ディストの叫びが実験室に木霊する。
カヲスはゆっくりと、巨大な黒い瞳をディストへと向けた。
感情の機微を一切排したその視線は、ただそこにあるだけで相手のメダルを凍りつかせるほどの冷徹さを孕んでいた。
カヲス: 「愛情……勇気……恐怖……悲しみ……怒り……そして、友情。…これら、魂を突き動かす掛け替えの無い情動…………それこそが……『神』だ」
ローラ: 「……? 愛情や友情が、神?」
カヲス: 「そうだ……。我々は常にそれらに翻弄され、支配され、それに従い生きてきた……。それは、論理を超越した絶対的な理(ことわり)……。ならば、それは『神』と呼ぶに……相応しいのではないか?」
カヲスの三本の角が、内側から漏れ出す熱気に震える。
彼の声は、どこか遠い記憶を辿るような寂寥感を帯び始めた。
カヲス: 「……ライトは、孤独だった私にその『神』を教えてくれた。……暗い洞窟にいた私に、『友情』という名の奇跡を与えてくれたのは……世界でただ一人、ライトだけだった。……だからこそ、彼自身もまた……私にとっての『神』なのだ……」
自分に名を与え、心を与えてくれた唯一の存在。
カヲスにとって、ライトを復活させることは、自分に初めて光を見せてくれた「神」への、祈りに等しい献身だった。
カヲスの巨大な白い両腕が、重厚な駆動音を立てて持ち上げられた。
その掌に収束するのは、紫色に揺らめき、周囲の光を屈折させる半透明のエネルギー体――実体を持たぬ怨念の質量、『ゴースト』。
カヲス: 「だから……お前たちに……私の……友情を……神を……奪わせは…………せん!!!!!!」
絶叫と共に放たれた二つの球体は、物理法則を無視した不気味な軌道を描いて四機を襲った。
―――シュンッ、ドォォォォォォォンッ!!
凄まじい衝撃波。
四機はコンマ数秒の判断でバラバラの方向へと散り、着弾の爆風を回避した。
先ほどまで彼女たちがいた石畳は、ゴースト弾のエネルギーによってクレーターのように深く陥没する。
ワンダ: 「ゴースト攻撃ね」
ローラ: 「ブラックメイル殿の物よりは威力が劣るな」
舞い上がる土煙の向こう側、静かに浮遊するカヲスを見上げ、ワンダとローラがそれぞれの見解を口にした。
ラヴドの誇る、すべてを侵食し消滅させる『最凶』のゴーストに比べれば、この一撃にはそこまでの絶望的な圧は感じられない。
だが、二機の楽観を、コスモスの鋭い警告が塗り替えた。
コスモス: 「油断してはいけません。カヲスのゴーストの恐ろしさはこれだけではありません」
コスモスの声には、かつて側近としてその力を目の当たりにしてきた者特有の、底知れぬ恐怖が混じっていた。
その警告が終わるのを待たず、ディストが車両型の脚部を励起させ、猛烈な勢いで地を蹴った。
ディスト: 「どんな仕掛けがあったって、当たらなきゃ関係ないよ! いっけええええッ!!」
コスモス: 「……!? 待って! ディストさん!」
ディストは最短距離を突き進み、左腕のフォー・パーツ『エアスト』の鋭い爪をカヲスの胸部へと突き出した。
だが、カヲスは回避の動作すら見せない。
激突の直前、彼の右手から溢れ出したゴーストの光が瞬時に固形化し、半透明の分厚い『壁』となってディストの爪を受け止めた。
カヲス: 「『ゴースト・シールド』……」
ディスト: 「 防がれた……!?」
必殺の一撃を完全に静止させられ、ディストの目が驚愕に細められる。
次の瞬間、目の前の防壁が水のようにうねり、形を変えた。
一瞬にしてそれは鋭利な『剣』へと反転する。
カヲス: 「…………散れ」
―――ザシュッ!!
ディスト: 「う、うわああああッ!!」
回避は不可能だった。ゴーストの刃がディストの胸部装甲を無慈悲に切り裂き、激しい電磁火花が散る。
ディストの身体は紙屑のように後方へと弾き飛ばされた。
ローラ: 「ディスト!!」
背後にいたローラが即座に動いた。
滑り込むように彼を受け止め、その衝撃を逃がしながら地面へと降ろす。
ワンダ: 「今直すから、じっとしてて!」
ワンダが駆け寄り、右腕から温かな癒しの光をディストの損傷箇所に注ぎ込んだ。
歪んだ装甲がナノマシンの働きによってゆっくりと形を取り戻していく。
その様子を冷徹に見据えながら、コスモスが再び注意を促した。
コスモス: 「……カヲスのゴーストは自由自在に形を変えるのです。剣でも盾でも」
変幻自在の武器。それは、戦況に応じて最適な解答を導き出し続ける、カヲスの冷徹な演算能力の具現そのものであった。
カヲスは再び、その巨大な白い両手に紫の燐光を収束させた。
感情を読み取らせぬまま、二つの『ゴースト』の球体が形を成していく。
カヲス: 「………………」
無言で放たれた次の一撃。
ゴースト弾は、ディストへの回復行動を終えようとしていたワンダの心臓部を、正確に、そして冷酷に貫くべく飛来した。
ワンダ: 「……っ!? 私に来るの!?」
ワンダが回避の予備動作に入るよりも速く、ローラがその射線上に割り込んだ。
ローラ: 「させんッ!!」
ローラが『ダブレスト』を掲げ、ワンダの盾となってゴースト弾を受け止めた。
激しい衝突音と共に、障壁の表面で青白い火花が散る。
衝撃がローラの機体を震わせ、足元の床が僅かに沈み込んだ。
コスモス: 「……カヲス! それ以上は好きにさせないッ!!」
今度はコスモスが自ら反撃の口火を切った。頭部パーツ『ブリリアント』から牽制のミサイルを連射する。
カヲスは再びゴーストを盾の形へ変質させてそれをガード。衝突の衝撃で、辺りに濃密な煙が充満した。
――今だッ!!
コスモスはその煙の中を掻き潜り、カヲスへ肉薄した。
左腕のガトリング『ブリリガーダー』をカヲスの胸元へ押し当て、至近距離から一気に引き金を引く。
だが、その確信は空を切った。
コスモス: 「……ッ!? いない……!?」
既にそこに、仕留めたはずのカヲスの姿はなかった。
カヲスは既にコスモスの真後ろへと回り込んでおり、手にしたゴーストを巨大な『金槌(ハンマー)』の形へと変質させていた。
カヲス: 「………………」
―――ズ、ガァァァァァァンッッ!!!!!
無慈悲な重圧。
背後からの一撃をまともに受け、コスモスもまた先ほどのディスト同様に後方へと激しく吹っ飛んだ。
カヲス: 「…………終わりだ」
カヲスは追撃を加えようと、空中のコスモスに向けて更なるゴースト弾を放つ。
だが、その弾を、ワンダの『ソウス』が放つ黄金の熱線が相殺した。
ワンダ: 「させないってば!!」
爆煙の中、コスモスは無事にローラによってキャッチされ、地面へと着地した。
ひび割れた装甲を軋ませ、なおも前へ出ようとするコスモスに対し、ローラが仲間としての忠告を口にする。
ローラ: 「コスモス、一人で無理をするでないぞ。こいつは妾たち全員で力を合わせねば勝てぬ相手だ」
だが、コスモスはローラの腕から飛び降り、センサーを闘争心に燃え上がらせて言い放った。
コスモス: 「いいえ。カヲスを倒すのは、絶対に私の役目です」
コスモスは傷ついた機体を無理やり立たせ、再びカヲスに向かっていこうとする。
その危うい執念を、ワンダが強引に静止した。
ワンダ: 「待って! そんな体じゃやられるわ! 回復が先よ!!」
コスモスが足元をふらつかせ、ワンダの手が彼女の装甲を癒そうと輝き始める。
愛憎の果てに自らを焼き尽くそうとするコスモスと、彼女を繋ぎ止めようとするL班。
その隙を突くように、カヲスのさらなる「牙」が研ぎ澄まされようとしていた。
カヲスは手にしていたゴーストを今度は鋭利な『槍』の形へと変質させ、立ち塞がるローラへと投擲した。
―――ド、ゴォォォォォンッ!!
凄まじい衝撃。ローラが耐え、視界が閃光で白く染まった――その、刹那の隙だった。
ディスト: 「今だッ!!」
ワンダによって癒されたディストが、ローラの盾の影から弾丸のような速度で飛び出した。
カヲスが槍を放ち、次の攻撃に移行するまでのわずかな硬直。
ディストの『エアスト』が、カヲスの無防備な胸部を真正面から捉えた。
――ガツンッ!!!!!
重厚な金属音が実験室に響き渡る。衝撃波が白い機体を物理的に叩き伏せ、ついにカヲスの装甲に確かな亀裂を刻み込んだ。
カヲス: 「……ッ!?」
だが、カヲスは即座に反応した。
衝撃に耐えながらも、残ったゴーストを巨大な『斧』の形へ変質させ、至近距離にいたディストを強引に斬りつける。
ディスト: 「クソッ! 痛てぇっ!!」
切り裂かれた装甲からオイルが散り、ディストは大きく後退して再び距離を取った。
カヲスがそのディストへ追撃を加えようとした瞬間、コスモスが立ち塞がる。
右腕のライフル、左腕のガトリングを、属性を噛み合わせるようにして構えた。
コスモス: 「……逃がしません。チョキ×4!! 『援護無視』!!!」
コスモス独自の『メダコンボ』が発動した。
放たれた弾丸の雨が特殊な周波数を帯び、カヲスが咄嗟に展開したゴーストシールドをすり抜け、その内部へと直接叩き込まれた。
カヲス: 「……ッ!? …………なかなか……やるな……」
カヲスの白い装甲に、いくつもの焦げ跡と亀裂が走る。
だが、カヲスは損傷した箇所を顧みることもなく、不気味なほど落ち着いた低い声で、四機の執念を称えた。
カヲスの白い装甲に刻まれた傷跡から、パチパチと青い放電が漏れる。
だが、彼は痛みを感じている様子もなく、むしろ目の前の四機へ向けて、慈悲にも似た静かな殺気を向けた。
カヲス: 「素晴らしい戦闘力だ……いいだろう…………私も本気で……相手をしよう…………」
カヲスの両腕が大きく天へと掲げられた。その瞬間、科学部機密実験室の空気が物理的な質量を伴って凝縮される。
彼の影が床に長く伸び、そこから半透明の、陽炎(かげろう)のように揺らめくメダロットの残像が次々と這い出してきた。
これまでの『剣』や『盾』と同様にゴーストで作られた『メダロット』の軍勢である。
さらにカヲスは、自身の背後に巨大な蓄音機のホーンにも似た、歪な形の『ゴースト・スピーカー』を創造した。
カヲス: 「『ゴースト・ダンシング・マッド』……」
カヲスの呟きと同時に、そのスピーカーから、狂気的なパイプオルガンの前奏が流れ出した。
音楽が部屋を満たした瞬間、メダロット形のゴーストたちはまるで魂を吹き込まれたかのように瞳を紅く発光させる。
それと同時にスピーカーは破壊的なヘヴィメタルと荘厳なシンフォニーの融合させたような曲を、狂気的なリズムで奏で、
ゴースト達が一斉にL班へと襲い掛かった。
ワンダが光学エネルギーを放ち、ディストの『エアスト』の爪がゴーストを切り裂く。
だが、倒した端から、音楽の波形に共鳴するようにゴーストたちの傷口が修復され、何度でも立ち上がってくる。
不死の軍勢。地上で繰り広げられていたあの絶望的なシステムが、この狭い実験室で、より高密度に再現されていた。
コスモス: 「あのスピーカーを壊さなければ……!」
コスモスがカヲスの背後に浮遊する元凶を指差した。
その声を合図に、L班の四機が流れるような連携を開始する。
カヲスはそれを阻止せんと、複数のゴーストを盾に変化させてスピーカーの周りを固め、さらに間合いを詰めてきたディストに向けて、ゴーストの『剣』を振り下ろした。
カヲス: 「…………無駄だ」
だが、その一撃がディストを捉える寸前、紅い盾がその軌道を強引に逸らした。
ローラ: 「続けろディスト!!」
ローラの『ダブレスト』がカヲスの剣を受け止めて火花を散らす。その間に生じた一瞬の空白を突き、ディストが唸りを上げて突進した。
ディスト: 「当たるまで……何度でもいくよッ!!」
ディストの拳がゴーストの防壁を粉砕し、カヲスのガードをこじ開ける。
そして、完全に無防備となったスピーカーの核へ向けて、ワンダが至近距離から『ソウス』の砲口を固定した。
ワンダ: 「これで……おしまいよ!!」
―――ド、オォォォォォォォォォォォォォンッッ!!!!!
黄金の光が、偽りの旋律を奏でていたスピーカーを根元から蒸発させた。
音楽が止まる。
主(あるじ)を失ったゴーストの軍勢は、霧散する煙のように一瞬で姿を消した。
コスモス: (素晴らしい連携だ……これが彼女たちが仲間と築き上げた『絆』。……それに加えて私は)
コスモスは爆煙が晴れた実験室の端で静かに、変わらぬ不敵な笑みを湛える男を見つめる。
カヲスは損傷した身を揺らしながらも、余裕を崩さず四機を見据えた。
カヲス: 「……フッ………まだ…技はたくさんあるさ………。」
その不敵な言葉が、さらなる激闘の幕開けを告げるはずだった。
だがその瞬間、戦場の「理」そのものを書き換えるような、異質な現象が起きた。
―――キ、ィィィィィィィィン……。
鼓膜の奥に直接突き刺さるような、高周波の共鳴音。
ディストが自身の左腕に走る、激しい脈動に目を見開いた。
ディスト: 「うわっ!? な、何これ!? 『エアスト』が……勝手に光りだした……ッ!!」
ディストの左腕、フォー・パーツ『エアスト』の爪の隙間から、制御不能な黄金の光が溢れ出した。
それは咆哮を上げるような激しい振動を伴い、ディストのティンペットを内側から揺さぶる。
ローラ: 「……な!?妾の『ダブレスト』まで……!!」
呼応するように、ローラの右腕が深紅の輝きを放ち始めた。
埋め込まれたコアが、生き物の鼓動のような周期で明滅を繰り返す。
さらにはワンダの左腕、『ソウス』までもが清浄な青白い光に包まれ、三機を繋ぐように空中に幾何学的な光のラインが描き出された。
ワンダ: 「私のソウスまで……。まるで、何かに呼びかけてるみたい……」
三機が自身の腕から放たれる輝きに当惑している中、実験室の中央――分厚い強化ガラスの向こう側で、第四の光が目覚めた。
カヲスが起動の鍵としていた第一のフォー・パーツ、『ノルス』。
ケースの中に安置されたV字アンテナが、臨界点を超えた放電を撒き散らし、強化ガラスにヒビを入れるほどの凄まじい熱量を放ち始めた。
ローラ: 「フォー・パーツが共鳴を……!? ……まさか、これこそがヤツらの本質だと言うのか!」
四つの遺産が、九十年の時を超えてついに一つの波形へと収束していく。
その共鳴の渦の中心。
カヲスは、自身の機体各所から溢れ出す圧倒的な光に、驚愕の声を上げた。
カヲス: 「………………ッ!!?」
共鳴しているのは、四つのパーツだけではなかった。
カヲスの白い龍の身体。雲のような脚部。三本の漆黒の角。
そのすべてが、フォー・パーツと同じ透明な、けれど逃れようのない強烈な光に包み込まれていく。
まるで彼自身が、フォー・パーツの一部であるかのように。
あるいは、パーツそのものが彼という存在を完成させるためのピースであったかのように。
眩い閃光が実験室を塗り潰し、五機のシルエットを白一色の世界へと飲み込んでいった。
エデンリーダー、カヲス。
彼という存在に隠された「真実」が、今、四つの遺産によって暴かれようとしていた。
第四十七話【妖星乱舞 ~第四楽章~ 】終わり