乙女ゲー世界はモブよりなによりガノタたちに厳しい世界です   作:グレイファントム

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※タイトルは打ち間違いではありません。


第一話:転生。そして状況は最高だ。この環境凄いよォ!流石は公爵家の次男坊ッ!

…頭が痛い。

う~ん、昨日は飲みすぎたか?

確かあいつらと久々に飲みに行って…モブせかのアニメ三期の話をして…その後は…

 

「…かし…しようも…」

「…とか…か…?」

 

ん?話し声?

アイツらの声か?にしちゃあずいぶんと渋味が効いてるが…

 

「そう言われましても…これは私共にはどうしようも…」

「ムゥ…そなたらでもダメ、か…」

 

!?

アイツらとは明らかに違う声だぞ!?

ものすげえイケオジと普通のおっさんの声がする!?

しかも口調!

何!?どこの中世ヨーロッパ貴族!?

こ、これは…目を開けるのは若干勇気がいるが…ええぃ!〇ラァ!私を導いてくれ!(やけくそ)

 

「うぅ…」

「なっ!?」

「ぬっ!?」

 

少し目を開けただけだが、今まで真っ暗だった視界に突然光が入ってきたから目が眩む。

…ん?ってか今俺ののどから出た声…ずいぶん高くないか?

 

「なんと!まさかお目覚めになられるとは…!」

「おぉ…!私のことが分かるか?」

「へ…?」

 

どういうこと?

状況が読み込めないんだが?

全く理解できない…

…いつまでも呆けているわけにはいかないし、いったん目の前の光景から整理していこう。

まずさっきまでの声の正体だが、どうやら俺の予測は間違っていなかったらしい。

まずふつうの顔のおっさん。白衣を着ているのを見るに医者か何かか?

こっちを見る顔はずいぶんと驚いているようだが…まあそれはいい。

問題はその隣。

ものっスゲェイケオジがいる。まず間違いなく日本人じゃない。

髭がご立派ァ!だし、白くなった長髪は伸ばしているしでとにかく凄まじい。そして何より顔がいい。

今まで見たこともないようなイケオジはこっちのことをじっと見つめている…心配している顔か?表情は硬いがなんとなく雰囲気でこっちを心配しているのがわかる…。

…ふぅ。よし、目の前の光景が処理できたのなら次は自分自身だ。

ゆっくりと視線を下ろすと…

 

「…」

 

ちいさい。

170cm弱あったはずの体が明らかに縮んでいる。

幼児化?いや、明らかにおかしい。

だって髪の色違うし。視界に入ってくる自分の髪の毛金色だし。

ふう…

 

「…ん?アッ!」

「?どうした、何処か痛いところでもあるのか?」

 

俺がとあることに気付き思わず声を上げると、例のイケオジが顔を覗き込んでくる。

…見たことある。

さっきまで忘れていたが、目の前にいるこのオジを、俺は見たことがある。

この人の名前は、『ヴィンス・ラファ・レッドグレイブ』。

俺の大好きなライトノベル『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』のなかで、貴族…それも王族に次ぐ地位である『公爵』だ。

 

「本当に大丈夫なのか?『ダイチ』?」

 

『ダイチ』?

…ああ、そういうコト。

ここが何処かがわかってきたところで、おおよその察しが付いた。

 

…俺、転生したんだ。

 

「…だい、じょうぶです…公爵(・・)。」

 

辛うじてそう絞り出す。

今の自分が誰なのかはわからないが、とりあえずこう呼んでおけば反応次第で俺が誰か分かるだろう。

そう思っていたのだが…

 

「…」

 

なんかめっちゃ睨まれてる!?

ど、どういうことだ!?なぜ睨まれている!?

いや、そもそもダイチって誰だ!?そんなやつ原作にはいなかったはず…

 

「…やはりまだ熱があるようだな。」

「そのようですな…。」

 

そういうと、イケオジ…ヴィンスは、目を閉じて踵を返し、ドアを空けて外へ出ようとする。

その直前、医者の方を振り返り、こう告げる。

 

「…フレッド殿。正妻の子ではないとはいえ、その子も公爵家の男子だ。くれぐれも、よろしくお願いする。」

「はい。このフレッド、全力でご子息の病を治してみせます。」

「うむ。ではダイチ、また来るぞ。次はいつものように『父上』と呼んでくれ。では…」

 

ゆっくりと扉が閉まる。

…は?

公爵家の男子?正妻の子ではない?それに…『父上』?

 

…ああ、なんてこった。

どうやら俺は、ホルファート王国公爵家、レッドグレイブ家に、原作には存在しない、妾腹の子として転生してしまったようだ。

…マジでどういうことなんだよ…?

クソッ、訳がわからない。

この先、俺ぁどうなっちまうんだ…?




え?サブタイのセリフや要素がない?
うるせぇこの次に出すんだよ!
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