第0話 プロローグ
……………………
「先生」
「起きてください」
目を開けた時最初に目に入ったのは水色の髪色をした少女の姿だった
「ようやく起きましたか、先生」
今自分がどういう状況なのかが分からなかったため、ひとまず目の前にいる少女に話しかけてみる
"君は?"
少女は答える
「私はこの学園都市キヴォトスをまとめる連邦生徒会長です。」
その後ここはいくつもの学園が集まってできた学園都市キヴォトスであることや、私はキヴォトスの先生に選ばれたということなど様々なことを教えてもらった
「…ということなんですよ!」
連邦生徒会長による私の今置かれている状況の説明が終わり、これから何をすればいいのか聞くことにした
"えっと、それで私はこれから何をすればいいn"
バゴォーン
爆発音で私の声はかき消され、何事かと思ったその時連邦生徒会長が話しかけてくる
「ちょうど先生の出番ですよ。」
"どういうこと?"
外を見ると黒煙の中警察のような生徒数人が不良と銃撃戦を繰り広げていた
「ヴァルキューレ警察学校の生徒を指揮して不良達を倒してください。」
"えぇ…"
「大丈夫です!この私が選んだ先生ですから!」
指揮なんて一度もしたことが無い私にできることなのか? と不安になっていると、連邦生徒会長がニコニコしながらサンクトゥムタワーの中から押し出し、外に出してきた
その後どう話しかけようかと悩んでいると、不良と戦っていた生徒が話しかけてきた
「一般人の方は危険ですから逃げてください!」
"ごめん、事情は後で話すから、私の指示に従ってくれないかな。"
「…わかりました」
なんとなく私の真剣さが伝わったのかそれだけ言って戦闘を始めた
戦闘が始まって数分後
"勝てたね…"
初めて指揮をして疲れ切っていた私に警察のような生徒が話しかけてくる
「なんだかあなたのお陰で戦闘がしやすかった気がします。あなたは?」
"シャーレの先生だよ。"
「シャーレと言うとあの連邦生徒会が立ち上げるらしいあの?」
質問に答えようとした時、サンクトゥムタワーから連邦生徒会長が出てきて言った
「そうです!」
「さあ先生、指揮ができることも確認できた訳ですし一度シャーレの部室に行きましょう。」
ちょっと休憩させて欲しかったが、仕方ないのでついて行くことにした
道中周りを見ていて1番思ったことだが、目に入る生徒たちはみんな銃を持っているようだ
"キヴォトスではみんな銃を持ってるんだね。"
「そうですね〜。キヴォトスで銃を持っていない人なんてほぼいませんし、その環境で育ったのであまり気にしたことがないですけど。」
そのような雑談をしながら何十分か歩くと大きな建物が見えてきた
「これがシャーレです。」
とりあえず促されるままシャーレの中に入るなり連邦生徒会長が何かを渡してきた
"タブレット端末?"
「私たちは【シッテムの箱】と呼んでいるもので、動く仕組みも製造会社も何も分からないオーパーツです。」
私はこのタブレット端末に見覚えがあった
"なんでそれを私に?"
「何故か分かりませんけど、これは先生の物のような気がするんです。私たちではパスワードが分からないので、起動させることすら出来ないんですけどね…」
とりあえず端末を受け取り、開いてみることにした。
"……?"
開くとパスワード認証画面になったが、何故かそのパスワードがわかる気がした。
我々は望む、七つの嘆きを。
我々は覚えている、ジェリコの古則を。
パスワード認証完了
[シッテムの箱]へようこそ、先生。
目の前が真っ白になり、何が起こったのかと思うと次の瞬間には見たこともないどこかの教室にいた。
「先生。」
後ろから声が聞こえ、振り向くと、黒い制服を着た白い長髪の少女が立っていた
「こんにちは、先生。私はこのシッテムの箱に常駐するメインOSでもありシステム管理者であるA.R.O.N.Aです。」
色々と聞きたい事はあったが一旦こちらからも挨拶することにした
"これからよろしくね。"
「はい。」
「では、シッテムの箱の所有者の手続きとして生体認証を行います。」
目の前に指を出してきた
「私の指に、先生の指を当ててください。」
指を当て、少し経った後
「生体認証、終わりました。」
「先生!起動できたんですね!」
いつの間にかシャーレに帰ってきていた私はとりあえず返事をする
"うん。"
「きっとシッテムの箱はこれからの先生の活動をサポートしてくれると思います。それと、これからシャーレのオフィスに案内します。」
また連邦生徒会長について行き階段を上っていくと空室と書いてある張り紙が貼られたオフィスのドアが見えた
「ここがシャーレのオフィスです。これから先生が基本的な仕事をする場所ですね。」
その後、軽い仕事の説明をしたあと、連邦生徒会長は帰っていった。
「先生はこれから大変ですね。学園ごとの直面している問題を解決していくなんて。」
A.R.O.N.Aが言った
"まあ、きっとどうにかなるよ。"
"今はそんなことよりも、この書類の山を片付けないとね…"
A.R.O.N.Aが哀れむように言う
「…本当に大変ですね…」