追放された最強の悪魔剣士の復讐道中記 -幸紀と星霊隊の24人の女たち- 作:晴本吉陽
同じ頃 アカツキ攻略悪魔軍総司令本部
コーキが敗北し、映像が途絶える。指示を出していたポラリスは、ゆっくりとヘッドセットを外した。
「人間風情に負けるとは、愚か者め!」
「恥を知れ!死刑だ!」
ポラリスへの罵声が飛び交う。しかし、ポラリスは一切怯まず、罵声を受け止めながら、テルギアの前に跪いた。
「…負けたな?ポラリス?」
テルギアは爪やすりをしまい、ポラリスに尋ねる。ポラリスは跪き、頭を下げた。
「負けた以上は仕方がない。ルールは守ってもらうぞ」
テルギアはポラリスに言い放つ。ポラリスは何も言わず、その言葉を受け止めるのだった。
数分後 国道178号
焔と真理子から、敵を撃退したという報告を受けた星霊隊のメンバーたちは、全員がバスに乗ってここにやってきた。
「おーい!」
走ってきたバスに対して、真理子はハンカチを振って合図する。真理子の合図を見て、バスは減速し、焔と真理子が腰を下ろしている所の前に停まった。
「焔さん!真理子さん!」
声を張り上げながら、日菜子がバスから降りてくる。続けて他のメンバーたちが順々に降りてくると、璃子が真理子と焔に近寄った。
「治療します、大人しくしてて」
「どうも〜、お手数をおかけします」
璃子に治療されながら、真理子は冗談を口にする。そうしていると、幸紀もバスから降りてきた。
「焔、真理子」
「幸紀」
「本当に…お前たちだけであの悪魔を倒したのか?」
幸紀は大きく表情は変えなかったが、驚きを隠せないような声で2人に尋ねる。焔と真理子は、お互いに一瞬顔を見合わせて、微笑んでから頷いた。
「そうよ」
「ね!」
「…そうだろうな。事実お前たちから連絡を受けてから、各地の悪魔が姿を消した…お前たちがやり合ったのが、本物だったのだろうな」
幸紀は納得したように言葉を発する。真理子は、そんな幸紀に尋ねた。
「ね、幸紀。これでさ…お姉ちゃんも、喜ぶかな」
真理子の問いかけに対し、幸紀は小さく微笑んだ。
「あぁ。だが、全ての戦いが終わってからの方が、もっと喜ぶだろうな」
「言ってくれちゃって」
幸紀の返答に、真理子は笑う。幸紀は焔と真理子の両方を見て改めて声をかけた。
「さぁ、いくぞ。次が最後の決戦だ。気を引き締めろ」
「言われなくても。勝つわよ」
「うん!かっこよく勝って、早苗さまのところに帰…いたた!!」
「無理に動いちゃダメです。大人しくしてなさい」
盛り上がって立ちあがろうとする真理子だったが、すぐに脚を痛めてうずくまる。璃子に肩を担がれながらバスに運ばれる真理子の背中を見送りながら、幸紀と焔もバスの中に戻っていくのだった。
隊員紹介コーナー
隊員No.23
名前:
年齢:23
身長:163cm
体重:55kg
スリーサイズ:B86(D)/W62/H88
武器:二丁サブマシンガン
外見:青緑色のショートヘアに赤い瞳、緑色のメイド服
家族構成:
所属班:攻撃班
過去
10年前、姉である上入いちるが、悪魔軍のコーキの手で殺されたことがトラウマになっていた。
姉妹仲は良く、姉が非番の日は一緒にプリクラを撮ったり、映画を見に行ったりしていた。
真理子のアクロバティックな戦闘スタイルには、映画の影響も多分にある。
隊員No.24
名前:
年齢:24
身長:167cm
体重:55kg
スリーサイズ:B95(G)/W58/H88
武器:素手
外見:真っ赤な髪のロングヘアに、赤いメイド服
家族構成:父母妹弟
所属班:指揮班
過去
真理子の姉、いちるの部下として、さまざまな薫陶を受けてきており、いちるの生前から、次のメイド長として、真理子以上に期待されていた。
昔の焔は今ほど厳格な性格ではなかったが、いちるの死を経てメイド長になってしまい、規律に対して厳しい性格になった。