追放された最強の悪魔剣士の復讐道中記 -幸紀と星霊隊の24人の女たち-   作:晴本吉陽

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第8話(7)反省文です!

数分後 8:30

 戦闘を終えた幸紀は、裏門の近くで籠城していた女子生徒たちの前に立つ。幸紀の横には日菜子と四葉も立っており、女子生徒たちを代表して、すみれたち4人が幸紀と向かい合っていた。

 

「幸紀さん、そして皆さん…本当に助けに来てくれてありがとうございました」

 

 すみれがそう言って深々と頭を下げる。それに合わせて女子生徒たちも頭を下げた。

 そうしてすみれたち救われた4人が顔を上げると、4人は涙を流していた。

 

「…もう、みんな、なんで泣いてるの?」

 

「だって…本当に助からないと思ってたから…!」

 

「ごめんねみんな…ひどいことたくさん言って…!」

 

「うわぁああ!!」

 

 四葉に尋ねられると、心愛と望は感極まって言葉を漏らし、紫黄里は大声で泣き始める。四葉もそんな仲間達の姿に思わず涙をこぼし、四葉は改めて幸紀と日菜子の方に向いて頭を下げた。

 

「あの、幸紀さん、日菜子さん。私からもお礼を言わせてください。本当にありがとうございました」

 

「いいんだよ!人を助けるのが私たち『星霊隊』の役目だから!」

 

 四葉に対し、日菜子が言う。すると、すみれが尋ねた。

 

「四葉、『星霊隊』って?」

 

「悪魔と戦う部隊だよ!ここにいる皆さんは、皆『星霊隊』の仲間なの」

 

「…助けられた恩を返したい。私も入れてくれないだろうか」

 

「あ、心愛も!」

 

「この黒き翼の力も必要であろう!」

 

 すみれが言うと、すぐに心愛と紫黄里も手を上げて星霊隊への加入を希望する。四葉は幸紀の方を向いて尋ねた。

 

「東雲さん、いいですよね!?」

 

「あぁ。だが、ここにいる生徒たちはどうする」

 

 幸紀は四葉に尋ねる。すぐに望が口を開いた。

 

「私たちが家まで送ろうと思っています」

 

「でも護衛が必要じゃないですか?」

 

 望の言葉に、日菜子が言う。話を聞いていた四葉が話をまとめ始めた。

 

「わかりました!じゃあ一度幸紀さんたちとは別行動しようと思います!」

 

「ほう?」

 

「ここに来る途中に何台かバスがありました。あれを使ってみんなを家に送ります!護衛には、星霊隊のメンバーも何人かお借りしたいです!」

 

 四葉の提案を聞くと、幸紀は周囲を見回して考え始めた。

 

「部隊の再編成か。今なら敵もいないし、いいだろう。日菜子、四葉、お前たちに人選は任せる。好きなように人を動かせ」

 

「わかりました!」

 

 幸紀の言葉を聞くと、四葉は明るい表情で答えて日菜子とすみれを呼ぶ。そうして星霊隊のメンバーたちの乗るバスへと走り出し、メンバー選びに移るのだった。

 

 

 

30分後 9:00

 日菜子と四葉の指示を受け、璃子と江美が路上に捨てられていたスクールバスを2台、学校の裏門の前に停車させた。

 

「バス持ってきましたよ~」

 

 江美はバスを止めると、気さくに日菜子たちに声をかけ、バスから降りる。璃子もバスから降りてくると、日菜子は頭を下げた。

 

「ありがとうございます、璃子さん!江美さん!まさか江美さんも大型運転できるなんて」

 

「あはは、仕事柄色々できないといけないですからねー」

 

 日菜子の言葉に、江美は笑いながら答える。その間に四葉とすみれはバスの前に女子生徒たちを整列させ、それぞれの車両に乗り込む星霊隊のメンバーたちを先頭にさせる。指示を出し終えた四葉は、幸紀の前に来て報告し始めた。

 

「東雲さん!メンバーの編成、完了しました!」

 

「あぁ。また後日、侯爵の屋敷で合流するぞ」

 

「はい!」

 

 四葉が返事をすると、幸紀の隣にいた日菜子が四葉に笑いかけた。

 

「四葉ちゃん、気をつけてね。また会おうね」

 

「はい!」

 

「では俺たちは先に行く」

 

 幸紀はそう言うと、元から乗ってきたマイクロバスに乗り込んでいく。日菜子も頭を下げると、マイクロバスに乗り込んだ。

 

 幸紀たちの乗ったマイクロバスは走り出す。四葉たちその場に残った人間たちは、そんなバスの後ろ姿に手を振った。

 

「ありがとう!!」

 

 女子生徒たちの声と、四葉たちの声が響く。バスが遠くなっていくと、四葉は改めて女子生徒たちの方に向き直った。

 

「それでは!みなさんを安全なところまで送ります!整列してバスに乗ってください!」

 

 四葉の指示に従い、女子生徒たちは2台のバスにそれぞれ乗り込み始める。そんな様子を、四葉は見守っていた。

 四葉の周りに、彼女と同じ生徒会のメンバーたちである、すみれ、心愛、紫黄里、望が集まる。

 他の4人がニヤニヤしているのに気がついた四葉は、やや困惑しながら尋ねた。

 

「え?なに?」

 

「四葉がみんなを連れてきてくれたおかげで、私たち、救われたね!」

 

 心愛が言うと、すみれがすぐに頷いた。

 

「あぁ。星霊隊の皆さんもすごいけど、特に、あの幸紀さんという人…強くて…かっこよかった」

 

「四葉よ!あの黒き衣の剣士とはいかなる時空で相見(あいまみ)えたのだ!いかなる理由で旅を共にしたのか!このエタニティ・ダーク・ウィングにも語るがよい!」

 

「えぇ?うーん…それは、星霊隊として一緒に戦ってくれたら、そのうちに話すよ」

 

 四葉はメガネを掛け直しながら目線を逸らしつつ言う。そんな四葉の言葉を聞くと、望が小さく微笑んで話した。

 

「ふーん。なら私も入ろ」

 

「え?」

 

「堅物で負けず嫌いのあんたが、男の人にあんな緩い顔してるの、見てて面白いからね」

 

「はぁ!?」

 

 望の言葉を聞くと、四葉は驚いてメガネを崩す。それを聞くと、紫黄里も四葉の背中を小さく叩いた。

 

「ふふふ、否定することはないぞ!私も幸紀さんはかっこいいって思ったから。心愛もだよね?」

 

「うん!本当にかっこよかった!好きになっちゃったかも!」

 

「私もだ」

 

「それともなに?生徒会長さまは幸紀さんのことが嫌いなワケ?」

 

 望たちは寄ってたかって四葉をからかい始める。怒った四葉は声をあげた。

 

「もう!!みんな!!反省文です!!原稿用紙20枚!!」

 

「ふふふ。久々に聞けてよかった」

 

「やっぱりこうじゃないとね」

 

 四葉の叱る声を聞き、平和を取り戻したことを実感したすみれたちは、穏やかに微笑む。5人も生徒たちに続いてバスに乗り込むと、2台のバスは走り始めた。

 

 

隊員紹介コーナー

隊員No.13

名前:門杜(もんと)すみれ

年齢:17

身長:175cm

体重:64kg

スリーサイズ:B88(E)/W60/H88

武器:ハルバート(長斧の一種)

好きなもの:お姫さま抱っこ、ぬいぐるみ

嫌いなもの:偏見

特技:剣道

趣味:読書、かわいいグッズ集め

外見:グレーの短髪でイケメン、ズボンスタイルの夏制服

能力:特別な能力はないが、斧による破壊力に秀でた一撃が得意

簡単な紹介

白鷺女子高等学校に通う高校2年生で生徒会副会長。

寡黙で多くを語らず、他者のために行動する責任感の強い女性。

中性的な顔立ちと高い身長から女子校の中では王子様のように扱われているが、本人はお姫様に憧れている。

 

 

隊員No.14

名前:翡翠(ひすい)(のぞみ)

年齢:17

身長:158cm

体重:49kg

スリーサイズ:B88(E)/W56/H89

武器:長棒()

好きなもの:ダンス

嫌いなもの:理想

特技:ダンス

趣味:カフェ巡り

外見:緑色のミドルヘアで片目を隠している。黒いカーディガンを着用

能力:鉱物を自在に操る

簡単な紹介

白鷺女子高等学校に通う高校2年生で生徒会書記。

悪魔騒ぎが有名になる以前に悪魔に襲撃され、片足が動かなくなった過去を持ち、そのために悲観的な性格になった。

本当はダンスが好きな明るい性格だが、今はその面影はない。

 

 

隊員No.15

名前:市子(いちご)心愛(ここあ)

年齢:17

身長:150cm

体重:44kg

スリーサイズ:B83(C)/W59/H82

武器:マイク

好きなもの:みんなの笑顔

嫌いなもの:みんなの悲しい顔

特技:歌、ダンス

趣味:カラオケ

外見:ピンク色のツインテール。ピンクのカーディガンを着用

能力:歌声を聴いた人間の傷を癒す

簡単な紹介

白鷺女子高等学校に通う高校2年生で生徒会庶務。

大人気アイドルグループ『シュガーハート・アタック』のセンターを務める。

明るく前向き、博愛主義者で理想主義者な心優しい女の子で、常に理想に向けて一直線に頑張っていく。

 

 

隊員No.16

名前:柳生(やぎゅう)紫黄里(しおり)

年齢:17

身長:154cm

体重:46kg

スリーサイズ:B78(B)/W57/H79

武器:弓

好きなもの:アニメ

嫌いなもの:忘れられること

特技:絵を描くこと

趣味:アニメや漫画などのサブカル

外見:紫色のロングヘア、制服の上に黒い眼帯と黒い帽子、黒い翼をつけている

能力:毒や麻痺などの状態異常を操る霊力を持つ

簡単な紹介

白鷺女子高等学校に通う高校2年生で生徒会書記。

典型的な邪気眼系厨二病患者であり、自らを『永遠の黒き(エタニティ・ダーク・ウィング)』と称する。

しかし本質的には自他共に認める地味な性格で、みんなから忘れ去られることを恐れている。

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