とある少年の大地結晶【アースクリスタル】 作:えりー
痛いよ
体が痛い。でもそれ以上に
心が痛い
僕は何もしていないのに
僕はただ、甘えたくて
なのに何で____
「いや、こっち来ないで‼︎」
拒絶されるの?
お母さん。僕だよ?
____だよ?
お父さん?
お父さんは何でそんな目で見つめるの?
「こ、このッ‼︎」
お父さんが何かを投げつけてきた
………ナンで?
僕はただ…甘えたい…だけなのに
「何で…?」
「ば、”化け物”‼︎」
化け物?
ねぇお母さん。化け物って何?
それが僕を拒む理由?
ねぇ教えてよ
「お母さん…」
「い、いやァァああああああああああああああああ‼︎」
あれ、何で出て行くの?
何で逃げるの?
ねぇ…
「何で…?」
少年は至って普通だった
だが親は見てしまった
その少年の体に刻まれた
刻印を
そして
少年の瞳は
赤黒い目に染まっていた_____
「…………ナンで」
それを知らない少年
ただナンでと呟く
狂ったように
「ナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンでナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ」
「ナンデ?」
少年の目が完全に開かれた
そこには赤黒い目をしていて、尚且つ、何かが交わったような模様が目に描かれていた
「う、うぁぁ……」
少年の手は真っ赤に染まっていた
「いやァァああああああ‼︎」
女は出て行ってしまった
女の家は真っ赤だった
ここは少年の家
そして出て行ったのは少年の母親
そして少年が真っ赤なのは
「…ぁ…がぁ…」
自らの手で父親を____
「ああァァああああああああああああああああああああああああああ‼︎」
少年は叫んだ
何かを振り払うように
だが
少年が叫んで、ガタガタと家が揺れた
いや、正確には大地が
「うあァァああああああああああああああああああああ‼︎」
ガタガタガタガタガタガタゴゴゴゴゴゴゴ‼︎とだんだんと大きくなる
町中は大パニックへと落ちる
バキィィッ‼︎と、大地が破れた
そこには、何の変哲もない、普通の町があった
だがそこは、たった一日で、全てが滅ぼされた
生き残りはただ一人
残っているのは
その全ての元凶を起こしたあの少年だけ
「ああァァああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ‼︎」
少年を見つけたのはとある研究員
それは少年にとって救いだった
だが________
次回「少年は力を拒む」