とある少年の大地結晶【アースクリスタル】   作:えりー

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ごめんなさい展開が早くなりました



居候の話

あれから夢を見るようになった

良い夢じゃない。悪夢だ

何回もあの声が聞こえた。何回も

でも最近は何故か途切れ途切れになっている

今回も

『オ____レ________いい』

こんな風に

そして目が醒める

朝の目覚めは最悪とはいかない

でも良くもない

そんな毎日だった

 

 

 

 

 

 

そんな生活が続いた一ヶ月後

「紫苑、実は居候が増えるじゃんよ」

黄泉川さんが突然言った事

「………ふぇ?」

「だから、居候が増えるじゃんよ」

……それってつまり家族が増えるって事かな?

………でも

「僕、仲良く出来るかな…」

だって大人だったら無理じゃん?

それに、こんな僕を拒絶しないで…

そんな僕に、黄泉川さんが声をかけた

「大丈夫じゃんよ。まぁ大人と高校生だけど、紫苑くらいの子も来るじゃんよ」

「え、ほんと⁉︎」

「ほんとじゃん」

………仲良くなれるかな?

ワクワクしてきた

「その人達はいつ来るの?」

「明後日じゃんよ。今その人達は…えーと、とある事情で…」

「?変な黄泉川さん。分かった‼︎」

そして僕は部屋へ向かった

 

 

明後日が楽しみ‼︎

 

 

「まさかその居候が入院してるってのは言いにくいじゃんよ…」

黄泉川は部屋に向かう小さな背中を見つめ

「……………さて」

黄泉川はある手帳を取り出した

「……もしかしたら…」

 

 

 

 

紫苑は凄く楽しみにしていた

それなのか、その後は夢を見なくなった

あの声も聞こえなかった

何故だかわからなかった

 

 

でも、安心した

 

 

 

そしてその日がやってきた

「じゃあ、迎えに行ってくるじゃんよ」

「うん‼︎行ってらっしゃい‼︎」

黄泉川は新しい家族(居候)を迎えに行くため、早めに出勤した

と行っても、行くところは黄泉川が働いているとある高校だが

紫苑は今日は外出しなかった

今はまだほんのり暖かい時期。それに大覇星祭も近づいている

紫苑は冷蔵庫からココア(大好物)を取り出し、テレビを点けて飲み始めた

今テレビは大覇星祭で持ちきりだった

紫苑は大覇星祭というのは知らなかった

何せ去年来たばかりだ。知らなくて当然の筈だ

紫苑は何か大きな行事なんだ…と解釈し、黄泉川に連れて行って貰おうと結論つけた

 

 

 

どれくらい時間が経ったのだろう

もはやテレビを見るのも飽きてしまった

いつもはこの時間に散歩をしているのだが、今回はそんな訳には行かなかった

………でも、散歩がしたい

(いやいやいや、誘惑に負けるな南雲紫苑。たまにはこうやって我慢する事も必要だ。我慢我慢…)

見かけによらず随分と頭が回っている

本当に九歳児なのか?と第三者の殆どは思うであろう

兎に角紫苑は待ち続けた

 

 

昼になってしまった

流石に遅い。何故だ。と紫苑は本を読みながら思っていた

(………黄泉川さん、遅いなぁ)

紫苑はゴロゴロとベッドに転がりながら待っていた

 

 

 

と、そんな時だった

ガチャリという音と共に

「ただいまじゃんよー」

黄泉川の声が聞こえた

(‼︎帰ってきた‼︎)

紫苑は飛び起きて玄関の方へ向かった

 

 

(‼︎ぇ……なんか、怖い人が…)

紫苑は覗き込むようにリビングを覗いていた(結局)

見れば白衣が似合いそうな女性、そして紫苑と同じくらいの女の子

そして

紫苑が怖いと思っている白髪赤眼の男

(……………あれ、なんか…)

そして、紫苑は何かを感じた

(あの人を見ると…”懐かしい感じ”がする)

そしてジーッと見続けていると

 

 

 

「オイ、そこにいるのは誰だァ?」

(‼︎)

あの白髪の男にバレてしまった

紫苑はビクリと肩を震わせた

と、黄泉川も気づいたようで

「あ、紫苑‼︎どうしたじゃんよ?そんな所で」

そして二人の女性も気づいた

「もしかして、あなたが怖いんじゃない?ってミサカはミサカは考察してみる‼︎」

「あら、確かにあの子あなたを見てるわよ?」

(………で、出ずらい)

いや、女性の言っているのは最もだが紫苑は気づかれて出ずらいのではなく、どんどん注目されて出ずらいのだ。変わらないと思うが

「チッ」

男は舌打ちし、紫苑の方を見た

「オイガキ、さっさと出てこい」

ギロリと睨まれた

紫苑はこう感じた

(あ、ヤバイ、これは出ないと殺される…ッ‼︎)

そう感じた

だが、それと同時に

「こんな小さい子を睨むな‼︎」

黄泉川のチョップが男の頭に命中した

「ッデェ⁉︎」

似つかわしくない声を出した男は頭を抑えた

………あれ、本当は良い人?

「何すンだテメェ‼︎」

(勘違いだった)

紫苑は即座に回収した

「まだ相手はお前より年下じゃんよ‼︎………あ、紫苑、大丈夫じゃんよ。こいつこんなやつだけど良いやつだからな」

(信用できない僕がいる)

そう考えてしまって未だに壁に隠れてしまっている紫苑

と、そんな姿を見た女の子は

「えーい、焦れったい‼︎ってミサカはミサカは無理やり引っ張りだしてみたりー‼︎」

「ぇっちょ⁉︎」

女の子の手によって無理やりリビングに入れられた紫苑

「ぁ、ぅぇ、ぇっと…」

しどろもどろになる紫苑

 

 

そしてやっと

「……な、南雲紫苑…です……」

自己紹介が出来た

それを聞いた女の子と女性は

「初めまして‼︎ミサカは打ち止め【ラストオーダー】って言うんだよ‼︎ってミサカはミサカは紫苑に挨拶してみる‼︎」

「私は芳川桔梗。そうね…元研究員って言えばいいかしら?」

「…打ち止めさんと…芳川さん」

そして男を見る紫苑

怖くても名前は聞かなくてはいけない

そして男はハァ…と溜息を吐き

「一方通行【アクセラレータ】だ」

一方通行はポリポリと髪を掻いた

「…一方通行、さん」

パァッ‼︎と表情が明るくなった紫苑

そんな光景を見た黄泉川は

「よしっ、じゃあ昼飯改め晩飯と行くじゃんよ‼︎」

わーい‼︎と打ち止めが喜んでいる

 

 

(そういえば昼食べてなかった)

今頃空腹を思い出した紫苑だった

 

 

 

 

 

そして晩飯を食べ終えた一行

やはり炊飯器で作る事は三人共驚いていた(芳川と一方通行は微妙だが)

 

そして寝静まる夜

 

「桔梗、聞きたい事があるじゃんよ」

黄泉川は芳川を引き止めた

そこには一方通行もいた

「ん?何?」

「あ、一方通行は戻って____」

「いや、聞く。芳川に聞くって事は何かの実験だろォ?」

黄泉川はうっと喉を詰まらせた。図星らしい

ここまでの一方通行は絶対引き下がらないと感じたのか、黄泉川は何も言わず、本題を言った

「実は、これの事じゃんよ」

黄泉川は手帳を取り出した

少しボロボロになっている手帳だ

「それは?」

芳川と一方通行は手帳に視線を移した

 

そして黄泉川は言った

「お前も良く知る人物のじゃんよ。これは」

 

 

 

 

 

 

 

「葛城嶤の手帳…じゃんよ」




黄泉川が取り出したのは葛城の手帳

そこに何が書かれていたのか_____

次回「二つ名」
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