とある少年の大地結晶【アースクリスタル】 作:えりー
どうも、何ヶ月ぶりの落雷氷華です。覚えてくれましたか…?
題名は後半ですね。
おかしなところはスルーして下さい。いいですか?スルーですよ?
ス・ル・ー。スルーしなかったらベクトル操作←
「ハァ…バレてしまったじゃんよ…」
黄泉川は額に手を添え、溜息交じりに呟いた。
自室で扉を背にし、ドカッと座り込む。
虚空を見つめる彼女の脳裏には、あの時の紫苑と、無惨な葛城、そして崩壊したあの惨状。つまりあの事件の事を思い出していた。
あの事件は、彼女にとっては忘れられない事。初めて紫苑に会った事件。そして、葛城の最後を迎えた事件。黄泉川にとって詰めすぎる事だった。
「…………………まぁ、いつかはバレるって、思ってたじゃん…」
正直に言って、黄泉川は不安だったのだ。
隠す事に、ではない。紫苑を『支えてやれるか』どうか、という事だ。
このままいって、もし紫苑の心に触れる事をしたら?自分が、その根元を作ってしまったら?……紫苑は、もう笑顔を見せないかも知れない。また、今回のように、手帳に書いてあったように、暴走してしまうかも知れない。
だから辛かった。不安に押し潰されそうだった。
だけど、だから接しれた。紫苑の事を沢山知れた。それだけは後悔していない。
「………よし」
黄泉川は立ち上がる。決意を込めた瞳を、手帳に向けた。そのまま黄泉川は手帳を開く。紙とペンを用意し、サラサラと書いていく。滑らかに進む手は、いつもの手とは違った。異様に進む。何故だろうか。
(………あの事件の事を知って、何か手がかりになれば、きっとーーーーーーーー‼︎)
それは、黄泉川の決意が物語っていた。
その後、彼女は何日も徹夜して手帳を読み更けていたという。
だがバリバリ働いている。
言っておこう。頼む寝てくれ(切実な願い)。
◽︎
次の日。
「……………………」
「……………………」
紫苑は呆然と、
何故呆然としているか、それは、
「………バレちゃったんですね…僕が第三位って事」
そう、第三位という事だ。
『お前、第三位なンだなァ』
と、爆弾発言をした。
当然理解出来るはずのない紫苑は、
『………パードゥン?』
『第三位なンだな』
『………ミー?』
『第三位』
『パードゥンミー?』
『ぶン殴るぞ』
『すみませんでした』
………と、戻る。
ポリポリと頭を掻き、ポツポツと話し始めた。
「まぁ、バレるとは思ってましたよ?
「……………」
「僕はもう、能力を使わないって決めたんです。昨日の事は謝ります。でも、もう誰も…傷つけたくないんです」
「…………………」
「僕の能力は、僕の感情みたいなものなんです。だから…僕の心が不安定になると……ッ」
「……学園都市は、お前の能力によって呑まれるって事か」
紫苑の能力。
一般の能力者は、演算というものがあり、それを分析して能力を繰り出す。
だが紫苑は違う。
演算は必要だ。だが、一般の能力者とは数倍の精神力を必要とする。
感情が高ぶれば学園都市を呑み込み、やがて崩壊。それを防ぐ為に、感情をコントロール…と言った方が良いだろう。
実際、コントロールが鈍れたせいで…あの惨状が生まれたのだから。
「………分かった。この事は内密にしてやる」
「‼︎…あ、ありが」
「だが気をつけろ。内密と言っても、何処かのクソ野郎共が、情報を掴んでるかも知れねェ。例えば…研究者、とかな」
「……………」
「……あまり出歩くのは勧めねェが、俺が決める事じゃねェ。お前は、お前が正しい道に行けばいい」
「………はい」
「……そろそろ飯だろう。さっさと着替えてリビングに来い」
紫苑は暫く俯く。
「…………うん、大丈夫」
そして着替え始め、部屋から出た。
バターー……………………ン
◽︎
九月三十日
晴天のある日だった。
紫苑は今日は部屋で寛いでいる。ソファに座り、リモコンを操作して何か番組を見ようとする。
その向かい側には
(……面白いの、ないなぁ)
紫苑は暫くリモコンを操作していたが、何もなかったので番組を見るのを止めた。
さて、暇になった。
紫苑はボーッとし、そして
▽さて、紫苑はどうする?
▼悪戯する
▼そのまま見つめる←
▼チョーカーを弄る
▼杖を遠くに置く
二番以外の選択肢は
紫苑は
(……真直で見たのは初めてだ。へぇ〜ほっそりしてるなぁ…本当は女…の人なわけないよね。うわ〜肌も白い。紫外線反射し続けるとこんなに白くなるんだ〜…へぇ〜…。てかあんなに食べてるのになんでこんなにほっそりしてるんだろ…なんかあるのかな?ってうわ〜…結構モサモサとサラサラだぁ…。本当の地毛だし、これも反射してなってるのかな?うわ反射っていろいろと凄ーーーーー)
「………………」
色々と感想を述べていたら、起きた
ベシィィ‼︎と、チョップにしては甲高い音が部屋に響いた。
「別に殴らなくても…」
「テメェがなんか弄ってただろォが」
紫苑は涙目でチョップされた頭を抑える。
「う〜……」
「……風呂でも入って、スッキリするかァ」
ジー…とこちらを見る紫苑を無視して、
そこで紫苑は思い出した。
今、風呂場には女性陣が…。
そこまで考えてギャアァァああああああ‼︎と、
(………知らない)
南雲紫苑。
この一年で変わった。
風呂場の事をスルーした紫苑は、ソファで寝てしまった。
そして目が覚めた時には、なんと、
紫苑は
次回「"発芽"」