とある少年の大地結晶【アースクリスタル】   作:えりー

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すみません、放置してました。
どうも、何ヶ月ぶりの落雷氷華です。覚えてくれましたか…?
題名は後半ですね。

おかしなところはスルーして下さい。いいですか?スルーですよ?
ス・ル・ー。スルーしなかったらベクトル操作←


九月三十日

「ハァ…バレてしまったじゃんよ…」

 

黄泉川は額に手を添え、溜息交じりに呟いた。

自室で扉を背にし、ドカッと座り込む。

虚空を見つめる彼女の脳裏には、あの時の紫苑と、無惨な葛城、そして崩壊したあの惨状。つまりあの事件の事を思い出していた。

あの事件は、彼女にとっては忘れられない事。初めて紫苑に会った事件。そして、葛城の最後を迎えた事件。黄泉川にとって詰めすぎる事だった。

 

「…………………まぁ、いつかはバレるって、思ってたじゃん…」

 

正直に言って、黄泉川は不安だったのだ。

隠す事に、ではない。紫苑を『支えてやれるか』どうか、という事だ。

このままいって、もし紫苑の心に触れる事をしたら?自分が、その根元を作ってしまったら?……紫苑は、もう笑顔を見せないかも知れない。また、今回のように、手帳に書いてあったように、暴走してしまうかも知れない。

だから辛かった。不安に押し潰されそうだった。

だけど、だから接しれた。紫苑の事を沢山知れた。それだけは後悔していない。

一方通行(アクセラレータ)に知られたのは仕方ない。今日の事を目の当たりにしたのだから。

 

「………よし」

 

黄泉川は立ち上がる。決意を込めた瞳を、手帳に向けた。そのまま黄泉川は手帳を開く。紙とペンを用意し、サラサラと書いていく。滑らかに進む手は、いつもの手とは違った。異様に進む。何故だろうか。

 

(………あの事件の事を知って、何か手がかりになれば、きっとーーーーーーーー‼︎)

 

それは、黄泉川の決意が物語っていた。

その後、彼女は何日も徹夜して手帳を読み更けていたという。

だがバリバリ働いている。

言っておこう。頼む寝てくれ(切実な願い)。

 

◽︎

 

次の日。

 

「……………………」

 

「……………………」

 

紫苑は呆然と、一方通行(アクセラレータ)の言葉を聞いていた。

何故呆然としているか、それは、

 

「………バレちゃったんですね…僕が第三位って事」

 

そう、第三位という事だ。

一方通行(アクセラレータ)は今日、紫苑の部屋に入り、紫苑が起きてるのを見計らって、

 

『お前、第三位なンだなァ』

 

と、爆弾発言をした。

当然理解出来るはずのない紫苑は、

 

『………パードゥン?』

 

『第三位なンだな』

 

『………ミー?』

 

『第三位』

 

『パードゥンミー?』

 

『ぶン殴るぞ』

 

『すみませんでした』

 

………と、戻る。

ポリポリと頭を掻き、ポツポツと話し始めた。

 

「まぁ、バレるとは思ってましたよ?一方通行(アクセラレータ)さんは第一位ですし…予想はしてました。けど、この事は誰にも言わないで下さい」

 

「……………」

 

「僕はもう、能力を使わないって決めたんです。昨日の事は謝ります。でも、もう誰も…傷つけたくないんです」

 

「…………………」

 

「僕の能力は、僕の感情みたいなものなんです。だから…僕の心が不安定になると……ッ」

 

「……学園都市は、お前の能力によって呑まれるって事か」

 

一方通行(アクセラレータ)はそう予想した。その予想は合っていたのか、紫苑は歯噛みする。

紫苑の能力。大地結晶(アースクリスタル)は、一般の能力者とはかけ離れているのかも知れない。

一般の能力者は、演算というものがあり、それを分析して能力を繰り出す。

だが紫苑は違う。

演算は必要だ。だが、一般の能力者とは数倍の精神力を必要とする。

感情が高ぶれば学園都市を呑み込み、やがて崩壊。それを防ぐ為に、感情をコントロール…と言った方が良いだろう。

実際、コントロールが鈍れたせいで…あの惨状が生まれたのだから。

一方通行(アクセラレータ)は少し考え。

 

「………分かった。この事は内密にしてやる」

 

「‼︎…あ、ありが」

 

「だが気をつけろ。内密と言っても、何処かのクソ野郎共が、情報を掴んでるかも知れねェ。例えば…研究者、とかな」

 

「……………」

 

「……あまり出歩くのは勧めねェが、俺が決める事じゃねェ。お前は、お前が正しい道に行けばいい」

 

「………はい」

 

「……そろそろ飯だろう。さっさと着替えてリビングに来い」

 

一方通行(アクセラレータ)は杖を手に取り、部屋から出た。

紫苑は暫く俯く。

 

「…………うん、大丈夫」

 

そして着替え始め、部屋から出た。

 

 

 

バターー……………………ン

 

 

 

 

◽︎

 

九月三十日

 

晴天のある日だった。

紫苑は今日は部屋で寛いでいる。ソファに座り、リモコンを操作して何か番組を見ようとする。

その向かい側には一方通行(アクセラレータ)

一方通行(アクセラレータ)はソファに身を投げ、スー…と、寝息を立てていた。

 

(……面白いの、ないなぁ)

 

紫苑は暫くリモコンを操作していたが、何もなかったので番組を見るのを止めた。

さて、暇になった。

紫苑はボーッとし、そして一方通行(アクセラレータ)を見つめた。

▽さて、紫苑はどうする?

▼悪戯する

▼そのまま見つめる←

▼チョーカーを弄る

▼杖を遠くに置く

二番以外の選択肢はO☆HA☆NA☆SI()される。危ない危ない。

紫苑は一方通行(アクセラレータ)の側に駆け寄り、その顔を見つめた。

 

(……真直で見たのは初めてだ。へぇ〜ほっそりしてるなぁ…本当は女…の人なわけないよね。うわ〜肌も白い。紫外線反射し続けるとこんなに白くなるんだ〜…へぇ〜…。てかあんなに食べてるのになんでこんなにほっそりしてるんだろ…なんかあるのかな?ってうわ〜…結構モサモサとサラサラだぁ…。本当の地毛だし、これも反射してなってるのかな?うわ反射っていろいろと凄ーーーーー)

 

「………………」

 

色々と感想を述べていたら、起きた一方通行(アクセラレータ)と目が合った。五秒くらいだろうか、紫苑と一方通行(アクセラレータ)が見つめ合った時間は。紫苑はダラダラと汗を流し、一方通行(アクセラレータ)は無言でチョーカーの電源をon。そして、

 

ベシィィ‼︎と、チョップにしては甲高い音が部屋に響いた。

 

 

 

「別に殴らなくても…」

 

「テメェがなんか弄ってただろォが」

 

紫苑は涙目でチョップされた頭を抑える。一方通行(アクセラレータ)はチョーカーの電源をoffにし、起き上がった。てかこの為に能力使ってもいいのかおい最強。

 

「う〜……」

 

「……風呂でも入って、スッキリするかァ」

 

ジー…とこちらを見る紫苑を無視して、一方通行(アクセラレータ)は風呂場へ向かう。

 

 

そこで紫苑は思い出した。

今、風呂場には女性陣が…。

そこまで考えてギャアァァああああああ‼︎と、打ち止め(ラストオーダー)のソプラノの悲鳴が聞こえた。

 

(………知らない)

 

南雲紫苑。

この一年で変わった。




風呂場の事をスルーした紫苑は、ソファで寝てしまった。

そして目が覚めた時には、なんと、打ち止め(ラストオーダー)が迷子になっていたのだった‼︎

紫苑は一方通行(アクセラレータ)と共に、打ち止め(ラストオーダー)を探しに行くが…紫苑に変化があった。

次回「"発芽"」
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