面白くないかもしれませんが、ご覧ください。
森の中に一人の大男が歩いていた。
紫色の肌をした筋肉質な肉体。
ローマの拳闘士を思わせる姿。
195cmの体格。
無表情で、何を考えているのか分からないが、凄まじい
———どうやらおれは、いつの間にか死んで『
それは、ジョジョの奇妙な冒険の第3部【スターダストクルセイダース】の主人公である空条承太郎のスタンドで、原作者公認の最強スタンドである。
鉄格子をひん曲げ、戦車並みのパワーを持つ自動車型のスタンド『
精密動作性も凄まじく、至近距離で撃たれた弾丸を潰さずに摘みとり、暗闇で撮られた写真の背景の中に蝿を見つけてスケッチを起こし、超高速で放たれる敵スタンドの攻撃を捉えて迎撃し、ミクロサイズのスタンド『
だが、今のおれにはそれ程のパワー・スピード・精密動作性がない。
その証拠におれのスタープラチナとしての姿が第6部【ストーン・オーシャン】(アニメ版)のスタープラチナとしての姿をしていた。
恐らく、パワー・スピード・精密動作性も第6部のスタープラチナと同等か下手すればそれ以下になっているだろう。
その上、時間停止が出来ない。
いや、正確には『発動出来ない』と言った方が正しいだろう。
スタンドとは、生命エネルギーが生み出す精神を具現化した魂の
おれにはスタンドの本体と言える存在がいない。
恐らくだが、おれはその本体からの精神と生命エネルギーが不足しているのだろう。
だから時間停止の発動が出来ないのだ。
それらを理解したおれは、これからどうすればいいか分からないまま、森の中を彷徨った。
その道中で襲ってくるゴブリンやその他の魔物たちをオラオララッシュで追い返した。
パワー・スピード・精密動作性は今のところBといったところか。
さらに彷徨い続けると、少し強力な一体の魔物と遭遇した。
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!』
だが、倒せない相手という訳でもなく、オラオララッシュでなんとか倒すことができたが、多少とはいえ、苦戦を強いられた。
やはり、今のパワー・スピード・精密動作性では今後、遭遇するであろう強敵との戦いで間違いなく敗北してしまう。
ならば、今のうちに強くなるしかない。
そう決意したおれは、強くなるために魔物狩りをすることにした。
魔物狩りをしてから一ヶ月以上の月日が経った。
この間でパワー・スピード・精密動作性が上がり、今はAになったと言ったところか。
さらに容姿が第6部(アニメ版)から第4部【ダイヤモンドは砕けない】(アニメ版)のスタプラの姿へと変化していた。
これは、おれ自身がスタープラチナとして成長している証なのだろう。
それに、おれがスタンドに転生してからか、眠気や空腹を一切感じない。
ま、今のおれには泊まる場所がないから個人的には助かっているがな。
おれは何かを求めるようにさらに彷徨い続ける。
何故、彷徨い続けるのかはおれ自身にも分からない。
もしかしたら、おれは誰かに会いたがっているのかも知れない。
だが、この時のおれは知らなかった。
この先に運命の出会いが待っていることを。
魔物狩りを兼ねてさらに彷徨い続けたある日、おれは何かに導かれるように別の場所へと向かい始めた。
それは、
(あれは……)
おれの視線の先に剣を持ちながら自分より大きな魔物に立ち向かっている一人の少女がいた。
まだ未熟だが、あの子からは間違いなく黄金の精神に近いものを感じた。
(見つけた——)
おれはふと、あの子の持っている剣から不思議な力を感じた。
一瞬、『アヌビス神』と似た存在で、あの子の肉体を乗っとって戦っているのかと思ったが、どうやら全然違うらしい。
あの剣からは悪意を感じられない。
むしろ、あの子の手助けをしている気配を感じた。
そんな風に見守っていると、あの子が無事に魔物の討伐に成功した。
あの剣からの手助けがあるとはいえ、中々のものだ。
すると、一人の男が少女のもとにやって来た。
次の瞬間、あの男から吐き気のする悪を感じた。
おれのスタープラチナとしての本能なのか、奴をブチのめせと叫ぶ。
おれはその本能に従い、少女とあの男の間に割り込んだ。
「な、なんだお前——」
『オラァッ!!』
「はぐぅ!?」
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!』
「あばぁぁぁぁ!!?」
奴隷商人
羽織っていたマントと持っていた全ての契約書を残し 天空の彼方に吹っ飛ばされて
……なんか聞き覚えのあるナレーションの声が聞こえた気がするが、まぁ気のせいだろう。
『やれやれだぜ』
「あ、あの……」
『ん?なんだ?』
「あの、あなたは……?」
『おれか?おれの名前は
「すたー……ぷらちな……」
『それで、この男が持っていたこの紙はなんだ?』
「奴隷の……契約書……」
それを聞いた瞬間、おれは即座に全ての契約書をまとめて破いてバラバラにした。
すると、この子の首元に付けられていた首輪が自然と外れた。
やれやれ、あの男を天空の彼方に吹っ飛ばしてよかったな。
『なぁ、おい。聞こえてるか?』
『誰だ?』
『こっちだ』
(これは、さっきの剣か)
『喋る剣がおれになんの用だ?』
『あんまり驚かないんだな。いや、さっきのお前の拳、すごいものを見せてもらったぜ』
『そうか?』
『ああ、さっきのやつなんか天空の彼方に吹っ飛ばされていったからな』
ま、そりゃあパワーとスピードは共にAだからな。
『それで、これからどうする?』
『え?』
『あんたらには行く宛がない。当然おれにも行く宛がない』
『あ〜確かに。そりゃそうだな』
「うん……私も行く宛がない……」
おれたちはどうすればいいか考える。
そして、おれはひとついい提案を思いついた。
『……あんたら、一緒に旅に出掛けるか?』
『それでいいのか?』
『ああ。あんたらとの出会いはなんかの縁だからな。それで構わないか?』
『ああ、俺は別に構わねぇ』
「私も!」
『それじゃあ、決まりだな』
おれたちは一緒に旅へ出掛けることに決めた。
『そういえば、あんたらの名前を聞いてなかったな。名前はなんて言うんだ?』
『名前か〜……あいにく、俺様には名前なんてないからな』
「私は捕まる前に名前を取られた……」
『……やれやれだぜ』
剣の方に関しては名前がないのはまだ分かる。
だが、少女の方に関しては名前を取られただと?やれやれ、ますますあの男をブチのめして正解だったな。
『名前を取られたのか……それじゃあ、取られる前の名前を覚えているか?』
「あっ……フラン……」
少女はなにかを思い出したかのように自身の名前を口にした。
『フラン。それがあんたの名前か?』
「うん」
『それじゃあ、フランで決まりだな。あんたもそれで構わないか?』
『ああ、別に構わねぇ』
少女の名前が分かったことだし、この剣の名前を決めてやらないとだな。
『それじゃあ、あんたの名前を決めないとだな……』
「それじゃあ、私が決める」
『いいのか?』
「うん」
『それじゃあ、頼んだぜ』
フランはあの男が落としたマントを纏い、おれと一緒に歩きながら剣の名前を考えた。
しばらくすると、剣の名前が決まった。
自分に大事なことを教えてくれるから剣の名前は「師匠」になった。
もう少しまともな名前はないのかと思ったが、師匠と名付けられた剣本人は満更でもなさそうなので、よしとすることにした。
———これは、おれと魔剣と少女の奇妙な物語だ。
上手く書けてるのか不安です……。