遊戯王GX 五聖獣に選ばれし者たち(更新停止中)   作:竜羽

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もう一人の転生者

試験会場の一角のデュエルスペースではイエロー生とレッド生が向き合っていた。

片方はこの間俺と戦った俺と同じイエロー生でドラグニティデッキを使う木宮翼。

もう片方はこの学園のもう一人のシンクロ使い。

銀髪にやたら整った顔立ちの皇剣(すめらぎ つるぎ)。

皇が出てくると女子から黄色い歓声が、・・・響くことはなかった。

まあ、確かに顔立ちはいいが、あいつが女子生徒を見る目はいやらしく感じられるらしく、あまり人気がない。あのイケメンなら誰でもいいと言っているジュンコやモモエ(明日香談)ですら毛嫌いしている。

なのに、あいつはそれに気づくことがなく、キザな態度で女子に話しかけては相手が好意を抱いていることを前提で話を進めるため、人気をさらに落としている。

しかも、男子には見下した態度で接し、突っかかってきたものにはデュエルでなぶり殺しにしているため学園の厄介者としての地位を確かなものにしているらしい。なにせ、あの遊城すら避けているらしいのだ。

これは全部結が教えてくれた。

 

「カイ君はどっちが勝つと思う?」

 

俺の隣にいつの間にか座っていた結が聞いてくる。

こいつの生身での戦闘能力は正直俺でも勝てないかもしれないくらい高く、前に対応できたのはこいつが手加減してくれたからだろう。流石次期更識家当主だ。

 

「・・・木宮じゃないか?お前と同じく」

 

「やっぱり?」

 

「あの皇は確かに今のところ無敗だがそれは弱い奴しか相手にしていないからだ。今回の相手はあの木宮だ。はっきり言って格が違う」

 

「う~ん。でも彼の使うシンクロモンスターって強力なモンスターばかりでしょ?木宮君は対抗できるの?」

 

「どんなにカードが強くてもそれを使うのはデュエリストだ。使う者の技量で生きることもあれば死ぬこともある。いままで見た皇のデュエルは強力なモンスターでのごり押しが基本だった。なら、木宮が付け入るすきは十分すぎるほどある」

 

「なるほど」

 

そんなことを話しているうちに二人が所定の位置についた。

少し二人が言葉を交わした後

 

「「デュエル!」」

 

デュエルが始まった。

木宮翼:LP4000

皇剣(バカ):LP4000

 

先攻は木宮か

 

「ドロー、《カードガンナー》を守備表示で召喚。そして、カードガンナ―の効果発動!デッキから三枚まで墓地に送ることで1枚につき攻撃力を500ポイントアップさせる。俺は3枚墓地に送る」

 

カードガンナ―

ATK400→1900 DEF400

 

墓地に送られたカード

ドラグニティ―アキュリス

竜操術

風霊使いウィン

 

「そしてカードを一枚伏せて、フィールド魔法《竜の渓谷》を発動!」

 

フィールドが竜達が飛び交う雄大な谷に変わった。

 

「このカードは1ターンに1度、手札を一見捨てることで二つの効果を使用できる。一つはデッキからレベル4以下の「ドラグニティ」と名のつくモンスター一体を手札に加える。もう一つはデッキからドラゴン族モンスターを1体墓地に送る。俺は手札を捨ててデッキからドラゴン族モンスターを墓地に送る」

 

手札から捨てたカード

《ドラグニティアームズ―レヴァテイン》

デッキから捨てたカード

《ドラグニティ―ブランディストック》

 

一気に墓地肥やしができたか。周りの生徒のほとんどがデッキからカードを墓地に送る木宮の戦術が理解できず、中には笑い飛ばしているものもいる。しかも、ほとんどがブルーだ。まあ、レッドは?しか浮かべておらず、イエローにも理解できていそうなやつはいない。例外は三沢や結、虚くらいか。明日香もよくわかっていないみたいだな。

 

「ターンエンド」

 

翼:手札2

  カードガンナ―(守)

  魔法・罠:竜の渓谷

     伏せ1

 

ここで木宮のターンは終了。

まあ、かなりいい滑り出しだな。

 

さて、次は皇のターン

 

「俺のターン、ドロ-!」

 

無駄にかっこつけて引くな。そしてなに目を閉じて止まっているんだ。さっさとやれ。

 

「あそこまでナルシストだったなんて」

 

結がポツリとこぼす。

 

「ふっ、デッキが答えてくれた!このターンで貴様を倒す!俺は手札から魔法カード《調律》を発動!デッキから「シンクロン」と名のついたモンスターを手札に加えるぜ!《クイック・シンクロン》を手札に加えて、デッキの一番上のカードを墓地に送る!」

 

墓地に落ちたカード

ボルト・ヘッジホッグ

 

「そして、相手フィールド上だけにモンスターがいるとき《バイス・ドラゴン》は特殊召喚できる!来い、バイス・ドラゴン!ただし、攻撃力は半分になるけどな」

 

バイス・ドラゴン

ATK2000→1000

 

「さらに、手札を一枚捨てて《クイック・シンクロン》を特殊召喚!」

 

捨てたカード

レベル・スティーラー

 

クイック・シンクロン

ATK700

 

「フィールドにチューナーがいるとき《ボルト・ヘッジホッグ》は墓地から特殊召喚できる!」

 

ボルト・ヘッジホッグ

ATK800

 

「チューナーモンスター《ジャンク・シンクロン》を召喚!このカードが召喚に成功した時、墓地のレベル2以下のモンスター1体を効果を無効にして表側守備表示で特殊召喚できる!来いレベル・スティーラー!」

 

レベル・スティーラー

DEF0

 

ここまで回して手札は2枚。まあ、このくらいならシンクロンデッキではよくあることだな。

 

「レベル5のバイス・ドラゴンにレベル3のチューナーモンスタージャンク・シンクロンをチューニング!王者の鼓動!今ここに列をなす。天地鳴動の力を見るがいい!シンクロ召喚!わが魂、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》!」

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン

ATK3000

 

出てきたのは悪魔の姿をした、5D’sで登場したシグナ―の操る五竜の一角、レッド・デーモンズ・ドラゴン。

ただ、アニメの様な派手な演出はなく、光の中からただ出てきただけである。これが精霊の宿っていないカードの特徴といえる。

 

「さらにレベル1のレベル・スティーラーとレベル2のボルト・ヘッジホッグにレベル5のクイック・シンクロンをチューニング!集いし希望が新たな地平へいざなう。光さす道となれ!シンクロ召喚!駆け抜けろ、《ロード・ウォリアー》!」

 

ロード・ウォリアー

ATK3000

 

「ロード・ウォリアーの効果発動!1ターンに1度、、自分のデッキからレベル2以下の戦士族または機械族モンスター1体を特殊召喚できる!来い《チューニング・サポーター》!」

 

チューニング・サポーター

ATK100

 

「魔法カード《死者蘇生》発動!墓地からジャンク・シンクロンを蘇らせる!レベル4以下のモンスターの特殊召喚に成功したため手札の《TGワーウルフ》を特殊召喚!」

 

ジャンク・シンクロン

ATK1300

 

TGワーウルフ

ATK1200

 

 

「チューニング・サポーターはシンクロ素材になる時、レベル2として扱うことができる!レベル2となったチューニング・サポーターとレベル3のTGワーウルフにレベル3ジャンク・シンクロンをチューニング!集いし願いが、新たに輝く星となる、光さす道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ、《スターダスト・ドラゴン》!」

 

現れる五竜のもう一角、星屑の竜。しかし、こいつも派手な演出も全くなくただ光から現れただけ。声すら上げない。

それなのに皇は得意げにしているのが見てて滑稽だな。

 

「チューニングサポーターの効果!このカードがシンクロ素材として墓地に送られた場合、デッキからカードを1枚ドローできる!ドロー!」

 

いちいちかっこつけてドローするな。

 

皇:手札1

 

「いくぜ!レッド・デーモンズでカードガンナ―に攻撃!アブリュート・パワーフォース!」

 

無駄のない無機質な動きでレッド・デーモンズが攻撃する。シュールだ。

そして破壊されるカードガンナ―

 

「カードガンナ―が破壊された時、デッキからカードを一枚ドローできる」

 

翼:手札3

 

「そして、リバースカード発動!《威嚇する咆哮》!このターン相手は攻撃宣言できない」

 

うまい手だ。カードガンナ―の効果でドローし、なおかつダメージを無くした。

《威嚇する咆哮》の有効的な使い方でしかも、この場面じゃあさらにおまけがついてくる。

 

「ちっ、小賢しい。俺はカードを一枚伏せてターンエンド」

 

その瞬間、レッド・デーモンズから炎が放たれて《ロード・ウォリアー》と《スターダスト・ドラゴン》、ドッペルトークン二体を包み込もうとする。

 

「な、なんだこれはぁ!?貴様何をした!?」

 

「・・・いや、何もしてないし。レッド・デーモンズの効果でしょ?」

 

「なんだとぉ!?」

 

そう、レッド・デーモンズ・ドラゴンにはデメリット効果があり、自分のターンで攻撃しなかった自分のほかのモンスターをすべて破壊するというものだ。

《威嚇する咆哮》で攻撃宣言を封じられたためこの効果が起動した。木宮は狙ったわけじゃないだろうがうまい具合に転がったというわけだ。というかあいつは自分のモンスターの効果も確認していないのか。

ここで、スターダストの効果を使えばロード・ウォリアーとスターダストは残るが、レッド・デーモンズは破壊される。さて、あいつは

 

「・・・効果を使わないのかよ」

 

思わずそうぼやいてしまった。

 

皇:手札0

  レッド・デーモンズ・ドラゴン

  伏せ1

 

そのまま二体が炎に焼かれていって、それを見てもあいつは木宮を睨みつけているだけだった。

ホントなんなんだろうなあいつは。

 

「馬鹿で変態」

 

「・・・バッサリ言うな」

 

「だってほんとのことじゃない。あいつって私と虚ちゃんにまであのなめまわすような視線を向けてくるのよ!」

 

「・・・そうか」

 

「ちょっと、反応が薄いわよ?」

 

「別に俺に面倒事が来るわけじゃあないしな」

 

俺がそう言うと結は俺の頬を引っ張ってきた。

 

「ふぁにふぉすふ?(何をする?)」

 

「私の気持ちに気づかない罰よ」

 

そんなやり取りをしている間にデュエルは進んでいた。

 

「俺のターン、ドロー」

 

翼:手札4

  魔法・罠:竜の渓谷

 

「手札から《ドラグニティ―レギオン》を召喚!効果で墓地のドラグニティを装備する。《ドラグニティ―アキュリス》を装備」

 

ドラグニティ―レギオン(アキュリス装備)

ATK1200

 

「レギオンの効果発動!自分の魔法・罠カードゾーンに存在する「ドラグニティ」と名のついたカード1枚を墓地に送り、相手フィールド上の表側表示で存在するモンスター一体を破壊する。レッド・デーモンズ・ドラゴンを破壊!」

 

「なにぃ!?」

 

レギオンにくっついていたアキュリスが光になりそれをレギオンが撃ち出す。そしてレッド・デーモンズに当たり、破壊した。

 

「さらにアキュリスの効果発動!このカードが墓地に送られた時、フィールド上のカード1枚を破壊する!その伏せカードを破壊!」

 

「おのれぇええ!」

 

破壊されたのは《屑鉄のかかし》。相手の攻撃を一回防ぎ、再セットできる優秀のカードだ。

どうにも、皇はドロー運はいいんだが、何とも残念だ。もしスターダストの効果を使っていたらもう少し、面白くなったのに。木宮もため息をついている。

 

「レギオンを墓地に送って《ドラグニティアームズ―ミスティル》を特殊召喚。効果で墓地の《ドラグニティ―ブランディストック》を装備」

 

ドラグニティアームズ―ミスティル(ドラグニティ―ブランディストック装備)

ATK2100

 

「ミスティルでダイレクトアタック、ストームスラッシュ!」

 

ミスティルが手に持った剣で皇を斬り裂く。

 

「ぐあああ!」

 

皇:LP4000→1900

 

「ブランディストックを装備したモンスターはバトルフェイズ中に二回攻撃できる!いけ、ストームスラッシュ・セカンド!」

 

「そ、そんな、ばかなああああああ!!!!??」

 

皇:LP1900→0

 

『勝者、木宮翼』

 

まあ、予想道理の結果だ。

木宮も墓地のレヴァテインを使う気にもならなかったらしい。

 

 

 

その後、遊城はイエローへ、俺はブルーへの昇格が言い渡されたがどうでもよかったので「興味ない」といって部屋に戻った。

結が「せっかく私と同じになれたのに!」と散々文句を言ってきた。虚と精霊娘三人は助けてもくれず、4人で盛り上がっていた。

 

 

 

 

 

 

月一試験から数日。

特に何の問題もなく、過ごしていたのだが一本の電話がかかってきた。相手は

 

「何の用ですか?ペガサス会長?」

 

ペガサスだ。

 

『お久しぶりデース、カイ。アカデミアはどうですか?』

 

「まあ、楽しくやってはいる。だが、ここの制度が少し問題だな。ブルーはエリート意識が強すぎて、研磨を怠り実力が伴わない雑魚が多いし、レッドなんかあきらめているからか積極性にかけ、そのせいで知識が全く備わっていない」

 

『ふむ、そうデスカ。一度、海馬ボーイと話し合う必要がありますネ』

 

「それと、結と虚に仕事を依頼したのはあなたですか?」

 

『オウ!もう二人と名前で呼び合うようになったのデスカ?とてもいいことデスネ』

 

「もともと、結とは一度会っているんだよ。まあ、それはどうでもいい。で、どうなんだ?」

 

『ハイ。確かに私が二人に依頼しました。ああ見えて二人はとっても強いですからネ』

 

「そうか」

 

『あなたの近況が聞けて良かったデース。楽しんでいてもらえて何よりデース』

 

その後は、木宮と皇のことを話した。

木宮に関してはすぐにでも準備を整えると言ってくれた。

皇に関してはそのうちどういった処置を施すか海馬と話し合うこととなった。

 

『それから、最後にカイにビックニュースデース』

 

「なんだ?」

 

『あのカード達が完成しました』

 

「なに!?本当か?」

 

俺はその言葉に食いつく。

俺はペガサスにあるカードを作ってもらっている。それを今のデッキに組み込めば俺の、いや、俺たちの理想デッキが完成する。

 

『もうすぐそちらに使いの物をよこしますので受け取ってくだサーイ』

 

「ああ、わかった」

 

そうして、電話を切る。

正直、こみあげてくるうれしさを隠せそうにない。これで、やっと

 

「やっと完成するぜ。ソラ」

 

 

 

 

フフフ、まさかカイがあそこまで喜ぶとは、作った私としてもうれしい限りデース。

 

「それではこのカード達を頼みマース」

 

私はカード達の入ったケースを目の前の少女に渡す。

 

「はい。確かに届けてきます」

 

「ええ、アカデミアにはあなたのお姉さんが待って居るでしょうから、何かあったら彼女に伝えてくだサーイ」

 

「はい」

 

短い返事をして彼女は部屋を出て行きました。おそらく、外で待機していた付き人の少女のところでショウ。

あのカード達はカイにとってとても思い入れのあるカード達。

願わくば、結ガールとともに彼を支える柱となってほしいデース。カイはああ見えて少し脆いところありマスカラ。

 

 

「本音、何をやっているの?」

 

「えへへ、ちょっと目を放したら風でカードが飛ばされちゃった」

 

「まったくもう。で、なんでびしょ濡れになるの?」

 

「カードを追いかけて行ったら、水たまりに落ちちゃって」

 

「はぁ、着替えに行こう」

 

「うん、分かったよかんちゃん。おお?それが頼まれたカード?」

 

「ちょ、ちょっとぬれた手で触ろうとしないで!」

 

そんなやり取りが自分の会社の前で繰り広げられていたことをペガサスは知らない。

 

 

 

 




テストなのに何やってんだろう?
とりあえずかけたので更新。
ISの方はほとんど手をつけていないのにこっちはすいすいかけちゃう。
一応、ISの方も設定が固まってきたしちょくちょく書いてはいるんですよ。でも連載三本はちょっと無理はあるかな?まあ、やめる気は全くありませんが。だって書きたいんですから!

感想・ご指摘・オリカ案待ってま~す。
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