大晦日
一年の終わりのその日の夜9時、俺、結、虚、簪、本音にアカデミア組は海馬コーポレーションのホテルの一つの宴会会場に集まっていた。
ステージにはでかでかと達筆で
【大晦日!今年もあとわずか、さあ!忘年会&新年会だ!!年が明けたらすぐに初詣♡】
と書かれていた。誰が書いたかはすぐに想像できるだろう。
『あ~、あ~テステス』
結がステージに立ちマイクの調子を確かめる。
『それでは!もうすぐ年越しというわけで、忘年会&新年会を始めます!それではみなさん!今年もお疲れ様でした!カンパーイ!!!』
「「「「「「カンパーイ!!!」」」」」」」
結の音頭とともに会場中で乾杯がされる。
俺も手に持ったグラスに入っているウーロン茶を飲む。
今回のこのパーティだが、文字通り忘年会と新年会、初詣を一気にやっちゃおうという結の発案によるものだ。
途中で仮眠時間を挟むが年越し、年明け、正月を一気に消化する忙しい俺に対して結が企画。昨日と一昨日の全てを使って手配してくれたパーティだ。
「おーい、カイ!ここの料理ってメチャクチャうまいな!お前も食べろよ!」
取り皿に大量の料理を乗せてやってきたのは十代と、少し後ろには十代並みの料理をほおばっている翼だ。ちなみに、十代の背中に隠れるように簪が少しの料理を持って立っている。
「・・・食べ過ぎてハラ壊すなよ」
「大丈夫だって、俺はいくらでも食べられるからな!」
十代の後ろで翼もうんうんと頷いている。口に物を詰め込みながら。
「これでも食べている」
そう言い、俺もローストビーフにシーザーサラダが載った皿を見せる。
「そっか」
「・・・十代あっちに鳥の丸焼きが来てる」
「お、ホントだ!ありがとな簪。行こうぜ!」
「・・・うん」
去っていく十代と簪。
・・・もしあの二人が結婚とかしたらあいつが俺の義弟。
「はあ」
「どうしたんだ?ため息なんかついて」
「・・・なんでもない。お前も食いに言ったらどうだ?」
いつの間にかこいつの料理が消失している。
それに気づいた翼は再び料理を取りに向かった。
「どう?楽しんでるぅ?」
「結・・・」
ちびちびと料理を食べていた俺のところにやたらハイテンションな結がやってきた。
こいつなんか顔が赤くないか?まさかと思うが・・・
「お前、酔っているのか?」
「へぇ?何言ってんのよぉ!酔っているわへないわよ~。アハハ!!!」
とりあえず、こいつの持っているグラスに顔を近づけてみる。
見た目はオレンジジュースだが、微かにアルコール臭がする。
「(絶対酒だ)おい、ジュース変えてきたほうがいいぞ」
「へ?なんれ~?こんなにおいひいろに~」
そう言いながらさらにオレンジ酒を飲み干す結。
ふと周りを見てみると
「あはははは!!翼ももっと食べなさいよ!!」
「う、さ、流石にこれ以上は」
明日香が顔を赤くしながら大笑いし、翼に料理を食べさせている。いやあれは押し込んでいる。
「十代、あなたはもう少し、女心を理解して私のことに気を配るべきだと思うの。せっかく私が持ってきたサラダを無視して別のを食べ続けるなんてもってのほかなんだよ?そこのところ分かっているの?だいたいね・・・」
同じく顔の赤い簪は十代を正座させて延々と説教をしている。十代も申し訳なさそうに縮こまっている。
「す~す~。う~ん、お姉ちゃあ~ん」
「あっ?本音、そ、そこはだ・・・」
本音と虚はなんか抱き合って半分寝ている?というか本音が虚の耳をなめて、艶っぽい声を出させているのだが。
「リア充死ねー!!」
眼鏡はなんか叫んでいる。
亮はどこだ?
「Zzz・・・・」
寝ている。
他には三沢が服を脱ぎ始めているし、前田は飲みながらなんか泣いている。
その光景に絶句していると
「カイく~ん」
結が俺の腕に自分の腕をからめてきた。
なぜか、口にスティックチーズを咥えて。これってつまみだよな?
「たへて、たへて~」
流石にこんな時に、食べるわけには・・・
そう思っていたら顔を掴まれて引き寄せられた。
そのまま・・・、後は察してくれ。
しかもみんなにガッツリ見られた。
その後、全員落ちてしまい起きていたのは俺だけで、一人で新年を迎えた。
一応、前の世界での生活で徹夜なんかしょっちゅうだったから起きていた俺は、元旦の7時ごろに結が起きるまで全員を部屋に運んだ。
結が起きたときは、自分が何をしたのか覚えていたようで俺の顔を見た瞬間に関節技をきめられた。今更何を恥ずかしがっているんだか。あんな事までしたっていうのに。
9時ごろに全員起きたので、朝食におせちを用意し、一度全員にシャワーを浴びてもらい再び宴会をスタート。今回はさすがに酒はないぞ。
「え~。昨夜はいろいろ大変でしたが」
主に俺がな。あの人数の毛布を用意して一人一人にかけていく作業は地味にしんどかった。しかも寝違えないように体制を直すことも忘れずにやったからな。
「みなさんには着物と袴に着替えてもらったので初詣に行くのですが、ここで恒例のお年玉です!!」
結の言葉にみんなが大なり小なり歓声を上げる。
「お年玉はなんと!ペガサス会長が用意してくれた最新カードパック、一人十パックです!」
更にテンションが上がるみんな。
そして全員にお年玉が配られる。
すぐさま開封しみんなでカードを確認する。
どうやらこのパックはこのメンバーが使うカードを封入した今回だけの特別版らしく、みんなのデッキに合うカードばかりだった。中にはシンクロやエクシーズもあり、このメンバーはクリスマスグランプリに出る必要はなかったのじゃないかと思ってしまった。
でも交換したりして、みんなでカードを見ているとこれはこれでいいものだと思う。
その後、落ち着いた後にホテルを出て近くの神社に歩いて向かう。
さっき結が言ったと思うが全員着物に着替えている。
俺達男は黒い袴姿だが女性たちは華やかな着物姿をしている。
結は水色の振袖で、水玉模様があしらわれている。
簪は結と同じ水色の着物だが、波状の模様をしている。
本音は普段着と同じダボダボの袖をした着物でデフォルメされたクマの顔がたくさんついている。
虚は白い、百合の花が描かれている着物。
明日香は、空色の着物に鳥が描かれている着物だ。
そんな綺麗どころ達は布仏姉妹を除いて、結は俺、明日香は翼、簪は十代の隣を歩いている。
周囲の視線が集中しているが気にしていたらきりがない。
そうしているうちに神社についた俺達は賽銭箱に硬貨を投げ入れ、参拝する。
(健康第一)←カイ
(カイ君との時間をもっともっと・・・)←結
(そろそろ私にもいい相手が・・・)←虚
(お菓子をいっぱい食べたいな~)←本音
(今年も楽しいデュエルができますように!)←十代
(・・・受かりますように)←簪
(今度こそカイに勝つ)←翼
(私の気持ちに気づけますように)←明日香
(強くなれますように)←翔
(もっと勉強を頑張るんだな)←隼人
(今年こそ完璧なデッキを)←三沢
(必ずカイに勝つ)←亮
その後、おみくじを買う。俺は買わなかったが。
誰が何を引いたかは想像に任せる。ただ眼鏡と三沢はものすごく落ち込んでいた。
逆に結、簪、虚、本音、明日香はものすごい笑顔だった。
おみくじ売り場を後にした俺達はそれぞれに分かれて行動することにした。
翼と明日香は散策、十代と簪は出店を回り、亮は布仏姉妹と同じく出店を回り、眼鏡、前田、三沢はなんか歩いてどこかに行った。なぜか背中に哀愁が漂っていた。
俺と結も、町の方にくり出しいろいろ見て回ることにした。
雪こそ降らなかったがそれなりに寒い気温の中、多くの人が町を歩いていた。おそらく、初詣や新年の挨拶をして回っているのだろう。
途中に、カードショップを見つけたのでそこに入ってみる。
元旦にもかまわず多くの人でにぎわっている。
元の世界なら考えられないがデュエルモンスターズが盛んなこの世界ならではだな。カードショップ以外の店は閉まっていたし。
お年玉をもらったばかりなのか子供が多く、パックをたくさん買っている。
そんな光景を眺めていると、
「返してよぉ!」
店の裏手にあるデュエル場からそんな声が聞こえた。
結と一緒にデュエル場に向かうと、二人のガラの悪そうな男二人に、一人の男の子が絡まれているようだった。
様子を見ていた子に何があったのか聞いてみると、どうやらあの男の内の一人があの子とデュエルしたらしいのだが、男の方が勝つとあの子のカードを奪ったらしい。
結に視線を向けると、結もコクリと頷き、俺のデュエルディスクをいつも通りどこからか取出す。
俺はそのディスクを腕に装着し、男たちのほうに歩いていく。
「・・・おい」
「ん?なんだてめグハァ!?」
「おい!なにしてゴッ?!」
男たちが何か言っているがかまわず殴り飛ばし、男の手から、この子のデッキと思われるカードの束をかすめ取る。数年前の結の時のようなへまはしない。
「これが君のデッキか?」
「う、うん。ありがとうお兄ちゃん」
俺が差し出したデッキを受けとる男の子。
「てめぇ、なめたことしてくれんじゃねえか」
「・・・なんのことだ?」
「あいつとはアンティが成立していたんだよ。だから勝った俺があいつのカードをもらおうとしていたのに、よくも邪魔してくれたなあ!」
その言葉に男の子は
「ふざけんな!アンティなんて一言も言ってないじゃないか!」
と反論する。周りを見てみると、他の子供たちもうなずいている。
「うるせぇ!見たところテメェもデュエリストだな」
「だったらなんだ?」
「デュエルだ!俺が勝ったらテメェのデッキをもらうぜ」
「いいだろう」
俺はディスクを展開する。
「ただし、さっきなめた真似してくれたんだ」
「俺達二人とデュエルしてもらうぜぇ」
もう一人の男、恐らく手下が、前に出てくる。まあ、予想できたな。
「なら、私は彼と組むわ」
今まで見ていた結が俺の隣に来る。
「なんだお前はぁ?」
「こいつの彼女かよ」
「違うわ」
結は男の言葉を否定する。まあ、こいつらしいか。
「この人の婚約者よ」
「「はぁ?!」」
男とついでに周りも唖然としているが俺達はデュエルの準備をする。
俺はいつも通りに専用ディスクにデッキをセットし、結も水色の氷の結晶のように輝いている専用ディスクを取出し、デッキをセットする。この間海馬コーポレーションで作ってもらったらしい。
俺たちの準備が完了したのを見た男たちもディスクを展開する。
「「「「デュエル!」」」」
カイ&結:LP4000
男&手下:LP4000
今回のタッグデュエルのルールは以下の通りだ。
・ターン順は、俺→男→結→手下→俺。
・最初のターンは全員攻撃できない。
・LP、フィールド、墓地は共有。
・パートナーの手札は確認できない。
・パートナーのセットカードを使うことができ、モンスターをコントロールすることができる。
「俺の先攻、ドロー。モンスターをセット。カードを1枚伏せてターンエンド」
「俺のターン!俺は《ゴブリン突撃部隊》を召喚。カードを2枚伏せてターンエンドだ」
ゴブリン突撃部隊
ATK:2300
「私のターン。《水精鱗 アビスリンデ》を召喚。カードを2枚伏せてターンエンド」
水生鱗 アビスリンデ
DEF:1200
「俺のターン!《切り込み隊長》を召喚。効果でもう一体の《切り込み隊長》を召喚!これでお前たちは攻撃できないぜ!ターンエンドだ!」
切り込み隊長
ATK:1200
カイ&結:LP4000
手札:カイ4結3
セット1
水精鱗 アビスリンデ
伏せ3
男&手下:LP4000
手札:男3手下4
ゴブリン突撃部隊
切り込み隊長×2
伏せ2
全員の初手ターンが終わり再び俺のターンになる。
切り込み隊長には自分以外の戦士族モンスターへの攻撃を封じる効果があり、2体ならぶと相手の攻撃を封じることができる。ロックの代表的なコンボ。
まあ、抜け道はかなり多いけどな。
「俺のターン、反転召喚チューナーモンスター《デルタフライ》」
デルタフライ
ATK:1500
デルタフライというチューナーモンスターに男たちだけでなく見守っていたギャラリーたちも驚く。まあ、ついこの間発表されたカードだからな。
「《融合》を発動。手札の《サイバー・ダーク・オーガ》2体を融合。《サイバー・ダーク・オーガキング》を融合召喚」
黒い2体の機械の鬼が一つとなり、一回り大きな姿となりフィールドに現れる。
サイバー・ダーク・オーガキング
ATK:2700
「《サイバー・ダーク・エッジ》を召喚。デルタフライの効果でエッジのレベルを5にする。レベル5となったサイバー・ダーク・エッジにレベル3のデルタフライをチューニング!屑鉄に宿りし魂が新たに覚醒する、シンクロ召喚!《スクラップ・ドラゴン》」
スクラップ・ドラゴン
ATK:2800
以前翼がつかったドラゴンが現れる。
その姿に観客は歓声を上げる。
「シ、シンクロ召喚!?だ、だが2体の切り込み隊長がいる限り攻撃できないんだよ!」
手下がそう言うが無視だ。
「スクラップ・ドラゴンの効果発動。自分と相手の場のカードを1枚ずつ選択。選択したカードを破壊する。俺は《水精鱗 アビスリンデ》と《切り込み隊長》を選択。破壊しろ、スクラップ・ドラゴン!」
スクラップ・ドラゴンの効果によって2体のモンスターが破壊される。これで斬り込みロックは崩れた。そして、
「破壊され、墓地に送られたことでアビスリンデの効果が発動。デッキからアビスリンデ以外の「水精鱗」と名のついたモンスターを1体デッキから特殊召喚するわ」
結のデッキからカードが自動で取り出されそれを召喚する。
「来て、《水精鱗 メガロアビス》」
水精鱗 メガロアビス
ATK:2400
「メガロアビスで切り込み隊長を攻撃!クリアスラッシュ!」
メガロアビスがその手に持った武器で隊長を攻撃する。
「甘いんだよ!《聖なるバリア―ミラーフォース》」
「甘いのはそっちよ。速攻魔法《我が身を盾に》。ライフを1500払ってモンスターを破壊する効果の発動を無効にして破壊!」
結の速攻魔法の効果で聖なるバリアは消滅。
「なんだと?!」
そして、メガロアビスの攻撃が通り、2体の攻撃力の差分のダメージが男たちのライフを削る。
男&手下:LP2800
「サイバー・ダーク・オーガキングでゴブリン突撃部隊を攻撃!」
オーガキングがゴブリン突撃部隊をその巨大な両腕で蹴散らす。
「オーガキングはモンスターを攻撃するとき、ダメージステップの間、攻撃対象モンスターの攻撃力の半分の数値だけこのカードの攻撃力をアップする。さらに、このカードが戦闘でモンスターを破壊したときそのモンスターのレベル×300攻撃力がアップする」
サイバー・ダーク・オーガキング
ATK:2700→3850
「ぐわあああ!?」
男&手下:LP1250
サイバー・ダーク・オーガキング
ATK:3900
「とどめだ。スクラップ・ドラゴンでダイレクトアタック」
スクラップ・ドラゴンのブレスが男たちに迫る。
「まだだ!《リビングデッドの呼び声》を発動!ゴブリン突撃部隊を召喚だ!」
「かまわずやれ」
「ぐあああ!?」
男&手下:LP750
「カードを一枚伏せて、ターンエンド」
決められなかったか。
カイ&結:LP2500
手札:カイ0結3
サイバー・ダーク・オーガキング
スクラップ・ドラゴン
水精鱗 メガロアビス
伏せ3
男&手下:LP750
手札:男3手下4
「よくもやってくれたなあ!俺のターン!」
男:手札4
「《死者蘇生》で《切り込み隊長》を復活!《岩石の巨兵》を召喚」
切り込み隊長
ATK:1200
岩石の巨兵
ATK:1300
再び現れる隊長と、岩でできた巨兵。
すると、男の手の平が光出した。
その光の発光源は数字の17に似た紋章?!
あれはまさか
「へへへっ、見せてやるぜ!レベル3の切り込み隊長と岩石の巨兵でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚、来い《No.17 リバイス・ドラゴン》!」
2体が光になり渦に飛び込む。そこから現れたのは一つの青い球体。
それは形を変え、六枚の翼を持つ細身のドラゴンになる。
No.17 リバイス・ドラゴン
ATK:2000
いやな予感がしたからデュエルディスクで効果を確認する。
やっぱりあのバカと同じか。
あのリバイス・ドラゴンは、原作効果、オリジナルのナンバーズだ。
「お前!そのカードをどこで手に入れた!?」
俺は男に怒鳴るように問いかける。
「カ、カイ君?」
その剣幕に結は怪訝な顔をする。
「はっ、なんだ?このカードが欲しいのか?勝てたら教えてやるよ」
「チッ・・・」
仕方ない。さっさと終わらせる。
「手札を1枚捨てて《ライトニング・ボルテックス》を発動!お前らのモンスターを全部破壊だ!」
雷が落ちて俺たちのモンスターが全滅する。
「リバイス・ドラゴンのオーバーレイユニットを一つ使って、リバイス・ドラゴンの攻撃力を500ポイントアップ!」
No.17 リバイス・ドラゴン
ATK:2500
「リバイス・ドラゴンでダイレクトアタック!」
「罠発動《アビスフィアー》!デッキから水精鱗を1体特殊召喚するわ。ただし、このカードがある限り私は魔法が使えないけどね。来て、《水精鱗 リードアビス》」
水精鱗 リードアビス
ATK:2700
「ち、ターンエンドだ!」
「そのエンドフェイズに罠発動!《奇跡の残照》このターン、破壊されたモンスターを復活させる《スクラップ・ドラゴン》を復活!」
カイ&結:LP2500
手札:カイ0結3
スクラップ・ドラゴン
水精鱗 リードアビス(アビスフィアー)
アビスフィアー
男&手下:LP750
手札:男0手下4
No.17 リバイス・ドラゴン(OY1)
「私のターン、ドロー」
結は引いたカードを見る。
そして、俺の方に目を向けた。
「カイ君。あのドラゴンのこと何か知っているの?確かにエクシーズモンスターはまだ貴重だけど」
「・・・あのカードは、「No」は造られていないカードだ」
「なんですって?!」
俺の言葉に結は驚く。俺はペガサス会長の息子だからどういったカードが製造されているのか把握していることを結に話してあるからな。
「だから、あのカードは速やかに回収するべきだ。結、頼む」
「・・・わかったわ。《海皇の重装兵》を召喚」
海皇の重装兵
ATK:0
「重装兵の効果により、私はこのターン、通常召喚に加えて、レベル4以下の海竜族モンスター1体を召喚できるわ。チューナーモンスター《深海のディーヴァ》を召喚!」
深海のディーヴァ
ATK:200
「さらにディーヴァが召喚に成功した時、デッキからレベル3以下の海竜族モンスター1体を召喚できる。デッキからもう一体のディーヴァを召喚」
更に現れるディーヴァ。
「重装兵とディーヴァ、リードアビスをリリース!
深海より咆哮を轟かせ、現れなさい!大海の覇者《海皇龍 ポセイドラ》!」
三体のモンスターが水柱となり、巨大な水流となる。そこから蒼き巨大な龍が現れる。
海皇龍 ポセイドラ
ATK:2800
「墓地に送られた重装兵の効果を発動!水属性モンスターの効果で墓地に送られたとき、相手のカードを一枚破壊する!リバイス・ドラゴンを破壊!」
「なんだと!?」
「そのモンスターに戦闘態勢があるのはさっき確認したわ。だったら効果で破壊すればいいだけ。ポセイドラが召喚された時、フィールドの全ての魔法・罠を手札に戻す。そして、アビスフィアーがフィールドから離れたことで、私は魔法カードが使えるようになる《死者蘇生》を発動!墓地からリードアビスを復活!」
水精鱗 リードアビス
ATK:2700
「スクラップ・ドラゴン、リードアビス、ポセイドラでダイレクトアタック!スクラップブレス!クリアクラッシュ!海皇蒼葬!」
「「ぐわあああああ!!!!」」
男&手下:LP0
俺たちの勝ちが決まった瞬間、歓声が沸いた。
その後、結が事前に連絡していた警官が駆けつけ、男たちは連れてかれて行った。リバイス・ドラゴンをどこで手に入れたのか尋問したかったのだが、男はデュエルが終わると気絶してしまった。
手下に聞いたが何も知らなかった。
そして、問題の《No.17 リバイス・ドラゴン》はというと。
「あはは。どうしよう?これ」
「・・・知るか」
いつの間にか結のエクストラデッキに入っており、俺が持ち出してもいつのまにか戻っているという状況になってしまった。あとでゼアルの話をしないとな。
カードショップを出た俺達は、再び街を散策。
途中で翼と明日香が二人で福袋を買っていたり、十代が射的に挑戦し、それをヒーローのお面をつけた簪が応援していたり、亮が公園でデュエルしていたり、眼鏡たち三人が凧揚げをしていたり、布仏姉妹が、茶髪の兄妹と楽しくおしゃべりしていた。
まあ、なんにせよ、今年は何かが起きそうな元旦となった。
正月ネタかな?普通に日常っぽいですが
今回で、結がNo.を手に入れました。これがどう物語に関わって来るのか、お楽しみに。
外伝を投降したのでそちらも見てください。
次回は学園に戻ります。
いろいろやりたかったことを実行していきます。生徒会とか。
感想・オリカ(最近はポセイドラや水精鱗のシンクロや補助とか考えています)待ってま~す。
オリカ紹介
113035T.Sさん案
サイバー・ダーク・オーガ
星5/闇/機械族/ATK1900/DEF1200
相手フィールド上にのみモンスターが存在するときこのカードを特殊召喚することができる。このカードが特殊召喚された時デッキから「サイバー・ダーク・オーガ」を一体選択し手札に加える。このカードを手札から墓地に捨てる。自分フィールド上に存在する「サイバー・ダーク・オーガ」1体が行う戦闘を1度だけ無効にし、さらに次の戦闘終了時まで攻撃力は2000ポイントアップする。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
サイバー・ダーク・オーガキング
星7/闇/機械族/融合/ATK2700/DEF2000
「サイバー・ダーク・オーガ」+「サイバー・ダーク・オーガ」
このカードが攻撃を行う時、攻撃対象モンスターの攻撃力の半分の数値だけこのカードの攻撃力をアップする。このカードが戦闘でモンスターを破壊したときそのモンスターのレベル×300攻撃力がアップする。