遊戯王GX 五聖獣に選ばれし者たち(更新停止中)   作:竜羽

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愛する者たちへ

「兄さん、翼・・・」

 

『明日香さん。元気出してください』

 

保健室に通うことが最近の私の日課となっている。

ベッドの上には未だに目の覚めない、兄さんと翼。

二人の世話をすることが、今の私にできることと思って、いつもこうしているけど、他に何もしてあげる自分が無力みたいで、落ち込んじゃう。

そんな私にエリアルは気を使ってくれる。

 

「ありがとう。エリアル。あなたにも心配かけちゃったみたいね」

 

『いえいえ!そんなことありません。あ、そうだ。私の儀水鏡で、お二人が目覚めるか占ってみましょうか?』

 

エリアルの持っている儀水鏡を使った占いね。

けっこう当たるから、やってもらいましょうか。

 

「ええ、じゃあお願いするわね」

 

『お任せください!』

 

そういって、どこからか一枚の青い鏡を取り出すエリアル。

この儀水鏡はエリアルが自分で作ったもので、儀式召喚には使えないけれど、こういう占いや、ちょっとした魔術なんかには使えるらしいわ。

 

少しエリアルが何かをつぶやくと、儀水鏡に見たことの無い文字が浮かぶ。

リチュアの一族の中で使われる文字らしく、彼女たちしかわからないらしい。

 

『・・・え?』

 

「どうしたの?」

 

『・・・いえ、その』

 

エリアルはしばらく悩んだ後、意を決したように言う。

 

『儀水鏡にはただ一言、「闇」と出ました』

 

「不吉ね」

 

『はい。これが何を意味しているのかも分かりません』

 

それからは、私たちは何も言えなくなった。

闇・・・。思いつくのはあの廃寮。

あそこで兄さんに何かがあって、闇のデュエリスト「ダークネス」になったと考えるのが妥当。つまり、

 

「・・・あの廃寮に何かあるっていうの」

 

『そこまでは分かりません。ただ、少し見た限りでは、あそこからは闇の残滓がありました』

 

「闇の残滓?」

 

『おそらくですが・・・あそこでは闇のデュエル、またはそれに近い儀式のようなことが行われていたと思います』

 

エリアルは儀式の魔術を専門とする魔術師だから、そう言うことにも詳しいのよね。

 

「・・・どちらにしろ、今の私たちにできることは何もないわね」

 

『はい。すみません。お役にたてないで』

 

「エリアルが気にすることじゃないわ。少なくとも今の占いで、廃寮に何かあるっていうことが分かっただけでもすごいことよ」

 

『・・・明日香さん。あなたが私のマスターでよかったです!』

 

「ふふ、ありがとう」

 

私とエリアルが笑い合っていると、

 

――天上院明日香ぁ~――

 

「な、なに!?」

 

『明日香さん。私の後ろに』

 

いきなり保健室に、妙にバリトンのきいた声が響く。この声って、確か・・・。

 

――天上院吹雪を目覚めさせたいかぁ~――

 

「思い出したわ!」

 

『ハイ。私も思い出しました』

 

――目覚めさせたくばぁ、廃寮まで来るといいぃ~――

 

「『待ちなさい!セル/あなごさん!』」

 

・・・

 

「行きましょう、エリアル。多分セブンスターズの罠だと思うけど」

 

『はい。吹雪さんのことを知っているみたいでしたから。でも、お姉ちゃんたち、他のみなさんには』

 

「知らせたくないわね。私たちの都合なんだし」

 

『そうですか。わかりました。何があろうと私が守ります。ですから行きましょう!』

 

「ありがとう」

 

私とエリアルは保健室からこっそりと出て行って、誰にも気づかれないように廃寮に向かった。

 

「あ・・・すか」

 

 

 

 

 

廃寮についた私たちは、奥に進んでいく。

これが見つかったら、織斑先生の地獄の懲罰コース確定ね。

 

やがて、かつて、十代が不審者とデュエルしたっていう奥のところまでやってきた。

 

「まぁっていたぞぉ。天上院明日香」

 

そこにいたのは、黒いコートに仮面をつけた大男。

 

「ふふふ、わが名はタイタン。闇の底から蘇り、セブンスターズの一人となったデュエリストだぁ」

 

「御託はいいわ。あなたは兄さんと翼を目覚めさせる方法を知っているの?」

 

「知りたくば、デュエルで知るとぉいい」

 

「望むところよ!」

 

私はデッキをディスクにセットして、構える。

 

『(明日香は少し、冷静さを無くしている)明日香、落ち着いていこう』

 

「言われるまでm『明日香!』エリアル?」

 

『明日香、落ち着いていこう』

 

「・・・ええ、分かったわ」

 

ふう、少し熱くなっていたわね。エリアルのおかげでデュエルをする前に落ちつけたわ。

 

「準備はいいかぁ?」

 

「ええ」

 

「「デュエル!」」

 

明日香:LP4000

タイタン:LP4000

 

「私のターン。モンスターをセット。カードを1枚伏せてターンエンドよ」

 

明日香:LP4000

手札4

セット1

伏せ1

 

タイタン。十代に少し聞いたけど、デーモンデッキを操る、自称闇のデュエリスト。でも、それは手品や催眠術を使った眉唾物のデュエル。

 

だけど、今の彼はそんな偽物の雰囲気じゃない。

 

「私のタァーン。私はフィールド魔法《ダーク・アリーナ》を発動ぉ」

 

周りが暗闇に包まれる。

その闇はタイタンの姿まで隠す。

 

「《デーモン・ピカドール》を召喚」

 

デーモン・ピカドール

ATK:1600

 

モンスターの姿まで見えない。

 

「さらに儀式魔法《マタドール降臨の儀式 ダーク・パセオ》を発動」

 

儀式魔法!私と同じ・・・。

 

「手札の《プリズンクインデーモン》をリリース。《デーモンズ・マタドール》を降臨!」

 

デーモンズ・マタドール

ATK:0

 

やっぱり闇のせいで姿が見えない。ディスクの機能でステータスは見えるけれど不気味ね。

 

「デーモン・ピカドールで攻撃ぃ。この瞬間、デーモン・ピカドールの効果を発動ぅ。フィールド上に「ダーク・アリーナ」が存在する場合、相手プレイヤーに直接攻撃する事ができるぅ」

 

「なんですって!?」

 

いきなり私の目の前に現れる、デーモン・ピカドール。

 

「きゃあああ!?」

 

明日香:LP2400

 

「さぁらに、デーモンズ・マタドールでセットモンスターに攻撃ぃ!」

 

「攻撃力0で攻撃ですって!?」

 

リチュア・エリアル

DEF:1800

 

「何のつもりかわからないけど、エリアルで迎撃!」

 

『行きますよ!』

 

エリアルが杖で反撃の魔法を使おうとする。

 

「そぉれはどうかなぁ?デーモンズ・マタドールは戦闘では破壊されず、このカードが戦闘を行う事によって受ける戦闘ダメージは0になる。そして、このカードと戦闘したモンスターは破壊されるぅ」

 

「そんな!?エリアル!」

 

『きゃああ!?』

 

「くっ、でもエリアルのモンスター効果で私はデッキから《リチュア・ビースト》を手札に加えるわ」

 

「カードを1枚伏せてタァーンエンドだぁ」

 

タイタン:LP4000

手札0

デーモン・ピカドール

デーモンズ・マタドール

ダーク・アリーナ(フィールド魔法)

伏せ1

 

「厄介な効果ね。でも、私は負けるわけにはいかないわ。私のターン!《リチュア・ビースト》を召喚」

 

リチュア・ビースト

ATK:1500

 

「リチュア・ビーストの効果発動!召喚に成功した時、墓地のレベル4以下の「リチュア」1体を守備表示で復活させる。甦って、エリアル!」

 

『もう一度、私の力を明日香のために!』

 

リチュア・エリアル

DEF:1800

 

「レベル4の「リチュア」のモンスター、エリアルとビーストでオーバーレイ!」

 

二体が水色の渦に飛び込む。

 

「二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!新たなリチュアの希望《リチュア・エリアル・ウンディーネ》!」

 

『私の新しい力、見せてあげます!』

 

渦から現れたのは魔力を高め、衣装も豪奢なものになったエリアル。

 

リチュア・エリアル・ウンディーネ

ATK:2300

 

「エリアルがエクシーズ召喚に成功した時、デッキから「リチュア」と名のついたモンスターカードを1枚手札に加える。私は《イビリチュア・ソウルオーガ》を手札に加えるわ。そして、《リチュアの儀水鏡》発動!手札の《ヴィジョン・リチュア》をリリースして降臨しなさい!《イビリチュア・ソウルオーガ》!」

 

イビリチュア・ソウルオーガ

ATK:2800

 

まずはあの厄介な儀式モンスターを何とかしないと。

 

「ソウルオーガの効果発動!1ターンに1度、手札の「リチュア」のモンスターを捨てて、相手の表側表示で存在するカード1枚をデッキに戻すわ。手札の《イビリチュア・リヴァイマニア》を捨てて、デーモンズ・マタドールをデッキに戻す!」

 

「そぉはさせん!リバースカードオープン!速攻魔法《禁じられた聖杯》をソウルオーガを対象に発動ぉ。攻撃力を400ポイントアップさせ、効果を無効にするぅ」

 

イビリチュア・ソウルオーガ

ATK:3200

 

「く、だったらソウルオーガでデーモン・ピカドールに攻撃!ソウル・ハウリング!」

 

ソウルオーガの咆哮波が闇に響く。

 

「この瞬間、ダーク・アリーナの効果発動!相手フィールド上に「デーモン」と名のついたモンスターしか存在しない場合、攻撃対象を選択する事はできず、攻撃対象は相手プレイヤーが選択するぅ。私はソウルオーガの攻撃対象をデーモンズ・マタドールに変更するぅ」

 

「そんな!?」

 

闇の中から、デーモンズ・マタドールが現れて、ソウルオーガの攻撃を跳ね返す。それによってソウルオーガは破壊されてしまう。

 

「さらにダーク・アリーナのもう一つの効果ぁ。このカードがフィールド上に存在する限り、お互いの表側攻撃表示モンスターは必ず攻撃しなければならないぃ。よって貴様のエリアルも攻撃するのだぁ」

 

『か、体が勝手に!?』

 

闇がエリアルを操って強制的に攻撃をさせる。

 

「そして、そのバトルの対象に私はデーモンズ・マタドールを選択!」

 

『きゃあああ!』

 

「そ、そんな・・・」

 

エリアルがまた・・・。

 

「・・・わたしはこれでターンエンドよ」

 

明日香:LP2400

手札1

伏せ1

 

「私のタァーン。ドルォー。《デーモン・ソルジャー》を召喚!

 

デーモン・ソルジャー

ATK:1900

 

「デーモン・ピカドールでダイレクトアタックぅ!」

 

「きゃあああ!?」

 

明日香:LP800

 

「これでぇ、終わりだぁ。デーモン・ソルジャーでダイレクトアタックぅ!」

 

通させるわけにはいかないわ!

 

「罠発動《リビングデッドの呼び声》!ソウルオーガを復活させる!」

 

イビリチュア・ソウルオーガ

ATK:2800

 

「ダーク・アリーナの効果で戦闘の中断は出来ないわ」

 

「ぐぅ、デーモン・ソルジャーでソウルオーガを攻撃ぃ、ぬおおお!?」

 

ソウルオーガの反撃でデーモン・ソルジャーは破壊される。

 

タイタン:LP3100

 

「おのれぇ!デーモンズ・マタドールでソウルオーガを攻撃ぃ!ターンエンドだぁ」

 

タイタン:LP3100

手札0

デーモン・ピカドール

デーモンズ・マタドール

ダーク・アリーナ(フィールド魔法)

 

な、なんとか耐えた。でも、

 

「もうサレンダァーしたらどうぅだぁ?ドローした二枚の手札でなあにがでぇきるぅ?」

 

確かに、ほとんど何もできそうにない。でも、私は、あきらめるわけには・・・。

 

「わ、私のターン、くっ」

 

カードをドローする手が震える。

こんな場面、結やマリアムとのデュエルで何度もあった。でも、私はデッキを信じてドローしてきた。そして、勝ってきた。

 

――でも、もし逆転のカードが引けなかったら?

 

今回もいつものように、カードを信じれば。

 

――負けたら、兄さんたちも・・・。

 

信じれば・・・。

 

「くっ、どうして・・・」

 

こんなに、怖いの?

 

(ふふふ、ダーク・アリーナの恐怖心を煽る闇の力がちゃんと働いでいるよぉだ。心が折れるのも時間の問題だぁ)

 

助けて、兄さん、翼・・・。

 

――ああ、今助けるぜ。

 

「え?」

 

瞬間、青い風が闇を吹き飛ばした。

 

 

 

 

 

時は少し遡る。

 

「吹雪!」

 

保健室の扉を開けて入ってきたカイザー。

保健室の中では十代たちがそろっており、ベッドの上では眠っていたはずの吹雪が苦しげに起き上がろうとしていた。

 

「あ・・すかが、明日香が・・」

 

「吹雪。そう言えば、明日香はどこだ?」

 

「それがいなくなっちまったんだ」

 

「今、精霊たちが探してる」

 

明日香の姿がないことに気が付いたカイザーに十代と簪が応える。

 

『結!』

 

「エリア!どうだった?」

 

『大変だよ!エリアルは廃寮の方にいるみたい。そこから闇の気配がしたから、調べに行ったら闇のドームが出来ていて、その中から明日香とエリアルの気配が』

 

「そんな!?」

 

エリアの言葉に驚く結。

結はエリアの言葉を全員に伝える。

 

「あ、すか。明日香を助けに・・・」

 

「吹雪」

 

吹雪は何とか立ち上がろうとする。

そんな、吹雪を見て十代は決心すると吹雪に肩を貸す。

 

「行きましょう、吹雪さん」

 

「十代・・・」

 

「吹雪さんが行かなくて、誰が明日香を助けるんだよ!」

 

「うう、たの・・む。僕を、明日香の・・・ところ、に」

 

必死な吹雪の様子に全員が連れて行くことに賛成する。

 

「・・・おいおい。俺を放っていくなよ?」

 

そこに、新たな声がかかる。

 

『翼!?』

 

「よう」

 

吹雪と同じく、眠っていた翼が目をさまし、起き上がっていた。

 

「大丈夫なのか、翼!?」

 

「ああ。怖いくらい調子がいいぜ。なあ、ウィン?」

 

『・・・うん。大丈夫』

 

翼の声に、ウィンが姿を現して応える。

 

「そうか、じゃあ、行こうぜ」

 

そして、彼らは廃寮に向かい、奥に進んだ。

幸い、織斑先生には見つからずに進んでこれた。

 

やがて、明日香とタイタンがデュエルしているところまできた十代達は、そこで、ダーク・アリーナが作りだした闇のドームを見つけた。

 

「これは・・・」

 

「多分、この中で明日香がデュエルしているんだと思うわ」

 

「あ・・すか」

 

「吹雪さん、頑張ってください!」

 

「明日香にはあなたの応援が必要なんです!」

 

みんなに励まされながら、吹雪は必死に声を絞り出す。

そして、ついに

 

「明日香!明日香!!」

 

「やった!」

 

しかし、闇の中からは何も返ってこない。

 

「そんな・・・」

 

「ようやく吹雪が目覚めたのに・・・」

 

落胆する十代たち。特に吹雪はかなり落ち込んでいる。

 

「だったら、あの闇を何とかすればいいんだろ?」

 

そんな中、翼が前に出る。

 

「翼?」

 

「離れていてくれ」

 

翼は目を閉じて、精神を集中する。

 

すると、翼を中心に青い風が吹き始める。

 

「・・・竜神剣」

 

その風は翼の右手に集まり、一振りの剣となる。それは翼が青竜を手に入れたとき、水晶から引き抜いた剣だった。

その剣を翼は大きく振りかぶる。

 

「おおおおお!!!」

 

振り下ろされた剣から青い風が爆発的に巻き起こる。それはダーク・アリーナの闇を吹き飛ばした。

 

 

 

 

 

「明日香!負けるな、明日香!!」

 

兄さん。

 

「明日香!そんな奴、さっさと倒しちまえ!」

 

翼。

 

「良かった二人とも・・」

 

「馬鹿な!?ダーク・アリーナが吹き飛ばされただとぉ!?」

 

二人の目が覚めた。だったら、私は、

 

「こんなところで負けていられないわ。私のターン!ドロー!魔法カード《強欲な壺》を発動!カードを二枚ドローするわ」

 

明日香:手札3

 

よし、この手札なら。

 

「《死者蘇生》を発動!甦って、エリアル!」

 

『今度は負けません!』

 

リチュア・エリアル

ATK:1000

 

「《リチュア・エミリア》を召喚」

 

赤い髪のエリアルとは違う、魔法使いの女の子が現れる。

 

リチュア・エミリア

ATK:1600

 

「レベル4の「リチュア」と名のついた魔法使い族モンスター、エリアルとエミリアでオーバーレイ!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!」

 

これがもう一つのエリアルの新しい姿!

 

「《リチュア・アクエリア》!」

 

『今度こそ、あなたを倒します』

 

リチュア・アクエリア

ATK:1700

 

所々にエミリアの衣装と同じ衣服を身に纏った、エリアル。さあ、いきましょう!

 

「アクエリアがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の「リチュア」と名のついたモンスターは攻撃力・守備力が1000ポイントアップするわ」

 

リチュア・アクエリア

ATK:2700

 

「さらに墓地の《リチュアの儀水鏡》の効果発動。このカードをデッキに戻して、墓地の「リチュア」と名のついた儀式モンスター1体を選択して手札に戻す。私は《イビリチュア・リヴァイマニア》を手札に戻すわ」

 

これで準備は整ったわね。

 

「儀式魔法《リチュアの冥府鏡》を発動!墓地に存在する儀式モンスターを1体選択し、手札・フィールド上から、そのモンスターと同じレベルになるようにモンスターをリリース。そして、選択したモンスターを降臨させる!」

 

「墓地のモンスターを儀式召喚するだとぉ!?」

 

「手札のリヴァイマニアをリリース。冥府の闇から再びよみがえりなさい!《イビリチュア・ソウルオーガ》!」

 

イビリチュア・ソウルオーガ

ATK:2800→3800

 

「く、だぁが、いくらモンスターをそろえたところで、ダーク・アリーナとデーモンズ・マタドールがある限りぃ、無意味だぁ」

 

「そうれはどうかしら?確かに私の手札はもうないからソウルオーガの効果は使えない。でも、まだ私にはアクエリアがいるわ!アクエリアの効果は発動!1ターンに1度、オーバーレイユニット2つ取り除いくことで、このターンのエンドフェイズ時まで、このカード以外のお互いのフィールド上のカードの発動・効果を全て無効化する!これであなたのコンボは破られたわ!」

 

「なんだとぉ!?」

 

『儀水鏡よ。闇を払え!』

 

アクエリアの杖から青い光が放たれて、闇を完全に消し去る。

 

「さあ!これで終わりよ!アクエリアでデーモン・ピカドールを攻撃!」

 

『はあああ!』

 

アクエリアの杖から放たれた光がデーモン・ピカドールを破壊する。

 

「ぐうぅうああああ!?」

 

タイタン:LP2000

 

「これでとどめよ!ソウルオーガでデーモンズ・マタドールを攻撃!ソウル・ハウリング!!」

 

ソウルオーガの咆哮波がモンスターをタイタンもろとも吹き飛ばす。

 

「ぶぅるうあああああああああああ!!??」

 

タイタン:LP0

 

「いやだあああ!?また、あの闇の中に戻りたくないいいィィィ!」

 

タイタンは足もとに出現した闇の中に引きずり込まれていった。

 

 

 

 

 

「兄さん!翼!」

 

「明日香、明日香!!」

 

私は二人のところに駆け寄る。

そんな私を兄さんは抱きしめる。

 

「良かった。本当によかった・・・」

 

「心配かけてごめんね。明日香」

 

「ううん。いいの。ちゃんと目を覚ましてくれた。私を応援してくれたんだから。翼もありがとう」

 

「へへ、どういたしまして」

 

照れ臭そうにそう言う翼。

 

「それにしても、翼。その剣どうしたんだよ?」

 

十代が翼の持っている剣を指さしながらそう言う。

 

「いや、寝ている間に青竜に教えてもらったんだ。これが青竜を持つ者の証なんだって。これを使えば青竜の力を使うことができるみたいだ」

 

「なるほどね。五聖獣に選ばれた者はその聖獣の力を使うことができる。翼君はその力、青竜の風の力で、あの闇を払ったのね」

 

結の説明にみんなが納得する。

 

「吹雪。お前の身に一体何があったんだ?なぜ、闇のデュエリストに」

 

亮が兄さんに尋ねる。

 

「僕は自ら望んで闇のデュエリストになったわけじゃない。僕たちはあの日、この寮で特別授業を受けていた。だけど、ここで受けたのはこの世のものとは思えないおぞましいものだった」

 

兄さんは当時の様子を、体を震わせながら語る。そんな兄さんの手をそっと握る。

 

「ありがとう明日香。そして、いつの間にか残っていたのは僕だけになっていた。そして、闇のデュエリスト、ダークネスに意識を乗っ取られたんだ」

 

みんなが沈黙する。

 

「どうしてそんなことを」

 

「わからない」

 

私の疑問に兄さんは首を振る。

 

「でも、あの日、僕たちをここに呼んだのは大徳寺先生だった」

 

その言葉に私たちは驚きを隠せない。

 

「そんな、大徳寺先生が」

 

特に十代は、レッド寮の生徒だから、呆然としている。

 

その後、私たちはすぐに廃寮を出て行った。

 

そして、翌朝、大徳寺先生に話を聞きに行ったけど、大徳寺先生の姿はアカデミアのどこにもなかった。

 

 

 




VSタイタン。終了です。
アドビスとか黒サソリとかは飛ばします。代わりにオリジナルのセブンスターズが登場するのでお楽しみに。

次回予告
ついに戻ってきたカイ。彼は新たな力をみんなに与える。
そして始まる学園祭
レッド寮のコスプレデュエルに現れたのはブラック・マジシャン・ガールだった。

次回「学園祭」

コスプレの案はまだ決まっていないので、誰にどんなコスプレをさせたいか募集します。期間は特に設けていないですが早めにお願いします。

オリカ紹介

ダーク・アリーナ(アニメオリカ)
フィールド魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、お互いの表側攻撃表示モンスターは必ず攻撃しなければならない。相手フィールド上に「デーモン」と名のついたモンスターしか存在しない場合、攻撃対象を選択する事はできず、攻撃対象は相手プレイヤーが選択する。


デーモン・ピカドール(アニメオリカ)
効果モンスター
レベル4/闇属性/戦士族/攻撃力1600/守備力1300
フィールド上に「ダーク・アリーナ」が存在する場合、相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。


マタドール降臨の儀式 ダーク・パセオ(アニメオリカ)
儀式魔法
「デーモンズ・マタドール」の降臨に必要。手札・自分フィールドから、レベルの合計が6以上になるようにモンスターをリリースしなければならない。


デーモンズ・マタドール(アニメオリカ)
儀式・効果モンスター
レベル6/闇属性/悪魔族/攻撃力0/守備力0
「マタドールの儀式 ダーク・パセオ」により降臨。このカードは戦闘では破壊されず、このカードが戦闘を行う事によって受けるコントローラーの戦闘ダメージは0になる。このカードと戦闘したモンスターは破壊される。


リチュア・エリアル・ウンディーネ
ランク4/水属性/魔法使い族/エクシーズモンスター・効果/ATK2300DEF1800
「リチュア」と名のついたレベル4モンスター×2
このカードがエクシーズ召喚に成功したとき、デッキから「リチュア」と名のついたモンスターカードを1枚手札に加える。
また1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、手札の儀式モンスター1体を選択して発動する。
選択した儀式モンスターのレベルと同じになるようにフィールド・墓地から「リチュア」と名のついたモンスターカードをデッキに戻し、選択したモンスターを特殊召喚する(この方法は儀式召喚扱いとする)。


リチュア・アクエリア
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/魔法使い族/攻撃力1700/守備力2000
「リチュア」と名のついたレベル4魔法使い族モンスター×2
このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の「リチュア」と名のついたモンスターは攻撃力・守備力が1000ポイントアップする。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を2つ取り除いて発動できる。このターンのエンドフェイズ時まで、このカード以外のお互いのフィールド上のカードの発動・効果を全て無効化する。


リチュアの冥府鏡
儀式魔法
「リチュア」と名のついた儀式モンスターの降臨に必要。
墓地に存在する儀式モンスターを1体選択し、手札・フィールド上から、そのモンスターと同じレベルになるようにモンスターをリリースしなければならない。
フィールド上に存在する「リチュア」と名のついたモンスターを1体リリースすることで、このカードを墓地から手札に加える事ができる。

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