遊戯王GX 五聖獣に選ばれし者たち(更新停止中)   作:竜羽

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学園祭

朝のアカデミアの港のヘリポート。

そこで私は一人、たたずんでいた。

この時期の朝の気温はかなり寒いから、いつも制服の絵に羽織っているブレザーのうえにさらに青いロングコートを羽織っている。

エリア、ルイ、ルカまだ寝ているからここにはいない。

手がかじかんできたから息を吐くと、白くなっていた。

 

しばらくそうしていたら、空から音が聞こえた。

一機のヘリがこっちに向かってきている。

そのヘリにはIR社のロゴマークがついている。

そのヘリは私の目の前に着陸する。風が巻き起こって、冷たい空気が私に押し寄せるけどそんなこと気にならないわ。

 

やがて、完全に着陸したヘリから、一つのケースを手に降りてきたのは、

 

「カーイーくーん!」

 

「結・・・」

 

私の愛しの人だった。

 

 

 

アカデミアに戻っていきなり出迎えてくれた結の抱擁をしばらく堪能してから、大転寺校長に挨拶をしに行き、俺が留守中のことを聞いた。

正直、一番驚いたのは結が闇のデュエルで負けたということで、今すぐ相手を八つ裂きにして消し炭にしてやりたいと思ったが、十代が倒して、闇の中に消えていたと聞いたので、この怒りはセブンスターズ事件の黒幕にぶつけることにした。

 

「黒幕がいる?」

 

「ああ。そうでないと説明がつかない。アカデミアに保管されていた七星門の鍵を盗み出し、IR社の試作シンクロモンスターのデータを盗み、カード化するなんて、寄せ集めのデュエリスト集団にできるわけがない。それにダークネスとなっていた天上院吹雪は操られていたのでしょう?」

 

「なるほど、確かにその通りですね」

 

俺の説明に校長は納得したような顔をする。

 

「敵は思っているより強大です。そのために」

 

俺は傍らのケースを開ける。

 

「おお!これが」

 

「はい。完成したカード達です」

 

このカードを収録したパックももうすぐ入荷するだろうが、先にセブンスターズと戦うだろうみんなに渡すべきだろうな。

 

ケースのふたを閉めて俺は、みんながいるだろうレッド寮に向かった。

 

 

 

レッド寮には思った通り、いつものみんなが揃っていた。

みんな俺の帰還を喜んでくれた。

十代、万丈目、亮、三沢、ジェンには留守の間に結を守れず済まない、と言われたが別に気にしていない、仇を取ってくれたのならそれでいい、といって済ました。

そして、みんなにIR社に行った理由でもある新たなカードを渡した。

その後はレッド寮の食堂を貸し切って、全員でデッキ造りをして、テストデュエルをしたりして、徹夜してしまった。

 

 

 

俺が帰ってから数日、学園は学園祭の準備期間に入った。

 

「・・・つまり、青竜の力を使うためには『竜神剣』を使わないといけないということか」

 

イエロー寮の屋台を組み立てながら、同じ作業をしている翼と話す。

 

「ああ。夢の中で俺は青竜と話をしてさ。その時に力の使い方を教わったんだ」

 

生徒会副会長の俺は今は助っ人としてここにいるが、これが終われば生徒会室に戻って次の手伝いに行かなければならない。

こういうときは、生徒会って面倒だな。

それはともかく、どうやら翼が目覚めるのに時間がかかったのは青竜の力を体になじませるためだったようだ。

 

「今のところ何ができるんだ?」

 

「風を起こすこと。竜巻を起こすこと。風の刃を飛ばすこと。それからカードの実体化だ」

 

「物騒な力ばかりだな」

 

「あはは。まあ、もうちょっとなれたら竜神剣なしでも、ちょっとした力を使えるようになるらしいんだけど、それまでは練習あるのみだ。ちなみにカードの実体化は普通にディスクにセットしたらできたぜ」

 

「その場所がないがな。そんな災害級の力を振るえばアカデミアがめちゃくちゃになる」

 

「そうなんだよな~。なあ~、カイ。どっかに良い練習場ないか?」

 

「・・・夏休みになったらIR社の土地を提供して貰えるよう掛け合ってやる。そこで練習しろ」

 

「さっすがカイだぜ!頼りになるなあ!」

 

「フッ、もう俺の仕事は終わった。お前も早くやれよ」

 

屋台の骨組みを立てる。

 

「え!?もうできたのか?」

 

「じゃあな」

 

必死に作業している翼の声を背に生徒会室に戻る。結がサボってなければいいけどな。

 

 

 

そして迎えた学園祭当日。

この日はアカデミアも外部から入場者を招き入れている。

 

俺はアカデミアの生徒会役員として、イエロー寮の出し物である縁日を見て回っていると、屋台の一角が騒がしくなっていた。

そこに向かうと、外部から来たと思われる男が二人いて、アカデミアの生徒に突っかかっていた。

 

「おい、神楽坂。何があった?」

 

俺は近くにいた神楽坂に何があったのか問いただす。

 

「ああ、あいつらは葛田雨彦(くずたあまひこ)と九図谷牙旗(くずたにがき)っていう、ここの卒業生なんだ。在校中はブルーだったんだけど、それをかさに着てイエローやレッドからレアカードを巻き上げたりしていたんだ」

 

「なんだそれは?なぜそんな奴らが退学にされなかった」

 

「親が企業の社長で倫理委員会に賄賂を贈っていたらしい。三年間、校長にも何も知らされていなかったって噂だ」

 

何だそれは。まさかと思うが以前、生徒会を作る時に見つけた賄賂の証拠の領収書がそれか?

しかも、校長が三年間も何も知らなかったとか、鮫島校長どんだけ無能だったんだ。

不正には気づくことが出来ず、弟子に間違いを指摘されたらすぐに夜逃げするとか、海馬の怒りの理由がよくわかったぜ。

 

「今だって、卒業する前みたいにここに来て、生徒たちから金も払わないで屋台の商品を食ったりしているんだ」

 

とりあえず、何とかするか。

 

「おい。何をしている」

 

俺は屑二人とアカデミアの生徒の間に割って入る。

 

「ん?なんだい?君は」

 

「生徒会副会長の火渡カイだ。もう一度聞く、何をしている」

 

「別に後輩からおすそ分けをもらっているだけだよ?」

 

「ふざけんな!おいてあったやつを勝手に食べたんだろ!金払えよ」

 

周りのイエロー生、だけじゃなく見ていたブルー生やレッド生も非難し始める。

その光景に二人は驚いている。

 

恐らく去年はなかった生徒たちの一体感に困惑しているのだろう。

新学期になり、大転寺校長と織斑先生、篠ノ之束博士がここに来たことで、以前見られた差別は根絶した。

なぜなら、差別やいじめ、不正なことをしようものならば、束博士の発明品の監視カメラ(ただし姿は見えず、どこにあるのかさえもわからない)ですぐさま織斑先生に通達、即黒服の人たち(海馬コーポレーションから派遣された方たち)に連れていかれて、鬼の生徒指導室に問答無用で直行。世にも恐ろしい罰と、ありがたい説教を一日中受けさせられ、さらにはみっちり勉強や反省文を書かされることになる。

それが終わって帰ってきた生徒は全くの別人のようになるというわけだ。

 

「まさにサーチ&デストロイ」と結が呟いていた。

 

「うるさい!格下の落ちこぼれ共g「黙れ」ヘブッ!?」

 

なんかうるさくなりそうだったから、顎をカチあげる。

 

「き、貴様、よくも僕の顔を!」

 

え~と、葛田雨彦(くずたあまひこ)、もう屑でいいか。屑がこっちを睨み付けてくる。

正直、全く怖くない。

 

「デュエルだ!身の程を分からせてあげるよ!」(こいつは制服を着ていない、なら問題児ばかりのレッド寮に決まっている!)

 

まあ、いいか。織斑先生が来るまでこいつらを逃がさないようにできるし。

 

「僕の顔を殴ったんだ。罰として、僕ら二人とデュエルしてもらうよ」

 

「くくく、文句はないだろ?」

 

屑の横に九図谷牙旗(くずたにがき)、屑その2でいいか、が並ぶ。

 

「くくくっ、生意気な後輩にはきつーいを仕置きをしないとな」

 

やっぱ屑その2だった。

 

「「「デュエル!」」」

 

カイ:LP4000

屑:LP4000

屑その2:LP4000

 

ターン順は、俺、屑、屑その2、俺だ。まさかのアポリアルールか。まあ、問題はない。

 

「俺のターン。魔法カード《テイクオーバー5》発動。デッキトップ5枚を墓地へ」

 

落ちたカードはモンスター3枚に他二枚。・・・まさかこの組み合わせのカードが落ちるとは。

 

「ははは!デッキを捨てるなんて、さすが頭の悪いレッド生だね」

 

『は?』

 

屑の言葉に周りにいた生徒の全員が信じられないものを見たかのような反応をする。

その後、バカを見るような視線が屑に集中するが、屑は笑っているだけで気づかない。

なんだか、あほらしくなってきた。

 

「モンスターをセット。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

カイ:LP4000

手札3

セット1

伏せ1

 

最初のターンはお互いに攻撃できないからこんな感じだろう。

 

「僕のターン。《サファイア・ドラゴン》を召喚!さらにフィールド魔法《山》を発動!この効果で攻撃力は200ポイントアップ。さらに装備魔法《団結の力》を装備する!」

 

サファイア・ドラゴン

ATK:1900→2100→2900

 

「ターンエンドだ!」

 

「俺のターン。《ゴブリンエリート部隊》を召喚。《デーモンの斧》を装備。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

ゴブリンエリート部隊

ATK:2200→3200

 

屑&屑その2:LP4000

サファイア・ドラゴン(団結の力装備)

ゴブリンエリート部隊(デーモンの斧装備)

伏せ1

山(フィールド魔法)

 

あまりにひどい光景に全員が絶句している。

何か見るに堪えないからさっさと終わらせよう。

 

「俺のターン。スタンバイフェイズに墓地のテイクオーバー5を除外し1枚ドロー」

 

カイ:手札5

 

「《ナイト・ショット》を発動。その伏せカードを破壊」

 

「な?!俺の《魔法の筒(マジック・シリンダー)》が!?」

 

サイクロンと同じ効果だが、チェーンを組めないためフリーチェーンの《和睦の使者》や《威嚇する咆哮》を封じることのできる優秀なカードだ。

 

「《メタモルポッド》を反転召喚。互いに手札を捨て、5枚ドローする」

 

なんか屑がまたバカだと言って笑っているが、無視する。

というか憐れすぎて泣けてくるな。

 

「《オーバーロード・フュージョン》を発動。墓地の《サイバー・ダーク・キール》、《サイバー・ダーク・エッジ》《サイバー・ダーク・フェネクス》を除外融合。舞い上がれ!《鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザー》!効果で《ダーク・ホルス・ドラゴン》を装備」

 

鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザー

ATK:2500→2700

 

「チューナーモンスター《サイバー・ダーク・コッカトリス》を召喚。いくぞ、レベル8のドランザーにレベル2のサイバー・ダーク・コッカトリスをチューニング!」

 

ヘビのような尾を持つ四本足の機械鳥が光の輪になり、その中を黒い炎となったドランザーが矢のごとく突き進む。

 

「闇の鳳凰よ。天空を引き裂き、地を焼き尽くす黒焔の矢となれ!シンクロ召喚。叫べ!《鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーS(スパイラル)》!」

 

光の中から現れたドランザーは鋭い槍が背中と翼、合計三本装備され、体に紅いラインが刻まれている。

そして、墓地から再びダーク・ホルスを装備する。

 

鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーS(スパイラル)

ATK:2800→3200

 

「こ、攻撃力3200だと!?」

 

この程度で驚くとか、しょぼすぎる。

 

「ドランザーは自分の墓地のモンスターカード1枚につき、攻撃力を100ポイントアップさせる。そして、シンクロ素材となったコッカトリスの効果発動。相手フィールド上のモンスター1体を選択し、その攻撃力を0にする。俺はゴブリンエリート部隊の攻撃力を0にする」

 

ゴブリンエリート部隊が石化し、その力をすべて失う。

 

「そして、ドランザーのもう一つの効果発動!このカードが特殊召喚に成功したときに墓地から装備する、ドラゴン族モンスター1体を墓地に送り、墓地に送ったモンスターの攻撃力以下の相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターをすべて破壊し、破壊したモンスター1体につき300ポイントのダメージを相手に与える。焼き尽くせ、スピンファイヤーボム!」

 

ドランザーがホルスを黒い炎の球にし、無数に撃ちだし爆撃する。

それによって屑どものモンスターは全滅。

 

屑:LP3700

屑その2:LP3700

 

「《サイバー・ダーク・リボーン》を発動!墓地のドランザーを復活させる。ただし効果は無効になるがな。罠カード発動《サイバー・シャドウ・チューナー》!このカードは発動後モンスターカード(機械族・チューナー・闇・星1・攻/守0)となり、モンスターカードゾーンに特殊召喚する」

 

黒い機械でできた棒人形の様なモンスターが出現する。

 

「レベル8のドランザーとレベル2のメタモルポットにレベル1のサイバー・シャドウ・チューナーをチューニング!」

 

もう一度、行うシンクロ召喚。

今度は炎が剣のようになり、光に包まれる。

 

「黒き鳳よ。天地を斬り裂き、すべての敵を焼き尽くす剣となれ!シンクロ召喚。燃え上がれ!《鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーF(フレイム)》」

 

現れたのは翼、尾に紅い刃が付き、背中には三本の紅いラインの刻まれたブレードがついているドランザー。

 

鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーF(フレイム)

ATK:2900→3500

 

「効果によりダーク・ホルスを装備。そして、ドランザー二体で攻撃!」

 

S(スパイラル)が体を回転させながら黒い炎の矢になって屑に、F(フレイム)が刃に黒い炎を宿して屑その2に向かう。

屑たちはまだライフが残るからと安心しているが、そんな幻想は砕ける。

 

F(フレイム)の効果発動。攻撃するとき、装備されているモンスターカードを墓地に送り、ダメージステップ終了時まで墓地に送ったモンスターの攻撃力分、このカードの攻撃力をアップさせる。ブーストチャージ!」

 

F(フレイム)がダーク・ホルスを黒い炎にし、吸収する。

 

鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーF(フレイム)

ATK:6500

 

「そして、速攻魔法《リミッター解除》。すべての機械族モンスターの攻撃力は倍になる」

 

鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーS(スパイラル)

ATK:3400→6800

 

鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーF(フレイム)

ATK:6500→13000

 

さあ、消えろ屑ども。

 

黒旋炎矢弾(ブラックスパイラルアロー)

斬闇炎剣(ダークフレイムセイバー)!」

 

「ぎゃあああああああああああああああ!!!」

 

「くるなあああああああああああああ!!!」

 

屑&屑その2:LP0

 

 

 

その後、尚も暴れようとした屑どもを力でねじ伏せ、黒服の人たちに預けた。

これであいつらはアカデミアから強制送還、しかも海馬に電話して、親の企業に圧力をかけてもらった。これであいつらは恐喝の犯罪者で、しかも賄賂をしていたのだから二度とまっとうに生きていけなくなった。

 

事後処理を終えた俺はレッド寮に向かうといつもの面々が愉快な格好をしていた。

 

何でもレッド寮の恒例行事、コスプレデュエルというものらしい。

 

まず、万丈目は《XYZ―ドラゴンキャノン》。無駄にクオリティが高い。

三沢は青い服に長い尻尾を付けている。

何のコスプレなのか聞いてみたところ、

 

「《ウォーター・ドラゴン》に決まっているさ」

 

とのことだった。

十代は《E・HERO エアーマン》の格好。デュエルできるように腕のプロテクターは外してある。

なるほど、チートドローだから、チートモンスターか。

その隣には、《リチュア・エリアル》の格好をした簪がいて、その姿を結が《憑依装着―エリア》の姿で写真に収めている。ついでに俺もその結の姿を携帯で激写しておく。

 

ジェンは《ライトロード・パラディン ジェイン》。

その隣には《マーメイド・ナイト》の格好をしたマリアムがいて、吹雪さんに写真を撮ってもらっている。

二人で剣を構えているさま異様に似合う。

 

翼と明日香も二人で並んでいて、翼は《ドラグニティアームズ―レヴァテイン》、明日香は《リチュア・エミリア》のコスプレをしていた。

 

とりあえず、結のところに行く。

 

「あ!カイ君。遅かったじゃない」

 

「見回りしていたら営業妨害している輩がいたからな。そいつらを燃やしていた」

 

「ふ~ん、ご苦労様♪それより、どうどう?」

 

そう言って結はクルリと回って見せる。

 

「ああ、よく似合っている」

 

結の頭をなでる。少し、驚いていたみたいだが、すぐに気持ちよさそうに目を細める。

 

「ところで、なんで簪はエリアルの格好をしているんだ?」

 

簪なら女のHEROの格好をすると思っていたんだが。

 

「あ、その・・・恥ずかしくて。でも、コスプレはしたかったから、お姉ちゃんに相談したら、これをくれたんです」

 

と顔を赤くしながら答えた。

ああ、レディオブファイアとかバーストレディみたいな恰好は簪には恥ずかしかったんだな。

 

「カイ君の衣装も用意してあるよ!ほらこれ!」

 

そう言って結が広げたのは、

 

「おい。これを着ろと?」

 

「うん!絶対似合うから!」

 

「・・・」

 

それは、女物の服、ヒータのコスプレ衣装だった。

 

もう一度結の方を見ると、目がマジだった。

俺はもう一度結の頭に手を乗せて、撫でる。

 

「ふにゃ~~」

 

ふにゃけた結に笑顔を送ってから、

 

「ぎにゃあああああああ!!!!!!???!」

 

アイアンクローで締め上げる。

 

「にゃあああ、はあ、はあ、あふぅ、はぁ・・ぁ」

 

どんどん艶っぽい声になってきた。しかも顔が赤い。

これ以上やるとやばい気がしたから離す。

 

結はへたり込むがなんか物欲しそうな目で俺を見てくる。顔がまだ赤い。

 

・・・開けたらまずい扉を開けてしまったか。

 

その時、離れたところにいたレッド生たちのところが騒がしくなっていることに気が付き、そこに行ってみると、

 

ブラック・マジシャン・ガールがいた。

 

その瞬間、俺はそいつを人ごみの中から連れ出し、寮の裏手に行く。

 

「ちょっと、いきなり連れ出すのh「なぜ、ここにいる?マナ」あ?やっぱりわかっちゃった?」

 

そう、こいつは遊戯さんの持つブラック・マジシャン・ガールの精霊、マナだ。

 

「いや~なんか楽しそうなことしている気配がしたから覗きに来てみれば、まさにその最中だったから」

 

笑顔でそう言うマナに怒る気力を無くす。そんな俺の肩に

 

「カイ君・・・・浮気?」

 

事情を説明しないとな。

 

 

 

「それでは!生徒会副会長、火渡カイとブラック・マジシャン・ガールのデュエルを始めます」

 

『『『うおおおおお!!』』』

 

で、何がどうなって、こうやって俺とマナがデュエルをすることになったのかというと、

 

あの後、結に事情を丁寧に説明した後、みんなにマナを紹介。

精霊たちも実体化して盛り上がっていたのだが、マナが俺にデュエルを挑んできた。

実は以前、遊戯さんの家にお邪魔した時、マナとデュエルし勝ったことがある。そのときのリベンジをしたいとのことで、それならとみんなが準備をして、こうしてデュエルをすることになったのだ。

 

「なお、司会と進行はわたくし、丸藤翔がお送りします。そして、解説はこの人」

 

「XYZ―ドラゴンキャノンだ」

 

「エリアで~す」

 

「ウォーター・ドラゴンだ。よろしく」

 

万丈目は自慢げに、結はいつもの笑顔で、三沢は腕を組みながら応える。

 

「それでは、デュエルスタートです!」

 

「「デュエル!」」

 

カイ:LP4000

マナ:LP4000

 

「俺のターン、《炎王獣 バロン》を召喚」

 

炎王獣 バロン

ATK:1800

 

「カードを二枚伏せて、ターンエンドだ」

 

カイ:LP4000

手札3

炎王獣 バロン

伏せ2

 

とりあえず、様子見だ。

 

「私のターン、ドロー♡」

 

マナがドローした瞬間巻き起こる男子生徒たちの歓声。そんな男子生徒に向けられる女子生徒の冷ややかな視線。

 

「私は《リトル・ブラック・マジシャン・ガール》を召喚!」

 

リトル・ブラック・マジシャン・ガール

ATK:1000

 

少し、幼いマナが現れる。

その姿に男子生徒はもちろん、なぜか三沢が異様に食いついていた。その様子に結が距離を取る。

 

「この子はフィールド上に表側表示で存在する限り、カード名を『ブラック・マジシャン・ガール』として扱います。さらに魔法カード《二重召喚(デュアル・サモン)》を発動しまーす。このターン私はもう一度モンスターを召喚できます。《変身妖精スゥ》を召喚しまーす」

 

変身妖精スゥ

ATK:100

 

小さな妖精が現れて、マナの周りを飛び回る。

 

「スゥの効果を発動します。スゥは1ターン1度、好きな種族にすることができます。私は水族にします」

 

種族を変えるというスゥの効果に全員が疑問を持つ。

 

「そして、永続魔法《魔法少女七変化!》発動!自分フィールド上の「ブラック・マジシャン・ガール」1体と、手札またはフィールド上のモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを墓地に送って、「ブラック・マジシャン・ガール」ともう1体のモンスターを融合素材とするモンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚します!

私はブラック・マジシャン・ガールとして扱っているリトル・ブラック・マジシャン・ガールと水族になったスゥを墓地に送って《ブラック・マーメイド・ガール》を召喚します!」

 

ブラック・マーメイド・ガール

ATK:2300

 

二体のモンスターが煙に包まれると、中から真珠貝が現れて、中から下半身が魚の尾となっている、人魚の姿のマナが現れる。

 

「なんとおおお!!まさかのブラマジガールが人魚の姿になりました!」

 

眼鏡の司会に無駄に熱が入り始め、男子の歓声もうるさくなる。

 

「人魚の私がフィールド上に表側表示で存在する限り、炎属性と炎族モンスターの攻撃力は0になります」

 

炎王獣 バロン

ATK:0

 

マナの操る水の力でバロンは力を奪われる。

 

「ブラック・マーメイド・ガールでバロンに攻撃!1・2・3!うー」

 

『ファイアー!』

 

うざい。

 

「手札の《炎王獣 キュウビ》を捨てて効果発動。自分フィールド上の炎属性モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に、このカードを手札から捨てることで、このターンの間、自分フィールド上の炎属性モンスターは戦闘では破壊されず、自分が受ける戦闘ダメージは全て0となる」

 

九本の尾を持つ金色の狐が現れて、バロンを守る。

 

「あ~、決められなかったか~。流石、カイ君ですね。では《死者転生》を発動します。手札を捨てて、墓地のスゥを回収。ターンエンドです。そして、この瞬間、マーメイド・ガールはエクストラデッキに戻って、墓地からフィールド上に「ブラック・マジシャン・ガール」を特殊召喚します」

 

さっきの死者転生で墓地に送っていたのか。

 

「来て!《ブラック・マジシャン・ガール》!」

 

ブラック・マジシャン・ガール

ATK:2000

 

「ならば、速攻魔法《炎王炎環》。バロンを破壊し、墓地のチューナーモンスター《炎王獣 キュウビ》を特殊召喚!」

 

炎王獣 キュウビ

ATK:600

 

マナ:LP4000

手札1

ブラック・マジシャン・ガール

魔法少女七変化!(永続魔法)

 

「俺のターン、スタンバイフェイズにバロンの効果でデッキから《炎王の急襲》を手札に。そして、《憑依装着―ヒータ》を召喚!」

 

『久しぶりだな、マナとこうして戦うのは!』

 

「うん。でも、負けないよ」

 

『それはこっちのセリフだ。カイ!』

 

「分かっている。レベル4のヒータにレベル4のキュウビをチューニング!

偉大なる炎王の焔を纏いて、敵を焼き尽くせ!シンクロ召喚。舞え!《炎霊魔導術師 ヒータ》!」

 

『さあ、ここからが本番だぜ!』

 

炎霊魔導術師 ヒータ

ATK:2500

 

「墓地の炎属性モンスター1体につき、ヒータの攻撃力は300ポイントアップする」

 

『燃えてきたぜ!』

 

炎霊魔導術師 ヒータ

ATK:2500→3400

 

「ヒータでブラック・マジシャン・ガールに攻撃!」

 

『紅炎術―焔(こうえんじゅつ―ほむら)!』

 

ヒータの紅蓮の炎がブラック・マジシャン・ガールを飲み込む。

 

「きゃあああ!?」

 

マナ:LP2600

 

「カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

カイ:LP4000

手札3

炎霊魔導術師 ヒータ

伏せ1

 

「あたた。さすがに強いね。でも、まだ私も負けないよ!私のターン!」

 

デュエルはここからが正念場だな。

 

 




区切りがいいのでここで切ります。

次回は「続・学園祭。のち襲撃!?」


サイバー・ダーク・コッカトリス
レベル2/闇属性/機械族・チューナー/攻600/守400
このカードがシンクロ素材として使われた場合、相手フィールド上のモンスター1体を選択する。そのモンスターは攻撃表示になり、エンドフェイズまで攻撃力が0になる。
このモンスターは「サイバー」と名の付くモンスターにしかシンクロ召喚に使えない。

効果時、相手モンスターが石化します。
ヘビのような尾を持つ四本足のトリ。(これもバシリスクの姿のせつ。コッカトリスと呼ばれるのは本当)

《鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーS(スパイラル)
☆10/闇属性/機械族/シンクロモンスター・効果/ATK2800DEF2000
チューナー+「鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザー」
このカードはシンクロ召喚と自身の効果でしか特殊召喚できない。このカードが特殊召喚に成功したとき、墓地に存在するドラゴン族モンスター1体を選択して、このカードに装備カード扱いとして装備する。このカードに装備されているモンスターカードを墓地に送り、墓地に送ったモンスターの攻撃力以下の相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターをすべて破壊し、破壊したモンスター1体につき300ポイントのダメージを相手に与える。自分の墓地のモンスターカード1枚につき、このカードの攻撃力は100ポイントアップする。装備カードのないこのカードが破壊されたとき、墓地の闇属性機械族モンスターを除外することで、エンドフェイズに墓地に存在するこのカードを特殊召喚できる。

ドランザーに鋭い槍が背中と翼、合計三本装備され、体に紅いラインが刻まれている。
召喚口上:闇の鳳凰よ。天空を引き裂き、地を焼き尽くす黒焔の矢となれ!シンクロ召喚。叫べ!《鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーS(スパイラル)》!
効果名:スピンファイヤーボム(黒い炎の球を無数に撃ちだし爆撃する)
攻撃名:黒旋炎矢弾(ブラックスパイラルアロー)(体を回転させながら黒い炎の矢になって敵を貫く)


サイバー・シャドウ・チューナー
罠カード
このカードは発動後モンスターカード(機械族・チューナー・闇・星1・攻/守0)となり、モンスターカードゾーンに特殊召喚する。このカードは罠カードとしても扱う。
「サイバー・シャドウ・チューナー」は1ターンに1枚しか発動できない。

イメージは落書きの棒人間のような黒い人形

《鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーF(フレイム)
☆11/闇属性/機械族/シンクロモンスター・効果/ATK2900DEF2400
チューナー+「鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザー」+チューナー以外のモンスター1体
このカードはシンクロ召喚と自身の効果でしか特殊召喚できない。このカードが特殊召喚に成功したとき、墓地に存在するドラゴン族モンスター1体を選択して、このカードに装備カード扱いとして装備する。このカードが攻撃するとき、このカードに装備されているモンスターカードを墓地に送り、ダメージステップ終了時まで墓地に送ったモンスターの攻撃力分、このカードの攻撃力をアップさせる。この効果を発動するとき、相手はダメージステップ終了まで罠カードを発動できない。自分の墓地のモンスターカード1枚につき、このカードの攻撃力は100ポイントアップする。装備カードのないこのカードが破壊されたとき、墓地の闇属性機械族モンスターを除外することで、エンドフェイズに墓地に存在するこのカードを特殊召喚できる。

翼、尾に紅い刃が付き、背中には三本の紅いラインの刻まれたブレードがついている。
召喚口上:黒き鳳よ。天地を斬り裂き、すべての敵を焼き尽くす剣となれ!シンクロ召喚、燃え上がれ!《鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーF(フレイム)
効果名:ブーストチャージ(装備したモンスターを黒い炎に変えて吸収する)
攻撃名:斬闇炎剣(ダークフレイムセイバー)(刃に黒い炎を宿して相手を斬り裂く)



『変身妖精スゥ』
効果モンスター
レベル1/風属性/魔法使い族/攻撃力100/守備力100
このカードの効果は自分のターンに1回だけ使える。種族を1つ選択する。エンドフェイズ時まで、このカードを選択した種族のモンスターとして扱う。

//『ピーターパン』に出てくる『ティンカーベル』のような姿。自身の姿を自在に変えることができる。

『魔法少女七変化!』
永続魔法
自分フィールド上の「ブラック・マジシャン・ガール」1体と、手札またはフィールド上のモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを墓地へ送り、「ブラック・マジシャン・ガール」ともう1体のモンスターを融合素材とするモンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。


『ブラック・マーメイド・ガール』
融合・効果モンスター
レベル6/闇属性/水族/攻撃力2300/守備力2000
「ブラック・マジシャン・ガール」+水族モンスター
このカードは「魔法少女七変化!」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、炎属性と炎族モンスターの攻撃力は0になる。
エンドフェイズ時、このカードはエクストラデッキに戻り、墓地からフィールド上に「ブラック・マジシャン・ガール」を特殊召喚する。

//真珠貝の中から登場。下半身が魚の尾となっている、人魚の姿。水の力を操り、炎系モンスターを無力化してしまう。

『リトル・ブラック・マジシャン・ガール』
レベル3/闇属性/魔法使い族/攻撃力1000/守備力850
効果モンスター
このカードはフィールド上におもてがわ表示で存在する限り、カード名を『ブラック・マジシャン・ガール』として扱う。


炎王獣キュウビ
効果モンスター・チューナー
星4/炎属性/獣族/功600/守1900
自分フィールド上の炎属性モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に、このカードを手札から捨てることで発動する。
このターンの間、自分フィールド上の炎属性モンスターは戦闘では破壊されず、自分が受ける戦闘ダメージは全て0となる。
また、自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在する場合、このカードを自分のデッキに戻すことができる。
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