遊戯王GX 五聖獣に選ばれし者たち(更新停止中)   作:竜羽

6 / 48
デュエルアカデミア入試試験

海馬ドーム

海馬コーポレーションが所有しているこのドームでは今、デュエルアカデミアの入試試験が行われていた。

 

「デュエルアカデミアとは太平洋の孤島に設立された、全寮・寄宿制のデュエリスト養成学校だ。オーナーはデュエルキングの永遠のライバルと言われる海馬コーポレーション社長、海馬瀬人でネームバリューもあり、成績によって三段階の寮に分けられている。

寮分けはオーナーの私情からか上から、オベリスクブルー、ラーイエロー、オシリスレッドがある」

 

そこまで読んで俺はパンフレットから顔をあげる。

俺がたっているドームの観客席の下では今まさに入試の実技試験が行われている。

入試は筆記と実技があり、筆記の成績で受験生をある程度減らし、筆記の成績順で実技試験を行っていく。

今、丁度受験番号一番の試験が終わった。

なんというか、一番だけあってカードの使い方がうまかったが元々の世界だと小学生でも普通に使っていた戦術だったし、それができたのもあの一番くらいだったな。一人を除いて。

あと、信じられないものを見た。

後でペガサス会長や海馬に報告しなければ。

 

さて、そろそろか。

 

俺が腰を上げ自分の試験の準備をし始めると

 

『受験番号110番遊城十代 試験フィールドに来てください』

 

「なに?」

 

どういうことだ?100番台の試験はもう終わったはず、トラブルか?

 

『多分そうなんじゃない?』

 

俺の考えを顔から読み取ったのかそんな声が聞こえたが俺は返事を返さない。

 

なぜなら俺に話しかけてきた奴は周りのやつには見えないのだから。

 

しばらくすると試験フィールドに茶髪の、なんというか能天気っぽい雰囲気のやつが入ってきた。

 

『カイ』

 

なんだ?

また話しかけてきたので視線で答える。

 

『彼には私と同じ精霊が憑いています』

 

ほう。なら、少し期待できそうだ。

 

デュエルが始まった。

・・

・・・

・・・・

・・・・・

デュエルが終わって、とりあえずいえることは、あいつはまだまだ弱いということだな。

あいつが使ったデッキはHEROデッキ。

元の世界でも融合モンスターによって環境トップに立ったこともあるデッキで、シンクロ・エクシーズにも劣らない力を持つ。

だがあいつのデッキはまだまだ改良の余地があり、完成しているとは言えなかった。

もしあいつがアカデミアに入学できたらどう強くなるのか、楽しみだな。

 

『最後に特別推薦枠の試験を行います。推薦を受けた火渡カイ君はフィールドに来てください』

 

さて、行くか。

 

『頑張ってください。カイ』

 

 

・・

 

・・・

 

俺が試験フィールドに来ると、使いにくそうなデュエルディスクを付けた変な格好をした奴が現れた。

 

「ワタ~シガ、実技試験を担当します、デュエルアカデミア実技担当責任者クロノス・デ・メディチナノ~ネ(ドロップアウトに負けたとあっては面目丸つぶれナノ~ネ。シニョ~ルを倒して名誉挽回してやるノ~ネ)」

 

「・・・火渡カイだ」

 

俺はディスクを起動させると、クロノスもディスクを起動させた。

 

「礼儀が成ってないノ~ネ。私がしっかり指導してあげるノ~ネ」

 

「「デュエル!」

 

カイ

LP4000

 

クロノス

LP4000

 

「先攻は受験生に譲るノ~ネ」

 

「ドロー。モンスターをセット。カードを一枚伏せターンエンド」

 

カイ

LP4000

手札四枚

場 セット1枚 魔法・罠1枚

 

「ワタクのターン。ドローニョ」

 

突っ込み待ちか?

 

「ワタシはカードを二枚セット。そしてフィールド魔法歯車街を発動しますノ~ネ」

 

周囲が歯車でできた街に変わった。このフィールドはかなり厄介な効果を持っている。

恐らく次の手はさっきの遊城十代と同じ

 

「さらに魔法カード大嵐を発動。フィールド上の魔法・罠カードをすべて破壊するノ~ネ」

 

やっぱりか。だけどそうはいかない。

 

「その発動にチェーンしてリバースカード発動、威嚇する咆哮。このターン相手は攻撃宣言できない」

 

「しか~し、ワンターン生き延びただけナノ~ネ。破壊された私のリバースカード黄金の邪神像の効果。フィールドに邪神トークンを特殊召喚するノ~ネ」

 

邪神トークン×2

攻1000守1000

 

「さらに破壊された歯車街の効果発動!このカードが破壊され墓地に送られた時、自分の手札・デッキ・墓地から「アンティーク・ギア」と名のついたモンスターを一体特殊召喚するノ~ネ。出でよ、古代の機械巨竜!」

 

古代の機械巨竜

攻3000守2000

 

機械でできた竜が現れて咆哮をあげる。

流石に攻撃力3000は威圧感がある。

 

「まだまだ終わらないノ~ネ。邪神トークン二体を生贄に、古代の機械巨人を召喚するノ~ネ」

 

古代の機械巨人

攻3000守3000

 

今度は機械でできた巨人が現れた。

機械巨竜と同じく機械でできたからか独特の威圧感がある。

 

「本当ナラ~バ。このまま二体で攻撃したいところでス~ガ。シニョールの発動した威嚇する咆哮の効果で攻撃できませン~ノ。私はカードを一枚伏せてターンエンドデス~ノ」

 

クロノス

LP4000

手札0

場 古代の機械巨竜

  古代の機械巨人

魔法・罠1枚

 

周りからは「あいつもう終わったな」、「さっきみたいな奇跡は二度続かん」「攻撃力3000のモンスター二体なんて倒せっこないっす」といった声が聞こえる。

こいつらのレベルが本気で心配だ。こんなのまだまだ逆転可能だ。

さて、ドローしてからどうなるか。

 

「俺のターン。ドロー」

 

カイ

手札5枚

 

「強欲な壺発動。二枚カードをドロー」

 

この世界では制限カードだからとためしに入れてみたが、あとで抜こう。デッキが回りすぎる。

 

カイ

手札6枚

 

「セットモンスターを反転召喚。ライトロード・ハンターライコウ」

 

ライトロード・ハンターライコウ

攻200守100

 

俺のセットカードが表になり、白い犬のモンスターが現れた。

元の世界でも除去に加えて、墓地肥やし、デッキ圧縮ができる優秀なモンスターだ。

 

「ライコウの効果発動。このカードがリバースしたときフィールドのカード一枚を選択して破壊。その後、デッキの上から三枚墓地に送る。そのリバースカードを破壊」

 

ライコウが吠えるとクロノスのリバースカード、攻撃の無力化が破壊された。

その後デッキからカードを三枚墓地に送る。

墓地に送られたカード

ドラゴン・ウィッチ―ドラゴンの守護者

ライトロード・プリーストジェニス

ライトロード・マジシャンライラ

 

『カイ!ひどいです~』

何か聞こえたが無視。

 

「罠カードが破壊されましたカ。シカーシ、そんなモンスターでは私のアンティーク・ギアを破壊することは不可能。どちらかのモンスターを破壊するべきでしたノーネ」

 

「どうしようが俺の勝手だ。黙ってみていろ」

 

俺がクロノスの言葉にそう返すとあいつは顔をゆがめた。

 

「ライコウをリリースしてライトロード・エンジェルケルビムをアドバンス召喚」

 

ライトロード・エンジェルケルビム

攻2300守200

 

今度は光の杖を持った天使が現れる。

ちなみにリリースとアドバンス召喚の言い換えは数か月前に発表されたばかりでまだまだ浸透しておらず、たいていの決闘者は生贄と言っている。

 

「ケルビムの効果。このカードが「ライトロード」と名のついたモンスターを生贄にして召喚に成功したとき、デッキの上からカードを四枚墓地に送ることで相手フィールド上のカードを二枚まで破壊する」

 

デッキの上から四枚墓地に送る。

 

墓地に送られたカード

サイバー・ダーク・キール

ライトロード・ドラゴングラゴニス

ダーク・ホルス・ドラゴン

異次元からの埋葬

 

「破壊するのはその二体」

そして破壊される古代の巨竜と巨人。

 

「ナ、ナンデスート!?」

 

クロノス

手札、場0

 

「あっさり倒れたな」

 

「ぐぬぬ、シカーシ、シニョールのモンスターでは私のライフを削りきれませンーノ」

 

「いや、これで終わりだ。墓地に三体の闇属性モンスターがいるときダーク・アームド・ドラゴンは特殊召喚できる。現れろ!ダーク・アームド・ドラゴン」

 

ダーク・アームド・ドラゴン

攻2800守1000

漆黒の闇に染まったドラゴンが現れ、咆哮をあげる。

 

「まだだ!墓地に「ライトロード」と名のつくモンスターが四種類存在するときこのモンスターは特殊召喚できる。来い、裁きの龍」

 

裁きの龍

攻3000守2600

光の中から今度は神々しいドラゴンが現れた。ダーク・アームド・ドラゴンのように咆哮はしなかったが威厳の様な威圧感がフィールドを覆う。

クロノスは声も出せなくなっているがまだまだ終わらねえよ。

 

「墓地の光と闇属性のモンスターを除外し」

 

除外されたカード

ダーク・ホルス・ドラゴン

ライトロード・ハンターライコウ

 

「ライトパルサー・ドラゴンを特殊召喚」

 

ライトパルサー・ドラゴン

攻2500守1500

光と闇の渦から光を発するドラゴンが現れた。

 

仕上げだ。

 

「魔法カードD・D・R(ディファレント・ディメンション・リバイバル)を発動。手札を一枚捨てることで除外されているモンスター一体をフィールドに特殊召喚しこのカードを装備する。戻ってこい!ダーク・ホルス・ドラゴン」

 

空間に裂け目ができてそこから闇に染まったドラゴンがもう一体現れる。

 

ダーク・ホルス・ドラゴン

攻3000守1800

 

カイ

手札0

場 ダーク・ホルス・ドラゴン

  ダーク・アームド・ドラゴン

  裁きの龍

  ライトロード・エンジェルケルビム

  ライトパルサー・ドラゴン

 

クロノスはすっかり真っ白になっている。

まあ、

 

「かまわんか。一斉攻撃!カオス・フィフス・テンペスト!」

 

五体のモンスターから放たれた攻撃が一つの嵐となってクロノスを飲み込んだ。

 

クロノス

LP0

 

周りはシーンと静まり返っているが、もう試験は終わった。

 

俺はすぐに会場を後にし、ペガサス会長に電話をかける。

 

「俺だ試験は終わった。そっちで見ていた通り勝ったぞ」

 

「別にいいだろう。海馬だって手加減する必要などない。徹底的にやれと言っていたのだからな」

 

「それと、かなりまずいことが起きた」

 

「入試試験でシンクロ召喚が使われた」

 

 

Side結

デュエルアカデミアの入学試験を受けに来ていた私は夢中になってみていた。

私は筆記が一位で実技もワンショットキルしたから楽しんでみていたのだけれど、この試験は面白い。

見たことのない召喚をする人は出てくるし、遅れてきた子は実技最高責任者の先生を倒しちゃった。

でも、最後のデュエルが一番の衝撃だった。

あの黒いドラゴン、そして何より私の目に焼き付いたあの姿は間違いなくカイ君!

その強さは圧倒的で思わず見惚れちゃった。

アカデミアに行ったらすぐに声をかけちゃおう。必ず!絶対に逃がさないわ!!

 

「お姉ちゃん、もうそろそろ行かないとバス出ちゃうよ」

 

おっと思わずトリップしちゃってた。

 

「は~い。待ってよ簪ちゃ~ん」

 

 

 

 

 




主人公のデッキは回ればかなり強いけど事故ったら何もできません。まあ、主人公だからそんなことはあまりないでしょうが。
クロノスファンの方々には見るに堪えない光景となってしまいました。
ここまでオーバーキルするつもりはなかったんです。
ただ、ダーク・ホルス・ドラゴンは出さなければ結がきずかなかったと思うし、気が付いたらこんなことに。
感想、誤字脱字報告待ってます。

あと、サイバー・ダーク関係のオリカ、特に魔法・罠の案を募集しています。もしありましたら遠慮なく書いてください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。