炎王と組ませるより単体のほうがいいのか、悩んでいます。
まあ、それは置いておいて本編へどうぞ
結と虚にカードを渡してデッキ構築を三人でやっていたら、結構時間がたってしまった。
虚には名前で呼んでくれと言われたからそう呼んでいる。なんでも、「あなたは結を助けてもらいましたし、少し話しただけでも信用できる人物だと分かりましたから」らしい。
ちなみに結と俺の精霊の紹介もした。
結の精霊は「水精鱗-アビスヒルデ」と「水精鱗―アビスグンデ」のルカとルイだ。
アビスヒルデのルカは落ち着いた感じのおしとやかな雰囲気でアビスグンデのルイのお姉さんみたいな立場で、ルイはお転婆な元気っ子だった。
俺の精霊は二人と早くも打ち解けていた。
いままで同じ精霊は遊戯のところのブラック・マジシャンのマハードさんとブラック・マジシャン・ガールのマナだけだった。
二人と離れてからあまり元気がなかったのだが、久々に仲間、さらには同じくらいの精霊と出会ってうれしそうだった。
あと、虚にも精霊がいるらしいのだが今は外出しているらしい。
結にももう一人精霊がいるらしいのだが、本土の実家に忘れたらしい。
思わず突っ込んでしまった。
いつの間にか、夕食の時間が過ぎるような時間になってきたから、俺は結の部屋を出る。
「じゃあな」
「ええ。今日はありがとうね」
「有意義な時間を過ごさせていただきました」
とりあえず、他の女子に見つかったらまずいので玄関まで二人について来てもらっている。
そして、いざ寮に戻ろうとしたとき
「覗きよ!」
という声が聞こえた。
急いで、その声の方に向かうとそこには数人の女子生徒に囲まれた遊城の腰ぎんちゃくの眼鏡がいた。
「何をしている?」
「か、カイ君?どうしてここに」
まさかと思うが
「居たわ!そこのオシリス・レッドよ」
「もう逃げられませんわ」
俺たちが来た方の反対側から、三人のブルー女子が出て来て眼鏡を捕まえる。
「一体何があったの?天上院さん、枕田さん、浜口さん」
結が三人に何があったのか問いかける。
「あら、更識さんに布仏さん。それから」
「なんで男子が女子寮にいるんですの?!」
金髪の女子、どうやら結と虚の知り合いらしい、が二人に気づき残りの女子のひとりが俺を見て驚いた声を出した。
「それはですね」
~~結、虚説明中~~
「ふぅ~ん、なるほどね。私は天上院明日香よ。よろしくね火渡カイ君」
「わたくしは浜口ももえといいます。よろしくお願いします」
「私は枕田ジュンコよ。まあ、よろしく」
「ああ」
とりあえず自己紹介をする。
「ちょっと!僕のことは~?!」
捕まっていた眼鏡が声をあげる。忘れていた。
「で、こいつは何をしたんだ?」
「それはね」
「私たちがお風呂に入っていたら」
「こいつが覗いていたのよ!」
「覗いていないっすよ~」
三人の説明に眼鏡が異議を唱える。
「じゃあなんで君はそんなところにいたの?」
結が質問すると
「明日香さんに手紙で呼び出されたッス」
そういって手紙を出してきた。それを見てみる。
「天上院。これはお前の字か?」
「全然違うわ。私こんな汚い字じゃないもの」
「それに宛名が遊城十代になっていますよ」
虚の言葉に眼鏡はもう一度手紙を見て愕然とした。
こいつは本物の馬鹿だ。なんで入学できたんだ?アカデミアはかなりの倍率のはずなのに。
「どうするんだ?」
「もちろん査問委員会につきだすわ!」
浜口がそう言う。
まあ、それが普通だな。
今回のことはこんな分かり易い、いたずらに引っかかった眼鏡にも責任がある。
「そ、そんな~」
「ふん。これであんたの退学は決定よ」
そんな時、
「ちょっと待って」
明日香が話しかけてきた。
「どうしたのですか?明日香様」
「一応、この子もいたずらに巻き込まれたわけでしょ?幸い、私達三人しかお風呂にいなかったわけだし」
まさかこいつの肩を持つなんてな。
「天上院さん、この子のお兄さんと知り合いらしいのよ」ボソッ
不思議に思っていた俺に結が教えてくれた。なるほどね。
「で、そういうからには何かこの件を収める案があるのか?天上院」
「ええ」
俺、結、虚、明日香、ジュンコ、ももえは女子寮の隣にある湖のほとりに立っていた。
「なんで縛られているんすか~」
ついでに縛られた眼鏡もいる。
「あんたが逃げないようにするためよ」
「だから覗いていないのに」
そうこうしているうちに二人の男子がやってきた。
「翔~!!」
「アニキ!」
一人はレッドの遊城十代。
もう一人は
「はあ、はあ十代、速すぎるって」
「あ、わりぃ翼」
イエローの木宮翼(きのみやつばさ)、入試試験でシンクロ召喚を使った一人だ。
明日香が考えたのは眼鏡の処遇を決めるために、眼鏡と親しい遊城をよびだして、デュエルをするといったものだ。
デュエルが主流のこの世界らしい解決方法だと思ったのが半分、それでいいのかと思ったのが半分だった。
この解決方法も天上院の遊城への興味からだろうな。
一応、この付近にいたずらの犯人がいることも考えて、ルカとルイ、俺の精霊にこの付近を捜索させている。
にしても、
「まさかあなたまで来るなんてね、翼」
「いや、寝ようとしていたんだけど十代にたたき起こされちゃって」
なるほどな。
ちなみに、明日香は木宮と入学初日に遊城達と一緒にあっているらしい。なんでも万丈目に絡まれているところを割って入ったとか。
「それで、事情は分かったけどなんでカイがそっちにいるんだよ?」
「しかも、ホットドッグ食いながら」
いつのまにか話が進んでいたようだ。遊城と明日香がデュエルディスクを構えている。
ちなみに明日香たちとは一応名前で呼び合うよう言われた。
「ちょっとした野暮用で女子寮にいたんだよ。帰ろうとしたらこの騒ぎだ。こいつは食べ損ねた夕食の代わり」
そういうと遊城は納得したのか明日香に向き合う。
「へへっ、待たせたな」
「いえ、大丈夫よ」
「「デュエル!」」
二人はデッキからカードを抜いてそう宣言した。
デュエルの結果だが、遊城が勝った。
エトワール・サイバーとブレード・スケーターを融合して、サイバー・ブレイダーを召喚し、一度は優位になった明日香だが、遊城がE・HEROサンダー・ジャイアントの効果で破壊。そのままフィニッシュとなった。
にしても、明日香のデッキってかなりクセが強いカードを使うな。
モンスターへの攻撃を直接攻撃に変えて、攻撃対象となったモンスターで直接攻撃をする罠、ドゥーブル・パッセを使ってエトワール・サイバーのコンボを使うってかなり微妙なコンボだと思うのは俺だけだろうか。
「私もそう思うわ」
「私も」
俺の疑問に結と虚が答えてくれた。まあ、そうだよな。せめてダメージを回復に変換するレインボー・ライフくらいふせないとな。
「あなたたち、本人がいるのに随分なものいいね」
聞こえていたか。とはいってもな
「事実だろ?」
「う、そ、そうだけど」
俺の返しに明日香は否定できずうなだれた。
「さてと、次は私の番ね」
そういって結はデュエルの準備を始めた。
言い忘れていたがこのデュエルは遊城たちが俺達に二勝できたら眼鏡を返すというものだ。
「頑張ってくださいッス、翼くん!」
何言ってんだこの眼鏡。
俺は無言で眼鏡の縄を解く。
「え?カイ君」
「ちょっとあんた何やってんの?!」
眼鏡が俺を驚いた眼で見て、浜口が声をあげる。
「勘違いするな。結の相手をするのは木宮じゃない」
「「「「「え?」」」」」
俺、結、虚以外の全員が俺の言ったことがわからないようだ。二人は分かったのか。
「結の相手はお前だ。何もせずに許されると思ったのか?」
「え、ええええええ!!??」
うるさいな。
「無理無理無理!?僕じゃ勝てるわけないっす」
そのあともうるさくしていたが遊城達にも手伝って貰いなんとか眼鏡にデュエルの準備をさせた。
故意じゃないとはいえ騒動の発端となったやつが何もせずに許されるわけないだろう。けじめは必要だ。それと結のデッキの様子も見れるしな。
「「デュエル(・・・デュエル)!」
結 LP4000
翔 LP4000
「先攻は僕。ドロー」
翔 手札6枚
ドローしたカードを見て表情を明るくする眼鏡。ミラフォでも引いたか?
「僕は手札から《スチームロイド》を召喚!」
スチームロイド
攻1800
眼鏡のフィールドにデフォルメされた機関車の様なモンスターが現れた。
「カードを一枚伏せてターンエンドっす」
翔 手札4枚
スチームロイド
伏せ1
「私のターン、ドロー!」
結 手札6枚
「私は手札から永続魔法《ウォーターハザード》を発動。自分フィールド上にモンスターがいないとき、手札からレベル4以下の水属性モンスターを特殊召喚できるわ。私は手札から《水精鱗―アビスパイク》を特殊召喚!」
水精鱗―アビスパイク
攻1600
「アビスパイクの効果発動!手札の水属性モンスター1体を墓地に捨ててデッキからレベル3の水属性モンスターを一体手札に加えるわ。海皇の狙撃兵をすてて《水精鱗―アビスディーネ》を手札に加えるわ」
早速、ディーネを手札に呼んだか。
「墓地に捨てた海皇の狙撃兵の効果発動!このカードが水属性モンスターの効果発動のために墓地へ送られた時、相手フィールド上にセットされたカード1枚を選択して破壊するわ。そのリバースカードを破壊!」
「そんな!?」
墓地から狙撃兵の銃の槍が飛んできて眼鏡のリバースカードを破壊した。本当にミラーフォースかよ。
「さらに《水精鱗―アビスタージ》を通常召喚!」
水精鱗―アビスタージ
攻1700
「アビスタージの効果発動!アビスパイクと同じく手札の水属性モンスターを捨てて墓地のレベル3以下の水属性モンスターを手札に加えるわ。《水精鱗―アビスヒルデ》を捨てて墓地からレベル3以下のモンスターを手札に加えるわ。海皇の狙撃兵を回収」
良く回すな。そしてこれだけじゃない。
「墓地に捨てたルカの効果発動!手札から水精鱗を特殊召喚するわ!来て、アビスディーネ!」
今度現れたのは、下半身がクリオネみたいな人魚の女の子だった。
水精鱗―アビスディーネ
攻1000
「ディーネの効果発動!水精鱗と名のついたモンスターの効果で特殊召喚された時、墓地からレベル3以下の水精鱗を特殊召喚する!来て、ルカ!」
『はい、結』
水精鱗―アビスヒルデ
攻1300
戻っていたのかルカ。ということは
『私も戻っていますよ。カイ』
そうか、で?
『黒いウエットスーツを着た不審者がいたので3人で沈めました』
ご苦労様
『はい』
「さて、全員で一斉攻撃!まずはアビスパイクでスチームロイドに攻撃!」
スチームロイド
攻1800→1300
「ええ!?なんでスチームロイドの攻撃力が下がったんすか?!」
あいつは馬鹿か?
「翔!スチームロイドは攻撃されるとき攻撃力が500下がるんだ」
木宮が翔にそう教える。自分のモンスターの効果ぐらい覚えておけよ。それでもデュエリストか?
翔
LP4000→3700
「タージ、ディーネ、ヒルデでダイレクトアタック!」
「うわああああ!!」
翔
LP3700→2000→1000→0
結のワンターンキルで眼鏡は意気消沈して遊城に慰められている。
「えげつないな」
「えー?だって手札が良かったんだし。まあ、いいじゃない」
俺の言葉にそう返す結。
まあ、眼鏡のタクティクスが低かったのもあるけどよく回るな。
「えーと、次はおれだよな?」
木宮がそう言う。
「ええ、相手は」
「俺だ」
明日香の言葉を遮る。
「このデュエルの後、少し話がある」
「話だって?」
「シンクロ召喚についてだ」
「!?」
「いくぞ!」
お互いにデュエルディスクを構える。
「「デュエル!」」
カイ LP4000
翼 LP4000
「先攻は俺だ。ドロー」
カイ 手札6枚
『カイ!今日こそは出してください!』
手札にあった俺の精霊がそう言ってくる。まあ、いいか。
「《ドラゴン・ウィッチ―ドラゴンの守護者》を召喚」
『やっと、やっと出てこられました!』
ドラゴン・ウィッチードラゴンの守護者
攻1500
にしてもテンション高いな。
こいつが俺の精霊、ドラゴン・ウィッチのフェニスだ。
ってちょっと待て!
『結さん!虚さん!わたしやっとやっと!』
そう言って結と虚に抱きついていく。二人は苦笑しているけどみんな目を見開いて驚いている。
何実体化してんだ!?
『ずっとカイがデュエルに出さずに墓地に捨てたり、デッキから墓地に送られたり散々でしたから。もう、いろいろ溜まっていたんですよ!』
はあ、そうか。わかった。
「わかったから、すぐに戻れフェニス。デュエルができない」
『うう、は~い』
俺が少し怒ったような口調で言うとすぐに戻ってくれた。
「全員聞きたいことがあるだろうけど、後にしてくれ」
俺の言葉に全員とりあえず、落ち着いてくれた。
「デュエルを続ける。カードを1枚伏せてターンエンド」
カイ 手札4枚
ドラゴン・ウィッチ―ドラゴンの守護者
伏せ1枚
「俺のターン、ドロー!」
翼 手札6枚
「魔法カード《調和の宝札》発動!手札の攻撃力1000以下のドラゴン族チューナーモンスターを墓地に送って二枚ドロー。そして《ドラグニティ―ドゥクス》を召喚!」
ドラグニティードゥクス
攻1500
「ドゥクスの効果。このカードが召喚に成功したとき墓地のレベル3以下の「ドラグニティ」と名のつくドラゴン族チューナーをこのカードに装備する。調和の宝札で墓地に送った《ドラグニティ―ファランクス》を装備。さらにドゥクスの攻撃力は自分フィールド上の「ドラグニティ」と名のついたカード1枚につき200ポイントアップする」
ドゥクスの腕に小型のドラゴンが現れて引っ付いた。
ドラグニティ―ドゥクス
攻1900
「ファランクスの効果発動!装備カードとなっているこのカードを自分フィールドに特殊召喚できる。来いファランクス!」
腕に引っ付いていたドラゴンが離れてフィールドに現れた。
ドラグニティ―ファランクス
攻500
チューナーとそれ以外のモンスターがそろった。来るか
「行くぜ!レベル4のドゥクスに、レベル2のファランクスをチューニング!」
ファランクスが光の輪になりその中にドゥクスが入り、4つの星になる。
その様子を遊城はキラキラした目で見て、明日香たち5人は興味深そうに見ていた。
「集いし風を纏い、その槍で敵を貫け!シンクロ召喚!」
やがて、一筋の光となって中から一体の竜騎士が現れた。
「《ドラグニティナイト―ゲイボルグ》!」
ドラグニティナイト―ゲイボルグ
攻2000
「くぅ~、やっぱり翼のシンクロモンスターはかっこいいぜ!」
「頑張るッス、翼くーん」
復活したのか眼鏡。というかほんと無責任だな。
「(火渡はいままでの授業のデュエルからライトロードとカオスドラゴンの混合デッキのはず。爆発力がすごいから早めに決めるぜ)ゲイボルグでドラゴン・ウィッチを攻撃!この時ゲイボルグの効果発動!ダメージ計算時に墓地の鳥獣族モンスターを除外して除外したモンスターの攻撃力分、攻撃力をあげることができる!ドゥクスを除外」
ドラグニティナイトーゲイボルグ
攻3700
「「「「「攻撃力3700!?」」」」」
明日香や遊城たちがその攻撃力に驚く。結と虚はあまり驚いていない。
結は昔の俺の攻撃力9000を見ているし、虚はさっき少しやったテーブルデュエルで似たようなことをやって見せたからな。
「行け!ゲイボルグ」
ゲイボルグの槍がフェニスを貫いた。
カイ
LP4000→1800
「ドラゴン・ウィッチの効果発動!このカードが破壊されるとき、代わりに手札のドラゴン族モンスターを墓地に送ることができる。俺は手札のダーク・ホルス・ドラゴンを墓地に送る」
『いたた。でも助かりました、カイ』
「カードを1枚伏せてターンエンドだ!」
翼
LP4000
手札 4枚
ドラグニティナイトーゲイボルグ
伏せ1枚
「俺のターン、ドロー」
カイ 手札4枚
「俺は《ライトロード・マジシャン・ライラ》を召喚」
ライトロード・マジシャン・ライラ
攻1700
「表側攻撃表示のライラを守備表示にすることで効果発動。相手の魔法・罠を1枚破壊する。そのリバースカードを破壊」
破壊されたのは《リビングデッドの呼び声》。墓地のモンスターを蘇らせる罠か。
さて木宮、お前がシンクロを使うのなら俺はこいつを使わせてもらう。
「俺はレベル4のドラゴン・ウィッチとライラでオーバーレイ!」
「「「「「「オーバーレイ!?」」」」」」
フェニスとライラが光になって赤い渦の中に飛び込む。
「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!」
やがてその中から一体のモンスターが出てきた。
「現れろ!竜魔人クィーンドラグーン!」
『久しぶりのこの姿。頑張ります!』
それは竜と一つとなり、その力をさらに上昇させたフェニスだった。
竜魔人クィーンドラグーン
攻2200
ひとまずここで区切ります。
カイの精霊はドラゴン・ウィッチのフェニスでした。明るい子です。でも、時々周りが見えなくなる時があるんです。
私は一目見たときから結構気に入りましたのでデッキにも入れています。
フェニスは一応魔法使い族なので実体化もできます。
翔の覗きに関しては騒動の発端が何の罰もなしに許されるのはどうかと思いまして結の洗礼を受けてもらいました。
では次回へ
オリカ待ってま~す