神々の帝王は人の世に転生する   作:明星桜花

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第二十三話 雄英体育祭(Endloser Krieg)

ー神威颶鑾sideー

さて、体育祭はトーナメント第一回戦が終わり昼食休憩だ

取り敢えず二回戦を戦うためにも腹拵えだ

いつものメンバーで昼食を食べる

今日の俺の昼食は

ドイツ料理のフルコース*1

少々多いが問題ない

腹が減っては戦はできぬ

腹拵えは万全にしておくに限るからな

と言うわけで皆と話しつつ食べ進めていく

 

 

 

そして昼食の後

第二回戦の対戦表はこちら

 

 

第9試合 神代VS塩崎

 

 

第10試合 爆豪VS飯田

 

 

第11試合 神威VS切島

 

 

第12試合 轟VS緑谷

 

 

第二回戦最初の第9試合は

神代VS塩崎

この試合は先程と同じくライアの守護結果であらゆる攻撃を防御

一頻り攻撃した後、塩崎は攻撃は無意味であると判断し、降伏した

まぁ相手が悪いわな

尋常の存在が超常の存在と互角に戦うのは難しいものだからな

全く無いとは言わんがね

 

 

続く第10試合は

爆豪VS飯田

飯田は爆豪相手に善戦するも爆豪の戦闘センスには勝ち筋は見えず爆豪に攻撃したその勢いを利用され爆破による加速を乗せて場外まで投げ飛ばされた

飯田の愚直な攻めの姿勢は評価できるが

もう少し柔軟に行動できるようになるべきだろう

こちらも今後に期待だな

爆豪に関しては圧倒的な戦闘センス、止まぬ自尊心と向上心

これ程戦闘センスと相まって強くなる要素があることに驚く程だ

その強さはその自尊心と向上心を元にした

たゆまぬ鍛錬によるものだ

そしてそれと共にある天性の圧倒的な戦闘センスが

爆豪の圧倒的な強さを引き出す

爆豪は今後も鍛錬は怠らないだろう

それが爆豪を更に強くする

爆豪も今後の鍛錬に期待だ

 

 

そして次は俺の試合

相手は切島

手を抜くこと無く完全なる勝利を掴む

さて始めようか、戦の時だ

俺はまず

「変化、『戦神 蚩尤』」

と蚩尤、中国神話の戦神の姿に変化し

続いて

「形成、『双剣(モラ・ルタ / ベガ・ルタ)』」

とケルト神話の双剣、モラ・ルタとベガ・ルタを手に持つ

さぁ怒りの剣の乱舞を喰らうと良い!

「憤怒、双剣乱舞(そうけんらんぶ)*2

そう言いつつ憤怒、双剣乱舞を放つ

その連撃を切島は対処しきれずにベガ・ルタの一振りを喰らい、気絶した

 

 

続いて第二回戦最後の第12試合

轟VS緑谷

先程から観ているがなんともまぁ

「とてつもない執念とある種の狂気だな」

そう呟く俺の目に広がるのは、指と腕をぶっ壊しながら轟の氷結を相殺する緑谷の姿、初手の氷結から数えて五回、たった五回氷結を相殺しただけでボロボロだ、轟には傷一つついていない

全くなんて奴だ

体は消耗品じゃないんだぞ...治るとは言えな...

まぁ俺が言えたことではないがね

自分から想像を絶するほどの激痛に飛び込んでいけるものかね

やはり緑谷は尋常の存在ではないな

だがしかし

「轟に対して持久戦狙い...あまりに無謀すぎる...」

いつも瞬殺する轟はデータが少ない、だからこの戦闘でデータを集めようって事なのだろうか?なんて考えていると、再び轟の氷が緑谷を襲う、もう指は全てボロボロ...ここまでか...と、思われたその時

轟音を鳴らして轟の氷を相殺、一体何が起きたのか、緑谷の右手を注視してみると、右手中指が更に変色していた、ということは...

 

 

「壊れた指で撃ったか....」

何と言う執念か、何と狂気的な戦闘か

だがしかし、これが緑谷出久と言う人間の本質なのだとこの戦闘で理解した

ついには親指まで使い、壊れた後に使った指を更に使い始めた

そして次の瞬間轟の腹部に強烈な一撃が入った、腕は壊れていない、人に使う時だけ無意識でブレーキ掛けてんのか...それとも意図的にぶっ壊してんのか...轟の方は...体に霜が降りてる...なるほどそういう事か...

轟の弱点を見抜いたな

だがそれは轟が左を使えば問題にはならん

まぁ使わんだろうがね

「期待に応えたいんだ...!笑って応えられるようなヒーローに...!なりたいんだ!!」

緑谷が叫ぶ

「だから!全力でやってんだ!皆!!君の境遇も決心も...僕なんかに計り知れるもんじゃない...でも...全力も出さないで一番になって...完全否定なんて...ふざけるなって今は思ってる!!」

叫ぶ

「うるせぇ...」

唸る

「だから...僕が勝つ...!!君を超えて!!」

叫ぶ

「親父の...」

呟く

「君の!!力じゃないか!!!!」

叫ぶ 

そして……………

個性、親から子へと受け継がれ、世代を越すごとに強化され、強力になっていく、しかし、血が繋がっていようと、親から受け継いだ個性であろうとも、宿っているのは己の体、それは、自分の力であることに他ならない

 

その事を理解した瞬間

 

 

 

フィールドに炎が吹き荒れた

 

エンデヴァーに囚われた心が、文字通り溶かされたのか、今まで抑圧してきた分を解放するかのように、熱く、猛々しく吹き荒れる、「轟焦凍」の炎

 

「勝ちてえクセに...ちくしょう...敵に塩送るなんて...どっちがふざけてるって話だ...!俺だって...ヒーローに...!」 

 

互いの全力がぶつかり合う、ジリジリと肌を焼くような熱と、大気を震わせる程の超パワー、その二つが今ぶつかり合う、しかし...

 

 

「ミッドナイト!!」

 

「これ以上は彼の身が持たない...!!」

その声が聞こえたがミッドナイトとセメントスでは止められまいな

まぁ仕方あるまい…止めようか

「形成、『混天綾』」

混天綾を形成し、2人に向けて振るう

そして混天綾を巻き付けて拘束し、2人を止める

2人を医務室に送り、帰ってから聞いた限りでは

この試合は轟の判定勝ちとなったようだった

*1
Lachstatar mit Pumpernickel(サーモンのタルタル、ライ麦パンのチップを添えて)

脂の乗ったサーモンをディルとレモンで爽やかに仕上げ、ドイツ伝統の黒パンを添えた料理

Spargelcremesuppe(白アスパラガスのクリームスープ)

ドイツの春の風物詩、白アスパラガスを贅沢に使った濃厚なポタージュ

Gefüllte Champignons(マッシュルームの詰め物、ハーブバター焼き)

大ぶりのマッシュルームに、ベーコンと玉ねぎ、パン粉を詰めてオーブンで焼き上げた料理

Forelle Müllerin Art(マスのムニエル、アーモンドソース)

ドイツの清流で獲れるマス(ニジマス)をバターで香ばしく焼き上げ、スライスアーモンドのソースで仕上げた料理

Sauerbraten mit Rotkohl und Knödel(牛ロースのザウアーブラーテン、赤キャベツの煮込みとクヌーデル添え)

数日間ワインビネガーとスパイスに漬け込んだ牛肉を、ホロホロになるまで煮込んだドイツの代表的な祝宴料理

Schwarzwälder Kirschtorte(シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ)

チョコレート、生クリーム、そしてチェリーの蒸留酒が香る、ドイツを代表するケーキ

*2
モラ・ルタとベガ・ルタで優雅に舞うように乱れ斬りを見舞う技

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