アストレアファミリアのハーレムクソ野郎   作:神崎せもぽぬめ

2 / 13
第一話

 

 

 

 アーディを連れて帰ると、本拠(ホーム)がめっちゃ暗かった。

 ロウソク一本だけの光源を取り囲む皆がリビングに集合してて、てっきり魔石灯が切れたのかと思ったがそうじゃなかったらしい。ていうか黒い外套(ローブ)着て何してたん?真っ昼間から夜宴(サバト)か?

 

 まあここの団員達が()()()()変わっているのはいつも通りだ。どうせアリーゼとかが『闇派閥(イヴィルス)ごっこしましょう!』とでも言い出したんだろう。そんなんでいいのか、正義の派閥(アストレアファミリア)

 

 そいでもって時間はお昼。

 アーディも誘って昼食を取ろうと思ったんだが……そういえば今日はあのポンコツエルフが当番だったことを忘れていた。

 

 なんて言ったらいいか分からないが、とにかく食材の無駄だということは分かる。そのくらい、リオンの料理……料理?は卓越していた。正直、味見の段階で人が死ななかったのは奇跡に近い。

 

 なので死に体の状態で料理可能だった俺が、代わりに作ったワケだ。

 

「美味い!今日も貴方のご飯は美味いわ、ユース!」

「すみませんユース…………私はいつもやり過ぎてしまう……」

「試したいレシピがあったから、ちょうど良かったよ。あまり気にしないでくれ」

 

 リオンの料理を食べた後なら、多分どんな人の料理も美味しく感じるだろうが…………褒められるというのは悪くない気分だ。

 

「食べながらでいいから、巡回の報告をお願い」

「どこもかしこも異常なし……と言いたいが、ソーマファミリアの団員らの問題行動についての噂がちょっとずつだけど増えてる印象だな」

「あの小悪党共でございますか……」

「しょっぴきてぇのは山々だが……管轄の問題だな。その辺はどーなってんだ、アーディ?」

 

 ライラの問いに対して、アーディは少し背筋を正して答える。……口元の野菜クズについては指摘しないでおこう。雰囲気的に。

 

「【ガネーシャファミリア】としての判断だと、まだ調査不足の面が強いかなあ。二年前に強制捜査してから派閥としての活動は下火になったし、今になって活発化し始めた理由が分からないんだよね。あと、問題行動を起こしたソーマファミリアの団員と合致する特徴の人物がいないことから、捜査に踏み切れないのが現状かな」

「問題行動を起こした人物がいない……?」

「それって、透明人間ってやつ?」

 

 ネーゼが言う『透明人間』。

 正体も不明で姿も不明……なるほど。例えるのにこれ以上のものは無いと思う。

 

 その後市井で流れている噂について、『透明人間』との関連があるか照らし合わせてみたが手がかりにつながるようなものはなかった。

 もともと情報も少なければ確証もないものだ。この辺りは精査してからじゃないと繋がらないだろう。そういう判断が下され、話は次に移る。

 

「そういえばもうすぐ『怪物祭(モンスターフィリア)』だな。アーディは今年も調教師(テイマー)として参加するのか?」

「うん。まぁ今年はちょーっと特殊かもしれないけどね……」

 

 アーディはオラリオにいる調教師(テイマー)の中でもトップクラスの実力がある。

 そんな彼女がなんだか訳ありのような顔をしていたので、てっきり難易度の高いモンスターをテイムするのかと思っていた。

 そしてその予想はあっさり裏切られた。

 

「実は異端児(ゼノス)たちに『怪物祭(モンスターフィリア)』の話をしたら、闘技場の中だけでもいいから地上に出てみたいって言い出しちゃったんだよね……あはは……」

『はああああああ!?』

 

 異端児(ゼノス)

 怪物(モンスター)の見た目でありながら、人の心を持ち、理知的な頭脳を有する下界でもトップクラスの未知。或いは神秘。

 彼ら彼女らの扱いは最高機密であり、都市創設神ウラノスと部下のフェルズ、【ガネーシャファミリア】の極一部の団員に、我ら【アストレアファミリア】のみが知るところ。知ってしまった経緯は詳しくは省くが……クソッタレジャガーノートの件が関わる。余談だがジャガーノートも機密事項である。

 

 そんな迷宮都市(オラリオ)どころか下界そのものを揺るがす存在である異端児(ゼノス)が、よりによってお祭り騒ぎの娯楽対象として出る……??

 

 いやいやいやいやいや…………

 

「無理でしょ!バレた時のリスクが高すぎるって!!」

「あぁ〜言い出しっぺ、絶対にあの死骨(ジャガ)女だろ」

「いやだ」

「あらあら。ご指名ですって、ユース様?」

「いやだ!」

「殺し愛……私には分からないがそういう愛もあるのでしょう」

「い や だ !!」

 

 絶対会いたくないっ!!!!

 

「で、でも大丈夫だよ?今回はリドが代わりに出てくれるって……」

「ッッッッッッッッしゃァ!!!!」

「初めてこんな喜んでる姿見たわ」

「複雑な乙女心」

 

 リド、やっぱお前は最高だ!!!!

 今度一緒にバーベキューだ!!!!

 

「つーか今更なんだが、あのジャガーノートの異端児(ゼノス)って、なんのモンスターなんだ?」

「ん〜骸骨戦士(スパルトイ)じゃないかしら〜?」

「でもそれにしては見た目が人間すぎるでしょ」

「そんなこと言ったら歌人鳥(レイ)さんとか半人半鳥(フィア)さんもでしょう。モンスターのソレからはかけ離れた美しい容姿をしています」

 

 皆が種族について話し合っているが俺はまっっっっったく興味が湧かなかった。

 何故って?

 あの破壊を司る女と出会わずに済むからな!!!

 

 異端児(ゼノス)が世界に与える影響は良くもあれば悪くもあると思うが、間違いなくアイツは悪しか引き起こさない。

 普通に討伐対象だと思うが、何故かアイツだけは死んでも蘇るから、殺しても意味ないんだよな。ホント怖い。

 

 アイツに会うことを想像するだけで、()()()()()()()()()が痛み出す…………トラウマってヤツだ。

 

「スパルトイと一緒にするなってブチ切れてたよ?私はあんな貧相な骨とは違う〜って」

「じゃあスパルトイとちゃうんか……」

「でもスパルトイの骨が一番身体に馴染むとも言ってたぜ?」

「ならスパルトイじゃん」

「もうこの話は止めしよう!な!?もう聞いてて鳥肌立ってきた!!!!」

「めっちゃ必死じゃん」

 

 そりゃあ何度も殺されかけてるしな!!!

 

 そんな魂の叫びが通じたのか、話は『怪物祭(モンスターフィリア)』の警備の話になる。

 ダンジョンからモンスターをわざわざ引き上げること自体、危険極まりない行為だし、対策対応は何度重ねたって足りないくらいだ。

 そのため企画の発端である管理機関(ギルド)は会場である闘技場及びその周囲の警備を【ガネーシャファミリア】と【アストレアファミリア】に依頼しているのだ。

 

「会場周辺の警備は私たち【ガネーシャファミリア】が担当して、【アストレアファミリア】の皆は内部とかになるかな。当日は諸国のお偉い様も来るみたいだし」

「なら俺はモンスターを収容する所に就くよ。久しぶりにリドと話したいし」

「じゃあそれでお願い!あとの配置は─────」

 

 

 万事順調に事進む会議。

 一抹の不安だけを握りつぶし、来る祭へと思いを馳せるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♦♦────────♦♦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 無限の陽光と切なく降り注ぐ月光が絶え間なく循環する地上に想いを馳せる。

 

 ズクンッ────。

 

 疼く。

 あぁ疼く。

 身体にはなく、しかし魂に付けられた傷跡がどうしようもなく疼く。

 

 この痛み、この戒め。

 燃え上がるほどの熱となって全身を苛む。

 なのに、本当にどうして────こんなにも、愛おしい。

 

 地下には僅かな燐光だけが、はしたなく破顔してしまう私の姿を見つめていた。

 

 

 そう、私は『怪物』だった。

 

 

 この世の悪の髄を集めたような高性能(あくしゅみ)な肢体と、触れれば全てを切り裂いてしまう『破爪』。

 母なる子宮(ダンジョン)が悲鳴をあげるときまで眠り、破壊を尽くしたヒトを破壊し返す対人機構(カウンター)

 死を否定する魔の輝きも、轟くヒトの決死の雄叫びも、ことごとくを否定するただの『怪物』だった。

 

『ッウオオォォォォォ─────!!』

『ッァ────────────!!』

 

 瞼の裏が覚えている。

 耳を澄ませば思い出す。

 『怪物(わたし)』を殺す『英雄(あなた)』の姿を。

 『怪物(わたし)』に立ち向かう『英雄(あなた)』の咆哮を。

 

 冷たいだけの私に熱が灯る。

 ヒトのように皮一枚隔てた下に熱い血潮なんて、流れていないはずなのに。

 恐怖と痛み───けれどそれ以上よ勇気と使命で混ざったあなたの表情を思い出す度に、無いはずの血潮が滾る!無いはずの心臓が高鳴る!!

 

『絶───光ッ────!!』

『ァァッ─────!?!?』

 

 『残光』すら抜き去ってしまう斬撃が私を切り裂いたとき、私を待っていたのは死だった。

 

 痛くて。暗くて。寒くて。虚しい。これが───死?これが死の気配?

 いやだ。いやだ。いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ!!

 

 だってまだ味わい足りない!待ち焦がれていたあなたとの死闘を!死の形をした美しい剣技の域を!!

 

 あなたの()()だけじゃ足りないのっ。

 残った腕も、二本の脚も、輝き映す両の瞳も、全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部!!!!

 

 

 足掻きに足掻いたけれど……死は免れなかった。でもまだ続きがあった。

 

 次に目覚めた時。私は酷く矮小な骨の体だった。

 壁と壁を飛び伝う脚はなく、全てを切り裂く爪は無い。ある筈のものが無いことは酷く恐ろしいと思った。

 何より恐れたのは…………あなたに出会うことだった。

 今の己で、一体どれ程の戦いを演じれる?きっと剣技の一合だって交わせずに死ぬだろう。周りにいる脆弱すぎる同じ骨の怪物(ソレ)も、同じ末路を辿るのだろう。

 あなたの記憶に残る『怪物(わたし)』が………こんな脆すぎるクソザコ骨と同じ?

 

 

────許せない許せない許せない許せない許せない許せない!!

 

 許せない。

 想像するだけで体がおかしくなりそうだ。

 せめてあなたの前にいる私は、私だけでありたい。他の怪物(おんな)に目移りして欲しくない。そんないじらしい怪物(おとめ)心。

 

 矮小なこの身で強くなることを考えた。

 同族を殺してキラキラ輝く石───後に魔石と呼ぶことを知った───を食べた。

 沢山食べた。でも成長には限界があった。

 

 理想とも呼べたあの頃の超速の『敏捷性』にも、最強の『攻撃力』にも程遠い。何もかもが足りない。

 

 そうして失意のまま二度目の私は、闘技場(コロシアム)で死んだ。同じように深い切望を抱えて。

 

 

 

 

 

 

 

 奇跡的なことに、三度目があった。

 

 クソッタレなことに、また同じ矮小なる骨の身体(スパルトイ)だった。

 

 けれど、二度目の最後に成長のきっかけを掴めたのだ。

 それは、あなたが振るう剣の技。

 四本とも足だった一度目とは違い、腕が二本ある三度目なら、同じことができるかもしれない!あなたの腕は一本しかないけれど!!………それは私のせいだった。

 でも、こんな脆すぎる身体でも、あなたと一緒のことができるのはとても嬉しい!!これって共同作業ってことだものね!!

 

 

 コホン。

 思う以上に、考える以上に、得物を振るうというのは奥が深い。参考にするのはもちろんあなただった。

 

 でもこれだけは言わせて欲しい。

 一度目に戦ったあなたはどういうワケか、剣から斬撃が飛んでいた。

 怪物(わたし)としては強いことはウェルカムだけれど、ごめんなさい、ホントにそれはどういう理屈なの???ちょっとそれは流石に真似出来なそう………ごめんね、あなた。

 

 実戦の数には困らない。

 二度目で死んだ場所はある一定数になるまで、同胞(モンスター)を生み出し続けるのだ。

 ある程度魔石で強くなった後、私はそこに向かい、剣を究めることに没頭した。

 振るう度にあなたに近付けると思うと、なんだって出来る気がするの。

 

 だからずっと戦い続けたの。

 

 ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと。

 

 

 

 あなたと同じヒトが来たときは、偶然見つけた闘技場(コロシアム)の下にある安全地帯で隠れる。

 死ねないものね?当然でしょう?

 

 過ぎ去ってからまた剣を振るうの。

 

 ずっとずっとずっとずっとずっとずっと─────ずぅっと。

 

 そしたら私と同じように怪物の見た目をしておきながら、理知的なヒトみたいに考えられる存在────異端児(ゼノス)が私の元に突然訪れたのだ。

 

 彼らはヒトからも同胞たる怪物からも狙われている。だから一緒に行動しよう。そう言ってた。

 

 でも不思議なのは、私はかなり長い時間をここで過ごして、他の異端児(ゼノス)に話しかけられなかったこと。

 

 それを問えば。

 

『他の同胞みてえになーんも喋らないで黙々と同胞をぶっ殺し続けてるから怖くて近寄れなかった』

 

 とのこと。

 

 ………確かに、私はこれまで他の同胞と”会話”ということをしたことがなかった。

 

 体の組成を作り替える。

 これは剣を修める過程で身につけた技術。

 発声器官を擬似的に再現して、会話可能な身体にする。だってあなたと再会したとき、喋れないと悲しいもの。だから頑張ったのだ。

 

 ついでにそれ以外の身体も作り替える。

 足りなかった時は周りに落ちてる同胞のドロップアイテムで補完した。

 

 あなたと話せるように口を。

 あなたと同じ景色を見れるように目を。

 あなたと同じ音を聞けるように耳を。

 あなたと触れ合って、殺し合えるようにヒトのような腕と脚を。

 

 あなたを全身で感じられるように、ヒトを模倣した。

 

 

 それからなんやかんやあって異端児(ゼノス)と一緒に行動するようになった。

 なんやかんやって?なんやかんやはなんやかんや。あなた以外はどうでもいいから、あまり覚えてないかな?

 

 大事なのはこの頃に、あなたともう一度会えたこと。そうでしょ?

 

 あの時はごめんなさい!

 思わず身体から殺意(あい)が高まってしまって、貴方に斬りかかってしまったの!

 あれからあなたは一段階強くなってて驚いた!私もその分強くなった……とは言えない。

 でも!今度はあなたと間近で斬り合える!死闘を演じながら囁ける!!それだけで幸せだった!!また熱が溢れ出てくる!!それがどうしても止められなかったの!!

 

 まあ最後までデキないんだけどね。

 中途半端なところで止められちゃって、私は不完全燃焼。不満だけど、他の異端児(ゼノス)の立場があるものね。

 ()()()()他の異端児(ゼノス)たちは、私のような死闘を望んではいなかったらしい。どうやら心は怪物(わたし)とは違うらしい。

 

『地上に住みたい』

『太陽を見てみたい』

『愛したヒトに抱きしめてもらいたい』

『ヒトと共生したい』

 

 なーんてことを欲してるらしい。

 私の望みはただ1つ。あなたの傷になりたいの。一生癒えない傷をあなたに付けて、永遠に私を想っていてほしい。それだけ。

 

 みんなと一緒だね!

 

 そう言ったら全然違うって否定された。

 

 えー悲しいー。

 

 なんてね。

 とりあえずあなたには定期的に会えるから、異端児(ゼノス)たちと共に過ごしている。

 明るくて喧しいリド。暗くて口煩い石頭のグロス。羽がモフモフで恋バナ友達のレイにフィア。時々会う歌が上手なマリィに、私の枕代わりのアルルなどなど………仲良くはなれたと思う。

 

 でも私はこんなふわふわでキラキラな生活が続く────こんな永遠が欲しいわけじゃないの。

 

 あなたと血で血を洗ってドロドロに溶け合って殺意(あい)を確かめ合う────そんな刹那がほしいの。

 

 

 

 

「ったくこんな形でオレっちの願望(ねがい)が叶っちまうなんてなあ〜」

「ふふっ、なら私に感謝しなよリド?私の見事な交渉術のお陰でフェルズを説得できたんだからね」

「ああアレは凄かったな。フェルズは駄々こねてる赤子だって言ってたけど、効果抜群だったしな!」

 

 

 とある『未到達領域』。

 とは言っても異端児(わたし)たちにとってはセーフティハウスであり、隠れ家のようなもの。

 

 そこで私はリドと話をしていた。

 

「あんたは地上に行かなくていいのか?────ルイン

「全く……これだからオスは。せっかちだとメスにモテないよ?」

「余計なお世話なんだが!?」

 

 ヤイヤイと煩いリドに教えて差し上げる。

 

「愛しい英雄(ヒト)に会うなら、うんとおめかしをするのがヒトの習わしらしい。一ヶ月後の怪物祭(モンスターフィリア)なんて短い期間じゃ準備出来ないじゃない?」

「……まーた変なこと考えてんじゃねえだろうな??オレっち、巻き込まれるのはゴメンだぜ?」

「ふふふふふ……」

「せめて肯定か否定してくれえ!!あんたに微笑まれるの、怖えんだよお!!」

 

 まったく失礼な蜥蜴人(リザードマン)だ。拳骨1つで許してやろう。

 

………。

 

 首から下が埋まった無礼な蜥蜴人(リザードマン)の横をすり抜け、地下にある僅かな燐光を見つめる。

 

「……また私を(あい)してくれる?」

 

 いつかその答えが聞ける日を、楽しみにしてる。ずぅっとね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






───Tips───

・異端児 破滅者(ルイン)

推定潜在能力Lv6
特筆すべきは驚異的な剣技と、肉体を作り替えるの異能。
ユースというお手本を脳内で無限にトレース。死すら厭わない戦闘経験を経て、逆境から勝ちの目を見出す『冒険者の剣』を習得した。
深層階層主のウダイオスのドロップアイテムを取り込んだことで、身体を構成する骨の硬度が硬くなり、小規模ながら逆杭(パイル)を射出することも可能になった。ただしその分魔力と骨を消費するので、同族のスパルトイの骨の補給が必須。

一度目はジャガーノートとしてユースに敗れる。
二度目は闘技場の無限の戦力に押し潰されて死ぬ。
三度目はユースの義手を見て『私が付けた傷を他のもので埋めるくらいなら、私を埋めろ!!!』という謎感情によって自殺。ドロップアイテムが義手の材料になった。
四度目は異端児(ゼノス)狩りの対象に敢えてなり、死ぬまでに多大な損壊を向こうに負わせて死んだ。ダイダロス君、激おこ〜。
五度目が今。異端児の表のボスはリド。裏の女王はルイン。後に登場する最強ヒロイン・アステリオスと推し活トークで盛り上がる。同担拒否界隈。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。