それではどうぞ
やみがスターリーを出て行った後、店内はようやく静けさを取り戻した。
興奮と混乱の波が引いた瞬間、残ったのは──深い安堵と、温かな余韻だった。
「お父さん…!」
「おっと…!…大丈夫かひとり?」
「……うん」
ひとりは、直樹の胸に顔を埋めたまま、震えていた。
やっと……やっと騒ぎが収まった。
怖かった。
バレた。
みんなに知られた。
でも……お父さんがここにいる。
その安心感が、ひとりの小さな体を包み込んだ。
「お父さん……」
ひとりは、直樹の胸にぎゅっと抱きつき、震えながら小さな声で呟いた。
直樹は、娘の背中を優しく抱きしめ返し、大きな手で頭をゆっくり撫でた。
いつものように、優しく、安心感のある声で。
「……大丈夫だよひとり、お父さんがいる。もう誰にも…ひとりを傷つけさせない」
その言葉に、ひとりの震えが少しずつ収まっていった。
心の底から安心しきって、ひとりは直樹の胸に顔を押し付けた。
涙がじわじわと染み出して、直樹のジャケットを濡らす。
全員が、その親子の姿を見ていた。
NaokIが、ひとりを……まるで小さな子どもをあやすように、優しく抱きしめて、頭を撫でている。
親として、娘に接するNaokI。
その姿を見て、全員が心の中で実感した。
(……本当に……親子なんだ……)
虹夏は、涙を拭きながら胸を押さえた。
喜多は、目を潤ませて微笑んだ。
リョウは、壁に寄りかかったまま静かに息を吐いた。
ファン1号と2号は、スマホを握りしめたまま涙ぐんだ。
星歌は、カウンターに突っ伏したまま、ぼんやりと見つめていた。
PAさんも優しく微笑んだ。
直樹は、ひとりを抱きしめたまま、ゆっくりと全員を見回した。
そして──初めて、全員に話しかけた。
「初めまして、ひとりの父、後藤直樹です。いつも娘がお世話になってます」
直樹は、深く頭を下げた。
その瞬間、虹夏と喜多は、慌てて手を振った。
「い、いえ! 頭上げてください! NaokIさん!私たちの方が……ひとりちゃんにお世話になってるんです!ひとりちゃんのギターが……私たちを引っ張ってくれて……!」
「そうです!私たちの方が、ひとりちゃんに支えられてるんです!だから気にしないでください!」
二人は、アワアワしながら、興奮で顔を赤らめた。
内心では、(あのNaokIさんと話してる!夢みたい!)と叫び続けていた。
直樹は優しく微笑んで、ひとりの頭を撫でながらゆっくり話し始めた。
「ひとりから【結束バンド】の話はよく聞いてるよ。初めて"ぼっちちゃん"ってあだ名つけてもらえたとか、初めて友達を家に誘えたとか、いつも喜んで話してて…
『虹夏ちゃんがドラムでリズムを支えてくれて……』とか
『喜多ちゃんの歌声が明るくて、みんなを元気にしてくれる』とか
『リョウさんのベースがどっしりしてて安心する』って…
いつも楽しそうに話してくれて…僕も嬉しいんだ。ライブの打ち上げの写真とか、みんなでアー写撮ったやつとか、ひとり、宝物みたいに大事にしてるよ」
「おっお父さん……!恥ずかしいからやめてよ……!みんなにそんな……話さないで……!うぅ……」
ひとりは、顔を真っ赤にして、直樹の胸をポカポカ叩いた。
直樹は笑いながら、ひとりの頭を撫で続けた。
「ごめんごめん。でも、みんなにありがとうって伝えたかったんだ。打ち上げの時、みんなで焼肉食べて…笑って…ひとりが…『みんなと一緒だと楽しい』って…そんな話、聞いて……お父さんほんとに嬉しかった」
虹夏は、涙を拭きながら、力強く頷いた。
「ぼっちちゃん…私たちもぼっちちゃんがいてくれて…毎日楽しいよ……NaokIさん…ありがとうございます。ひとりちゃんの事……これからも支えていきます!」
喜多も、涙目で頷いた。
「ひとりちゃんは、いつも私たちを引っ張ってくれて…導いてくれて…本当にすごいと思う……NaokIさん!私、ひとりちゃんをもっと支えられるように…もっとがんばります!」
リョウは、静かに呟いた。
「……ぼっち。私たちはずっと、ぼっちと【結束バンド】を続けたい。だから、これからもよろしく」
直樹は、みんなの言葉に、優しく微笑んだ。
「ありがとうみんな。ひとりをよろしく頼む。【結束バンド】…僕も応援してるよ」
『はい!!!』
そして直樹は、ファン1号と2号に視線を移した。
「1号さん、2号さん…あの時、路上ライブでチケット買ってくれて…本当にありがとう」
「…えっえぇ!?わっ私たちの事、覚えてたんですか!?」
「覚えてるよ。それに、娘の最初のファンなんだから」
「…まさか覚えてたなんて……あっ!あと、そんなの気にしなくていいですよ!私たち、純粋に【結束バンド】のことが大好きなので!」
「……あっあの、1号さん…2号さん…」
「?ひとりちゃん?」
「どうしたの?」
ひとりは、直樹の胸から顔を上げ、1号と2号を恥ずかしそうに、でも真っ直ぐに見つめた。
「あっあの時……チケット買ってくれて…台風の中……来てくれて……それからずっと…【結束バンド】のライブに来てくれて、私の…心の支えになってくれて…本当にありがとうございます」
ひとりの目が、うるうると潤んだ。
「そして2号さん…あの時…『がんばれ!』って…応援してくれた事…私……すごく嬉しくて…あの時……目をちゃんと開けて演奏ができたの…2号さんのおかげなんです……声が届いて…心の支えになってくれたから…私…がんばれたんです。…本当に…本当に……ありがとうございます…!」
ひとりは、涙をこぼしながら、深く頭を下げた。
直樹は、ひとりの肩に手を置き、優しく微笑みながら、二人に語りかけた。
「僕もあの時、2号さんの声がちゃんと聞こえてた。『がんばれ!』って…ひとりに届いて、娘の支えになってくれた。…心から感謝してる、ありがとう」
1号は、目を潤ませて、慌てて手を振った。
「そんな…!私たちただ…ひとりちゃんのギターがすごくて…応援したくて…でも……そんな風に思ってくれてたなんて……うぇぇ…!…嬉しい……!」
そして2号は、言葉を失った。
胸を押さえ、涙がぽろぽろとこぼれ落ちた。
あの時の自分の声援が、ひとりの心に響いた。
「……私あの時……ただ、ひとりちゃんががんばってるのを見て……『がんばれ!』って叫んだだけなのに……それがひとりちゃんの目を開かせて……演奏を支えて……ひとりちゃんの心に届いてた……うぇぇぇぇん!嬉しい!一生の宝物だよ!ひとりちゃん…NaokIさん…ありがとう!!!これからもずっと応援する!!【結束バンド】大好き!!」
2号は、涙を流しながら、ひとりに駆け寄って、ぎゅっと抱きしめた。
ひとりは、びっくりしながらも、そっと抱き返した。
「あっありがとうございます……2号さん……わっ私も…【結束バンド】のファンでよかったって……もっと思ってもらえるように、がんばります…!」
1号も、涙を拭きながら二人を抱きしめた。
「私もずっと応援する……!ひとりちゃん……NaokIさん……【結束バンド】最高だよ……!」
直樹は、微笑みながら、三人を優しく見守った
興奮の波が引いた後、直樹はひとりの顔を覗き込んだ。
「そういえばひとり。帰りが遅くなったけど……何かあったのか?」
「!」
ひとりは、直樹の胸に顔を埋めたまま、震える声で小さく呟いた。
「…う、うん……ちょっと……さっきのやみって人が、取材に来て……私が、ギターヒーローだって……バレちゃって……」
その言葉に、直樹の表情が少し硬くなった。
ひとりの震えが、まだ収まっていないことに気づき、優しく背中を撫でながら、みんなを見回した。
虹夏と喜多は、直樹の視線を感じて、ぽいずん♡やみの言葉を思い出してしまった。
二人の表情が、みるみる曇っていった。
直樹は、二人の様子を見て、穏やかな状況ではないと察した。
ひとりをそっと離し、カウンターにいる星歌に視線を移した。
「店長さん、事情を聞かせてもらえますか?」
星歌は、直樹の声にハッとして顔を上げた。
NaokIが…自分の目の前に立って話しかけてきた。
「……NaokI……さん……?え……あ……あの……」
星歌の顔が、一瞬で真っ赤になった。
目がぐるぐる回り、手が震え、言葉が詰まる。
「……Na、NaokIさんが……私に……話しかけて……う、うぅ……!NaokIさんが、私に…!うわああああ!!!」
星歌は、また妄想が暴走し始めた。
両手を頰に当てて、身体をくねらせ、興奮で息が荒くなる。
PAさんは、隣で頭を抱えた。
「店長またですか…NaokIさんが相手なのに……!」
直樹は、少し困惑しながらも、優しく言った。
「……店長さん落ち着いて……事情を聞かせてもらえますか?」
星歌は、興奮でまともに話せない。
そこで、PAさんが慌てて割って入った。
「すみませんNaokIさん。うちの店長、今 情緒不安定なので…私が説明します」
「あっはい。お願いします」
PAさんは深呼吸して、淡々と、しかし丁寧に事情を話した。
さっきのぽいずん♡やみってライターが突然来たこと。
ひとりがギターヒーローだってバレたこと。
ひとりを【結束バンド】から引き抜こうとしたこと。
【結束バンド】を『ガチじゃない』と…『お遊びバンド』と揶揄したこと。
そのあとリョウが毅然とした態度でひとりを庇い、虹夏と喜多も必死に頭を下げた事。
直樹は、PAさんの説明を聞きながら、表情を少し硬くした。
ひとりの震えが、また強くなったのを感じて、優しく抱きしめ直した。
「……そうか……ごめんなひとり。お父さんがもっと早く来てれば……」
ひとりは、直樹の胸で首を振った。
「……おっお父さん……みんなが……守ってくれたから…私は大丈夫……」
直樹は、ひとりを抱きしめたまま、ゆっくりと【結束バンド】のメンバーたちに向き直った。
直樹は穏やかで、でも心からの感謝を込めて、みんなに頭を下げた。
「……みんな……ひとりを守ってくれてありがとう。ひとりの事を、こんなに大事に想ってくれる仲間がいて、父親として心から嬉しいよ。これからも、ひとりをよろしく頼む」
「いっいえ…NaokIさん……!私たちの方が、ひとりちゃんに支えられてるんです!」
「そうです!ひとりちゃんのギターが、私たちを引っ張ってくれて…!…でもNaokIさん…ありがとうございます」
「ぼっちは、私たちの大事な仲間です」
虹夏は、涙を拭きながら慌てて首を振った。
喜多も、目を潤ませて頷いた。
リョウは、静かに一言。
直樹は、【結束バンド】みんなの言葉に優しく微笑み、ひとりの頭を撫でながら、ある提案した。
「…虹夏ちゃん、喜多ちゃん、リョウちゃん。明日【NEW GLORY】の東京ドーム公演があるんだけど、よかったら【結束バンド】のみんなで来ないか?」
突然のライブ招待に、店内が静まり返った。
そして──次の瞬間。
「………え?……えええええええええ!!!?東京ドーム!?【NEW GLORY】の!?私たち見に行けるの!?うわああああああ!!!」
「【NEW GLORY】のライブを!?生で!?ひとりちゃんのお父さんのステージ!?……うわああああ!!! 死ぬほど嬉しい!!!」
「マっマジか…!!?あの【NEW GLORY】のライブを、こんなあっさり…!?しかもタダで…!!?…私、生きててよかった…!」
ファン1号と2号は、スマホを握りしめながら、目を丸くした。
直樹は、二人の反応を見て、優しく微笑んだ。
「1号さんと2号さんも、よかったら一緒にどう?この前の、路上ライブのお礼がしたい。もし来るなら、マネージャーに伝えておくよ」
「「えっ!!?」」
突然の招待に困惑する、1号と2号。
だが二人は、慌てて手を振り丁重に断った。
「あっ…ありがとうございますNaokIさん!…でもさすがにこれは、【結束バンド】の問題ですし…私たちは部外者なので、遠慮します……」
「わっ私も……今度ライブあったら、自分たちでチケット取って行きます!…でも、NaokIさん…誘ってくれて、ありがとうございます…!」
直樹は、二人の言葉に優しく頷いた。
「わかった。無理にとは言わない。いつか観に来てくれたら嬉しいよ」
「「はい!!」」
ひとりは、目を丸くして直樹を見上げた。
「で、でもお父さん…関係者席も全部埋まってたはずじゃ……」
直樹は、ひとりの頭を優しく撫でながら、微笑んだ。
「大丈夫。とっておきの場所を用意するから。ひとりも【結束バンド】のみんなで、一緒に観てほしい」
ひとりは、涙目になりながら力強く頷いた。
「……うん……!みんなで観たい……!」
そして、【結束バンド】のメンバーたちは、すごい勢いで了承した。
「絶対行きます!!何があっても行きます!!!…【NEW GLORY】のライブを…ついに生で……!うわああああ!!!」
「私もすごく楽しみです!!……【結束バンド】みんなと一緒に、【NEW GLORY】のライブを……えへへ……!」
「何があろうと、明日絶対に行く…!おばあちゃんが峠攻めようと、愛犬ペスの去勢手術だろうと絶対に行く…!!」
直樹は、みんなの興奮した顔を見て、優しく笑った。
「決まりだね。明日の朝10時、スターリー近くのパーキングに集合してほしい。送迎の車よこすから待っててね」
『はい!!!』
「…ひとり、そろそろ帰ろう」
「あっうん」
直樹はひとりの手を握り、みんなに軽く会釈した。
「それじゃあここでお暇するよ。みんな…また明日」
直樹は、そのままひとりと手を繋いで、スターリーを出た。
ドアが閉まり、静寂が戻った。
店内は、興奮と感動の余韻に包まれた。
「……明日、本当に【NEW GLORY】のライブが聴けるんだ……うっ…うわあああああああ!!!ヤバイヤバイ!!嬉しすぎる!!私…【NEW GLORY】のライブ初めてだから嬉しい!!!!」
「私も【NEW GLORY】のライブ初めてです!!それに東京ドームで…!しかも、NaokIさん直々に招待してくれるなんて…!!夢じゃないですよね!!?」
「大丈夫だよ郁代、夢じゃないから。……ヤバい…明日が待ち遠しすぎる…!!」
ひとりを除く【結束バンド】は、それぞれ興奮と歓喜に満ちていた。
◆
直樹は、ひとりの手を繋いだままスターリー近くの駐車場に向かった。
夜の下北沢のパーキングに、黒のクラウンが静かに停まっている。
直樹は助手席のドアを開け、ひとりを優しく座らせる。自分も運転席に乗り込んだ。
エンジンをかけると、低く静かなV6の音が響く。
ひとりは、シートに深く沈み込み、シートベルトを締めながら、震える声で言った。
「お父さん、帰り遅くなっちゃって……ごめん」
直樹は、ひとりの頭を優しく撫でながら穏やかに答えた。
「いいんだよ、ひとり。今日は、特別な日だったからな」
車は静かに駐車場を出て、首都高へ向かった。
金沢八景の自宅までは遠いため、直樹は東京ドーム近くの高級ホテルへ向かうことにした。
【NEW GLORY】のメンバーやスタッフが泊まっているホテルだ。
ホテルに到着すると、マネージャーがロビーで待っていた。
直樹は簡単に事情を説明し、ひとりのために超VIPなスイートルームを確保してもらった。
ひとりは、一度自分の部屋に行き、風呂に入ったあと、ルームサービスで軽い食事を済ませてから、隣の直樹の部屋へやってきた。
部屋のドアをノックすると、直樹が開けてくれた。
ひとりの急な訪問に少し驚いたが、すぐに優しく微笑んで招き入れた。
「……ひとりおいで。入ってきなさい」
ひとりは、そっと部屋に入った。
そのまま部屋のソファに座り、直樹の隣にぴったり引っ付いた。
少し間を置いて、ひとりは小さな声で聞いた。
「……お父さん……どうして……【結束バンド】のみんなを誘ったの?」
直樹は、ひとりの髪を優しく梳きながら、静かに答えた。
「…あのやみって子が、『ガチじゃない』って言ってたんだろ?バンド全体はレベルが低いって…」
「…うん」
「親として贔屓目で見たら、言い過ぎだと思った。…でも一バンドマンとして、プロ目線で見たら……やみって子の意見が正しいと思った」
「………」
直樹は、ひとりの目を見つめて、穏やかに続けた。
「だから提案したんだ。【NEW GLORY】の東京ドーム公演…プロの世界を一度見てほしいと思った。【結束バンド】が本気でプロを目指したいなら、大きなステージの空気…ファンの熱…全部、肌で感じてほしい。ひとりだけじゃなくて…【結束バンド】全員が」
ひとりは、目を潤ませて直樹を見つめた。
「…お父さん…ありがとう。私、みんなと一緒に…プロになりたい」
直樹は、ひとりの頭を優しく撫でながら、静かに言った。
「ひとり。今回はお前の父親としてじゃなくて…【NEW GLORY】のNaokIとして…先輩バンドマンとして…【結束バンド】にエールを送りたい。だから明日のライブ、【結束バンド】の糧にしてほしい」
ひとりは、涙をこぼしながら、ぎゅっと直樹に抱きついた。
「……お父さん…ありがとう。私…がんばる。みんなと一緒に」
直樹は、ひとりを抱き返し、優しく微笑んだ。
「今日はもう遅い。隣の部屋行って寝なさい」
ひとりは、直樹の胸に顔を埋めたまま、甘えるように首を振った。
体全体で甘えるように、もぞもぞと動く。
「……やだ……お父さんと一緒に寝たい。…今日怖かったから……お父さんの隣で寝たい……」
直樹は、ひとりの可愛い反応を見て、父親らしく優しく笑った。
「ひとりは甘えん坊だな。いいよ、今日は一緒に寝よう」
直樹は、ひとりと手を繋ぎ、そのまま一緒にベッドに横になった。
ひとりは、直樹の胸に顔を寄せ、安心したように目を閉じた。
「……お父さん…大好き……ずっと、そばにいて…」
直樹は、ひとりの体を優しく抱きしめ、背中をトントンと叩いた。
まるで小さな子どもをあやすように、ゆっくりとリズムを刻む。
「…お父さんもひとりが大好きだよ。出来るなら…これからもずっと…お父さんのそばにいてほしいよ」
ひとりは、満足そうに目を細めて、直樹の胸に頰を寄せた。
そのまま、甘えるように体を預け、目を閉じる。
「……おやすみ……お父さん……明日……みんなと……ライブ……楽しみ……」
直樹は、ひとりの髪を優しく撫で続けながら、小さく呟いた。
「……おやすみひとり。明日…みんなで楽しもうな」
部屋の灯りが消え、静かな夜が訪れた。
父娘の温かな体温が、ベッドの中で寄り添う。
ひとりは、直樹の胸の鼓動を聞きながら、安心しきった寝息を立て始めた。
直樹は、娘の寝顔を見ながら、優しく微笑んだ。
はい。ついにNEW GLORYのライブシーンを本格的にやります。
そしてこのssのぼっちちゃんは、お父さんに結構依存してます。
甘えんぼっちちゃん可愛い…今なら星歌の気持ちがわかる…
今回も見てくれた方、ありがとうございました!