娘のバンドと対バンしたい   作:肉野郎

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更新遅くなってすみません。仕事が忙しくなったり、ネタ思いつかなかったりして手こずりました。
あと最近気づいたけど「」←の前ってスペースいらないのね…知らなかった。
それではどうぞ


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 【結束バンド】にとっての記念すべき初の自主企画ライブは、様々な奇跡と人々の協力が実を結び、見事にソールドアウトという最高の形で当日を迎えていた。

 

 

「それでは整理番号130番から150番の方、お入りくださ〜い!!お手元にチケットとドリンク代600円忘れずにお願いしま〜す!!」

 

 

 スターリーの外では、猫々がメガホンを片手にハキハキと列の誘導を行っている。

 冷え込む屋外での立ち仕事にもかかわらず、彼女は押し寄せる大勢の観客をスムーズに会場内へと導いていく。

 右手を大きく振り上げて列の先頭を示し、メガホンで明るく声を飛ばす。

 

 

「こちらの列の方から順番に入場です!!詰めすぎず、ゆったり間隔を開けて並んでくださ〜い!!」

 

 

 列が少し乱れそうになると、素早く小走りで駆け寄り、両手で「ここ!」とジェスチャーしながら丁寧に整える。

 時折、寒そうにしている観客に「寒いですよね〜!もう少しで中に入れますよ!」と笑顔で声をかけ、押し寄せる大勢の観客をスムーズに会場内へと導いていく。

 

 

 一歩足を踏み入れた観客を、受付で出迎えるのは恵恋奈だった。

 元地下アイドルとしての本領を遺憾なく発揮し、満面のプロのアイドルスマイルを浮かべ、甘く明るい声で一人ひとりを丁寧に出迎えていく。

 

 

「いらっしゃいませ〜♡チケット拝見いたしますね〜♡はい、どうぞ〜♪ドリンク代600円を頂きます♪ぜひゆっくり楽しんでいってくださいね〜♡素敵なクリスマスイブになりますように〜♪」

 

 

 笑顔が弾けるような明るさと、柔らかいトーンで接客する恵恋奈。

 彼女の愛想の良さに、並んでいた観客たちも自然と表情が緩み、会場に入る前からすでに良い気分になっていく。

 

 

 ───

 

 ──

 

 ─

 

 

「今回のクリスマスライブ、ソールドアウトだって」

 

「本当によかったよ〜。最悪ノルマ達成さえ出来ればいいって思ったけど、全部売り切れるとは思わなかったな〜」

 

「私たちのファンもイブなのに150人近く来てくれましたからね!本当によかったですね!」

 

 

 ステージ袖の黒幕の隙間からフロアを埋め尽くす人の波を見つめながら、虹夏たちはホッと胸を撫で下ろしていた。

 すし詰め状態のフロアからは、開演を待つ独特の熱気が早くも立ち上っている。

 

 チケットの割り振りの内訳は──

 

 【結束バンド】が150人。

 【しじみ帝国】が60人。

 星歌の元バンドメンバーたちが20人。

 

 そして──残りの20人は、今回の目玉である【NEW GLORY】の枠だった。

 

 彼らはシークレット枠として完全に告知なしでの出演だったため、メンバー各自が個人的に親しい知り合いだけを招待していた。

 

 しかし──その知り合いの顔ぶれが、あまりにも規格外すぎた。

 

 

「ん?………!!!?」

 

 

 最初に異変に気づいた喜多が、ステージの黒幕の隙間からキラキラと輝く瞳でフロアを覗き込む。

 そして興奮を抑えきれないといった様子で、虹夏の袖をぐいぐいと引っ張りながら小声で壁際のスペースを指さした。

 

 

「あっあの…伊地知先輩……!あれって、イケメン俳優の〇〇と××、それに大人気女優の☆☆と△△と□□じゃないですか…!?…えっ嘘ッ!?あっちのスタイルお化けの美男美女の人たちって、世界的人気K-POPアイドルのメンバーですよね!?絶対本物ですよねッ!!?」

 

「……え?どこ?…………うわっホントだ…!変装してるけど絶対に本物だ…!!」

 

 

 虹夏が目を丸くして絶句するが、驚愕はそれだけで終わらなかった。

 隣で固まっていたリョウが、幽霊でも見たかのように青ざめた顔でフロアのさらに奥を凝視する。

 

 

「……虹夏…あっちには海外の有名ロックバンドに世界的歌手や歌姫までいるよ。…………え…待って……あれって誰津玄師じゃない?それにQueen Gnuとツーオクのボーカルとギタリストもいる……」

 

「………嘘でしょ…?」

 

 

 誰もが知るトップ俳優から、日本の音楽シーンの頂点に立つアーティスト、さらには世界規模でスタジアムを沸かせる洋楽のレジェンドやK-POPアイドルまで勢揃い。

 変装用の帽子やマスク、サングラス越しからでも隠しきれない圧倒的なオーラを放つ面々が、この下北沢の狭いライブハウスの一角に大集結していた。

 

 それらは全て、NaokIをはじめとする【NEW GLORY】のメンバーたちがこれまでのキャリアで築き上げてきた、あまりに強大すぎる人脈の結晶だった。

 

 いくら変装しているとはいえ、周囲の一般客もその異様な空気感に気づき始め、フロア全体が微かにざわつき始めている。

 

 

「……これ夢じゃないよね?ウチのライブハウスに…こんな大物アーティストや俳優が大勢いるなんて……」

 

「夢じゃないよ虹夏………それにしてもヤバいね……【NEW GLORY】の人脈…」

 

 

 虹夏はあまりの現実味のなさに、自分の頬っぺたを強くつねりながら呟く。リョウも冷や汗を流しながら、呆然と同意するしかなかった。

 

 自分たちは今、とんでもない怪物の手を借りてしまっている。

 

 背筋に走るゾクリとした戦慄と共に、虹夏たちはこれから始まるステージの重みを、改めて肌で実感し始めるのだった。

 

 

(キャ〜♡カッコいい〜!ここは天国かしら〜!?てかヤッバ!生で見たら超小顔でイケメン〜♡!ラヴィさんやリョウ先輩にも負けないくらいの神ビジュが多すぎる〜♡♡)

 

 

 呆然と立ち尽くす虹夏とリョウの横で、喜多の脳内ではミーハーな妄想が超高速で大爆発していた。

 さすがに恵恋奈ほどの暴走っぷりではないものの、面食いな喜多は両手を頬に当てながら、完全に目がハートマークになったまま小さく身悶えしていた。

 緊張感などどこへやら、とびきり可愛い笑顔で心の中で黄色い歓声を上げまくっている。

 

 

 

 

 一方、トップバッターを務める【しじみ帝国】のメンバーたちは、まるで生まれたての子鹿のように全身をガタガタと震え上がらせていた。

 

 

「やばいやばいやばい…!!スターリーで何回もライブやってるのに、今まで生きてきた中で一番緊張してきた…!!」

 

「てかここ本当にいつものスターリー!?私たち、いつの間にかドームとかスタジアムのステージに迷い込んじゃったんじゃないよね!?」

 

「え待って?私たち本当に、あんな映像越しでしか見ないような芸能人や大物アーティストたちの前でライブするの!?ヤバくない!?完全に公開処刑じゃん!!」

 

 

 【しじみ帝国】のメンバー達は、楽器を持つ手が震えてライブどころではなかった。

 客席から漂う、変装越しでも伝わる規格外のオーラに完全に呑まれ、ステージに一歩を踏み出す勇気さえ失いかけていた。

 

 すると、その今にも崩壊しそうな様子をすぐ近くで見ていたNaokIが、柔らかな足取りで【しじみ帝国】に歩み寄った。

 

 

「大丈夫だよ。審査とかじゃないんだから、君たちはいつも通りのライブをすればいい」

 

 

 NaokIは緊張で凍りついた彼女たちの緊張をほぐそうと優しく声を掛ける。

 その穏やかで包み込むような声音には、数々の修羅場をくぐり抜けてきたトップアーティストならではの絶対的な説得力があった。

 

 

「な…NaokIさん……」

 

 

 【しじみ帝国】のメンバーたちは、まるで救いの手を差し伸べられたような目で彼を見つめる。

 震えていた手が、わずかに緩むのが自分たちでも分かった。

 NaokIは小さく微笑みながら、静かに言葉を続けた。

 

 

「それに君たちのファンも60人も来てくれてるんだろ?彼らは君たちの音を聴きたくて、今日ここに来てくれた。君たちがどれだけ上手く演奏しようが、下手だろうが関係ない。ただ君たちが本気で楽しんで、音楽を届けようとしている姿を見たいんだよ」

 

 

 彼はゆっくりとステージの幕の向こう、自分たちを信じて集まってくれた観客たちのいるフロアへと視線を移した。

 

 

「バンドマンである以上、ステージの上ではファンに一番カッコいい姿を見せないとね。むしろ、あそこにいる大物たち全員を喰らうくらいの演奏を見せつけてやればいい。……期待してるよ、【しじみ帝国】」

 

 

 その言葉は、冷え切っていた彼女たちの心臓に一瞬で火を灯した。

 憧れの存在からの最上級の鼓舞、そしてバンドマンとして対等に扱われた誇りが、恐怖を最高の興奮へと塗り替えていく。

 

 

「「「はっはい!!!」」」

 

 

 メンバーたちの声が力強く重なった。先ほどまでの子鹿のような震えは消え失せ、その瞳にはステージへ向かう確かな闘志が宿っていた。

 NaokIは満足そうに頷き、静かに一歩下がった。

 その背中には若いバンドを優しく見守る、20年以上のキャリアを積み重ねてきた大人の余裕と温かさが漂っていた。

 

 

「やっぱりNaokIさんって凄いね。【しじみ帝国】の子たちも自然体に戻ってる」

 

「あっリナさん」

 

 

 リナが感心したようにそう呟き、虹夏へと近づく。

 そして、ふとフロアの奥へと視線を巡らせた。

 

 

「そういや主役は?もうすぐ始まるけど」

 

 

 主役──つまり、このライブハウスの店長であり、本日誕生日の星歌の姿がどこにも見当たらないのだ。

 リナの問いかけに、虹夏は乾いた笑いを浮かべながら、そっと建物の天井を指さした。

 

 

「……醜態晒してた事を知って、本当に上の自宅に消えました」

 

「あぁ…」

 

 

 そう。

 つい先ほどまでの星歌は、お気に入りの服を着てスキップをしながらルンルン気分で下北沢の街中を歩いていたのだ。

 その全力の浮かれっぷりを、数多くの知り合いやバンドマンたちにバッチリ目撃されてしまった。

 

 その結果。

 星歌は現在、3階の自宅で──

 

 

「ぎゃああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 

 と顔を真っ赤にして叫びながら、ソファの上で死ぬほどのたうち回って悶絶している最中だった。

 しかし、非情にも開演の時間はやってくる。

 星歌もなんとか羞恥心をへし折り、真っ赤な顔のまま3階の自宅から地下のスターリーへと這うように戻ってきた。

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 

 そしてついに、トップバッターの【しじみ帝国】がステージへと姿を現した。

 

 

『メリークリスマース!【しじみ帝国】でーす!今回のクリスマスライブのトップバッターを務めさせていただきまーす!それでは聴いてください!』

 

 

 NaokIの魔法の言葉で恐怖を解かれた彼女たちは、1曲目からエンジン全開の素晴らしい演奏を響かせ、大物揃いのフロアをしっかりと自分たちの世界に引き込んでいく。

 

 

 ───

 

 ──

 

 ─

 

 

 怒涛のセットリストを駆け抜け、最後のアウトロが鳴り響く。

 

 

『ありがとうございました〜【しじみ帝国】でした~!改めて店長誕生日おめでと~!これからもスターリーでいっぱいライブするね~!』

 

 

 万雷の拍手の中、客席の端でステージを見つめていた星歌は、いつものように「……フン」と素っ気なく鼻を鳴らした。

 

 

「てっ……店長さん、楽しんでますかね…?」

 

「と思うけど……あんまり反応ないわね」

 

 

 そのツンとした横顔を見て、ひとりがおずおずと口を開き、喜多も少し心配そうに首を傾げた。

 お祝いの言葉をもらった割には、あまりにもいつもの冷徹な態度に見えたからだ。

 

 だが、次の瞬間──

 

 じっと腕を組んで直立不動だった星歌の目から、まるで蛇口が壊れたかのようにだば━━━っと大量の涙が噴き出した。

 声を押し殺しながら、大粒の涙をボタボタと床にこぼして大号泣し始めたのだ。

 

 

「はっやッ!?ちょっとお姉ちゃん!そのクライマックス並みの号泣はまだ早いよ!!」

 

 

 まだ1組目が終わっただけだというのに、早くも涙腺が崩壊して感情が大爆発している星歌。

 そんな姉に向かって、虹夏はキレのあるツッコミをするのだった。

 

 

「うるせェ…泣いてねェよ……」

 

 

 星歌は溢れ出る涙を袖で乱暴に拭いながら、鼻をズビビと派手にすすった。

 

 

「お姉ちゃん全然誤魔化せてないよ。それに今からそんなにクライマックスを迎えてたら、この後のステージがもたないよ?次はもっとすごいんだから!」

 

 

 呆れ返りながらも、虹夏はハンカチを姉に差し出しつつ、どこか悪戯っぽく微笑んだ。

 

 

「……そういや2組目だけ、私には知らされてなかったな。一体誰なんだ?」

 

 

 赤くなった目で、星歌が不審そうに眉をひそめる。

 店長である自分に内緒の枠など、普通なら許可しないところだが、今回の企画は虹夏たちのために信頼して全てを任せていたのだ。

 

 

「内緒!お姉ちゃんは今から始まる最高のサプライズを、楽しみに待ってて!」

 

 

 虹夏は人差し指を唇に当ててウインクすると、嬉しさを隠しきれない様子でステージ袖へと走っていった。

 

 

「……わかったよ」

 

 

 妹の後ろ姿を見送りながら、星歌は小さく溜息をつき、再び腕を組んでステージ中央の暗転した幕を見つめた。

 フロアを埋め尽くす観客たちの間からも、シークレット枠への期待からか、地響きのようなざわめきが静かに広がっていく。

 

 

 そして、いよいよ──その瞬間が訪れた。

 

 

 2組目──世界の音楽シーンの頂点に君臨するモンスターバンド、【NEW GLORY】の出番となったのだ。

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

「大山、日向。もう満員で客も来ねェから、お前らもライブ観てていいぞ」

 

 

 2組目の転換中のタイミングで、星歌がぶっきらぼうにそう告げた。

 その言葉に猫々が、弾かれたように顔を上げる。

 

 

「マジすか!!?ありがとうございます!!コーチ!!!」

 

「コーチはやめろ。店長って呼べ」

 

「うっす!!!!!」

 

 

 猫々は嬉しさを爆発させながらも、条件反射のように勢いよく敬礼した。

 受付のカウンターから身を乗り出した恵恋奈も、両手を合わせて目を輝かせる。

 

 

「ありがとうございます~!えれ、2組目だけは絶対に観たかったので嬉しいです~!」

 

 

 そんな彼女たちの異常なまでの食いつきっぷりに、星歌はふと不審そうな目を向けた。

 

 

「……日向も知ってンのかよ…なぁ、マジで2組目誰なんだ?虹夏のやつ、最後まで頑なに教えてくれなかったしよ…」

 

「それは言えません!言ってしまったらせっかくのサプライズが台無しですので!えれもその辺のオタクの流儀は弁えてます!」

 

 

 恵恋奈は唇に人差し指を立てて、得意げにウインクしてみせた。

 その徹底した秘密主義に、星歌は小さく息を吐き出す。

 

 

「あっそ。まぁいいや…それよりお前らも一応スタッフだからな。あんまハメ外しすぎンなよ」

 

「「善処しま〜す!!」」

 

「それ絶対しないやつのセリフだろ」

 

 

 星歌は頭痛をこらえるように額に手を当て、深い溜息をつきながら、これから始まる謎のステージへと足を向けるのだった。

 

 

(それにしてもマジで誰なんだ?さっきこっそり楽屋を覗こうとしたら、刺股持ったぼっちちゃんがオドオドしながら通せんぼしてたしよ……)

 

 

 星歌は開演前の楽屋裏で繰り広げられた、愛おしすぎる攻防を思い出し──星歌の脳内回路は完全に狂い始めていた。

 

(………………待てよ。思い返したら、あの時のぼっちちゃん…尋常じゃなく可愛すぎなかったか!?いやいつも可愛くて天使だけど!!なにあれ!?地位皮!?地位皮か!?いや!あれは地位皮を遥かに超越した、この世の奇跡のような愛くるしさだった!!! )

 

 

 もはやシークレットゲストへの疑問など、一瞬で宇宙の彼方へと吹き飛んだ。

 星歌のポーカーフェイスの裏側では、ひとりへの歪んだ愛と狂気の妄想が大爆発を起こしていた。

 

 

(誰だか分からないバンドの楽屋を守らなきゃいけないプレッシャーのせいか、目が完全に泳いじゃってよォ!!『あっあの…こっここから先は………えっと…その…あっ…へっ閉店ガラガラです………ひぃっ!すみませんすみません!』とかわけの分からないこと言いながら、刺股必死に構えてよォ!?しかも私の目すらまともに見られなくて、ずーっと視線を斜め下に泳がせながら、ビクビクオドオドと可愛いらしく震えてさァ!!なのに健気にも『あっ…にっ虹夏ちゃんに……誰も通しちゃダメって言われたので……うぅ…おっお願いします…店長さん…ひっ引き返してくださいぃ……』って涙目で、でも必死になって私を頑なに遮ろうとして…!ああもう、マジで保護案件以外の何物でもねェよ♡♡!!!!刺股の重さに逆に振り回されそうになって、地位皮みたいに涙目で体プルプルさせてンの…あれ完全に狙ってやってンのかよ!?確信犯か!?確信犯なのか!?可愛すぎて胸キュンだわ♡♡♡!!!)

 

 

 星歌の母性リミッターは跡形もなく崩壊し、脳内でその光景を何度もリピート再生しながら、激しい悶絶の極みに達していた。

 

 

(あぁ~~~!!!やっぱぼっちちゃんスターリーでバイトしてくれねェかな~~~!!もうバイト募集してないし、そもそもぼっちちゃん 超大金持ちでバイトする意味皆無だけどスターリーに…いや!伊地知家に永久就職してくンねェかなァ!!!?もういっそ、仕事ロクにしねェで金の無心ばっかする山田(クズ)を今すぐクビにしてぼっちちゃんを雇いたい!!それで世界一可愛くて愛おしいぼっちちゃんにフリフリのミニスカメイド服を着せて、受付で『あっ…おっお帰りなさいませ…ご…ご主人様……あっ…星歌お姉ちゃん…』って言わせたい♡♡!!噛みまくって泣きそうになってるのを特等席で眺めたい♡♡♡!!!!絶対養う♡!! 私が一生養うからスターリーの看板娘になって欲しい♡♡♡♡♡!!!!!!てか結婚したい♡♡♡♡♡♡!!!!!!ついでにシラフの廣井もセットで♡♡♡!!!!!!)

 

 

 傍から見れば、腕を組んでいつも以上にクールな顔でステージを見つめている星歌。

 しかしその実態は、陰キャ全開で必死に門番をしていたひとりの健気な姿に脳を完全に焼かれ、鼻血が出るのを必死に堪えているだけの、ただの限界オタク(対象:後藤ひとり・廣井きくり)と化していた。

 

 

「アンタ今回の主役なんだから、後ろで眺めてないで前に行ったら?」

 

 

 脳内でひとりの可愛さに脳を極限まで焼き尽くされ、メイド服姿の妄想にドップリと浸かっていたその最中、横からいきなり現実へと引き戻す声がかけられた。

 

 声をかけられた方に振り返ると立っていたのは、いつもの痛い格好をした音楽ライターのぽいずん♡やみだった。

 

 

「げっ…ぶりっこメルヘン年齢鯖読みライターじゃねェか…」

 

「出会い頭にそんなスラスラ暴言出る!!?」

 

「いや、全部事実だし……」

 

 

 やみは目をカッと見開き、即座にツッコミを入れた。

 星歌は腕を組んだまま、何食わぬ顔で視線をステージへと戻した。

 脳内をひとり一色に染め上げられていた反動のせいか、口から出る毒舌の切れ味はいつも以上に容赦がなかった。

 

 

「そういや虹夏から聞いたけど、お前クソ生意気にも【NEW GLORY】のワールドツアーの密着取材でヨーロッパまで着いてったンだろ?去年ウチにアポなしで凸って迷惑行為してた底辺ライターが出世したなオイ。そんなお忙しいぽいずん♡やみ様が、なんでこんな下北沢の場違いなところにいるんだ?」

 

「アンタさっきから私に当たり強すぎない!?私に恨みでもあるの!!?」

 

 

 理由を尋ねると同時に、星歌の口からは留まることを知らない勢いで辛辣な毒が吐き出された。

 【NEW GLORY】の大ファンである星歌にとって、彼らの密着取材という大役を勝ち取ったやみの存在は、少なからず私怨と激しい嫉妬心の対象でもあったのだ。

 やみはあまりの言われように顔を真っ赤にし、地団駄を踏みそうな勢いで猛抗議の声を上げた。

 

 

「はぁ…まぁいいや。なんでもいいから、さっさと前を陣取っときなさい。ホラ、バイトちゃん達!このツンデレ店長を前に押し出すわよ!」

 

 

 やみがニヤリと不敵な笑みを浮かべ、フロアの奥へと向かって合図を送った。

 

 

「はぁ?だからいいって……っておわ!?大山に日向!?お前らまだ居たのか!?」

 

 

 拒絶しようとした星歌の背中に、ドスンと容赦のない衝撃が加わる。

 どこからともなく現れた猫々と恵恋奈が、勢いよく星歌の背中をぐいぐいと押し始めたのだ。

 

 

「遠慮しないでくださいコーチ!!絶対に後悔させませんから!!」

 

 

 猫々がいたずらっぽく目を輝かせ、日頃のトレーニングで鍛え上げたフィジカルで星歌を最前列へと押し込んでいく。

 

 

「きっと店長も、後で泣いて喜びますよ~!すみませ~ん!前通してくださ~い!」

 

 

 恵恋奈も元地下アイドル仕込みのよく通る声を張り上げ、密集する観客の隙間を鮮やかに割り開いていった。

 二人の見事な連携プレイと、周囲の観客が誕生日の主役へ道を譲る温かい空気も手伝って、星歌の体は面白いように前方へと流されていく。

 

 気がついたときには、あっという間にステージの最前列。

 それもお目当てである()()()()()()()()()()()()を、完璧に陣取らされていた。

 

 そして、どさくさに紛れて星歌の左右をキープしてちゃっかり最前列へ便乗したやみ・猫々・恵恋奈の3人が、してやったりという顔で並んでいた。

 

 

「なんなんだよ…私は別に後ろで静観しててもよかったのによ……」

 

 

 最前列の手すりに手をかけながら、星歌は決まり悪そうに顔を背けてぶつぶつと文句を垂れる。

 そんな頑ななツンデレ店長の耳元で、やみが悪魔の囁きのように至極滑らかな口調で呟いた。

 

 

「ここならギターヒーローさんの演奏が間近で観られるわよ。しかも今日クリスマスだからワンチャン、サンタコスしてる可能性も……」

 

(…………サンタコス姿のぼっちちゃんッ!!!!!!?!?!?!?!?!?!?!?!?)

 

 

 その破壊力抜群のワードが脳内に響き渡った瞬間、星歌の脳内リミッターが今日一番の音を立てて消し飛んだ。

 さっきまで抵抗していたのが嘘のように、彼女は手すりをガシッと力強く握りしめ、目を血走らせてステージを凝視する。

 

 

「しょうがねェなァ!!せっかくのご厚意だ!!ありがたく受け取ってやるよ!!」

 

「……アンタも大概、自分の欲に忠実ね…」

 

 

 さっきまでの態度から一転、一瞬で欲望に屈して最前列を死守する構えに入った星歌。

 その姿に、やみは呆れ果てたようにジト目を向けるのだった。

 

 

 

 そして──ついに開演時刻となった。

 

 

 

 一瞬にしてライブハウスの照明が全て落とされ、暗転したフロアからは拍手と歓声が沸き起こる。

 ステージを覆っていた分厚い黒幕が一気に引き下げられた、その瞬間だった。

 

 最前列でステージの全貌を目にした星歌は、息をすることすら忘れてその場に凍りついた。

 

 網膜に飛び込んできた機材のセット群が、彼女の脳内に凄まじい衝撃を叩きつける。

 

 

(………え?あれ、SJCカスタムのドラムセットだよな?それにベースアンプの横にあるのは、Ken SmithのBSR5MW…あのコードも本体も真っ白なマイクは、Lavielさんが愛用しているLEWITTの特注マイクだし…なによりも…上手側のBogner Ecstasyのヘッドアンプにキャビネット、Free The Toneのエフェクターボード…そして、あのスタンドに立てかけられているSchecterのギターって………NaokIさんのワンオフモデルじゃねェか!!?嘘だろ嘘だろ嘘だろ!!?いやいやいやいやまさかそんなわけ…!!!)

 

 

 いくら目をこすっても、目の前にあるのは間違いなく、世界の音楽シーンの頂点に君臨する怪物たちが使う最高峰の機材の数々だった。

 あまりの異常事態に、周囲の観客たちからも「オイ…あの機材って…」「まさか…そんなわけないよな?」「いやでもあれって…」と動揺を隠せないざわつきが急速に広がり始める。

 しかし、困惑する彼らに思考する時間など一秒たりとも与えられなかった。

 

 その直後、スピーカーから鼓膜を引き裂かんばかりの爆音で、オープニングSEが流れ始めたのだ。

 

 トランスやエレクトロニカ、高速のブレイクコア、そして暴力的なディストーションギターが融合した圧倒的なデジタルハードコアサウンドが響き渡った瞬間、フロアにいる全員の脳に一気に衝撃が走る。

 

 

(はぁ!!!?このSEって…嘘だろ!!!?マジかよ!!!!?)

 

 

 星歌の全身に、鳥肌がこれ以上ないほどに立ち並んだ。

 今までライブ映像を擦り切れるほど観て、実際のライブへ行った際にも何度も脳髄を焼かれ、胸に深く刻み込んできたオープニングSE。

 それが今、目の前のスピーカーから津波のように押し寄せている。

 

 ここまで来たら、もう疑いようがなかった。

 

 フロアのボルテージが限界を超えて沸騰し、SEが最も激しいサビの大爆発を迎えたその時──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まばゆいフラッシュライトの逆光を浴びながら、【NEW GLORY】のメンバーが一斉にステージへと飛び出してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 告知なしで目の前に降臨した本物のカリスマたちの姿に、フロアは驚きと大興奮で一瞬にして阿鼻叫喚の嵐となった。

 

 そして最前列の正面で彼らを迎えた主役の星歌は、完全に情緒がパニックを起こし、ライブハウスの壁を震わせるほどの大絶叫を上げるのだった。

 

 




今回も読んでくれてありがとうございました!
次回はNEW GLORYのライブシーンです。
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