娘のバンドと対バンしたい   作:肉野郎

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今回は喜多ちゃん視点でのエピソードとなります。
それではどうぞ


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「ん〜!やっと駅に着いたね〜!」

 

「後藤さん、いつもこんな遠くから学校通ってたんですね…」

 

「そうだね。帰り遅くなるだろうし、あの時、無理にバイト誘わなくてよかったかも…」

 

 

 私は喜多郁代(きたいくよ)

 【結束バンド】のボーカル兼リズムギター担当。

 みんなからは喜多ちゃんって言われてるわ。

 今日は【結束バンド】のライブで着るTシャツをデザインするために、後藤さんの家に集まることになった。

 

 事の発端としては、どこで集まってデザインを決めるかを話してた時、後藤さんが…

 

 

『あっあの…よければ……私の家に来ませんか?その日は家族みんな…帰るのが遅いので』

 

 

 って、消え入りそうな声ながらも、一生懸命に勇気を振り絞ってあたしたちを自分の家へと招待してくれたの。

 もう、あの時の後藤さんったら、顔を真っ赤にしておどおどしていて本当に可愛らしくて! 誘ってくれたのが嬉しすぎた私は伊地知先輩と一緒になって、後藤さんを思いっきりギューッと抱きしめちゃったわ。

 ふふっ♪あの時の後藤さん、反応が本当に小動物みたいで愛らしかったわね♪

 

 歩きながらその微笑ましい光景を思い出して、私の口元からはついクスっと楽しそうな笑みが零れ落ちていた。

 すると、私の隣を並んで歩いていたドラムの伊地知先輩が、私の様子に気づいて肩を軽くポンと叩いてきた。

 

 

「喜多ちゃん? どうしたの? ニコニコしてるよ〜」

 

「えへへ♪後藤さんが家に誘ってくれた時のこと思い出してて」

 

「あ〜!あの時のぼっちちゃん、可愛かったね〜!」

 

「そうですよね!なんか小動物みたいな愛らしさがあって、つい抱きしめたくなっちゃいました!」

 

 

 私たちは街路樹が並ぶ道を歩きながら、女子高生らしくキャッキャと声を弾ませて楽しいガールズトークに花を咲かせ、後藤さん家を目指して進んだ。

 後藤さん家か〜どんなとこに住んでるんだろう?

 どうせならリョウ先輩と全員で行きたかったけど、用事があって今回は不参加だった。

 

 

「リョウ先輩も来ればよかったのに…」

 

「リョウのとこのおばあちゃんが今夜が峠なんだって。今年で10回目だけど」

 

「あはは…」

 

 

 そんなリョウ先輩の嘘だと丸わかりな言い訳に苦笑いしつつ、私はスマホで後藤さんに教えられた住所を入力する。

 

 でもマップを見た瞬間、ちょっと違和感を覚えた。

 

 

「……え?ここ富裕層しかいない高級住宅街じゃ…」

 

「どれどれ………うわ…マジでこの辺? ぼっちちゃんの家って……こんなところにあったの?」

 

「とりあえず、行ってみましょうか」

 

 

 私の画面を覗き込んだ伊地知先輩もスマホを見て、目を丸くした。

 

 とりあえずナビ通りのルートを見ながら閑静な坂道を上っていくと、周囲の景色は一変し、どんどん家が立派になっていく。

 道行く先にあるのは、どれも広大な敷地を持つ大邸宅ばかりで、ガレージにはピカピカに磨かれた外車の高級車が何台も停まってたり、門構えがすごい家ばっかりが並んでいる。

 私たちは完全に場違いな空間に圧倒されながら、後藤さんの家の正確なピンが立っている場所へと足を進めた。

 

 

 そして──到着した。

 

 

「「え……?」」

 

 

 私と伊地知先輩は、同時に動きを止めた。

 

 目の前に広がるのは、広大な豪邸。

 でも、さっきまで見てきた周囲の並み居る高級住宅よりも、明らかに建築のグレードや放つ威圧感が違った。

 敷地を区切る門は重厚な鉄製で、その高さは3メートル以上。

 周囲の壁はコンクリートと石垣の組み合わせで、まるで要塞みたい。

 壁の上部や周囲の死角という死角には、最新鋭の防犯カメラがずらりと並んでいる。

 

 

「え?え?すご…なにこれ?その辺の商業施設や銀行より、カメラの数すごくない?」

 

「なんか凄まじいところですね………………ん?」

 

「?どうしたの喜多ちゃん?」

 

「なんだろうコレ…模様?…………えっ!?もしかしてコレもカメラ!?」

 

「え?どこ?………あっ本当だ!壁と同化してるし、レンズもほとんど見えないから全然気づかなかった…!」

 

 

 本当に偶然。

 石垣の隙間の質感に違和感を覚えてたまたま気づいたけれど、デザインとして壁の中にも超小型マイクロカメラが完全に埋め込まれて設置されてた。

 目視では意識して凝視しなければほとんど気づかないレベルで、絶対にその辺の家電屋さんや通販で売っているような市販の物じゃない。

 軍事用か、あるいは国家機関が使うようなプロ用の隠しカメラだ。

 

 そして門の横には、有名な警備会社のセキュリティマークがデカデカと貼ってある。

 そこにははっきりと「人感センサー作動」「即時通報・警備員駆けつけ対応」って書いてある。

 門の近くまで行くと、黒いカメラがこちらをじっと見つめていて…今、私たちを捉えてる。

 

 更に、広大な敷地を仕切る家の周囲には、黒い制服と防刃ベストに身を包んだ複数の私邸警備員が、鋭い眼光で周囲を巡回しているのが見えた。

 門の近くにいた私たちに気づき、インカムで連絡を取り合っている。

 まるで、要人警護みたいな厳重さ。

 あまりの非日常的な重圧に、私も伊地知先輩も息を飲んだ。

 

 

「……伊地知先輩…ここって本当に…後藤さんの家……ですよね?」

 

「……うん。…聞いてた住所と合ってる…でも、こんな豪邸!?警備員まで!?」

 

 

 伊地知先輩も、マップを何度も見返して固まったまま頷く。

 画面に表示された住所のピンと、目の前の要塞のような鉄門を見比べても未だに現実感が湧かない。

 でもいつまでも門の前に立ち尽くしているわけにもいかず、私たちは顔を見合わせると、恐る恐るインターホンのボタンを押し込んだ。

 ピッという無機質な電子音が静かな空間に鳴り響き、同時に門の上部に設置された黒い球体のカメラがウィィンと滑らかに動き、私たちへと鋭くズームしているのが伝わってくる。

 何も悪いことはしていないはずなのに、心臓がドキドキと激しく鳴り響いた。

 数秒の張り詰めた沈黙の後、スピーカーからノイズ混じりの低い男性の声がした。

 

 

『──伊地知虹夏様。喜多郁代様ですね?』

 

「はっはい!!そうです!!」

 

「ほっ本日〇時に、ごっ後藤ひとりさんと、会う約束をしておりまして…!!」

 

『承っております。それでは本人確認のIDチェックを行います。身分証をカメラにご提示してください』

 

「「わっわかりました!!!!」」

 

 

 私たちは、慌てて鞄の奥からマイナンバーカードと学生証を取り出した。

 差し出した身分証に向けて、マイクロカメラの高性能なレンズが再び滑らかにズームインし、精巧な顔認証システムがカードの写真と今現在の私たちの顔の輪郭を冷徹に照合していく。

 息を詰まらせて待つこと数秒──スピーカーの向こうから、警備室にいるオペレーター同士のものらしき『本人確認完了』『許可』と短いやり取りが聞こえた。

 

 その直後、カシャリと堅牢な電子ロックが解除される重い金属音が鳴り響き、3メートルを超える重厚な鉄門が、滑らかな駆動音を立てて内側へとゆっくり開いていった。

 門が完全に開かれると、先ほどインカムで連絡を取り合っていた黒い制服姿の私邸警備員の一人が、門の前で威風堂々と立って、鋭い眼光のまま私たちの動きを静かに見ていた。

 私たちは完全にその威圧感に呑まれ、まるで国家の最高機密機関の敷地へ足を踏み入れるかのように、極限まで緊張しながら後藤さん家の敷地の中へと入っていった。

 

 …ただ後藤さんの家へ遊びに来ただけなのに、あまりにも厳格すぎる……

 

 

 中に入ると──さらに驚愕。

 

 目の前に広がっていたのは、手入れの行き届いた広大な庭。

 冗談抜きで私の学校の中庭の、優に数倍は広い敷地がそこにはあった。

 芝生はゴルフ場のように完璧にカットされ、中央には涼しげな音を立てる本物の噴水まである。

 石畳の美しい小道や、素人目にも高価だとわかる立派な植栽が美しく並んでいる。

 

 家自体は、モダンで高級感のある3階建て。

 当然のように、庭の周りや玄関前にも最新鋭の防犯カメラが複数設置されていて、侵入者を阻む死角はどこにもない。

 門から玄関までの距離だけで、普通の一軒家が2〜3軒は丸ごと建ってしまいそうなくらいの、とんでもないスケール感だった。

 

 

「……うそ……でしょ……」

 

 

 伊地知先輩が乾いた声でそう呟く。

 私も、あまりの衝撃に喉が張り付いて言葉が出なかった。

 

 

(後藤さん…こんな豪邸に住んでたの!?いつもぼっちっぽくて、学校でも友達いないのに…でも、家はこんなに…!?しかも、こんなセキュリティまで!?)

 

 

 内心で失礼な事を考えつつも、私は脳の処理が追いつかないほど驚愕していた。

 玄関まで行くとドアが開き、後藤さんが顔を出した。

 いつものピンクジャージに、パーティー用のグッズをつけ、クラッカーを持っていた。

 

 

「いっいええぇええい!ウェウェルカ〜〜〜〜〜ム!」

 

 

 後藤さんのはっちゃけた招待をよそに、私たちは恐る恐る中に入った。

 

 玄関ホールは、まるでホテルのロビーみたい。

 ピカピカに磨き上げられた大理石の床には私たちの姿が反射していて、見上げるほど高い吹き抜けの天井からは、眩いシャンデリアまで吊り下がっている。

 さらに玄関にまで空調が効いてて、入った瞬間汗が引いて心地良くなった。

 

 

「あっ立ち話もなんですし…上がってください…」(スベった…)

 

「あっうん!お邪魔します!」

 

「あっありがとうぼっちちゃん!」

 

 

 ホテルのロビーのような大理石の玄関ホールで靴を脱ぎながら、私はどうしても気になっていた疑問を後藤さんにぶつけてみた。

 

 

「…ねぇ後藤さん?後藤さん家の周辺や門の前に、セキュリティの人たちが巡回してたよね?カメラもすごい数あったし……あれって、いつもあんなに厳重なの?」

 

「あっはい。三交代制で、家の周囲に契約してるセキュリティを配置してます……」

 

「嘘っ!?じゃあ24時間ずっといるってこと!?」

 

「あっはい。多分…」

 

「後藤さん家、すごく厳重なのね…」

 

「……お父さん…家族が何よりも大切で…私がぼっちで…学校でも友達いないし…一人で家にいるとき、危ないんじゃないかって…だから、いつもセキュリティを常に何人か配置してくれて…」

 

 

 私は、思わず息を飲んだ。

 

 

 (後藤さん……お父さんにそんなに大事にされてるんだ。豪邸のセキュリティも、全部…後藤さんや家族を守るため…)

 

 

 学校ではあんなに孤独そうにしている後藤さんを、まるで国家の宝物か何かのように本気で守ろうとしているお父さんの深い愛情のスケールに、私はただただ圧倒されていた。

 すると横にいた伊地知先輩は、その後藤さんのお父さんの優しさに深く感動したのか、じわっと目を潤ませて言った。

 

 

「ぼっちちゃんのお父さん……めっちゃ優しいんだね。家族思いなんだ…」

 

「あっはい。世界一優しくて、大好きな…お父さんです…」

 

 

 後藤さんは、ますます顔を赤くして下を向いた。

 私は、心が温かくなった。

 いつもぼっちっぽくて、学校でも一人でいる後藤さん。

 でも、家では……こんなに守られて、愛されてるんだ。

 【結束バンド】のメンバーとして、後藤さんのことをもっと大事にしなきゃって、改めて思った。

 

 

「ぼっちちゃん!あたしたちもぼっちちゃんの味方だよ!これからも、一緒にがんばろうね!」

 

「そうですね!【結束バンド】は、第2の家族みたいなもんですから!」

 

 

 私たちの真っ直ぐな言葉に、後藤さんは照れくさそうに、でも嬉しそうに小さく頷いた。

 

 

「……ありがとうございます。虹夏ちゃん、喜多さん…」

 

「うん!えへへ、なんだか心があったかくなったよ〜」

 

「なんだか絆が深まった気がしますね!」

 

「そっそうですね…あっ…早速…私の部屋行きましょう」

 

「あっうん。わかっ……えっ!?ぼっちちゃん!家の中にエレベーターあるけど!!?」

 

「あっはい。の…乗りますか?」

 

「えっいいの後藤さん?…それじゃあ…………なんか、普通のショッピングモールくらい、大きいエレベーターね…」

 

「え?あっはい」

 

 

 感動的な絆の余韻を味わう暇すら与えられない、あまりの規格外な経済力の暴力。

 目の前に現れたエレベーターの扉が開いた瞬間、私と伊地知先輩は本日何度目かもわからない限界突破のパニックに陥りながらも、促されるままその箱へと足を踏み入れた。

 チーン、と滑らかな電子音が響き、私たちはそのままエレベーターに乗って後藤さんの部屋に向かった。

 

 そこで、【結束バンド】のデザイン作成が始まる──

 

 

 ◇

 

 

 エレベーターが静かに停止し、チーンという洗練された電子音と共に扉が開く。

 後藤さんは、私たちを2階の自分の部屋に案内した。

 そして──後藤さんの部屋に到着。

 

 

「「……え?」」

 

 

 私と伊地知先輩の口から、同時に魂の抜けたようなマヌケな声が漏れ出していた。

 

 部屋は、学校の教室とほぼ変わらないくらい広い。

 見上げるほど天井が高く、壁の一面を贅沢に使った大きな窓からは金沢八景の景色が一望できる。

 部屋の中のレイアウト自体は、本人の性格を反映してか無駄な装飾のないシンプルな佇まいだったけれど、その随所に配置されている家具のレベルが尋常ではなかった。

 

 部屋の隅には、大人4人が川の字で寝られそうな特大のキングサイズのベッドが鎮座している。

 壁には私の家の数倍は大きい大型テレビが掛けてあり、両サイドに質の良さそうなオーディオもあった。

 テレビの前には、高級ホテルの最上級ラウンジにありそうな、座り心地の良さそうな8人掛けのL字のカウチソファに、ローテーブル。

 大きめのL字ゲーミングデスクに、また座り心地の良さそうなゲーミングチェア(派手すぎず、部屋の外観を損なわないシンプルな単色)。

 

 そのデスク上に、A○pleの最新型フルスペックのPCが全種類、ずらりと並んでる。

 

 ・最新のiM○c(M5 Maxチップ、最高スペック、80GB統一メモリ、8TB SSD)

 ・M○cBook Pro 16インチ(M5 Max、128GB統一メモリ、8TB SSD)

 ・○acBook Pro 14インチ(同じくM5 Max、フルスペック)

 ・Ma○ Studi○(M5 Ultra、最高構成)

 ・○ac mini(M5 Pro、フルスペック)

 

 モニターはAp○le Studio Displayが3台もトリプルディスプレイとして連結されている。

 キーボードはMa○ic Keyboard、トラックパッドもM○gic Trackpad。

 さらにデスクの下には、ハイエンドのオーディオインターフェースとスピーカーまで置いてあった。

 

 

「え?すご…こんなのBIKAKINの動画でしか見た事ない…」

 

「本当にすごいですね…ん?あれ服?」

 

 

 部屋の奥には、10畳くらいのウォークインクローゼット。

 開け放たれた中をチラッと覗き見してみたら、まるでお店のディスプレイのように綺麗に衣服がしまってある。

 でも、よく見たら世界的な有名ブランドの最高級な服ばかりだった。(シャ○ル、クッチ、ルイ・ヴィ○ン、サンローラ○、ディオー○、プ○ダ、etc…)

 

 でも後藤さん、ピンクジャージを好んで着てるよね?

 いやでも、ジャージはよく見たら質がいいし…

 この前、ノルマ代回収した時に見た財布…確かサン○ーランのだったような…

 

 さらに驚いたのは、棚の上。

 限定モデルのハイブランドや、イソスタのセレブのアカウントでしか見たことがないような超高級アクセサリーが、無造作に置かれてる。(カルティ○、ティ○ァニー、ハリー・ウィン○トン、etc…)

 中には未開封の箱に、少し埃をかぶってるものもある。

 あっ…クロロハーツのアクセだけ綺麗に飾ってある…

 

 

(後藤さん……これ、興味ないの?)

 

「あっ…今からお茶菓子とジュース持ってくるので、ゆっくりしててください」

 

「えっ!あぁ、うん!」

 

「あっ…ありがとうぼっちちゃん!」

 

 

 後藤さんはお茶菓子を取りに、下に降りて行った。

 後藤さんが見えなくなったところで、静まり返った教室並みの広さの部屋の中で、伊地知先輩がぼそっと呟いた。

 

 

「………そういえばぼっちちゃんって、バンド活動の話し合いの時、ノルマの金額伝えても、全然狼狽えてなかったな…」

 

「え!?そうなんですか!?」

 

「うん。『そんなに安いんですか?』って聞いてきたよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 遡る事数ヶ月前──

 

 それはひとりが【結束バンド】に加入して、まだ間もないすぐの頃。

 その日は今後のバンド活動の話し合いをするため、放課後にスターリーのフロアにメンバーが集合していた。

 開場前の静かな店内で、リーダーの虹夏が明るく切り出した。

 

 

『というわけで!ライブのノルマ代稼ぐためにバイトしよう!』

 

『………バイト!?』

 

《絶対いやだ!働きたくない!!社会が怖い!!》

 

 

 ノルマ代を稼ぐためにバイトの提案をされ、ひとりの体がピクッと震えた。

 接客をする自分の姿を想像しただけで顔が一瞬で青ざめて、目が泳ぎ始める。

 

 なんとしてでも労働という地獄から脱出すべく、ひとりは震える声で、恐る恐る虹夏に恐ろしい質問を突き返した。

 

 

『あっあああああの…!ちなみにノルマっていくらくらい…かかるんでしょうか…!?』

 

《100万とかだったらどうしよう!?10回までなら賄えるけど、それ以上やるんだったら私の貯金がすっからかんになってしまう!!全財産叩いて宝くじ買う!?それとも毎日仮病使ってバイト休む!?どうしよどうしよ!!?》

 

 

 ひとりは震える声で、恐る恐る虹夏に聞き返した。

 

 

『ファンが増えるまでは当分ライブ1回につき、数万は必要かな。毎月2〜3回ライブやるとして、月10万前後とか…みんなで分担すれば、1人あたり3〜4万くらい?』

 

『……え?』

 

《え?…3~4万?もっとかかると思ってた…でも3~4万だけ?そんなに安いの?毎月のお小遣いだけで余裕で賄える。…もしかして…桁ひとつ間違えてない…?》

 

 

 てっきりアリーナクラスの会場費を請求されると勘違いしていたひとりの脳内で、一瞬にして計算の歯車が狂う。

 月3~4万など、お父さんの毎月のお小遣いに比べれば塵芥に等しい額だったのだ。

 しかし、その内心の油断を察しない虹夏は、ひとりを労働の喜びへ導くように笑顔で言葉を続けた。

 

 

『だから、ぼっちちゃんもここでバイトすればいいよ!あたしもリョウも居るから怖くな……』

 

『あっあの…そんなに安いんですか?…桁ひとつ、少なくなってません…?』

 

 

 店内が、一瞬静まり返った。

 ひとりの発言に、虹夏はぽかんとして固まった。

 

 

『…え?』

 

『ぼっち…今、何て言った?』

 

 

 リョウもスマホをいじっていた手を止めて、じっとひとりを見た。

 2人のただならぬリアクションに、自分がとんでもない失言をしたと気づいたひとりは、慌てて両手をブンブンとプロペラのように振り回した。(プロペラぼっち)

 

 

『あっ…いえ!なんでもないです!3〜4万ですよね!?大丈夫です!私出せます!』

 

 

 必死の形相で話を濁そうとするものの、虹夏は信じられない顔で言った。

 

 

『ぼっちちゃん。3〜4万って、毎月出す額としては結構大きいよ?あたしたちだってバイト代から出してるのに…ぼっちちゃん他にバイトとかしてないよね?』

 

『あっはい。でも…大丈夫です……それに片道2時間なので、これ以上帰りが遅くなったら…家族が心配すると思うので…』

 

『う〜ん、でもな〜』

 

『虹夏…無理強いするのはよくない。ぼっちが大丈夫って言ってるなら信じよう』

 

『リョウ……そうだね。じゃあぼっちちゃんはバイトは無しってことで!…でもあたしたちとここで一緒に働きたくなったら言ってね!』

 

『あっはい』

 

『……ぼっちから、金の匂いがプンプンするな…』

 

『こらリョウ!変な事言わない!』

 

 

 お小遣いだけで数万円を笑顔で即納できるという謎のスポンサー候補の出現に、その存在を逃すまいとリョウは目を怪しく光らせ、ボソリと本音を漏らした。

 このあとリョウはあからさまにひとりに媚びへつらい、高級な機材を買うための金をどうにかして借りようと不審な行動を起こしたが、虹夏にキムラロックを掛けられる。

 その後も、リョウのタップの音をBGMにしながらバンド活動の真面目な話し合いが進み、ひとりの金銭感覚のバグについての謎はうやむやのまま、その日の集合は解散となったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……っていうことがあったんだ」

 

「だからノルマ代払う時、後藤さんだけ余裕そうな顔してたんですね」

 

「そうだね。そりゃこんな大富豪ならバイトする必要なんてないよね」

 

「あとリョウ先輩が、いつも後藤さんをキラキラした目で見てた理由がわかりました」

 

「そうだね〜。………明日リョウに、ぼっちちゃんにお金を無心してないか聞いとこ」

 

 

 そんな恐ろしい確信混じりの会話を交わしているところへ、お盆にお茶菓子やジュースを持って戻ってきた後藤さん。

 後藤さんの懐事情に驚きつつ、私たちは【結束バンド】のTシャツデザインの作成に没頭していた。

 

 ノートPCの画面にスケッチを並べて、伊地知先輩が「ここもっとシンプルな感じにしよう!」って熱く語り。

 私はもっと学園祭のような一致団結したデザインにしたいって意見を出し、後藤さんは縮こまりながらも、中学生男子が好んで着てそうなデザインを提案してくる。

 ……正直ダサかったけど、口にはしなかった。

 

 最初は部屋の広さと豪華さに圧倒されてたけど、作業が進むにつれて、だんだん集中できるようになってきた。

 ある程度進んだところで、伊地知先輩が手を叩いた。

 

 

「ちょっと疲れてきたし、みんな休憩しよう!せっかくぼっちちゃんが茶菓子とジュース持ってきたし、食べよ食べよ!」

 

「あっはい…虹夏ちゃん、喜多さん、遠慮なくどうぞ」

 

「ありがとう後藤さん。…おいしい!このお菓子すごく美味しいわ!」

 

「本当だ!こっちのジュースも美味しくて、すごく飲みやすい!」

 

「あっありがとうございます…」

 

 

 美味しいお菓子やジュースを堪能しつつ、改めて後藤さんの部屋を見渡した。

 伊地知先輩はジュースを飲みながら、部屋の隅にある巨大なテレビに目を止めた。

 

 

「うわ…!このテレビ改めて近くで見ると、超大型じゃん!オーディオもヤバい…サラウンドシステム完備してる…!」

 

 

 伊地知先輩がテレビの下の棚を覗き、突然目を輝かせた。

 

 

「え!?待って……これって!」

 

 

 棚には、【NEW GLORY】のライブDVDとBlu-rayが完璧な時系列順でずらりと並んでいる。

 国内のプレミア化したライブ映像はもちろん、海外公演のもの、初回限定版のものまで、一般のファンなら家宝にするレベルの円盤がコンプリートされている。(伊地知先輩曰く…)

 伊地知先輩はソファーから跳び起き、興奮で声を上げた。

 

 

「これ全部【NEW GLORY】のライブ円盤じゃん!!ぼっちちゃん、めっちゃファンじゃん!!うわっ!しかもコレ、2年前のロンドンの○2アリーナの限定ライブのやつだ!どこのチカレコやCDショップ行っても品切れで、他の通販サイトも全部在庫切れでフリマサイトで高額転売されてるやつ!あたしこれだけ持ってなかったんだ〜!」

 

 

 伊地知先輩は、その貴重な円盤を両手で大切に持ったまま、後藤さんに勢いよく詰め寄った。

 

 

「ぼっちちゃん!やっぱり【NEW GLORY】好きなんだ!?あたしも大好き!同じ趣味の人に会えて嬉しい〜!」

 

「あっはい…大好きです…」

 

 

 後藤さんは顔を真っ赤にして、コクコクと激しく頷いた。

 その反応を見て、伊地知先輩は小さな子供みたいに嬉しそうにその場で可愛く飛び跳ね、頭のアホ毛が感情と同期するようにクルクルと忙しなく回っていた。

 

 

「やったー!仲間増えた!ぼっちちゃんメンバー誰が好き? あたしはやっぱりドラムの人が好きでね!あとNaokIもギターヒーローさんみたいにすごいと思ってるんだけど!」

 

「あっはい。私も、NaokIが一番…大好きです…」

 

「やっぱりぼっちちゃんはNaokI推しか〜!同じギタリストだもんね!それでどんな曲が好きなの!?あたしはやっぱり~──」

 

(伊地知先輩可愛い。飛び跳ねてる……)

 

 

 大はしゃぎする伊地知先輩とキャパオーバー寸前になっている後藤さん。

 私は楽しそうな二人の温度差に少しだけ置いてけぼりを感じながら、正直な本音を口にした。

 

 

「あの〜。私【NEW GLORY】の名前は知ってますけど、実は一回も曲聴いたことないんですよね…」

 

 

 その瞬間、後藤さんと伊地知先輩が、同時に驚いた顔をして私の方に振り返った。

 特に伊地知先輩の衝撃は凄まじかったらしく、限界まで目を丸くして、呼吸をするのも忘れるような早口で説明を始めた。

 

 

「喜多ちゃん【NEW GLORY】知らないの!?今世界で一番勢いと人気があって、歴代でも世界トップのロックバンドだよ!」

 

「ああ…はい。ですから名前だけは…」

 

「CD総売上2億4000万枚以上で、オーチューブの登録者は7500万人以上で、MVで一番再生されてるやつは95億再生!この前のイギリス最大級のスタジアムライブからさらに再生数も登録者も売り上げも伸びたんだよ!他の曲も70億〜80億超えとかで、平均数億再生とかザラ!スポチファイのストリーミング再生も世界歴代再生不動の一位だし!肝心のライブの集客力は武道館から日本最大級のスタジアムまで即完で、外に音漏れファン大勢!ノルマ20枚でヒーヒー言ってるあたしたちとはミジンコと宇宙くらいの差があるの!NaokIの作曲は、一度聴いたら脳に衝撃与えて病みつきになるメロディで、ファンの間ではNaokIの曲に外れなしって言われてて、ギターの腕も多分世界最高峰の技術で、唯一対抗できるのはギターヒーローさんくらいなんだよ!?ボーカルの歌声は突き抜けるようなハイトーンにシャウトやスクリーム、デスボイスも完璧で、カリスマ性抜群!ベースはスラップが特に神技で、イギリスのスタジアムライブのライブクリップのショート動画は100億再生以上!!オーチューブで世界一再生されたショート動画なんだよ!特にドラムはパワフルで感情深くて……もう、とにかく!ドラムは全部が神なんだよ!!!!!」

 

 

 私は、目の前で繰り広げられた伊地知先輩の息もつかせぬマシンガントークの熱弁に、完全に圧倒されてソファーの上で身をすくめていた。

 

 

(そんなにすごいバンドだったんだ…後藤さんの家にDVDやBlu-rayがいっぱいあるのも納得かも…)

 

 

 私が【NEW GLORY】の曲を一度も聴いたことがないと知るや否や、後藤さんは少し恥ずかしそうに小さく頷くだけだったけれど、どこか誇らしげに、嬉しそうにキラリと輝いていた。

 一方で、布教のチャンスを得た伊地知先輩は、限界突破した興奮が全く冷めやらない様子で、私たちに向けて熱っぽく提案した。

 

 

「じゃあせっかくだしみんなで見ようよ!ここにある映像作品どれでもいいから!」

 

「あっじゃあ…虹夏ちゃんが持ってないって言ってた…○2アリーナのにしますか…」

 

 

 後藤さんが棚からそっと取り出したのは、まさに伊地知先輩が血眼になって探していたというプレミア盤──2年前の海外アリーナ公演、イギリスの『○2アリーナ』での伝説のライブBlu-rayだった。

 私たちはソファに並んで座り、部屋を少し暗くして、大型テレビの再生ボタンを押した。

 

 

 画面に映った瞬間──私の脳髄に、未だかつて経験したことのない凄まじい衝撃が走った。

 

 

 まず、ライブの勢いを一気に加速させるような疾走感のあるオープニングSEが鳴る。

 この時点ですでに私たちのテンションが上がりまくった。

 後日リョウ先輩に詳しく聞いたら、エレクトロニック+ダブステップ+トランス+インダストリアルの要素が強く、【NEW GLORY】の音楽性そのものを凝縮したような音作りをしてるらしい。

 後半に急激にBPMが上がったり、ドロップ的な展開が入ることが多く。

 サビでメンバーが一気に登場するタイミングで会場や私たちのテンションも一気に爆発した。

 

 まだ本編の曲も始まってないのに、オープニングSEを聴いているだけで、もう心が躍ってる。

 

 胸の奥が、ざわつく。

 

 これは…何?

 

 

 そして──照明が落ちたステージに、最初の歌声が突き抜けた。

 

 

 どこまでもクリアで、鋭くて、でも温かみのある圧倒的なハイトーン。

 

 まるで空を切り裂く光の刃みたい。

 

 一瞬で会場全体を支配する。

 

 その声はスクリーン越しなのに、私の全身を震わせた。

 

 

(……何これ……すごい……)

 

 

 画面の中でマイクを握るそのボーカルは、ただ技術的に歌が上手いなんていう次元を、とうの昔に置き去りにしていた。

 

 歌声の1音1音に、人間の生々しい感情が、魂の全てがこれでもかと乗っかっている。

 

 彼が天に向かって突き抜けるようなハイトーンで激しく叫ぶ瞬間、こちらの胸まで物理的にぎゅっと締めつけられるような、狂おしいほどの切なさが押し寄せ。

 

 一転して、獣のようなラウドなスクリームに切り替わった瞬間には、首筋の毛穴が総立ちして背筋が凍るような、剥き出しの怒りと絶望の闇がフロアを支配する。

 

 さらに底なしのデスボイスが炸裂すると、スタジアムの地面そのものが地響きを立てて揺れるような圧倒的な重みと、本能的な恐怖すら感じさせられた。

 

 

 でも、どの声も──美しい。

 

 聴けば聴くほど、麻薬のように脳内へ浸食して中毒になる。

 

 もう、この音から一生離れられない。

 

 一音一音が、魂を直接揺さぶる。

 

 目が眩むようなストロボライトに照らされたステージの上で、ボーカルの人が激しく頭を振るたびに、有線マイクの白いロングコードが生き物のように美しく宙に舞う。

 

 その一挙手一投足、視線の動きの全てに魅せられる。

 

 ただそこに立って声を放っているだけで、全人類をひざまずかせるような圧倒的なカリスマ。

 

 全世界の視線を奪う。

 

 観客の心を奪う。

 

 そして、私の脳を、跡形もなく綺麗に焼き尽くしていく。

 

 

これが……【NEW GLORY】のボーカル…?すごい…私がこんな声出せたら…どんなにいいだろう……)

 

 

 気がつけば、涙が頰を伝っていた。

 伊地知先輩も、後藤さんも、みんな無言で画面を見つめている。

 曲が終わるまで、誰も一言も発しなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エンドロールが流れ、映像が終わった瞬間──私は立ち上がって叫んだ。

 

 

「【NEW GLORY】本当にすごかったです!!私完全にファンになりました!!CDとライブ円盤全部買います!!」

 

 

 その言葉を聞いた瞬間、隣にいた伊地知先輩が、じわっと目を潤ませてこれ以上ないくらい嬉しそうに可愛く飛び跳ねた。

 

 

「やったー! 喜多ちゃんも仲間入り!!ね!ね!やっぱり【NEW GLORY】すごかったでしょ!?」

 

「はい!なんで今まで聴かなかったんだろう…!」

 

 

 私たちが手を叩いて大はしゃぎする姿を見て、後藤さんは恥ずかしそうに、でもどこか誇らしげに嬉しそうに微笑んだ。

 きっと自分の大好きなバンドを目の前でこんなに褒めてもらえて、心から嬉しいんだろうな。

 私は未だに激しく高鳴り続ける自分の胸を両手で強く押さえながら、夢心地のまま呟いた。

 

 

「…本当にすごい…!…特にボーカル…!!…私もあんな声が出したい…!!」

 

「喜多ちゃんなら絶対なれるよ!【結束バンド】で一緒にがんばろう!」

 

「はい!!」

 

 

 私は先輩の真っ直ぐな瞳を見つめ返し、強く頷いた。

 そして、心に火がついた。

 

 【NEW GLORY】のボーカルが、私の目標になった。

 

 いつか私もあんな風に、みんなの心を焼けるようなボーカルになりたい。

 

 すると何かを思いついたのか、後藤さんが下の階に降りて行った。

 しばらくすると綺麗な紙袋を3つほど持って戻ってきた。

 

 

「あっ喜多さん…これあげます」

 

「なにコレ?…え!?これ【NEW GLORY】のCDとライブDVDとBlu-ray!?しかも…封が切られてない新品!?」

 

「あっはい。家にいっぱいあるので…よかったら…」

 

「で…でもこんなに、さすがに悪いわよ…」

 

 

 後藤さんも大ファンなはずなのに、こんな未開封の貴重なグッズをまとめて簡単に譲ってくれるなんて…

 でも後藤さんは、恥ずかしそうに笑いながら呟いた。

 

 

「き、喜多さんが…おとう……【NEW GLORY】のこと好きになってくれたのが嬉しくて。だ…だから、コレは喜多さんがもらってください」

 

 

 私は後藤さんのどこまでも純粋で優しい心遣いに胸がじーんと熱くなった。

 そして、涙目でそのずっしりと重い紙袋を受け取った。

 

 

「…ありがとう後藤さん!私、これ一生大事にするね!」

 

「あっはい」

 

「え〜いいな〜喜多ちゃん!私も欲し……ってコレ!!海外限定シングルやデビュー前の廃盤のものまであるじゃん!!」

 

「え?そんなにすごいんですか?」

 

「すごいなんてもんじゃないよ!!マニアの間じゃ超激レアなんだよ!!オークションに出したら30〜40万はするよ!」

 

「ええ!?そんなにですか!!?」

 

「あっ…虹夏ちゃんとリョウさんの分も、用意してます…よかったらどうぞ……」

 

「ええ!!?いいの!!?ぼっちちゃんありがと〜!!大好き!!」

 

「私も、後藤さんの事大好き!!」

 

「え!?わわっ!」

 

 

 ファンの間では都市伝説級の超プレミア円盤の山。それを笑顔でメンバー全員にプレゼントしてくれた後藤さんの優しさに、感極まった伊地知先輩が後藤さんに全力で抱きついた。

 私もその愛おしさに我慢できなくなってそれに便乗して、後藤さんに勢いよく抱きついた。

 後藤さんの部屋は、広くて豪華だけど……ここにいる後藤さんは、いつもの後藤さんのまま。

 少し照れくさそうで、でも優しくて、温かい。

 

 【結束バンド】のデザインと、【NEW GLORY】の衝撃を知った日。

 

 私たちの絆は、また少し深まった。

 

 そして私の心に、新しい夢が灯った。

 

 いつか、私も──みんなの心を、焼けるようなボーカルになる。

 

 

 まずは、今度のライブを盛り上げないとね!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だがライブ当日、東京に台風が直撃した。

 

 




ぼっちちゃん家がめちゃくちゃ大豪邸になりました。
それと【NEW GLORY】のオープニングSEはベガスのそのものです。(気になる人は調べてみて)
次回は台風ライブの話になります。
今回も見てくれてありがとうございました!
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