ミツマタノヅチ「ギョロローン!?」
キュウビ「ヤレヤレ・・・とんでもないヤツが出てきたモンだねェ。まあ、このキュウビ様にかかればこんなものどうってことはないけどさ。」
オロチ「フン、多少は厄介だったが口ほどにもなかったな。それで、この愚か者への罰はどうする?妖怪王。」
そして緑色の着物の上に青紫の甲冑を着用し、銀の髪を持った背の高い妖怪が出てきた。
妖怪王ワイルドハント「この者への罰は、15年程更に強固に封印するというモノが妥当だろう。」
その妖怪・・・妖怪王ワイルドハントはオロチに判決を求められてそう言い渡すと、ミツマタノヅチは焦ったように情けを乞い始める。だが、あくまで妖怪王は厳正だった。
ミツマタノヅチ「!?や、やめるギョロ!そんなことをしたら我は───」
妖怪王ワイルドハント「そうだな。『約束の時に間に合わない可能性が増えるな。』だがあの時、無辜の民草たちを意味もなく散々嬲り食らった貴様の自業自得だ。疾く受け入れよ。」
ミツマタノヅチ「ギョ、ギョロロォォォ・・・!?」
そして、ミツマタノヅチは何かに吸い込まれるように封印されたのだった。
高成たちがその現場であるさくら第一小学校の校門前を訪れたのは、それから僅か5分後のことである。
ウィスパー「あ、あのお方は、妖怪王ワイルドハント様!?」
高成「それにあの妖怪たちは、キュウビにオロチじゃないか。」
キュウビ「おや、お坊ちゃんたち。随分と早かったじゃないか。」
オロチ「・・・全く、本当に黒鬼を倒しちまうとはな、高成。で、孫との初対面はどうだ?妖怪王殿。」
妖怪王ワイルドハント「・・・高成、そして高成の友たちよ、心して聞け。このさくらニュータウン全域を覆うさくら大結界がイカカモネ議長の手下共の手によって破られてしまった。」
高成「なっ・・・!?」
ウィスパー「そ、それは本当でございますか妖怪王様!?」
妖怪王ワイルドハント「ああ、本当だ。さくら大結界は
祖父にして妖怪王からの頼みに
高成「・・・ああ、やるよ。それが俺の祖父である貴方からの願いにして試練なのならば、こなすし乗り越えてみせるさ。」
ウィスパー「当然、
『俺たちもだ!』
高成「・・・!ありがとう、みんな!」
妖怪王ワイルドハント「(良き友に恵まれたみたいだな、高成。)・・・折角だ。これを持っていくがいい。」
高成「これは・・・?」
ウィスパー「なんと強大な妖気・・・!」
妖怪王ワイルドハント「うむ。ゆきおんなをふぶき姫に進化させるアイテムだ。尤も、そのゆきおんなの力は既に並のSランク妖怪に匹敵するほどである為、その妖気に耐えるように相当の妖気をもって作られた。それ故、力量次第では暴走する可能性もある。ただ、制御出来れば間違いなく戦力の強化になるだろう。」
高成「・・・そうか。ユキノと話し合って決めるよ。」
妖怪王ワイルドハント「そうするといい。では、
高成「ああ。」
そして、彼の祖父である妖怪王ワイルドハントはさくら大結界をより強固なモノに修復するべくこの場から去っていった。
そして、御神木に向かいながらも高成は【白銀のかみどめ】のことに関してユキノと話し合うこととなった。
高成「どうする、ユキノ。俺としてはユキノの意思を第一にしたい。」
そしてユキノは覚悟を決めた
───背が伸びて長い綺麗な青髪を白銀のかみどめで纏めたふぶき姫の身体と、並のふぶき姫は
高成「調子は大丈夫か?ユキノ。」
高成「・・・そうか、なら大丈夫だな。」
そして高成たちは再び、御神木へと走り出して決起集会を行った。
高成「みんな、ここまで俺に着いてきてくれてありがとう!これからも長い付き合いになる未来を掴むために、今一度、俺に力を貸してくれ!」
ウィスパー「もちろん!最後までこの
ジバニャン「当然勝ってみせるニャン!」
アニ鬼「おう!良い意気だぜジバニャン!」
たびガッパ「オレにも任せてくださいッス!」
かぶと無双「無論!やるからにはキチンと勝つぞ!」
高成「ああ、・・・来たぞ!」
そして、決起集会が終わる頃、高成たちの前に顔に直接手足のようなものが生え、触手もそこそこある異形と化したイカカモネ議長が顕れたのだった。
イカカモネ議長「イカーッカッカッカッ!真なる私の力にひれ伏し、屈服するがいいんじゃなイカ!?」
ししコマ「誰がそんなことするズラ!」
ウィスパー「観念して妖魔界の監獄に帰りなさい!」
イカカモネ議長「妖怪が人間の味方をするのはイカがなものかと・・・それにいイカ?私に協力すれば世界を支配することができるのだぞ!?」
高成「ハッ!?力による支配の果てに、虚無以外の何があるってんだ!それにどう言われようとも、俺は俺の大切なともだちと居場所を守り抜くだけだッ!!」
本当は会話もしたくないのだが、ここで何か言わないとそれこそ俺を信じてきてくれたみんなへの侮辱になると思い、言い返した。
イカカモネ議長「飼い慣らされ妖怪の誇りを忘れるとは、イカんともしがたい者どもめ・・・もはや貴様らと話すことは何もない!人間界は私のものとなるのだ!全世界の支配者となる私の力をとくと見るがいい!覚悟はイイカ!?」
そう言って奴はしびれを切らして襲いかかってきた。触手が叩き潰さんとばかりに此方に向かってくるが、ベンケイの九九九刀でみじん切りと相成った。
高成「ベンケイ、必殺技で迎撃だ!」
ベンケイ「承知!【九九九刀】!」
イカカモネ議長「のわァァァ!?オノレェェェ!!」
高成「ししコマ!とらじろう!あの鼻から生えてる触手に攻撃を頼む!他のみんなも援護を!!」
ししコマ「任せるズラ!!」
とらじろう「頑張るズラよ〜!!」
カゲまる「援護任されたミン!!」
ジバニャン「行くニャン!!」
たびガッパ「頑張るッス!!」
そしてコマ兄弟の炎と雷の妖術による連携攻撃を中心に、異形と化したイカカモネ議長の鼻と思しきところから出てきているイカの足のような触手を攻撃し続けて引っ込ませた。
すると、イカカモネ議長の口の少し下の腹と思しき辺りが裂けて弱点と思しき謎の玉が出てきた。
ウィスパー「高成くんアレを!!」
高成「ああ!かぶと無双!クワガ大将!ほむら天狗!くさなぎ!つられたろう丸!黒鬼!アニ鬼!必殺技だ!!」
かぶと無双「合点!【暴走ツノブレイク】ッ!!」
クワガ大将「承知!【地獄バサミ】ィッ!!」
ほむら天狗「仕方ないな!【ほむらタイフーン】ッ!!」
くさなぎ「応ッ!【神剣くさなぎ】ッ!!」
つられたろう丸「やってやる!【どっこい大漁節】ッ!!」
黒鬼「任せい!【悪夢の金棒】ッ!!」
アニ鬼「わかったぜ!【地獄のケツバット】ッ!!」
イカカモネ議長「やらせると思っているのか!?」
と、妨害すべく後ろの触手をドリルのようにして貫こうとしていた・・・が
高成「させるかよ!!」
イカカモネ議長「なっ!?ぐわァ!?ぎゃああああ!?」
俺が剣の一振りにて斬り伏せ、イカカモネ議長はくさなぎたちSランク妖怪やそれ相当の力を持つ妖怪の必殺技をモロに受けて大ダメージを喰らったようだ。
イカカモネ議長「こっこの・・・ッ!貴様らアアアァァァァァァッ!!」
凄まじい咆哮を上げたイカカモネ議長は白からドス黒い赤に色が変わり、妖力も威圧感も跳ね上がった。
イカカモネ議長「貴様らもこれで終わりだ!【これで最後カモネ砲】ッ!!」
イカカモネ議長の必殺技にユキノが必殺技をぶつけた。どちらも凄まじい妖力だったがユキノに軍配が上がった。
イカカモネ議長「小娘よ!なぜ貴様は私の邪魔をするか!!」
イカカモネ議長「ぐっ・・・グワアアアァァァァァァ!?」
そしてユキノの必殺技がイカカモネ議長の必殺技を引き裂いてイカカモネ議長に襲いかかり、遂にイカカモネ議長を倒したのだった。
イカカモネ議長「イカん、こんな結末ではイカンではないか・・・!人間などと馴れ合い、妖怪の誇りを失った者どもに負けるなど・・・!」
ウィスパー「妖怪の誇りって実際なんでしょうね?高成くんの執事になれたことは間違いなく
ジバニャン「オレっちも高成と友達になれて良かったニャン!」
そうして、口々に俺と友達になれたことが誇りだと言う妖怪たち。照れ臭いが、これは胸を張って言わなければならないな。
高成「・・・みんなと出会えたこと、友達になれたこと、そのどちらも俺にとっては人生の誇りだ。」
こうして、イカカモネ議長が起こした反乱は幕を閉じた。
その後、妖怪王ワイルドハントの指示の下、俺の友達となった妖怪を除くほぼ全ての妖怪たちの人間界渡航を禁止する命令が下されたのだった。
そんな俺たちは今もさくらニュータウンにて暮らしている。
つづく
遂に妖怪ウォッチ1における部分が終わりました。
ムゲン地獄の内容は妖怪ウォッチ2の部分に飛ばさせていただきます。
それでは次回、妖怪ウォッチ2の始まりである第四章《妖怪ウォッチの消失》にてお会いしましょう。
※3/20 22:11 サブタイトルを変更しました