あと今回は前回から一転し、4500字以上もありとても長いです。
それでは、お楽しみください!
さて、高成がフユニャンから聞き出した話によると、【河童】、【から傘お化け】、【くだん】、【にんぎょ】、【ざしきわらし】の五名は余りにも頑なな貞成少年に愛想を尽かしたと口で言ってはいるものの、数度の問答でボロが出るほど未練があるようだったそうだ。また、彼らに付き従っている河童たちとから傘お化けの傘下にあるキウチ山周辺の妖怪たち、またくだんを親方として慕っている一徳寺周辺の妖怪たちににんぎょを姉のように慕っているケマモト小学校周辺の妖怪たちに座敷わらしをリーダーとしている石田邸周辺の妖怪たちも、それぞれの慕う
ならば、やるべきことは説得一つという訳で、まずは最も近い場所にいるざしきわらしの説得に向かった。
ざしきわらし「やだ!おいらたちは貞成ともうガッツ仮面ごっこはやらないんだい!」
まあ、素直に言っても断られるのは目に見えていた。なので、「じゃあ、俺とガッツ仮面ごっこをやってくれないか?」という斜め上にぶっ飛んだ交渉を持ちかけた。
当然その交渉に困惑したざしきわらしは、ガッツ仮面の試験と題したが出したガッツ仮面の試験を受けて合格したことで、一緒にガッツ仮面ごっこで遊び、俺と友達になってくれた。そして、ガッツ仮面ごっこで貞成との『おもいで』を思い出し、『最後にもう一度だけ』貞成を信じてみることを約束してくれたのだった。
その後、河童とは相撲、から傘お化けとは妖怪バトル、くだんとは知恵比べで勝負しながら『最後にもう一度だけ』貞成のことを信じるように説得した。
なぜ『一度だけ』とチャンスを限定したのか・・・それは、貞成少年は既に信用を裏切っている。当然、裏切られた友達妖怪たちの心象は良くないはずだ。だがそれでも彼らは悩み苦しんでいる。故に、最後に一度だけならば条件を呑みやすいだろうという算段だ。もし仮に、それで見限ったのならばもうどうしようも無いので俺たちだけで黒幕を突き止めて叩き潰し、元の時間軸に戻せばいいだけだ。
それに、俺の仮説が正しければ───
・・・まあ、この話は一旦置いておいて、最後に学校周辺を縄張りとしているにんぎょだが、海賊のような風体をした妖怪に襲われていた。
「いい加減、オレ様の嫁になるドォ〜〜!!」
にんぎょ「くっ!」
ジバニャン「なっなんニャアイツ!?」
ウィスパー「あ、あの妖怪は大後悔船長でウィス!」
高成「ユキノ!ふぶきの術で割り込め!」
ヒュウウウウ!!と凄まじい冷気に当てられたその大後悔船長は
大後悔船長「なっ、なんだァオメェら〜!?今邪魔をするなァ〜!」
ふぶき姫「そういう割には、にんぎょが嫌がってるみたいだけど?」
にんぎょ「そうよ!アンタのお嫁さんなんて絶対イヤ!」
そうにんぎょが拒絶の意志を見せると、大後悔船長は見事な逆ギレを見せてきた。
大後悔船長「うるさ〜い!部外者は黙ってろぉ〜!」
アニ鬼「ハッ!振られたなら、大人しく引き下がれってんだ!みっともねぇったらありゃしねぇぜ!」
高成「そうだぞ、振られたのならばせめて相手の幸せを願ってやれ。それが振られた側ができる唯一のことだ。」
ジバニャン「あの二人、恋愛経験があるからか大後悔船長に男としての格の違いを見せつけたニャンね・・・」
ウィスパー「ジバニャン、それは本人の前では言わないお約束でウィス・・・」
思わず熱く語ってしまったな・・・しかし、大後悔船長の心には届かなかったようだ。・・・あと、ジバニャンにウィスパー、聞こえてるからな?
大後悔船長「オメェら・・・!!ぶっ潰してやるどぉ!!」
高成「船長には船長で相手だ!俺の友達!出てこい、つられたろう丸!妖怪メダル、セットオン!」
ニョロロン!召喚!
にょろろ〜ん デロローン そろそろいいダローン!?
つられたろう丸「つられたろう丸!む、ここは・・・?」
高成「つられたろう丸、いきなり呼んですまない!実は・・・」
話を聞き終えたつられたろう丸は大後悔船長を軽蔑の眼差しで睨みつけた。
つられたろう丸「フン、女々しいやつじゃのぉ・・・いいじゃろう、儂が直々に喝を入れてやるわ!」
大後悔船長「オメェごときにオレ様を倒せる訳ないドォ〜!?オメェも後悔させたるドォ〜!」
その咆哮とともに大後悔船長が錨を叩きつけてきたが、余りにも見え見えの動作に内心呆れながら俺たちはそれを悠然とかわした。
大後悔船長「ど、どうだァ・・・!?」
大後悔船長「なっ!?馬鹿なぁっ!?」
高成「本当の攻撃を教えてやるよ。いくぞ、つられたろう丸!」
つられたろう丸「了解じゃ!」
大後悔船長「え?」
そして、俺はこの二年で編み出した中でも、
その技は代用が効く上に、太陽が出ていないと使うことは出来ない。オマケに完全上位互換である技もあるので───
高成「
つられたろう丸「どっこい大漁節!!」
大後悔船長「ぐあああ!?お〜ぼえていろぉぉぉ〜!?」
このように気軽に使えるのだ。俺の手のひらの中心から放たれた矢の形状をした光弾とつられたろう丸の釣り上げた巨大魚の鉄砲水の合体攻撃を受けた大後悔船長は一撃で無限の彼方へ吹っ飛ばされたのだった。
高成「ありがとう、つられたろう丸。」
つられたろう丸「儂らならあの位は大した事なかろう!高成、またいつでも呼べ!」
そういい残すと、妖怪ウォッチの機能で元の時代に帰ったつられたろう丸であった。
そしてつられたろう丸が去ったあと、花子さんを始めとするケマモト小学校を縄張りとしている妖怪たちが集まってきた。
花子さん「にんぎょお姉ちゃん大丈夫!?」
にんぎょ「大丈夫よ。・・・高成だったかしら?ありがとう、助かったわ。」
高成「いや、俺たちも打算ありきだしな。」
にんぎょ「打算って何かしら?」
高成「元々俺たちは貞成のことをもう一度だけ信じて見てほしいって説得にに来たんだ。」
すると穏やかだった空気が一転し、少しピリピリとし始めた。
にんぎょ「・・・助けられたんだし、首を振ってあげたいんだけど・・・」
花子さん「そんな言葉に乗っちゃダメよにんぎょお姉ちゃん!貞成は私たちの心を裏切ったのよ!!」
にんぎょ「この子たちも反対してるし・・・」
まあ、ここまでは予想通りだな。だからこそ俺は普段と違うことはなかったのか問い始める。
貞成「なら聞くが、その貞成は様子が可怪しくなかったか?」
にんぎょ「様子・・・?確かに、その時の貞成はいつも以上に頑固だったし、私たちにそれまで振るってなかった暴力を振るうようになっていたわ。」
高成「・・・やはりか。」
にんぎょ「やはりって、貴方何か知ってるの!?」
にんぎょもやはり、貞成の事が好きらしい。それこそ、手酷く裏切られて暴力を振るわれてもなお、嫌いになりきれないほどに。
高成「ただの推察だ。けど、高確率で推察が当たっていると俺は思っている。」
にんぎょ「その推察って・・・?」
高成「それは、■■■■■■■■■■■■■■■かもしれないということだ。」
にんぎょ「!?それって本当!?」
俺が言ったことはそもそもの前提を覆すものだ。
高成「可能性としては充分にある。」
にんぎょ「・・・そっか。私は
花子さん「にんぎょお姉ちゃん・・・」
高成「それで、どうするか決めたか?」
にんぎょ「・・・わかった。最後にもう一度だけ、貞成を信じてみることにするわ。それと、貴方のことも。」
高成「ありがとう。・・・他の四人には伝えたから、準備が出来たら連絡する。」
そして俺たちは貞成の前に立った。
貞成「・・・なんのつもりだ、お前ら。」
高成「・・・貞成。キミは、
貞成「なん・・・ッ!?」
そして、不意を着く形でウィスパーとアニ鬼に、から傘お化けとの戦いでAランクになったジバニャンと、ユキノに俺、そして貞成を信じたフユニャンと万尾獅子にオロチとキュウビ、更に再び貞成を信じることにしたざしきわらし、河童、から傘お化け、くだん、にんぎょで貞成を結界に閉じ込める。
貞成「なんのつもりだ!?」
高成「その言葉はこちらの台詞だ!!貴様こそ我が祖父、貞成の身体に取り憑いて何を企んでいる!?」
ウィスパー「ええ!貴方は既に、まな板の上の鯉でウィス!」
ジバニャン「覚悟するニャンよ!」
そして、堪らずに出てきたのは・・・
「このぼくに何するッチュ!?」
フユニャン「出てきたか!上級怪魔、厄怪ッ!!」
そう、貞成は厄怪という上級怪魔に取り憑かれていたのだ。
厄怪「チュチュチュ!!バレては仕方ないッチュ!この際、証拠隠滅に皆殺しにsヂュッ!?」
貞成「そうか・・・!!最近俺が俺じゃないみたいな感覚だったりたまに気を失ったかと思えば友だちとの関係が断たれたり散々だったが、それはお前のせいかッ!!」
そして貞成は不意打ちに続き、凄まじい連撃を厄怪に浴びせた。
厄介「ヂュヴヴヴヴゥゥゥ!?」
そしてその勢いのまま、厄介は完封負けをしたのだった。顔面は潰れたあんぱんのようになり、身体中がボロボロだった。
厄怪「グゾォ・・・!!一旦逃げるッヂュ!!」
そして、一瞬の隙を見て厄怪はすごい速さで逃げたのだった。
貞成「クソッ!逃げられたか・・・!!」
高成「貞成。」
悔しそうにしていたが、そう声をかけると首を振って切り替えたようだ。よし、これならきっと大丈夫なはずだ。
貞成「高成、一旦待ってくれるか?先に謝らなきゃならない奴がいる。」
高成「ああ。いくらでも待つさ。だから、しっかり謝ってこい。」
貞成「ああ。・・・フユニャン、万尾獅子、オロチ、キュウビ、にんぎょ、ざしきわらし、河童、から傘お化け、くだん・・・俺が情けないばかりに、お前たちを傷つけちまった・・・!本当に、ゴメン!」
フユニャン「貞成・・・俺はお前を許すぜ。ヒーローだって、偶には間違えたりもするさ。」
万尾獅子「ああ、今までの事を後悔しながらもお前は前を向いている。だから、俺も許すぜ。」
河童「今回は俺たちも見誤った。だからこれでおあいこだ。」
から傘お化け「うむ、我輩たちはお主を信じきれなかったからな。故に儂もおあいこということにしようではないか!」
くだん「ボクも、許すモー。ボクも先を見通せなくて、貞成を信じきれなかったから・・・だから許すモー。」
ざしきわらし「おいらも、貞成が大変なことになってるのに気が付かなかったから・・・だからこれでお互い様だ!」
オロチ「オレも許そう。だが今度やったらその時は許さないからな。」
キュウビ「やれやれ、これで許さなかったらボクだけ狭量みたいじゃないか。だからボクも許そう。だけど、次は無いからね?」
にんぎょ「私も、大変だった時に貞成のことを一度見放しちゃったから・・・私も貞成とお互い様だよ。」
貞成「皆・・・!ありがとう!」
やっと、元に戻れたんだな。と、俺が感慨深く思っていたその時でも、黒幕たちの野望は刻一刻と進行していたのだった。
厄怪「ウバウネ様〜!貞成の取り憑きがあと一歩のところで失敗してゴメンなさいッチュ〜!」
ウバウネ「全く、何をしてるんだいお前は・・・!次の任務でヘマをしたら承知しないよッ!わかったねッ!!」
厄怪「はいッチュ〜!!」
読んでいただきありがとうございました。
活動報告にも記載しましたが、少し本作を改修するので次回の投稿までに今回と同じくらいの時間がかかるかもしれません。