後書きにてちょっとした告知をいたします。
ウィスパー「さあ・・・?」
高成「分からないな。だが、貞成の爺様・・・じゃなかった。妖怪王直筆の命令書付きの依頼だ。何か理由があるんだろうな。」
俺たちは今、妖魔界有数の大都市であるニュー妖魔シティに来ている。目的は先程の会話の通り、ウバウネに会ってくれという妖怪王ワイルドハント直々の命令の元、ムゲン地獄まで来ている。
ウバウネはあの戦いの後、貞成にとっての爺様であり当時の妖怪王ワイルドハントである
因みにシズミとキリカには休暇を与えて、くさなぎを護衛に据えて遊園地に遊びに行ってもらっている。
ウバウネ「あらあら・・・珍しいお客さんだっヨ〜ン!・・・ここで合ったが六十年目!あの時の恨み、はらさでおくべきか〜!!」
ユキノ「ッ・・・!」
高成「ユキノ、大丈夫だ。口でどう言おうとも、ウバウネにこの結界を突破する術はない。」
ウバウネは懲りてはいないようで、俺たちに攻撃を仕掛けてきた。ユキノのトラウマがフラッシュバックしそうになるも、俺の言葉で立ち直った。が、同時にその言葉はウバウネのプライドを傷つけたようだ。
ウバウネ「何を〜!?アタクシにかかればこんな結界など・・・!!」
高成「よしとけ、
ウバウネ「ッチ、その通りさ。出ようにも常に結界に妖力を奪われて壊すことも出来ないんだっヨ〜ン・・・!そもそも一体何しに来たんだっヨ〜ン?惨めなアタクシを笑いにでも来たのかい?」
流石のウバウネも懲りてこそいないが精神的に参っていたようだ。
高成「幾ら憎い相手とはいえ態々そんなダサい真似するかよ。妖怪王ワイルドハント・・・いや、貞成から会えって言われたから、会いに来ただけさ。」
そう言うと、ウバウネはつまらなさそうな顔をした。すると・・・
ピロリロリン
高成「・・・ウィスパー、妖怪パッドになにか連絡来てるみたいだぞ。」
ウィスパー「そのようですね。・・・むむっ、高成くん。妖怪王様が使者としてもう一人妖怪が来るのぇそれまで待っていて欲しいらしいでウィス。」
高成「・・・わかった。とりあえず待つか。」
使者が来るまで特にやることもないのでウバウネに質問をすることにした。
高成「なあ、ウバウネ。なぜ貴女はあんな凄惨なことを引き起こそうとしたんだ?」
ウバウネ「フン、逆に質問するけどね、なんでそんなことを聞くんだっヨ〜ン?」
高成「どの道、貞成が送った使者が来るまで時間があるし、単純に気になるからな。全てを奪った人間どもに復讐する為とはいえ、具体的なことは結局わからず終いだったからな。」
俺がそういうと、ウバウネは複雑そうな顔をした。
ウバウネ「・・・覚えていたのかい。アタクシの言葉を。」
高成「まあ、さすがにあの怨嗟が籠った言葉を忘れられるには時が経っちゃいないしな。」
ウバウネ「一度しか言わないから良く聞くんだっヨ〜ン。・・・数百年前の頃のアタクシは年頃の美人な町娘としてケマモト城下で幸せな毎日を過ごしていたのさ。城に奉公しつつ、仙吉さんのおヨメさんになる日を楽しみにしながらね。お殿様に送られるハズだった異国の時計の検査を任されたのさ。最初から壊れている事に気付いたのさ。そして、その事を報告したんだけどねぇ・・・あろうことかあの殿様はアタクシがやったと決めつけたんだっヨ〜ン・・・その後は周りの人間に指示して、投獄したのさ。そしてアタクシはそのまま獄中でポックリだっヨ〜ン・・・」
なんというか、湿っぽくなったな。とはいえ、ウバウネがやったことは復讐でやっていい範疇を超えている。
しかし、ユキノはそうは思わなかったようだ。
ユキノ「それは、とっても辛かったんだろうね・・・」
高成「よせ、ユキノ。この女怪は同情なんか求めてないさ。ましてや、計画を邪魔した俺たちの同情は侮辱だろう。」
ウィスパー「ええ。それにウバウネがやったことは到底許されることではないのですから。」
ウバウネ「そっちの坊主と白いのは中々分かってるじゃないか!同情なんて
俺の言葉に憎たらしい笑みを浮かべるウバウネ。するとそこへ、一人の妖怪がやってきたようだ。
ハク「ハァァァク!私、ハクと申します。ここはウバステの間であっていますよね?」
高成「っと、来たか。そうだ。ここがウバステの間だ。」
ウバウネ「何アタクシのセリフを奪ってるんだっヨ〜ン!」
ハク「ウバウネさん、それからそちらの高成さんとユキノさんにウィスパーさん。この書類を受け取ってください。」
そして、それぞれ受け取った資料には以下のことが書かれていた。
高成「・・・これは!」
ウィスパー「なんと!?」
ユキノ「・・・そっか、そうだったんだね。」
ウバウネの生前であるおトキの旦那、仙吉はおトキが冤罪にてケマモト城の殿様に牢獄に入れた後、ただひたすらにおトキが帰ってくることを信じて死ぬまで独りで待っていたという。
俺は純粋な感動を、ウィスパーは驚愕を、そしてユキノは理解をもってウバウネの方を見つめた。
ウバウネ「・・・」
ユキノ「ウバウネ?」
そしてウバウネの眼からポタ、ポタ・・・と、涙が溢れて頬を伝い、資料の上に落ちた。その顔は、今までの彼女の見せてきたどんな表情とも違い、後悔に塗れていた。
ウバウネ「アタクシは、何もかも人間に、あの殿様に奪われたと、そう思ってきたんだっヨ〜ン。でも、あの人は、仙吉さんだけは、ずっとここにいたんだっヨ〜ン!なのに、アタクシはなんてことをしてしまったんだっヨ〜ン・・・!」
その後悔の叫びと共に、ウバウネはどことなく綺麗な姿になった。きっとそれは、彼女が心から己の所業に悔いたからだろう。
高成「・・・そう、ですか。」
綺麗になったウバウネは真剣に罪と向き合うのだろう。
そして、帰る最中にウィスパーは資料の一ページを見ていた。
高成「どうしたんだ、ウィスパー。」
ウィスパー「いえ、なんでもありませんよ。」
・・・
しかし、妖怪王様から頂いた資料のなかでも私だけ多かったその一ページには、こう書かれていました。
ウィスべえの力添えにより、石田三成は子供を逃がすことに成功した。その子供の血脈は、現代の石田高成まで続いていると・・・
信じられませんでした。
ウィスパー「高成くん。これからも困ったことがあったら
高成「?おう。頼りにしてるぞ、ウィスパー。」
ユキノ「ボクにも頼っていいからね、高成。」
高成「ああ。」
登場する妖怪に関して活動報告で無期限でアイディアを募集します。
詳しいことに関しましては、活動報告にて記載しますのでドシドシ書き込んでいってください。
それではまた次回、お会いしましょう。