福北病院から出た後、私は直ぐさまおおもり山の山頂に向かい、準備してヒューリー博士を待っていた。
しかし、二時間も経ったがヒューリー博士は未だに姿を見せていない。
ユキナ「・・・来ないね。」
USAピョン「ちょっと博士の様子を見てくるダニ!」
ユキナ「えっ!?ちょっと待ってよUSAピョン!」
メラメライオン「
はつでんしん「どこ行くんだっしーん!」
ふさふさん「待ってくださーい!」
うんちく魔「戻ってくるクマUSAピョン!ここで待ってないと入れ違いになるクマよ!」
USAピョンが心配になって走りはじめたけど、うんちく魔の言う通り、ここで待ってないと入れ違いになりかねない!
それに、あの目を見るにヒューリー博士はきっと───
そう思っていってUSAピョンを止めていると・・・
ユキナ「ヒューリー博士・・・来てくださったのですね。」
USAピョン「ヒューリー博士・・・」
ヒューリー博士「ああ。少し気になったことがあってな・・・!?これは君たちが作ったのかい?」
ユキナ「・・・はい。でも、驚くにはまだ早いですよ?」
そう、何せこれはしっかり飛ばすことができる代物なんだから・・・!!
『3、2、1!発射ァ!』
そして、しっかり手作りのロケットは飛んだ・・・のだが・・・途中で推進力が止まったようだ・・・
ユキナ「え・・・!?」
USAピョン「な、なんでこんな少ししか飛ばないんダニ!?」
うんちく魔「こ、これは・・・!USAピョン、キミが買ってきたチビチビクミタテールのロケットはあくまでロケットの機構をもった模型らしいクマ・・・!これを宇宙まで飛ばすのは、事実上不可能クマ・・・」
USAピョン「そんな、ダニ・・・」
ヒューリー「残念だったが、君たちにしては出来た方だろう・・・」
ユキナ「あ、ちょ、ちょっと・・・!?」
ヒューリー博士が帰ろうとした時、USAピョンは覚悟を決めたようだ。
USAピョン「嫌ダニ!ミーたちの夢!思い出してもらうんダニィィィ!!」
うんちく魔「ボクたちもやるクマよ!」
『おう!』
ユキナ「(仕方ないか・・・!)いっけぇぇぇ!!」
うんちく魔「宇宙まで、飛んでいくクマ!」
USAピョン「ダァァニィィィィィ!!」
そして私たちの妖力を取り込んだロケットは、空の彼方・・・宇宙まで飛んで行ったのだった。
ユキナ「やった!」
USAピョン「やったダニー!」
ヒューリー「な、なんだと・・・!?それにどうやって途中から・・・!?それに、キミたちの様な子供がどうして・・・!?」
ヒューリー博士の困惑も納得しかない。私だってこんな体になるまでは信じられなかっただろうしね。
ユキナ「その種明かしは、このビー玉を覗けば分かりますよ。」
ヒューリー「・・・」
USAピョン「博士、会いたかったダニ〜!」
ヒューリー「・・・これがどうしたのかね?何も見えないのだが・・・」
妖怪ウォッチは高成さんの借り物だから一時も渡すことはできないけど、このビー玉なら渡すことは出来る。
しかし、USAピョンが見えるハズのヒューリー博士は見えてないと
USAピョン「そ、そんな・・・」
ユキナ「・・・見えてますよね?」
ヒューリー博士「・・・
USAピョン「ヒューリー博士・・・サンキューベリーマッチダニ!サンキューベリーマッチダニ!」
USAピョンは全てを察したのだろう。走り去っていった。そして彼は私に近づき、囁いた。
ヒューリー博士「キミ、名前は?」
ユキナ「凩ユキナです。」
ヒューリー博士「そうか。キミはオドオド怯えていたチビを変えてくれた。ユキナくん、チビの事を任せたよ。」
ユキナ「・・・!はい、わかりました!」
・・・
ユキナがメリケン妖怪、USAピョンとの絆を深めていた一方その頃、アメリカのセントピーナッツバーグの別荘に着いた高成とユキノは無人のはずの家にいた、フード付きの服を着ている全体的に白い同い年くらいの一人の少女と邂逅していた。
高成「え〜っとな、キミ。ここは俺の家なんだが・・・」
「あっ、ゴメン・・・わたし、気付いたらここにいたんだよね。ほとんど何も覚えていなくて・・・それで行き場がないからここに居座ってたんだよね。」
ユキノ「それって記憶喪失、一大事じゃない!?大丈夫!?名前とかは覚えてる!?」
ミカ「う、うん・・・私はミカ。そっちは?」
ユキノ「ボクは凩ユキノ。それでこっちが私の婚約者の・・・」
高成「石田高成だ。」
ウィスパー「
ミカ「ユキノに、高成に、ウィスパーね。」
『!?』
というか人間状態のユキノは兎も角、何故妖怪状態のままのウィスパーが見えているんだ。
ウィスパー「いや、ちょっとしたお茶目で自己紹介しましたがミカさん貴女、
ミカ「そりゃあ、私も妖怪、ミカクニン族っていう種族の妖怪だからね。」
ミカクニン族だと?そんな種族、見たことも聞いたこともないのだが・・・
ユキノ「ミカクニン族って、ボクは聞いたことないんだけど・・・高成、聞いたことある?」
高成「いや、ミカクニンなんてどんな場所で聞いたことも、どんな文献で見たこともないぞ?」
ウィスパー「
ミカ「・・・ホントなんだけどな〜・・・」
・・・嘘を言ってる感じじゃないな・・・けど一応エンマとぬらりにも後で聞いておくか。
ミカ「それより、行き場がないから、出来れば追い出さないで欲しいかな・・・」
ユキノ「ボクとしては泊めてあげてもいいけど、高成は?」
ぶっちゃけ怪しいが、近くにいた方が監視の面でもいいからな・・・
高成「行き場がないなら仕方ないか・・・けど、ちゃんと家事はしてくれよ?」
ミカ「うん、わかったよ。」
ユキノとウィスパーに加えて、謎の妖怪少女【ミカ】とのアメリカ生活が幕を開けるのだった。
ミカの口調に関する資料が少ないので上手くできてるか少し不安です。
読んでいただきありがとうございました。