担任の先生「お二人とも英語が上手ですねぇ。同じアメリカ人かと思っちゃいましたよ!」
高成「せっかく留学に来たのです。日常会話と読み書きに不自由がないようにしていますよ。」
担任の先生「そうでしたか。では、夏季休暇明けの9月から12月までの3ヶ月間、よろしくお願いしますね。」
今日は来月から通うことになっているヨカルティアハイスクールに、書類提出や挨拶など必要な手続きをするために来ていた。そして、それらを先程のやり取りで終わらせて、帰路についている真っ最中だ。
当然だが上記の会話のやり取りは英語で行なっている。
ユキノ「・・・ふぅ、これで今年の夏休みにやるべき物事は全部終わったんじゃない?」
高成「そうだな。それにしてもこの街は、至るところでデザインのインスパイアがどんどん湧いてくる。いい街だな。」
ウィスパー「それは何より・・・って、なんですかアレ!?」
ユキノ「うっ・・・酷い匂い・・・!」
俺たちの前に現れたのは、車のゴムタイヤだった。汚れといい、擦り切れ具合といい、見事に廃棄されたタイヤなのだろう。
高成「誰だよ、こんな所にタイヤ捨てやがったのは・・・!」
リッキー「おーい、タカナリ!ユキノちゃん!」
ショーン「タカナリとユキノちゃん。・・・うっ!酷い匂いだね、そのタイヤ。」
ユキノ「リッキーくんにショーンくん!」
リッキーとショーンはダソックスに取り憑かれて仲違いしていた所を解決し、仲を取り持ったことで友達となった間柄だ、
因みに、彼等が通っている学校もヨカルティアデザインハイスクールだ。
高成「!リッキーとショーンじゃないか。どうしてここに?」
リッキー「さっきまでマックやレベッカたちとテニスで遊んでたんだよ。」
ショーン「それにしてもこのタイヤ、とんでもない匂いだね。スクラップヤードの近くにいるみたいだ・・・」
スクラップヤードといったら、セントピーナッツバーグのサウスモンド地区南西に位置するゴミ処理場跡地だ。不法投棄されたゴミで溢れかえっており、ホームレスやヤンキーでさえ近寄らない手付かずの場所のハズ・・・
高成「スクラップヤードって、あのゴミ処理場跡地かい?」
ショーン「そう、そのスクラップヤードだよ。」
ユキノ「にしてもおかしいよ、」
リッキー「何がだい?ユキノちゃん。」
ユキノ「だって、わざわざスクラップヤードから此処までタイヤ持ってきておいて、やることが放置するだけって目的が見えないよ。」
高成「それもそうだな。」
やった人間の気が知れないな。そう思っていると、ショーンが訳知り顔で話し始めた。
ショーン「実は、スクラップヤードに、巨人が居るって
リッキー「その噂、聞いたことがあるな。なんでも、夜な夜なガシャンガシャンって音を鳴らして、ゴミを撒き散らすって巨人がいる噂だよな?」
・・・十中八九、妖怪の仕業だな。だが、ここでは惚けることにした。間違えて彼らの好奇心を刺激して、大変なことになったら手遅れだからな。
高成「なんだそりゃ。」
ユキノ「さすがにガセじゃない・・・?」
リッキー「うーん、そうだよな・・・」
ショーン「いい線いってると思ったんだけどな〜・・・」
そして、この場は解散となった。
・・・
その日の夜、俺はユキノとウィスパーと龍神とフクリュウに加えてミカとダイナシーと風呂ずきんとスノーラビィを連れてスクラップヤードに侵入し、原因を断つことにした。万が一にも、怖いもの見たさで入ってきた人間に犠牲が出たら困るからだ。
───だと言うのに・・・
マック「こっちだぜ、トムニャン!」
トムニャン「分かってるミャウ!」
なんで既にマックがいるんだよ!?しかも、ジバニャンそっくりの黄色い猫妖怪連れてるし・・・!
ミカ「・・・ねえ、あの緑色のオーバーオールの子がマック?」
高成「・・・ああ、そうだよ。」
ダイナシー「タカナリの懸念が的中したぞ!」
風呂ずきん「こんな酷い匂いのところに来るなんてもの好きね・・・」
スノーラビィ「というか、こんなところで話してないで先に行った方がいいんじゃないかな!?」
高成「そうだな、みんな早いところ行くぞ!」
そして、スクラップヤードの最深部まで来たが、マックは来ていなかった。
龍神「高成、なんとか先につけたのだ・・・!」
高成「それで、目の前のガラクタを纏っているのが元凶のようだな。」
ウィスパー「あれは、ガラクタリアンでウィス!ガラクタを吐きかける攻撃や長い腕の攻撃に気をつけてください!」
『応!』
「ガラッシャアアア!!」
・・・
立ち塞がったガラクタリアンだが、結論から言おう。楽に勝てたし、なんなら小学生の頃戦ったのぼせトンマンより遥かに弱かった。俺やユキノどころか、進化したての龍神やフクリュウ、なんならスノーラビィ一人でもどうにかなる程度には弱かった。
高成「・・・割と楽に倒せたな。」
ウィスパー「そうでウィスね。」
龍神「それじゃあ撤退するのだ?」
高成「そうだな・・・と言いたいところだけど、───マック、君はどこまで見てた?」
俺が、スクラップヤード最奥部の入口に声をかけると、マックは出てきた。
マック「最初からだぜ。にしても、びっくりしたぜ。俺以外にも、
高成「そうか・・・ん?エイリアンだと?」
マック「そうだ、そっちから青い女の子なエイリアンに白い浮いてるエイリアン、それから蛇みたいなエイリアン二匹に、白いフードを被った女の子のエイリアンだろ、それとうさぎの耳をした白いエイリアンと風呂に入った女の子のエイリアンと恐竜みたいなエイリアン。それで全部だろ?」
『!?』
これは、前途多難だな・・・
読んでいただきありがとうございました。