第七刻目 高成のルーツ
ミツマタノヅチとの戦いから三日ほど過ぎ去り、話を聞いた妖怪たちから勝負を挑まれたり、弟子にしてくれと
高成「友達の人数も、強さもこのままじゃ限界が来るな。」
ゆきおんな「中にはツチノコみたいに性格からして戦闘には向いてない妖怪もいるしね・・・」
高成「ああ。前はミツマタノヅチが完全に覚醒していなかったから良かったが今後もそんな都合のいいことが起こるわけがないからな・・・」
ウィスパー「そうですねぇ。・・・では、チョーシ堂にて妖怪ウォッチの強化をしましょう!」
高成「妖怪ウォッチの強化か・・・チョーシ堂ってのは、確か眼鏡と時計のチョーシ堂か?」
ゆきおんな「チョーシ堂っていうとあの団々坂の?」
ウィスパー「ええ、そのチョーシ堂です!チョーシ堂の店主は代々人間と妖怪の関係を取り持つ家系なのです!」
高成「そうか。チョーシ堂の店主は父さんの昔馴染みだから顔は通ってるはずだし早速行くか。」
思い立ったが吉日とばかりに早速チョーシ堂に向かう。ちなみにチョーシ堂のある団々坂という区域は北から南にかけて下り坂となっている。
高成「失礼します。お久しぶりです、店主さん。」
高成「実は、この時計について相談があります。」
そう言って妖怪ウォッチを見せるとチョーシ堂の店主であるお爺さんは驚いた様子で俺を見た。
ウィスパー「
ゆきおんな「ボクはゆきおんな。高成のともだち妖怪です。」
高成「・・・まあ、という訳だ。二人にはよく助けて貰っている。」
妙に訳あり顔に何か知ってそうな口ぶり。もしや・・・
高成「もしや、俺の父と祖父はウォッチ使いでしたか?」
ウィスパー「いやいや、高成くん。そんなまさか・・・」
ゆきおんな「そうだよ、流石にそれは・・・」
『嘘ぉ!?』
高成「やはりか。」
二人は何故か驚いていたが、俺は逆に納得した。これだけ霊視能力が強いのはただの遺伝や才能だけでは説明がつかない。それこそ二代から三代にわたって妖怪と関わり続けなければここまではならないだろう。
高成「昔から、見えないはずのものが良く見えていたものでな。何故か不思議だったが爺様の代から妖怪と関わり続けていた一族だったのならばそれも納得だ。」
そうか、父さんも心配してたんだな・・・って待て、貞成だと?
高成「ちょっと待ってくれ店主さん。貞成の爺様は俺が生まれる数ヶ月前に無くなっているはずです。なんでそんなことを知ってるんですか?」
そういうと、ウィスパーとゆきおんなはギギギ・・・と凄い目で俺を見てきた。
ウィスパー「高成くんの御祖父様が妖怪王ワイルドハントですって!?」
ゆきおんな「凄い・・・!」
高成「ワイルドハントって、たしか自ら天国に行くことを拒んだ者たちが群れをなしている状態じゃなかったか?」
ゆきおんな「人間界では【ワイルドハント】ってそう伝わってるんだったね。・・・いい?高成。妖怪王ワイルドハント様は簡単に言うとね、人間界における妖怪たちの監視役でエンマ大王と並んで妖魔界で一番偉いの。」
ウィスパー「ええ。なにせ、人間界に妖怪たちが行くには、まずエンマ大王様の審査を通って、その後に妖怪王ワイルドハント様の審査を受けて初めて人間界に行けるんです。かくいう
高成「なっ・・・!?」
なんか俺の爺様とんでもない地位にいるらしいことが発覚したんだが・・・!?
高成「え、ええ・・・お願いします。」
そして、妖怪ウォッチを強化する為のパーツを集めてきて欲しい」と店主さんにお使いを頼まれたので自転車屋、さすらい荘、そしておんぼろ屋敷に向かい、全てのパーツを集め終えた。まあ、おんぼろ屋敷にて、バクと少し揉め事があったがともだち妖怪になってくれたので結果オーライだろう。
そしてチョーシ堂に戻り、店主さんに報告した。
高成「全てのパーツを持ってきました。」
高成「えっ、勝負下着っていうとあの褌ですか?」
高成「営業時間終了後となるとちょっと厳しいですね。その時間帯だと父も母も外出を許可してくれないでしょうし・・・」
店主さんの願いは聞いてあげたいが、流石にその時間だとな・・・
ウィスパー「高成くん、こんな時こそさきほど友達になったバクの出番ですよ!」
高成「そうなのか・・・なら、早速今夜呼んで手伝ってもらうか。」
後に、この選択を俺は後悔することになるのだが、それは次回の話でお会いした時にお話しましょう・・・
読んでいただきありがとうございました。