綾小路清隆ガチ恋勢がむちゃくちゃする話 作:ちなみに私はひより派
綾小路ガチ恋勢がむちゃくちゃする話
私は、『ようこそ実力至上主義の教室へ』(略称:『よう実』)という物語(ライトノベル)の主人公:
そんな私は、『よう実』世界に転生していた。やったね(本当にやったねか? 『よう実』が大概魔境)。
気が付いた時には、東京都高度育成高等学校(通称:高育)なんてものがある世界に居たのだ。死んだ記憶とかも曖昧だけど、どうせ前世のことなんて『よう実』を読んでいたことくらいしか説明しなければならないこともないのでいい。小学一年生の頃に、高度育成高等学校というものがあると知った時、ああ、ここが『よう実』世界かと気が付いた。調べてみれば高円寺コンツェルンや国会議員の方々など色々と『よう実』世界だった。
そして、幸運にも、主人公世代だった。調べたら、
さて。転生したと分かってから私は努力してきた。高育に行くためならどんな勉強も、体作りも、高育で清隆くんと肩を並べるためなら欠かさなかった。多分、半分くらいホワイトルームみたいな状態だったとは思う。人権はあくまでも権利なのだよ☆
(普通にしんどかったデス……ホワイトルーム生やばすぎ。感情はまだあるのでかすり傷程度サ☆)
勿論、今世の努力もそうだが、前世の博士まで行った分の智識も相まって、小学三年生頃には、特に理系分野(理系という分類は博士的には雑すぎて嫌なのだが、本当に数学から物理学から工学から……修めてしまったのだから仕方が無い)で論文をばんばん投稿していたら謎の匿名博士とか言われるようになったり、小学五年生頃にはそれとは別に、凄い小学生として一時期はテレビに映ってしまったりもした。すぐやめたけど。あと、しれっと収入もかなり得てしまった。前世智識無双どころの騒ぎではない……やらかした(だけどこれくらいしないと天才達にゃ張り合えねえ!)。親との関係は良好なので大丈夫ですけどね(どこかの最高傑作さんと違ってね)。
まぁ、それほど世間に露出したわけではないのだが、十中八九
私こそが正真正銘、前世智識でずるをし、半分くらいホワイトルーム式教育法で自己強化に励んできた
だが、前世智識無双していようとなんだろうと、偽りの天才であろうと、大学入学くらいまでは本物の天才である坂柳有栖、そして、綾小路清隆には張り合えるつもりでいる。そうでなくてはならない。
進学先は当然ながら高育を選んだ。高育以外に行くわけがない。
私は高育で過ごすに当たって四つほどの、このために動くという最重要目標を持った。それは、「綾小路清隆と対等な恋仲になる」「綾小路清隆を幸せにする(ついでに私も幸せになる)」「綾小路清隆を退学にしない」「私が退学しない」ということだ。初期の少なからず本音の混じったウキウキ小路くんだったのが……勿論あれが素ではないとはいえ、機械化してゆく様を見るのは普通に辛いものがあるんですね。だから、ウキウキ小路くんじゃなくなってもいいけど、機械化してほしくはない。そして、坂柳と同じ気持にはなるが、人肌の温もりを知ってほしい。私が教えてあげたい。
あ、でもTレックスさんは……心の準備が一生できそうにないや。KKちゃんとか大天使ホナミエルとか凄い勇気あったんやな……。BSS……でもなんでもないんだけどさ……
………………
さて、この物語は0巻のことを考えないとすると、バスの中から始まる。綾小路清隆、
バスジャックくらいなら逆に二秒で解決しそうなバスであるが……起きる問題とは、高円寺が優先席に座っていて、それを糾弾するOL(そして・あるいは櫛田)という、バス内の雰囲気が最悪になるという問題である。嫌すぎる。
だが、物語の開始を逃す選択肢はないので乗るのだ。
バスに揺られて暫く、高育新入生がぽつぽつと乗り込む中、ついにそこに……綾小路清隆が現れた。
どうあがいても無表情にしかなれない澄ましたイケメン顔の反面、内心は高校生になれるとウッキウキの初期小路くんだ♡ 澄まし顔のまま後ろの席に座って目を閉じる。イイネ!
見た目はクール! 内心は愉快極まれり! でも、その奥に隠れた本当の姿は冷徹な機械! あまりにちぐはぐすぎて爆笑必至だ。初期小路くんは愉快すぎるポンコツロボットなのだ。腹痛い。なんで、あんな愉快キャラ男子高校生を演じられると思ったのか問い詰めたいww
そして、その隣に……自尊心が高いのに、結局清隆くん抜きでは何もできないことで有名な初期北さんが座った。別に私は堀北のことは嫌いではないのだが……初期北だけは別である(いうて二年生編中盤くらいまで結局初期北の面影しかなかったけれどね)。
普通に茶柱の言う通り自己評価が高すぎる(山内ほどではないが)。兄北さんの言う通り、孤高と孤独を履き違えている。真の孤高とは、高円寺やぞ? 一人でお高くを気取りたいのなら高円寺のように一々突っかからなければいいのにとか思うところは多い。更に言えば、人に協力を強制する時点で孤高になりきれていないのだ(その割にクラスの戦力となる人を切り捨てようとするあたりやっぱり振る舞いが中途半端なのである)。
まぁ、それが嫌いな理由なのではなくて(別にそれだけなら好きでも嫌いでもないが)、コンパスで清隆くんをぶっ刺したり、連れ回したりしたあげく機械化のきっかけの半分くらいを作ってしまったのを嫌っているのだ。それで結局、ほぼ依存状態になって、3年生始まってから曇ることになる……曇らせって最高だね。
清隆くん! 私が絶対に初期北の魔の手から守ってあげるからね!
まあそれはともかくとして、私はこのバスでの諍いを回避するために、あらかじめ優先席に座っておいて、例の老婆が来た時に優先席を譲った。以上。結果として何も起きずバスは平和裏に高育に着いた。それに附随して、堀北と清隆くんのファーストコンタクトもなかった。
高円寺への警戒でピリピリとした気持になりつつ、初期北が隣の席になるのに奪えないという歯痒い気持でバスに乗り続け、感動の初邂逅やった〜! の気持にも浸れず、結局バスはナレ死とは……。本当にさ!!
いや、ね。何も起こさないための投資は古今東西で大事なのは分かるけどさ。……おい高円寺! 流石に優先席を譲れない状況でもないのに譲れねえのはどうかと思うぞ!? 私は常識がある系のオリ主なのだから積極的に空想高円寺に注意をする。……空想でも笑いながら逃げやがった…………。
ややげんなりした気持を抑えつつ、私は清隆くんを追い掛けるように、深呼吸を一つして、広い高育の敷地に入った。
「一部予想通りかにゃ……。私はやったねDクラス」
概ね予想通りのクラス表を見て、私は1年Dクラスへと向かう。
1年Dクラス。……別に憧れたことはないが、それでも生で見てみたいと思ったあのDクラスだ。『よう実』ファンとしては少なくとも聖地であるこの教室に……私は遂に足を踏み入れた。いや、憧れとは真逆の感情しかないんだけどさ。
中は、比較的静かな、それでも櫛田効果なのか話を弾ませている人がぽつぽつ見受けられる、ごく普通の教室であった。数日と経たず人間動物園となり、一月経って阿鼻叫喚に包まれる、それ以降毎日どこか殺伐とした空気が蔓延することになるあのDクラスとしては、確実に今日だけしか見られない激レア景色だった。
ふ、普通の高校生しとる〜!! いや、高育生だって普通の高校生の枠の筈なんだけどね……。
主人公席には先に、今は内心で話し掛けようと葛藤する陰キャラノベ主人公を半分くらいは素で演じているであろう清隆くんが座っていた。しかし問題なのは隣に居る堀北鈴音だ。しかし、すぐに問題でなくなるさ……ふっふっふ。あ、話し掛けてあしらわれた……可哀想に……すぐに救いに行ってあげるからね☆
席順の関係で清隆くんに話し掛けに行くのも不自然なので適当に松下さんや佐藤さん辺りと話して、待っていると、茶柱先生が来て、原作通り端末を配って、Sシステムの説明をし始めた。
ポイントは毎月1日に振り込まれる、ポイントで買えないものはない、この学校では実力で生徒を測る、10万ポイントは入学した生徒達に対する評価である、といったあれである。
ついでにいじめ問題に敏感(笑)ということ。まぁ……はい。私の中で高育への信頼感は既に地に落ちているので問題はないさ。
さて……説明し終えたのか、茶柱先生は質問を募った。
さて、ここで重要な問題がある。アクションを起こすか起こさないか。……つまり、それは、原作ブレイクをするか否かという重要な問題だ。『よう実』オリ主が背負う最初の重大な選択であり、多くのオリ主が葛藤……はしないまでも慎重に考える問題で動くことになる
素寒貧になろうとも、原作遵守ルートを選択するのか。
殊、『よう実』世界において、原作智識というのは命綱だ。もし原作己が頭脳で考え、退学やら暗躍やらなにやらを回避しにゆかなければならない。原作愛を持つ人はそれとは別にこのルートを選択するだろうが。
はたまた、原作ブレイクに行くのか。
確かに、原作を間近で見るということは私の人生どころか来来来世くらいまでの幸福を確約してくれる特急券だ。だが……でも、私の目標は、この高育人生で最も重要視している目標はそんなことではないのだ。
私は、綾小路清隆という一人の人を幸せにするためにここに来た。
———だから私は暴れまくる。
「先生。質問があります!」
「ほう、なんだ。言ってみろ」
「まず、ポイントで買えないものがないのなら、例えば『席を入れ替える権利』を買うことはできますか」
「!? ……そうだな。当然買うことができるぞ。5000ポイントで売ってやろう。一人の移動につき2500ポイントだ」
「
まず、この質問で私はなんでも買えるということの想像以上の威力、その一端をクラスメイトに示すことにした。高円寺はともかく、少なからず賢い人達や欲深い人達なんかはこれで多少は何か気付いてくれるのだろう。席替の権利は地味に高いが……一年間ほどはその席になると思えば妥当な価格だろうか。
「じゃあ、折角なので……主人公席……じゃない、一番後ろの席の窓際から一つ廊下側に隣、茶髪の子の隣、黒髪ロングヘアの子と私の席を交換してください。私が二人分のポイントを払います」
「いいだろう……。堀北。席を替わってやれ。机と椅子は移動しなくていいぞ」
唐突に指名された堀北が妙に怪訝そうな顔になって、こちらを睨んできたが、すぐに、「なんでも買える」の意味を考え出したのか、何か別のことに気を取られている様子で、茶柱先生が実際に私が権利を買う様子をポイント収受のレクチャーとしてクラスに示した後、おとなしく私と席を交換した。
「よろしくね☆」
「あぁ……よろしく」
清隆くんはちょっと陰気っぽく返事をしてくれた。表情筋が動かないのが可愛いね♡ だが、まだ清隆くんに構っている暇はない。続きの質問をぶつける。まだ、運命の邂逅を果たせたね☆ の気分に浸れないのか……さっさと解散してほしい。いや解散したら解散したで忙しいな……。解散してもしなくても忙しいあたり衆議院と一緒だ(は??)。
「じゃあ先生続きの質問です。この学校において実力とはなんですか。なんでも入学を果たした私達の価値、すなわち私達の実力に対する評価が10万ポイントということでしたので、じゃあ、来月分は何の・どんな実力に応じて評価を下すのかなって思いまして」
そう言った途端、茶柱の目が大きく見開かれた。そして、薄ら笑いのようなものを浮かべる。まあSシステムにもう感付く生徒が出たのかと思っているからだろうな。
……だが、流石に、実力で生徒を測る、入学できたという価値に対して10万ポイントとはっきり言っているんだから、それは当月の実力で来月のポイントが決まると行っているもほぼ同然だろうに……。気付けないのはバ……いや、まあ、高育メソッドに染まっていないと仕方無いことなのかもしれない……いや、流石にそれでも0ポイントはねーわ。てか知らなくとも授業くらい受けろ。
「そうだな……詳しくは答えられない……が、実力は当然ながら学力のみや身体能力のみで決まるものではない。お前たちも中学校までは、通知表に成績を付けられてきたはずだ。その成績は学力だけ決まったか? いいや、そうではなかったはずだ。一つの科目にいくつもの欄が設けられ、主体性や協調性などと一緒に評価が付けられただろう。それと同じことだ。私個人としては、学校が評価する、人間の持ちうる総合力などが実力と言えるのだろう……と思っている」
はぐらかすような返答とも思えるが、かなり核心に迫る回答を中学の通知表という指標を持ち出すことであくまでも一般的な話をしていますというていにして話してくれた。それに、毎月10万ポイントでない可能性を少なくとも否定しなかった。
「まぁ、通知表みたいなものだと思うなら、普段の生活態度はもちろん、もしかしたらテストとかが、実力を測るなら毎月にあって、来月分に反映されたりするのかもしれないのか〜。さすが高度育成高等学校。Sシステムというポイントで人を育成するシステムにしているから税金が大量に使われて、その効果としてそのポイントを失わないようにと自己研鑽の効果が発揮されて進学・就職率100%という高い目標が達成されているんだな〜(説明口調のくそでか独り言)。先生、ありがとうございます」
茶柱先生めちゃ動揺してると同時にめっちゃ希望に満ちたお目々でこっち見てきとる……。まぁ、私もAクラスを可能な限りは目指してあげますんで、清隆くんに関わるんじゃねぇぞ(唐突な脅迫)。
そして、独り言の効果で今月の実力で来月の評価が変わるんだという意識をクラスメイトに植え付ける。嫌でも、10万ポイントは当然のように貰えるだろうという楽観的思考は意識から排除される。これで多少のポイントは残ってくれるだろうか……。同時にSシステムや高度育成高等学校に対する納得感を作り上げた。だからここは名門校なんだ……という。流石に須藤でも何をしなければならないのかは分かってきたようだ。
そうして、茶柱先生は余計な水を差さず去っていった。
すかさず、私はまた立ち上がり、教壇の方に行ってクラス全体に呼びかける。
「はい。じゃあ、みんなで、自己紹介しましょう。入学式までの一時間は自由だから……そうだね、早めに学校を見て回りたい、自分の時間を大事にしたい子は、先に自己紹介してから言ってほしいな! 名前も知らないとなんて呼べばいいか分からないからね。名前を取り敢えず言ってくれればいいからね。先にしたい人が居たらどうぞ」
半強制の雰囲気を作って申し訳ないが、自己紹介もしないような名前も知らない人のことを気に掛ける気もないし、なんと呼ばれてもよいという宣言に他ならないと個人的には思うのでやるならちゃんとやってほしい。
「じゃあ、私から始めるよ。私の名前は
取り敢えず自己紹介をまずまずで終えると、拍手が起こる。
そして……次は不穏分子は潰しておく。
「じゃあ、折角だから次は、私と席を替わってくれた堀北さん? だっけ? お願いできる?」
「はぁ……堀北鈴音よ」
うわ……。初期北じゃん……。これで終わっちゃったよ。まあ取り敢えず拍手しておく。こういうことが早速起こるから、最初に堀北さんを自己紹介させたんですね。
「ありがとね。みんなも最低限名前だけ言ってくれればいいからね。じゃあ次、後ろの、赤い髪の子お願いできる?」
…………
自己紹介は無事に波乱なく終わった。須藤くんも上機嫌でバスケの話とかしてくれたし、なんとかなったね。勿論、清隆くんの原作通りの事故紹介も最高だったよ♡ 勿論、全力でフォローしたし、堀北さんとかの自己紹介がひどかったこともあってそこまで変な空気になることはなかったけどね。
「さて、みんなに提案があるんだけど——」
そして、自己紹介が終わっても退室する人はありがたいことに居なかった。なので、原作ブレイクをもっと派手に決めにいく。
「さて、みんな聞いてほしいんだけど、ポイントは大切なものっていうのは分かるよね。なんでも買えるって言っていたし。私が例えば席を入れ替える権利を計5000ポイントで買ったみたいに、多分、というか絶対に普通じゃ考えない、お金以上の使い方ができるよね。なんでもって言ったってなんでも(?)っていう感じだけど、多分、法律とか学校の規則とかに反しないならなんでも買えるんだと思う。例えば……
いきなりクラス内貯金をしよう、私にポイントを集めてなんてことは言えない。が、それでも、状況を察してもらうくらいはね。
まぁ、ここでよく分からなくても、取り敢えずこの一月はこれを理解させることに努めるつもりだ。
「正直お金くらい自由に使わせてよって思う人も多いかもしれないからこれは単なるお願いに過ぎないんだけどね。ただ、ポイントの大事さと、私達の持つ情報の少なさ、ポイントに直結する"実力"とは何かっていうのを知るまで——多分、遅くても来月の振り込みの時までには分かることだけど、それまでは、なるべくポイントを温存するようにしてほしいんだ。場合によってはクラス内貯金、つまり、税金みたいにみんなからポイントをいくらか貰い受けて、クラスの為に貯金したり、クラスの総意とか必要なとき、使えるときに使うっていうことも考えてはいるんだけどね。まあこれはまだ早いし、先生とか先輩とかに色々質問してからじゃなきゃ進められない話だけど……来月には方針をまたみんなで考えたいなって思ってる」
感触としては……あくまでもお願いであるから、嫌な顔をする人はそれほど居なかった。状況を完全に理解していなさそうな顔をしている人もまま居るが……「3万ポイントは残そう」と分かりやすく言うと何となくそうだよねって雰囲気になってくれた。
「そして……最後に、来月貰えるポイントだけど、勿論、あとで先生に詳しく話を聞きに行ってくるけど、とりあえず……みんなも中学校とかで通知表とか通信簿とかで評価されたみたいに授業には積極的に参加しましょうとか、私語や居眠りはしないようにしましょうとか、テストではなるべく高得点を取れるようにしましょう、つまり、普段からお勉強をしましょうとか……つまり、とりあえずこういう当たり前のことっていうのかな? そういうことを5月までの一ヶ月間とりあえず絶対に守って、頑張ってほしいって思ってる。多分そういう生活態度とか姿勢とか成績とかが来月分のポイントに影響してくるんだと思うんだ」
とりあえず一回居眠りで1000ポイント支給が減るんじゃないかとか適当に具体的な数字を言って危機意識を高めてもらい、時間いっぱい長々クラスを先導した。
さて、入学式も普通に終わり、解散となった。だが、本番はここからである。何故ならば……私はまだ清隆くんと一言も話してはいないのだ……ッ!
「さて。綾小路清隆くん……だよね」
「ああ、そうだ」
「私は折田朱菜。朱菜って呼んでくれていいよ」
「あ、ああ、朱菜……サン」
「別に呼び捨てでいいよ、清隆くん!」
内心ではとてつもないはっちゃけ方をしつつ、不慣れに私を呼ぶ姿が可愛すぎる♡ これがリアル小路くん……♡
ついでに私は清隆くん呼びを現実で遂に達成した。
親しくするのは清隆くんだけなんだからねっ! 勘違いしないで……いや、勘違いはしてほしいなうん。いや、そもそも"もしかして朱菜はオレのことを……"は勘違いじゃないから、それを勘違いと呼ぶのは筋違いで、寧ろ、その先の"いや、それはオレの勘違いか"って思うことが勘違いだから、「勘違いしないでねっ!」で合ってるのか。自らの意思で隣の席に席替をしてきて、頼れて、親密な美少女はいかがですか? ……清隆ハーレムがどうせできるからそれ自体にそんなに価値はなさそう……。
尚、清隆くんの好みは文学少女っぽい。まじでどうしよう……既にしんどい……。今から私も文学少女にジョブチェンジできないかな。無理だな。私の内心は清隆くんと違って本当に愉快だから。
「ところで、清隆くんこれから時間ある?」
「あ、あぁ、大丈夫だ。オレは24時間365日暇なんだ」
「なにそれ……。まあとりあえず、時間あるってことでいんだよね? そしたら、私と一緒に学校を回ってくれない? 初日だし、学校探検をしたいんだ! 他にもポイントのこととか、色々知っておきたいからさ」
愉快小路くんから飛び出してきたつまんないボケにはそれとなく雑に対応しておき(感情がおこちゃまの清隆くんは厳しく優しく接して、成長させなきゃだめなんです!)、清隆くんとの学校探検デートの約束を取り付ける。
「ああ、構わない。オレも見ておきたいと思っていた」
「じゃあ、早速行こう!」
清隆くんの手を引っ張って(きゃー♡ おてて繫いじゃったよ♡)早速、私達はデートに繰り出した。
短期的目標「清隆君の隣の席を確保する(堀北と清隆を離す){達成}」「Sシステムの本質をクラスメイトに示唆する{進行中}」
中期的目標「最初のクラスポイントをできるだけ多く残す(4月分){進行中}」「櫛田の優位に立つ(そして櫛田のガス抜き役になる)(テスト迄)」「堀北の心を折る(夏休み迄){未進行}」「清隆君と親密になる(しばらくは親密度を上げよう!){進行中}」
長期的目標「学年全体で多くのプライベートポイントを確保する」
本当は「櫛」の字をIVSを使ってただしく反映させたかったけれど、ハーメルンはJISかなにか、少なくともUnicode系で満足で動かせるわけではなさそうなのであきらめ。