世界の配管工に強制就職させられました   作:ゆらゆられたす

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2.なんか強制的に働かされるらしい

 唐突に魂魄版マ〇オになれと言われても、配管工なんてゲームでしかやったことなし、ましてや魂魄なんて前世?でも感じたことなんてないのだけれど…

 

――具体的にはどういったことをすればいいのかしら?

 

「まず、今のあなた達は一度魂魄だけの状態になってからよみがえったことで、魂魄の存在する位相にチャンネルを合わせることが自然にできるようになっているはずなのです。その能力を使って、魂魄の流れに乗れていない魂魄を流れに乗せてあげたり、詰まりや汚れがあったらそれを直したり除去してほしいのです。私たちが一から構築したその体は本来干渉できない魂魄に干渉できるようになってますし、生前の能力も引き継げるようにしているのです。また、私たちとのパスも開けているので、サポートもできるのです」

 

――あら、思っていたより至れり尽くせりなのね?なんか異世界転移系ってもっと投げやりな感じなのかと思っていたわ。

 

「それは本の読み過ぎなのです。それに、今のあなた方は私たちと同じ指揮、命令系統に属している扱いなのです。よって、私たちの後輩、みたいなポジションなので雑に扱ったりはしないのです」

 

――あら、まだ私やるとは言ってないけれど。

 

「蘇った時点でほぼ強制の案件なのです。拒否れば待つのは死どころか魂魄の消失、輪廻の話にも乗れません。さらに、私たちがその仕事を引き継がねばならなくなるので、是が非でもあなたにはやってもらうのです」

 

「はぁ、まぁそういうことならしょうがないわね。いいわよ、その話受けてあげる」

 

「よし来たです。なら改めて自己紹介なのです。私は、世界管理機構ベールリングル中位神格統括個体群千鶴の01、イヅルなのです。親し気にイヅルちゃんと呼んでもいいのですよ?」

 

 まてまてまて、自己紹介の中に情報量が多すぎじゃあないかしら?世界管理機構ベールリングル?中位神格統括個体群千鶴?01ってことは他もいるってこと?

 ……とりあえず一つずつ聞いていくしかなさそうね

 

「じゃあイヅルちゃん、まず世界管理機構ベールリングルって?」

 

「無数に存在している世界を管理運営するものを派遣し、世界の寿命を全うさせることを目標とする機構の一つのことなのです。ここには各世界で神や上位存在と呼ばれる存在が所属しているのです。百合奈さんたちも一応ここの所属になるのです。」

 

「…そうなのね。ねぇ、世界ってどんなくくりで世界になるのかしら?星単位?それとも銀河とか?」

 

「世界の括りは、その星の霊長の8割が知覚している範囲になるのです。たとえば、宇宙に進出したことがない世界だったら、星単位になるけど、宇宙に進出していたらそこの惑星系単位になるし、もっと進んでたら銀河単位とかになるです。また、位相世界が観測されていたらそこも含めて一世界とかになったりするのです。位相世界は地獄とか、天国とかのその星と重なり合うように存在している世界のことなのです。俗にいうパラレルワールド、分岐世界線とかもそこに含まれるのです」

 

「………また聞きたいことが増えたんだけれど。まぁいいわ、とりあえず飲み込んでおきましょう。中位神格統括個体群千鶴っていうのは、中位レベルの神格持ちの統括をする個体群ってことよね。で、個体群の中の一つがイヅルっていう認識であってるかしら?ちなみに、何体いるの?」

 

「概ね、その認識で相違ないのですよ。ちなみに、中位神格っていうのは惑星系規模の世界を統括できるレベルって感じなのです。私たちの個体数はトップシークレットなのです。恥ずかしいのです…///」

 

 個体群の個体数は彼女?にとっては恥ずかしいレベルだったらしいわね。なんか器用に両の翼を頬に充てて体をくねらせている。端的にでかいゲーミング折り鶴がくねくねしているのは、もはや奇妙を通して少し狂気を感じるレベルね。私たち基準でいうとスリーサイズとか体重みたいな認識なのかしら、個体数って。私にはあまり理解できないわね。

 

「それで、これから私はどうしたらいいのかしら、できるのなら早くみんなと合流したいのだけれど?」

 

「んー、とりあえずはここで療養になるのです。今の体はまだ出来立てほやほや、赤子のようなものです。いくら元が強いからってそのままの状態で外に出たら、重力に耐えられなくてぺしゃんこですぺしゃんこ。なので、あなた達基準で最低5年はここで重力等の外の世界に適応するための生活と、魂魄や世界関連の知識を入れてもらうのです。いわば新人研修みたいなものです。ですが、その間はこの空間からは出ることができないのでお仲間に合うのは最低でも5年後になるのです」

 

「うっ、そうなのね。桜の声を一声だけでもと思ったけど状況的に難しそうね」

 

 ちょっと期待してただけに残念ね。桜は上手くやっているのかしら?私がいなくて寂しくないのかしら?そもそもちゃんと起きられたのかしら?ぅぅ心配ばかりが募って何もできない自分が嫌になりそうね。うん、やめやめ、桜なら大丈夫のはずよ。なんてったって私の桜だもの。むしろ、再開したときに桜に頼ってもらえるような私にならなくちゃ。

 

「ふぅ、よしっ。じゃあこれから5年間宜しくお願いするわね。イヅル先輩っ?」

 

「ふふ、任せるがいいのです。この私がどこに出しても恥ずかしくない立派な〇リオに成長させてやるのです」

 

「えっ、ちょ、マリ〇はあっかーん!」

 

 その例えはだめだと思うわ?その、権利的に…

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