2年ぶりに家に帰ってきたら10年過ぎてた件 作:ラーメン大盛り
個性を悪用する敵<ヴィラン>により混乱渦巻く世の中で、かつて誰もが空想し憧れた一つの職業が、脚光を浴びていた。
そう、「ヒーロー」と呼ばれる職業である!
テレビで活躍するヒーローを見て憧れを持つ人は多い――この俺、
霧山 雄介<きりやま ゆうすけ>もその1人で、高校受験もあの“オールマイト”が在籍した近所にある雄英高校を目指していた……あの日までは。
主人公が、ヒーローを目指す物語、そして止まった時間を取り戻していく物語である。
帰ってきた男
「帰ってきたんだな俺…」
雄英高校近くの喫茶店カルフールの店先に佇む男がいた
霧山雄介である。ある事情により2年前からこの場所に帰ることが
できなくなっていた…
<おやっさんたち元気にしてるかな?>
突然姿を消してしまった事を謝りたい、自分の失踪は世間ではどのような扱いになっているか、長らく会ってない人たちは今どうなっているか様々な感情が入り混じりながら店のドアを開けた。
店に入るとカウンターにはあの頃より歳を重ねたおやっさんがいた。
しかし、もっと長い年月を重ねているような…
「おやっさんただいま」
「雄介お前生きてたのか……馬鹿野郎‼︎心配させやがって…」
泣きながらおやっさんはあの頃と変わらず出迎えてくれた。
おやっさんにはこの2年何があったか話をしないとなぁ
「お前この10年どこでなにしてたんだ?法的には死亡扱いになってんたぞ」
おやっさんからの一言で宇宙猫状態になる俺。
カルフールに来るまでの間で街の違和感が繋がり全てを察した俺
「嘘だろ…じゃあ俺20代半ばなのアラサーに片足突っ込んでるの?店の常連さんたちも10年経ってるの?ええ…」
失踪した日から7年が経過すると死亡扱いになる為、失踪届取り下げが必要になり管轄の警察署に申し立てや弁護士を通じて法的手続きが必要になります。
雄介は今後の手続きが必要になり忙しい日々が続くことが確定したのだが、気になっていることがあった。
「おやっさん気になったんだけど、相澤さんや山田さん、睡さんたちは今どこに?」
「ああ…その3人ならヒーローとして活躍してるし、今そこの学校の先生やってるよ。今もこの店に来てくれるし、出前届けに出入りしてるよ」
「ホントに10年経ってる…相澤さんが教師?何があったんだこの10年で…出前始めたってこの店従業員おやっさんと俺しかいないでしょ?」
「実はアルバイトを雇ったんだがアイツがはじめて店に来た時、お前にこの店を教えてもらったと言ってたんだ。もしかしたらまだどこかで生きてるんじゃないかってな…今出前届けに雄英に行ってるよ」
「よかった…おやっさんと一緒にこの店守ってくれたんですね彼にも会いたいなぁ」
「色々あったが法的には俺の息子として引き取った。雄介とは兄弟ということになる。」
「おやっさんならそうしてくれると信じてたよ。あのタイミングで彼と遭遇したのは何かの運命を感じたんだ」
この店の大体の状況を把握できたが、おやっさんに知ってもらわなければならないこの2年で何があったかを…
「おやっさん、あの日何があったか…」
第2話へ続く
「お前…雄介なのか?」
「お久しぶりです。無事帰ってきました!」
「なんでこの世界にアレがあるんだ…」
「この人に手を出すなら、こっちも容赦しない…」
第2話 再会