2年ぶりに家に帰ってきたら10年過ぎてた件 作:ラーメン大盛り
おやっさんから店のこと常連さんの事を聞いて宇宙猫状態だよ
異世界に行ってた間なにがあったか聞いてもらわないとな
そんなこんなで第2話 再会 前編 スタート!
ひとまず落ち着いたので、おやっさんに俺が異世界に行ってた間なにがあったか聞いてもらおう。
「おやっさんあの日の事なんだけど…学校の帰りに変な黒い穴に吸い込まれたんだ。その穴を抜けた先はビルとビルの間の路地だったんだ。気になって表の通りに出てみたら、ある筈のモノが無かったんだ…」
「一体なにが無かったんだ?」
「企業の広告にヒーローがいなかったんだ…すぐ近くのコンビニで新聞を買って読んでみたんだ。そしたら総理大臣の名前も違うし直近で起きた事件が全く知らない内容だったんだ」
「雄介それって、まさか…」
「別の世界の日本に飛ばされたんだ…異世界転移ってヤツかな?」
その言葉を聞いて放心状態になるおやっさん
まだ内容としては序盤の方なのに心配なってきたなぁ…
「街を歩いてると爆発音と悲鳴が聞こえて逃げてきた人たちはショッカーが来たって言っていたんだ。」
「ショッカー?敵かなにかか?」
「こっちでいう敵組織だね。その実態は組織力、技術力、危険度はこっちの敵の比じゃない」
「そんな組織がいる世界からよく無事に帰ってきたな…」
「実はその時にショッカーと戦って目を付けられちゃったんだ。個性がそのタイミングで発動して自分の個性の名前を知ることができたんだけどね…」
あっ…おやっさんが白目剥いてる…
おやっさん頼む…もう少しだけ持ってくれ…
「俺の個性は''研鑽"経験を積むことによってその技術を高められる個性らしいと俺を助けてくれた人が言ってたんだ。」
「その人はいくつもの世界を旅した人で仮面ライダーと呼ばれるヒーローの1人で仮面ライダーディケイド 門矢士 あの世界で生きる術を教えてくれた人なんだ。」
「士さんたちや他の仮面ライダーさんの皆さんに鍛えていただいてこの世界に戻って来ることができたんだ。そして士さんから2代目ディケイドを受け継いだんだ。」
あっ…やばいおやっさんが真っ白になってる…
「無事お前が帰ってきたんだそれだけで俺は嬉しいよ」
「おやっさん…」
「今日は帰還祝いしよう!!アイツも紹介したいしなぁ」
久々に店のラジオの電源を入れると丁度緊急速報が発表されていた。
「速報です。東京都荒川地区にヴィランが出現しました。周辺の住民の方は至急避難してください。」
「おやっさん、あっちの世界のヴィランが出たかもしれない。ちょっと東京行ってくる!」
「お祝い用意しとくから帰ってこいよ!あとこれ持ってけ」
「借りるよおやっさん」
おやっさんからスマホを受け取り地図アプリでヴィラン出現箇所の情報を確認するとグラサンをかけて店の外に出て個性:研鑽によって発現した力のひとつであるオーロラカーテンを展開。
カーテンを通っていざ東京へ…急がないと戦闘員ならヒーローでも対処できるけど怪人以上はトップヒーローでも苦戦するぞ…
同時刻 東京都荒川地区
ヴィラン出現により同地区のヒーローが対処にあたったが半数以上が戦闘不能。所用により近くに来ていた雄英高校教師:イレイザーヘッド、ミッドナイトの両名が救援に入ったが防戦一方の状態に追い込まれていた…
「抹消が効かない…他のヒーローの情報では手の甲になにかを挿した途端に姿が変わったと言っていた。トリガーの新種か?」
「眠り香も効いてないし目の前にいるのは人間なの?」
「状況は悪くなる一方…なにか打開策を」
「ヒヒヒ…俺はこの力で新時代の王になる!」
その時だった…カーテンが出現してそこから光弾が怪人に着弾し地面を転がった。
「ぐわあああ‼︎」
「その人たちに手を出そうってなら容赦はしない…その人たちはうちの店の常連さんなんだよ」
「大丈夫ですか相澤さん、睡さん10年ぶりですね」
「10年ぶりって…アンタそんなこと言ってる場合か今すぐ逃げろ…」
「今逃げる訳にはいかないんです!俺はあなた達に憧れていたんです‼︎10年前、いやもっと前から…いつか隣に立って誰かに手を差し出せる日を目指して必死に生きてきたんだ‼︎」
「ヒーローじゃない人間が戦闘をすることは御法度かもしれない。
それは伸ばせる手を引っ込める理由にはならないんだ!
あとで事情聴取だろうがなんだって受けてやる‼︎」
「いきなり出てきて、なんなんだ…お前は!」
俺は相澤さんたちの前に立ってネオディケイドライバーを装着しサイドハンドルを引き待機状態にする。ライドブッカーからディケイドの顔が描かれたカードを取り出す。
「2代目通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ!」
「変身!」
「KAMENRIDE…」
「DECADE!!」
カードを反転させてバックルに入れてサイドハンドルを押し込むとドライバーから機械音声が流れ
俺の周りに灰色の影があらわれ
影が俺を中心に集まりブランク状態のディケイドとなり
ディケイドに四角い黒い板”ライドプレート”が等間隔で頭部に突き刺さると
ディケイドの全身が灰色から白、黒そしてマゼンタ色に変化し
目の役割をする”ディメンションヴィジョン”が緑に発光し
変身が完了する!
声にこそ出てはいないが驚きを隠せない
イレイザーヘッドとミッドナイト
「ディケイド?そんなヒーロー聞いたことねぇなあ」
「当然だ…今日が初戦だからな‼︎」
一瞬の静寂の後両者の戦闘が始まる。
ヴィランの攻撃を難なく回避する俺
動けなくなったヒーローたちの退避が終わるまでは時間を稼ごう…
証言からしてやはりドーパントのようだ
メモリの使い方も手慣れてるという訳でもなさそうだな…適合率もそこまで高くもなさそうだ。
「ディケイド!ヒーローたちの退避は終わった!存分に戦え!」
ならばそのまま押し切る!
ライドブッカーをソードモードに変形させて3連撃をたたきこんだ後
フィニッシュのカードを出そうとした瞬間、突如として視界が歪んだ。
「なんだ…これ グハッ‼︎」
動きが止まった瞬間を突かれモロに攻撃をくらい吹っ飛ばされる俺
まさかこれがヤツの個性か?
「ディケイド!そいつの個性は時間限定で一定範囲内を自身の有利な空間にできる個性だ。」
イレイザーヘッドからの情報を聞いてあることを2人に頼んだ。
「分かった。そのタイミングで抹消をかける。」
「分かったわ。あなたよくそんなこと思いつくわね。」
「それじゃよろしくお願いします!」
俺はライドブッカーからディケイドのライダークレストが描かれた黄色のカードを取り出す。
「FINAL ATTACK RIDE…」
「DE DE DECADE」
「何をしようが無駄だ!」
必殺技の体勢に入る俺…ジャンプしたこのタイミングで
「今です‼︎」
イレイザーヘッドの抹消、ミッドナイトの眠り香が同時に発動する事で個性の無効化、身体能力の鈍化を受けたドーパントは虫の息だった!
「ちょ…おま…やめ」
「おりゃあぁぁぁぁ‼︎」
「うわぁぁぁぁ‼︎」
ディメンションキックが命中したことにより後方に吹っ飛ばされる
ドーパント。爆発と同時に身体からメモリが排出され砕けた。
メモリを見るとコックローチメモリだった。個性が合わさるとここまで強くなるのか…適合率の高いヤツや高ランクのメモリが来たら簡単にはいかないな…
そんなことを考えてるとイレイザーヘッドがドーパントに変身していた男を縛って警察に引き渡す準備をしていた。
「さてと…ディケイドこの大立ち回り、すぐにでも警察に引き渡さなきゃならないが今回は不問とする。お前がいなきゃ危ない状況だったからな」
「イレイザーヘッドその代わりといってはアレなんですが、頼みがあります。明日の14時雄英高校の近所にあるカルフールという喫茶店に来てくれませんか?信頼できる警察の方も連れてきてください。あのヴィランのこと、知っていること全部お話しします。」
そう伝えるとディメンションゲートを開いて離脱する俺。
その場に残されたイレイザーヘッド、ミッドナイトの胸中は複雑なモノだった。
「やはりお前なのか雄介…この10年どこにいたんだ?」
キリがいいのでこの続きは後編にします。
次回 再会 後編