2年ぶりに家に帰ってきたら10年過ぎてた件 作:ラーメン大盛り
しかし霧山はどこか違和感を感じていて‥?
おやっさんが顧問弁護士をしている会社の社長が来るので店に戻ってきた。しかし、社長がわざわざ出向いて来るのだろうか?内密の話をするにしても俺にも用事があるって…警戒はしておいたほうがよさそうだな…D&Pという名前はどこかで耳にしたような?
「雄介、どうしたんだ?何か気になる事があるのか?」
「トウヤ、D&Pという会社を知ってるか?今俺が把握している情報じゃ怪しい人物にしか見えなくてな…」
「ここで個性のコントロールの訓練の為に肉を焼いていたらそれがバズってメディアにも何度か出たんだが、その時おやっさんに相談してD&Pの芸能部門を紹介してもらったんだ。その時に社長にも会った事がある。怪しい所もあるが悪人では無いのは確かだ。他にも諸々あるがそこは本人から聞いたほうがいい。」
トウヤの情報から少し安心する俺。しかし帰ってきたばかりの俺に何の用があるのだろうか?そこは結局分からずじまいになった。
社長はカレーをいつも頼むということなので昨日作ったカレーを冷蔵庫から取り出して煮込む。具材は人参、ジャガイモ、玉ねぎ、鶏肉、にんにく。さらに季節の野菜を追加するのがカルフールのカレーだ。今回はアスパラガスを使用している。
ちょうど良い加減であったまって来たので火を止めて、炊き上がった米を確認する。懐かしさを感じる。帰ってきたんだなと実感するが、この幸せも長くは続かないんだろうなとそんな気がする。
こうして約束の時間がやってきた。
店のドアが開き、そこにいたのはイケメン青年実業家と社長の側近の計4人だ。強面のイケオジと中性的な美少年と気の良さそうなマッチョが
こちらをじっと見ている。おやっさんのクライアントはキャラが濃すぎだわ!
「おやっさんご無沙汰しています。今日はゆっくりしたくて来ました。
」
「内密の話という事でしたけど、雄介に関係する事ですかな?」
「ええ…機密性の高い案件なので、ここに来ました。」
「霧山雄介さん。私、D&P社長の登と申します。」
「来ていただきありがとうございます。霧山雄介です。内密の話とは一体?」
「その話はおやっさんにも関わる話なので同席していただきたいのです。その前に…カレーとコーヒーを…」
「雄介、カレーとコーヒー4つ入ったよコーヒーは食後でね」
「少々お待ちを」
カレーの準備をしているとふと4人が視界に入った。
なぜか社長の背後から複数の蛇、イケオジは青い狼、美少年は緑の半魚人、マッチョは紫のフランケンシュタインに見えてしまったのだ。
<なんだったんだ?今のは…>
気のせいだったようだが若干動揺する俺。
カレーをよそって4人の前へ運ぶ
「お待たせしました。カルフールの季節カレーです。」
「このカレー食べたくて仕事してるんでね。では…」
「いただきます。(4人)」
カレーを食べる4人。
この4人どこかで…
「ここのカレーは最高だ。」
「美味い」
「おいしい」
「美味」
ここのカレーを食べているお客さんを久しぶりに見たけど
進化しているようで安心した。
コーヒーを用意する俺。向こうの生活でも欠かさなかった習慣だ。
誰かに飲んでもらう為に用意したのはあの時以来か…
そんな事を考えながらコーヒーをカウンター席へ持って行く
ここのコーヒーを気に入ってもらえているのはとても嬉しい
こういった方々が俺がいなかった間この店を見守ってくれていたんだろう。時間がかかるかもしれないが少しずつ恩返ししていきたい。
おやっさんに聞いてなかったけどもしかしてここの店知名度爆上がり
してたりする?
コーヒーを少し飲んだあたりで社長が今回の件について話をし始めた。
「おやっさん。今日ここに来たのは、霧山雄介に会いに来たからです。ある人物から霧山雄介が帰って来た場合、縁のある人物も含め早急に身の安全を保護するようにと依頼を受けていたからなんです。」
「登さん、その人物は一体?」
「門矢士という写真家の男です。霧山雄介の師匠として我々は把握しています。」
次回 秘密を話すタイミングは慎重に。
霧山が変身していない事は重々承知しています。
もうそろそろ出番あります。
次回もお楽しみに by作者