2年ぶりに家に帰ってきたら10年過ぎてた件 作:ラーメン大盛り
霧山の恩人でもあり師匠である門矢士から依頼を受けて
会いに来たという…
なぜ門矢士をこの社長は知っているのだろうか?
霧山はなにか重大な思い違いをしているのではないか?
登の口から明かされる事実とは?
「なぜあなたが師匠を知っているんですか?只の社長ではないな?」
霧山の声が警戒心を含んだ物になっている。
臨戦態勢に入っている霧山。
「流石だ霧山雄介。試すような事をしてすまなかった。彼が全てを託した理由が分かった。かなりの逸材を見つけたようだな」
「登さん、D&Pという会社はなにか別の目的の為に運営しているんじゃないですか?例えば未知の敵との戦いとか…」
「そう考えた理由を聞いてもいいかな?」
「師匠があの日ベルトを俺に渡した事です。もうその時には未知の敵は対処しきれるか分からない段階にまで力を増していた。もし何かあった時の保険として俺にベルトを渡した。」
「それだけでは心許ない状態だった。未知の相手には取れる対策はいくらでも取らなくてはいけない状況だった。登さんあなたに俺の保護を依頼した事です。師匠はどこかで俺が異世界からではなく実は未来からやってきた人間だと気づいた。俺がいた世界は超常黎明期以前の日本。でなければ師匠が世界を渡れるとはいえど登さんが師匠から依頼を受ける事はほぼ不可能ですから。」
「洞察力もなかなかだ。その仮説は概ね事実だ。しかし現状はかなり深刻なんだ。」
「その話をする前に我々4人の秘密について話をしなければならない。
まず我々は人間ではない。私はファンガイアと呼ばれる魔族の王だ。」
「まさか…さっきの蛇や狼男、半魚人、フランケンシュタインは皆さんの正体か?」
「なぜそれを!?公の場では見せたことの無いトップシークレットだ。なぜ知っている?」
「皆さんの姿ともう一つの姿が重なって見えたんです。今までこんな事無かったんですがね」
「個性の成長が起きているかもしれない。我々も長年個性の研究をしているが異質的な個性だ。口外しない事を勧める。」
「俺の個性、健診でも分からなかったんです。なので自分なりに調べたら、物事の経験や技術を深化させてストックできると分かったんです。あとその副作用みたいな感じで軽度の身体能力向上が起きていると分かりました。俺はそれを研鑽と呼んでいます。」
「近いうちにこの話を出すつもりだったが早めるしかあるまい…その個性を自身の為、他者の為に使ってみないか?君には弊社の統括製品開発部に所属してもらいたい。ユーザーからのデータだけでは少し心許ない所がある。我々の信頼できる社外の人物で、グループ企業が製作した製品の使用感覚を調査する人物を探していた。そのデータを製品の改善・開発の参考にして製品のクオリティ向上に活かしていきたい。それを君に任せたい。期間は再来年の3月まで。基本給30万、ボーナス年2回4ヶ月分、休日完全週休2日プラス祝祭日、誕生日休暇でどうだろうか?」
「ぜひよろしくお願いします。カルフールを離れて他の場所で働く経験も必要だと考えていたので」
「君のような存在が新時代を作っていくんだろうな…」
「登さん?」
「ああ…すまない。老人の独り言さ…」
こうして俺はD&Pの契約社員という形で働くことになった訳だが…
登さんに一本の連絡が入る。
「何?永田町に怪物の大群が!?警視庁、警察庁に向かっているだと?」
姿の見えない敵は既に次の一手を打っていた…
次回 大立ち回りの末…前編
霧山雄介が世に残してしまった最初の伝説を刮目せよ。