逃げるは敵へ   作:ジャーマンポテトin納豆

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第26話

 

 

先日の戦いの論功行賞がハイネセンで行われた。

俺の昇進は無かったが、代わりに幾つかの勲章を貰う事になった。別に欲しくもないからアンネローゼに扱いは任せてある。まぁアンネローゼのことだから雑に扱うとかはしないだろう。

一応、勲章と一緒の箱に入っていた略章だけはアンネローゼが軍服の左胸にいつも通り付けてくれたようで、見覚えの無い略章が着いていた。

まぁ、んなもんどれがどんなやつ、なんて誰も分からないだろう。俺も分からないし。

同じ勲章を貰うと、星が増えたり勲章にちょっと別の何かがくっ付いたりするぐらいの認識だ。

ジャラジャラ勲章ぶら下げても邪魔だしうるさいし重いし。あと趣味が悪い。んなもんいらん。

なんかしらの式典の時は着けないと駄目かもしれないが、まぁ大抵の場合は略章で平気だから多分、タンスの引き出しに仕舞われて肥やしになるだろうな。

 

 

艦隊で将官クラスで昇進したのはラインハルトとビューフォート准将の二人。それぞれ少将になり、これで晴れてラインハルトに分艦隊を正式に任せられる。

という訳で早速ラインハルトとビューフォート少将には三〇〇〇隻の分艦隊を率いてもらうことになった。

これで本隊七五〇〇隻、メルカッツ提督三五〇〇隻、ビューフォート少将三〇〇〇隻、ラインハルト三〇〇〇隻と言う事になる。

哨戒艦隊は俺の指揮下にはあるが、あくまでもイゼルローン要塞固有のものであり第十四艦隊の所属では無いので編成には加えられていない。

 

 

 

「兄上と一緒にいると昇進に困りませんね」

 

「だろう?少しぐらいは感謝してくれてもいいぞ」

 

「兄上、私をさっさと昇進させて面倒事を押し付けようとしている事はお見通しですよ。その時はしっかり兄上のお手伝いをさせて頂きますね」

 

笑みを浮かべてそう言ったラインハルトに、俺はバレてたか、と思いながら目を逸らした。

 

 

艦隊の方は既に再編が済んでおり、補充も目処が立っている。

哨戒に関してはイゼルローン回廊帝国側出入り口の、本当に付近を哨戒するだけにしており、それ以上の偵察哨戒は全部無人衛星に丸投げしている。

お陰で補給部から無人衛星の在庫に関して、補給部長から直接チクチク言われる羽目になった。ハイネセンからの補給がもうすぐ来るから、と言って落ち着いて貰ったのは何度目になるだろうか。

やっぱり補給将校からは逃げるに限るな。

 

俺達はイゼルローン回廊と要塞に引き篭もって敵が来たら出る、という方針に変わりは無いため、兵達の中には『俺達は第十四艦隊改め、第十四宇宙モグラ艦隊だ』なんて笑う奴もいる。

まぁ戦いたくて、というより楽が出来るし死ぬ可能性が少しでも低くなるならそれならこっちの方が良い、という意味で言っているようである。

 

補充艦艇が届くまで、乗艦が無い者達が多数いるのでそれに関しては届くまでの一ヶ月ほどを事実上の休暇となった。

体力訓練などはあるが、実際に艦艇に乗り込んでの訓練などは行えない為、将校以外は事実上の休暇みたいなものである。

お陰でイゼルローン要塞内には暇を持て余した艦艇乗組員が毎日飲んだくれていることになり、哨戒艦隊司令のポドウール少将に流石にこれは、となんかやらせる事は無いかと文句を付けられてしまった。

なので体力訓練や格闘訓練をやらせようと、陸戦隊に放り込んだ。

因みに軍民限らず悪さをするとどこからとも無くMPを率いたオフレッサーがおっかない顔で、「我が主の膝下で狼藉を働くとは何事か!!!!」とお迎えに上がるので事案は発生していない。

 

 

 

まぁ、しばらく落ち着いていられるだろうから俺は事務仕事をこなしつつ、アンネローゼとアレクセイと家族団欒を送ることが出来る。

因みにオフレッサーはアレクセイが産まれてからも相変わらず、いや、より一層何があっても守ると意気込んでいる。自宅の周りを完全武装で巡回したり、あちこち不審物がないかと嗅ぎ回ったり。嬉しいは嬉しいんだけどさ、ちょっと落ち着こうよと思わなくもない。

本来の仕事である陸戦隊への訓練はその合間を行なっているようで、ちゃんとやる事はやっているからまぁいっか、と今は半分諦めている。

 

「オフレッサーに完全武装で巡回するのを止めろ、ってどうやって説得すれば良いと思う?」

 

「無理では?」

 

何を無茶なことを言うんだ、と表情に出しながら紅茶を一口飲んでラインハルトが言う。

まぁ無理なことは分かっているけども。けども!

 

「それだけ兄上と姉上、アレクセイの事を大事に思ってくれているのでしょう。有り難い事じゃないですか」

 

「だからってオフレッサーのやつ、アレクセイにハルバード持たせようとしたり、赤ん坊なのに『早い方が良いでしょう!!!』とか言って訓練させようとしているんだぞ?」

 

「らしいですね」

 

場面が思い浮かんだのか、くつくつとラインハルトは笑う。

今は身内として、だから口調も態度も砕け気味だ。

オフレッサーの場合、アレクセイに対する愛情は間違い無いんだが、その方向が音痴と言うか、なんか変なことになっているのだ。

嬉しいのは分かるし何があっても守ってやる、と言う意気も分かるが違うだろという方向に行ってしまっている。本人は全く悪意無くやってるんだからなぁ。

 

オフレッサーには妻も子もいない。

別に子供が嫌いとかでは無いのは間違いない。ラインハルトが子供の頃、なんだかんだ色々と面倒を見ていたのを知っているし。俺は、ほら……。

 

「まぁ、駄目とは言わないが限度ってもんがあるだろ」

 

「そこは上手く兄上が制御して頂くしか」

 

「それが出来ていたらこんな話をしてないんだが」

 

「なら諦めましょう。オフレッサーさんも悪いようにはしないでしょうし、アレクセイの前では流石に罵詈雑言も飛び出てこないでしょう。……多分」

 

「なんだ最後の不穏な間は。俺は嫌だぞ、アレクセイが成長してオフレッサーみたいにハルバードをブンブン振り回しながら罵詈雑言を言うのは」

 

別に強さとかは幾らでも受け継いで構わないが、あの口の悪さだけはなぁ。

オフレッサーは女性がいない帝国軍の中でも帝国軍装甲擲弾兵という、より濃い場所で軍歴を過ごしている。だからこっちがドン引きするような言葉が出てくる事も多々あった。

俺やアンネローゼ、ラインハルトが小さい頃にオフレッサーが話している時、偶に両親やメイド、執事達が俺達の耳を塞いでいたのが大人になってよく分かった。

あれは子供には聞かせられない言葉が山盛りだったからだ。

 

「メルカッツ提督達みたいになれば良いんですけどね」

 

「だなぁ」

 

オフレッサーが駄目という訳じゃないぞ?ただ、ちょっと教育上宜しくないところがあるだけで。

 

 

 

 

あれやこれやが片付いて、哨戒艦隊の編成改編に取り掛かる。

というのも今までは哨戒が主任務だったから巡航艦と駆逐艦が多数の編成をしていた。

だが今回のように敵に待ち伏せを喰らってしまうと編成でどうしても不利になる。そこで編成を正規艦隊並みの重編成に改変しつつ、大抵の場合は対応出来るようにすると決められたからだ。

 

元々の編成が戦艦三〇〇隻、巡航艦一二〇〇隻、駆逐艦一三〇〇隻、輸送艦、工作艦がそれぞれ一〇〇隻づつ。

これが戦艦八〇〇隻、巡航艦一〇〇〇隻、駆逐艦一〇〇〇隻、輸送艦一〇〇隻、工作艦一〇〇隻、戦闘艦艇二八〇〇隻、後方支援艦二〇〇隻の計三〇〇〇隻の編成になる。

輸送艦と工作艦の数が少ないのは回廊出入り口付近の哨戒に哨戒任務を限定し、残りは機雷や偵察監視衛星の設置やメンテナンスが任務となる。なのでそこまで数が必要にならないとされたからだ。

必要なら第十四艦隊のほうから貸し出せるし。

 

編成改編により余剰となった駆逐艦や巡航艦は主に各地の警備艦隊などに回される。なんせ巡航艦二〇〇隻、駆逐艦三〇〇隻が余剰になる。

ここ暫く、まぁかなり前からではあるが最近、特にアスターテの大敗北以降、正規艦隊の再編や補充のために辺境警備艦隊はかなり疎かにされていた。

なんなら正規艦隊再編や再建が最優先されて艦艇や人員を引き抜かれ、質量共に一層怪しくなり始めていた。

だからそれを改善する為に警備艦隊の再建計画が立てられていた。そこに対しての、お下がりとは言え五〇〇隻の艦艇はかなり有り難い。

因みに五〇〇隻がどれぐらいの数かと言うと、だいたいどこの警備艦隊は四〇〇〜六〇〇隻程度で編成されるので、まぁ一個警備艦隊分と言えば分かりやすいだろうか。

この五〇〇隻に戦艦一五〇隻を加えて計六五〇隻とし、これを半分にして三二五隻の警備艦隊を二つ編成。

まずパランティアとシュパーラにそれぞれ送る。これは最前線近くであるからだ。最前線近くから順番に行く訳だ。

 

現在同盟軍は正規艦隊の再編が終わり、次に戦力不足の警備艦隊の再編を急いでいる。

警備艦隊は元々所属艦艇の数が少なく、それ故に実任務にも手が足りない、そんな状況だから訓練もままならない、練度も低くなる、という負のループにあった。

それを改善するべく、各警備艦隊を最終的に一〇〇〇〜一二〇〇隻ほどに改編しすることが決定していた。

これはその一環だ。

 

パランティア、シュパーラの各現地には既に五四〇隻程度から成る警備艦隊がいるので、合わせて八七〇隻ほどの編成になる。

これに後々一三〇隻が加えられ一〇〇〇隻となる。この一〇〇〇隻という数字になった理由は一〇〇〇隻もいれば『まぁ取り敢えずこれだけいればなんとか回せるだろう』と言う数字だからだ。

警備艦隊はだいたい戦艦一〇〇隻、巡航艦四〇〇隻、駆逐艦四〇〇隻、ミサイル艦輸送艦五〇隻、工作艦三〇隻で編成される予定だ。

他に特殊な艦艇

 

だいたいどこの警備艦隊も五〇〇隻前後なので、一旦追加で五〇〇隻を入れればいい。

警備艦隊は星域に一つ置かれ、ざっと四〇個なので、新規に二万隻の艦艇を都合する必要がある。

これが進められた理由は警備艦隊をしっかりさせておけば、治安戦に正規艦隊を投入したり、いちいち抽出したりするよりも安上がりだし、時間も掛からない。何よりこれから先の同盟経済を進めるには海賊討伐や航路の安全確保などが最重要となってくる。

物資の値段が上がる原因の一つに海賊による襲撃と掠奪がある。これは防げる要因であり、警備艦隊整備の為に出て行く金額はかなり小さい。

だからこそこうして警備艦隊のテコ入れを行っている訳だ。

 

正規艦隊は対帝国、警備艦隊は対海賊が主任務となる。

元々正規艦隊を海賊狩りや航路警備に投入してはどうかと言う話もあったが、数が足りない上に過剰戦力だし、しかも一箇所正規艦隊を投入したら全部に行かなければならなくなる。

んなもん過労死待ったなし、いざという時に正規艦隊が役立たず、となりかねない。しかも金が掛かる。

だからこそ警備艦隊を拡充する必要がある訳だ。それに帝国軍の同盟領侵攻が仮に行われたとしたら、最大で四万隻の艦艇を掻き集められる。規模としては三個正規艦隊だ。

 

まぁ、防衛主体の今、金の掛かる正規艦隊を無理して揃える必要は無く、民力休養や経済活性化を考えれば警備艦隊を整備する方が優先となるのだ。

ただまぁ、流石に短期間でやるのは無理だから多少時間は必要になる。予定としては六年、八〇六年までに全警備艦隊の整備を完了させる予定だ。

この計画を策定するのも中々大変だった。なんせ正規艦隊再建、再編の為に人員を引き抜かれた後だったからまずそもそも人手が足りない。

そこをなんとかする事からまず始まった。

 

新兵は訓練が完了した端から正規艦隊、警備艦隊にどんどん放り込まれ、士官学校を卒業した新米少尉すら、普通なら後方勤務を経てから最前線配置が始まるというのに、それすら省略して最前線の第一〇、第十二艦隊以外にどんどん放り込まれる始末。

現場からは新兵や新米少尉ばかり送ってくるな、使える奴を寄越せの大合唱。それをあの手この手で抑え、納得してもらい、しかも途中で後方勤務要員を民間に一時的に貸し出したり戻したりしたから余計に大変だ。

 

それをなんとか乗り越えて民間でも人が育ってきた頃、軍でも人が育った。あの時期は本当に大変だったなぁ……。

練度不足が理由の事故が多発し、幸い死人こそ出なかったけれども事故が発生する度に調査委員会を立ち上げて、途中からもう一々発足と解散を繰り返すのは面倒だと事故調査委員会が常設されて所属している人間は朝から晩まで暇無く調査、調査、調査の連続。皆、顔が死んでいた。

 

それを乗り越え今ようやく、同盟軍は残りの半分の再建に乗り出し始めたという事だ。

 

 

今のところ、イゼルローン要塞駐留第十四艦隊と哨戒艦隊は、基本的に戦隊ぐらいの規模でイゼルローン要塞付近で訓練を行っている。

戦隊はだいたい、戦艦十五隻、巡航艦五〇隻、駆逐艦四〇隻、輸送艦一〇隻、工作艦五隻で編成される哨戒隊をだいたい三つか四つ分ぐらいの部隊だ。

司令官には中佐〜大佐が充てられ、司令部要員は司令官の他に副官と、旗艦艦長が事実上の参謀兼任、それと補給参謀が着くぐらい。合計で四人しかいないのが実情である。

因みに何故小艦隊になると補給参謀が着くかと言うと、この規模の部隊になると司令官が補給参謀の役割まで兼任していられるほどのものではなくなるからだ。

人員だけでざっと一万二〇〇〇〜一万四〇〇〇名だし、艦艇数は最大一二〇隻。これを司令官があれもこれもとやっていられる訳がない。

そこで兵卒上がりや専科学校、士官学校卒業後の新米中尉(今は新米少尉も)が専門家として補給参謀として充てられるのだ。別兵科の人間が充てられることは無い為、そこだけは安心していい。

補給参謀は後方支援隊の指揮官も兼任している。

まぁ、人手不足の小部隊は司令官まで、司令部要員は皆最低二つは役職を兼任しているような状態が普通だ。

 

ーーーーーーーーーーー

因みに艦長の役割の一つに水の管理責任がある。

宇宙には液体状の水は基本的に有人惑星以外には存在せず、あったとしても氷であったり、まぁ星間物質としてだいたい一平方メートルに水素原子一個、ぐらいなもの。

なので艦艇は基本的にだいたい一人当たり、飲料用水一〇〇L、生活用水一八〇Lの真水を搭載している。戦艦だと九〇〇人前後の乗組員がいるので二五二t、これに余裕を幾らか持たせて三五〇tの水を搭載している訳だ。基本的には水は飲料用水であっても濾過やら循環器やらで再生させ、可能な限りリサイクルしている。

水の管理は乗組員の生死に冗談抜きで直結するものなので、艦長責任の下で管理されるわけである。

因みに他にも飲み物はある。例えば個人単位で酒を持ち込んだりしていたり、食堂でも酒やジュースが提供される事もあるが食堂提供の酒、ジュースは糧食班の管理になる。

理由は酒とジュースは無くても死なない娯楽品だから。

ついでに言っておくと艦内の外殻装甲と内部第二区画より内側にはあちらこちらの壁やら床やら天井やらの許されるスペースに物を詰め込めるようになっており、このスペースには主に食材や食料などが糧食班があの手この手で様々な食材やらをもう、これでもかと詰め込んでいたりする。

食堂の椅子も同様で、形は箱型、中に様々な食料が詰め込まれているし。

同盟軍の艦艇は総じて帝国軍の艦艇より小さいのでそう言った、あちこちに物を詰め込む工夫をしている訳だ。

ヤン曰く、人類がまだ地球でしかマトモに活動出来なかった時代の潜水艦と言う、海の中に潜って戦う艦みたいだ、らしい。

ーーーーーーーーーーー

 

戦隊が更に集まると小艦隊になり、小艦隊が更に集まると分艦隊になる。小艦隊はだいたい一〇〇〇隻前後で司令官は大佐が務め、場合によっては中佐になったり准将がやっていたりする。

中佐がやっている場合は編成上、巡航艦や駆逐艦の数が多い場合。

准将がやっている場合は艦隊や分艦隊の中核として編成された小艦隊の場合だ。この場合、編成は戦艦の数が多くなり、だいたい分艦隊司令官や艦隊司令官が兼任している。

分艦隊は一五〇〇〜三五〇〇隻で指揮官は准将〜少将。正規艦隊にはだいたい二〜三個の分艦隊があり、それに司令官直率部隊が加わる。(ウチは例外的にメルカッツ提督(中将待遇)が分艦隊の司令官をやっている)

 

因みに俺の直卒部隊七五〇〇隻の内、これを七個に分けている。

通常編成の小艦隊が六つに、一五〇〇隻のものが一つ。この一五〇〇隻が中核小艦隊で直接司令官である俺が率いる。

編成は戦艦六五〇隻、巡航艦五〇〇隻、駆逐艦三〇〇隻、輸送艦三〇隻、工作艦二〇隻となる。

 

話を戻し、訓練が何故戦隊で行われるのかというと、まぁ単純に一〇〇隻ぐらいの部隊ですらマトモに行動出来なかったら正規艦隊規模はおろか、小艦隊や分艦隊規模ですら碌な動きが出来ないからだ。

だから新兵はまず配属された戦隊で、徹底的に基礎訓練を叩き込まれた後に小艦隊、分艦隊、艦隊とステージアップしていくのだ。

 

第十四艦隊と第十二艦隊は確かに最前線だが、それでも人手不足の余波は避けられず精鋭を維持する必要があると言っても補充兵は新兵ばかりだ。まぁ新兵なら新兵で、ウチで鍛え上げれば良いだけの話だ。

 

「訓練は特に問題らしい問題はありません。ただ、やはりと言うべきか時間は必要にはなりますね」

 

「それはもう仕方がない。帝国もそこまで余裕がある訳じゃなさそうだからあまり気にしなくても平気だろう。前の戦いの補充の訓練は俺達同様にやらなきゃならないはずだし」

 

「攻勢を仕掛けてくるとしても、以前二個艦隊にガイエスブルク要塞を用いてのものが失敗しています。今回の戦いも入れると合わせて三個艦隊程度は失っている筈。イゼルローン回廊内の部隊展開可能数を考えると三個艦隊が限界ですからね。後詰めに一個艦隊を用意するとしても、最大で四個艦隊で攻勢に出てくるのが現実的なところでしょう」

 

「そうなると準備にもかなり時間が掛かるな。まぁ補充と訓練、攻勢準備に最低でも半年ってところか」

 

「でしょうな」

 

チュン参謀長と次の帝国軍の動きはいつになるかを話し合う。

まぁイゼルローン要塞攻防戦と、先の戦いで総数としては三個艦隊規模を帝国軍は失っていると予想される。流石にそれだけ失っていたら、まぁ立て直しに時間が掛かる。暫くは安泰と言っていいか。

 

 

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