D×D.Gray-man   作:快 適

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赤龍帝と友達

どうも、学校を休んでいるイッセーです。

あ、誤解の無いように言いますが、別に不登校になったわけじゃないですよ。神父にやられた傷が完治しないから、大事を取って休んでるだけだから。

すでに部長には休むと伝えた。学園の裏の支配者である部長だから簡単に欠席扱いになった。

 

そして俺は公園で独り昨日の事を考えていた。アーシア、神父、道化、悪魔と言う存在を。

 

俺は悪魔になったことに後悔は無い。第一、ならなければ死んでいただけだ。けど昨日の惨劇を見ると少し躊躇いが出る。俺もいつかああいう目に遭うんじゃないか・・・と。

昨日の部長の話を聞くと、あの神父は『はぐれ神父』と呼ばれるらしい。

簡単に言うと、悪魔を殺すことに喜びや楽しみを覚える神父。でもそれは教会の教えに反するらしく、追放されるか裏で抹殺されるという。しかし中には生き延びる奴もいて、そういう奴は今回のように堕天使に厄介になると。

部長が言うには、あの道化(クラウン)も『はぐれ』に含まれるらしい。彼の言動と単独でこの街にて活動していて、尚且つ堕天使勢力と敵対しているため、道化(クラウン)個人の目的で動いてるといっていた。

『はぐれ』=下品な神父と思っていたが、『はぐれ』にも色々あるんだろう。

 

「はぁ・・・」

 

まったくわけがわからない。ほんの少し前まで普通の男子高校生が、何でこんな事態になってるんだ。

 

・・・いや、わかってる。俺が現実と妄想の判断ができていなかったんだ。

 

部長、朱乃先輩、小猫ちゃんと関わりを持って、将来ハーレムを作れるかもしれないとわかって、俺は浮かれてた。心のどこかで『現実』と認識していなかった。ゲームの主人公を操作する感覚だった。

 

――――遊びじゃない、命のやり取りをしてるんだ。今回のことでそれを自覚した。

 

もし道化(クラウン)や部長たちが少しでも遅れてたら、俺は絶対神父に殺されていた。

一度殺されたとき味わった死の感覚。あの時は色々あって感じる余裕が無かったが、今冷静に考えてみると、悪寒が止まらなくなった。俺はまた死ぬところだったんだ・・・。

今回は足の傷で事無きを得たが、次はこうはいかない。・・・足の痛みが鋭さを増してくる。

 

「・・・強くなるしかないか・・・」

 

こういう事態にならないためには、単純に俺が強くならないといけないんだ。精神でも肉体でも。

やれることはある。神器(セイクリッド・ギア)の能力を理解し、自由に使いこなす。簡単じゃないと思うが、ただ死を怯えているよりよっぽどマシだ。・・・後、木場か亜煉に武術でも習うか。

目標はあの神父を殴り飛ばすぐらい。それぐらいで無ければ、この先生き残れない。目標は妥協しても意味無いと思うし。たとえ『兵士(ポーン)』でも強くなれるはずだ。

 

よし、思い立った日が吉日。こんな場所じゃなく、家に帰って出来ることから始めよう。

 

「・・・イッセーさん?」

 

と思い立った矢先、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「・・・アーシア?」

 

・・・そういえば、ここはアーシアと初めて会った公園でもあった。

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

side亜煉

 

 

「おはようございます」

 

「おっす」

 

「おはようさん」

 

僕が教室に入ると、元浜と松田の二人があいさつを返してくれた。

 

「イッセーはまだ来てないんですか?」

 

独り足りない。疑問に思って口に出すと、松田が答えてくれた。

 

「ああ、どうやらアイツは欠席らしい」

 

「? それはどうして」

 

「いやー、なんか怪我したらしいぜ? 一日ぐらい休めば平気らしいけど」

 

「・・・そう、ですか」

 

怪我・・・怪我か。だったら納得かな。

 

納得したところで、松田が僕の肩に腕を回し小声で言ってきた。

 

「俺はさ、夜道で背後から刺されたと思うんだ。主に『リア充死すべし!』って感じで」

 

「いや松田。むしろ『ウフフフ・・・貴方がいけないんだから・・・。貴方みたいな害虫がお姉さまに寄り付くから・・・』と言う感じだろう」

 

「そうだな。とりあえず言えることは・・・先を越されちまったってことだな・・・」

 

「・・・同感だ。せめて俺等の手で・・・と思っていたのだが」

 

そこに元浜も加わり、何か変に憂いを帯びた顔をしている。顔の引き攣る亜煉が恐る恐る確認を取る。

 

「もしかして・・・二人も殺ろうとしていた・・・なんてことは?」

 

「「俺等がそんなことするはずないだろー? ハッハッハッハ!」」

 

「・・・・・・もういいです」

 

その笑いは何も誤魔化せてないが、口に出すのはやめて席に着いた。

 

 

 

(・・・僕もそろそろ考え始めた方がいいかな)

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

 

「おっしゃあっ!」

 

ガッツポーズを取る俺ことイッセー。手には『ラッチュー君』のぬいぐるみ。

 

「凄いです!イッセーさん!」

 

パチパチと可愛い拍手をするアーシア、とても和むわ~。

 

俺等が来ているのは近くのゲーセン。

昼飯を済ませた後、もっとアーシアに日本文化を感じてもらうため・・・というか、ハメを外して遊んでもらうために、ひたすらゲーム三昧だ。シスターなんて職業なんだから、こうやって遊ぶことも少ないだろう。現に彼女はキラキラした瞳で色んなゲームを遊んでいる。

若干落ち込んでいた俺も、彼女と遊べたことでいい気分転換になった。

 

んで今は、アーシアが欲しがってた(口では言わなかったが)『ラッチュー君』を取るために、クレーンゲームに勤しんでいた。ふふふ、一発で取ってやったぜ!(ドヤァ

 

「ほいよ」

 

俺は取った『ラッチュー君』をアーシアに渡す。彼女は笑顔でそれを受け取り、嬉しそうに力強く抱きしめる。

 

「ありがとうございます! これ、一生大事にします!」

 

「お、おう。是非そうしてやってくれ」

 

そうすれば『ラッチュー君』も本望だろう。生まれ変わってもそのままの君でいてくれ。

 

「さて。まだまだ時間はたっぷりあるから、もっと遊ぶか!」

 

「はい!」

 

それからこのゲーセンを制圧するんじゃないか?ぐらい色んなゲームをやった。

シューティングゲームは、敵を思いやるアーシアが優しすぎてクリアできなかったが、ダーツやスロットに射的、レーシングゲームなんかもやった。

基本アーシアは高いスペックを持っていたらしく、どれもこれも俺より断然にうまかった・・・。

 

そしてある程度ゲームを終えて、俺とアーシアはベンチに座りながら休憩していた。

 

「アーシア」

 

俺は、どうしても聞きたい事をアーシアに聞いた。

 

「何ですか?」

 

「――――今日、楽しかったか?」

 

その言葉に彼女は少し首を傾げ、まるで”当然ですよ”と言うような笑顔で告げてくれた。

 

 

 

「――――はい! とっても楽しかったですっ!」

 

 

 

 

その言葉に・・・俺は救われた。

 

けど最近さ、こういう幸せな出来事が起こると、大体身の回りで不幸なことも起きるんだよな。

 

なぁ・・・神様よ、アンタは何のバランスを保とうとしてんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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