Zenless Zone Zero The S.T.A.L.K.E.R Who Wandered In   作:路肩の石ころ

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14.パエトーンの目的

 

 

 

 アキラがX-ラボとヘーリオス研究所の繋がりを知ったのは割と最近だ。

 ヘーリオス研究所、かつてアキラとリンが暮らしていた、孤児院と学校の役割も兼ねた最先端ホロウ研究施設。

 当時の研究主任でありアキラとリンにとって親代わりでもあったカローレ・アルナが零号ホロウを暴走させ、旧都陥落陥落を引き起こしたというのは新エリー都では常識だ。

 

 だが、アキラとリンは知っている。旧都陥落のその日、謎の武装勢力や怪物にヘーリオス研究所が襲撃され、巨大な白い腕がカローレを連れ去った事を。

 

 二人でなんとかヘーリオスからH.D.Dシステムを持ち出し、二人で必死に生きてきた、大罪人として呼ばれるカローレの無実を信じながら、真実の欠片を集めようとしてきた。

 

 新エリー都のメイフラワー市長や対ホロウ六課の星見雅の様な自分達を信じてくれる協力者が出来たのだが、それでも、カローレの事についての情報は余りにも少ない。

 

 

 そんな中、世間を騒がせたブリンガーの事件から暫く経ったある日、雅が兄妹の下にある書類を持ってきたのだ。

 

 『お前達に必要かと思ってな。』

 

 そう言って雅が兄妹に渡したのは当時ZONE制圧作戦に参加したH.A.N.Dの調査記録。

 当時、制圧部隊が受けた甚大な被害によって多数の人員と記録が失われ、防衛軍やホロウ調査協会との作戦失敗の責任のなすりつけ合い等、お偉いさんの見るに堪えない争いの後にH.A.N.Dは「調査の結果、ZONEはホロウでは無い」「安定しているZONEと違って、他のホロウの方が脅威度が高い」と結論付けられZONEへの干渉を避ける様になったのだ。

 

 そんな中、雅は「隅で埃を被っていた記録を見てみる修行」という修行なのかどうか分からない事をやっていた時に、偶然H.A.N.Dに残されていた僅かな記録を見つけ、アキラとリンの為に持ち出してくれたのだ。

 

 そこに書かれていたのが旧都陥落以前に、ホロウに飲み込まれる前の、そして今はZONEが広がっている地域に存在したと言われる謎の秘密研究施設「X-ラボ」と、ヘーリオス研究所やカローレ・アルナとの繋がりがあるかもしれないという情報であった。

 

 無論、当時ホロウ研究の最先端を行くヘーリオス研究所とそこの研究主任たるカローレと何かしら繋がりがあった研究所なんて珍しくもない。偶々やり取りしていただけと言うことも存分にある。

 

 だが、かつてアキラとリンがZONEを興味本位で覗いた時のH.D.Dシステムのダウンと、その際に聞こえた凄まじい、拒絶する様な悲鳴じみた雑音。

 普通の妨害電波等とは到底思えないその現象、カローレの遺したH.D.Dシステムを排除するかの様なZONEの存在に何か、ヘーリオスとX-ラボに深い繋がりがあったのでは?と考えたのだ。

 

 旧都陥落以前、この地域で旧防衛軍とX-ラボがエーテルやホロウに関する極秘の軍事研究をしていたという眉唾な噂もある。アキラはもしかしたら零号ホロウ暴走の真犯人は、そしてヘーリオスを襲撃したのはX-ラボの人間の可能性を仄かに疑っているのだ。余りにも証拠が無いので妄想の域を出ないが。

 

 ZONEを覗いたあの事件以外にも、パエトーンのアカウントを失うと言う事もあり、その上なんだかんだ大きな事件に巻き込まれるという自体が頻発した為に、ZONEそのものと関わる機会がほぼ無かったし、兄妹もあの事件があってからZONEに関わる気が無かった。

 そこに突然舞い降りた雅の情報によって、兄妹はZONEに対する懸念が高まり続けていた。リンはZONEに対し少々恐怖を感じているがアキラはそうではない。

 

 しかしそこからZONEに深く関わる機会を得られずにいた矢先、邪兎屋が連れて来た、ZONEの環境を良く知っているであろうベテラン──スキフ。彼が兄妹の下にやって来たことでアキラは漸くZONEへと足を踏み入れる機会を得たのだ。

 

 

 

 そうしてやって来たZONEの情報の集まる場所(100rads bar)で、ヘーリオス研究所とX-ラボ──アキラがZONEに来て漸く語ったその目的を聴いて、バーキープはバツの悪そうな表情で口を開いた。

 

 「あー…その、な。正直そう言う研究機関がZONEにあるのは知ってるけど、俺の所には情報が全く無いんだ、悪いな。」

 

 「えっ…いや、少しでもいいんだ…!少しでもX-ラボに繋がる何かが…!」

 

 「お前が廃墟の研究所に熱心なのはわかる。だが今、このZONEに来る奴の殆どはアーティファクトに夢中で、古い研究所のアレコレに興味を持っている奴は殆どいない。何せアーティファクトの方が遥かに価値があるし、金になるからな。」

 

 スキフのいた世界のZONEならそうしたZONEの研究所の書類は価値のある情報としてトレーダーや研究者相手に高値で取引してもらえる。

 だがこの世界では、ホロウに蝕まれ、飲み込まれる恐怖と戦うこの世界では、エーテル侵食を完全に打ち祓うアーティファクトと言う奇跡の物質に夢中となるのは無理はない。それに比べれば11年前に偶々この地域に存在した研究所の優先順位は下がってしまう。

 

 「悪いが、俺が教えられるのは、今まで見つかった、確実にX-ラボだと判明している場所を教えてやるくらいなんだが…」

 

 「あるじゃないか…!それを教えてほしいんだ!」

 

 「まぁ待て、別に隠したい訳じゃ無い。今まで見つかったX-ラボは1つ、あると目されているのが1つだ。だがこの2つの位置が曲者なんだよ。」

 

 「曲者…?」

 

 「ああ、まず見つかった方のX-ラボは「ヤンター」地域にある。科学者達が建てた基地の近くだ。だがそこは毒電波みたいな奴が出て近づく奴は軒並みゾンビに変えちまう。科学者共が何とかしようと考えてるが、毒電波を何とかしても無数のゾンビのせいで探索するのは至難の技だ。」

 

 「それじゃあ…あるとされている方は?」

 

 「これまたとんでもない所にあると言われている。「赤い森」を越えた先にあるZONEの奥地だ。このラボは、ZONE制圧部隊が奥地で発見したらしいが……赤い森には、さっき言ったヤンターの毒電波より遥かに強力な奴が発生してて誰も突破する事は出来ない。余りに強すぎて「ブレインスコーチャー(脳焼き機)」と呼ばれてるくらいだ。」

 

 「ブレインスコーチャー……でも、制圧部隊はそこを抜けてZONEの奥地へと辿り着いた。何か方法が…」

 

 「当時の制圧部隊が赤い森を抜けた時にはブレインスコーチャーが無かったんだよ。あいつらがZONEの境界線に引っ込んだ後にいつの間にか出来てたんだ。それを除いたとしても赤い森自体、ホロウみたく人間を迷わせる性質を持つって言われてるくらい厄介で危険な場所さ、彼処に潜り込もうとして生きて帰ってきた奴は居ない。しかも、ここ以外に奥地に辿り着く経路は無いときた。」

 

 バーキープが齎した情報は、アキラに厳しい現実を突きつけた。せめて人が歩ける地域ならともかく、ZONEの中でも一際危険な場所にX-ラボが存在すると言うのだ。

 アキラ自身に戦う力は無いので一人でZONEを彷徨けない。イアスならある程度の自衛能力や逃走手段を持っているが、ZONEの環境はH.D.Dシステムを拒絶する。

 

 手詰まり───リンの反対を押し切り、身の危険を覚悟し、邪兎屋に死者が出るかもしれなかった状況を突破してここまで来たのに、また振り出しに戻された。

 

 

 「まぁ…なんだ、お前程のプロキシが仕事してくれるってのに、碌な報酬も出せないってのはトレーダーの名折れだからな…俺の方でX-ラボの情報を集めさせてみる。だけど余り期待しないでくれ、何ならお前自身でホロウレイダーを雇うって手もあるぞ。」

 

 「人を…雇う…」

 

 アキラがこの一年で関係を持った、共にホロウでエーテリアス等と戦って来た様々な人々(エージェント)が頭に浮かぶ。それと同時に、猫又がアノマリーに落ちて死にかけたあの光景が蘇ってきた。

 

 アキラの知る人たちは皆、非常に強い。そこら辺のエーテリアス等相手にならない程に。だがアノマリーは違う、どれだけ鍛え上げようとも、一歩踏み入れたら、その力は人間の鍛錬や実力を嘲笑うかの様に簡単にその命を奪ってしまう。そんな物が無数に存在するのがZONEという領域だ。

 

 それに彼らは全員ホロウレイダーという訳では無い、それぞれの仕事や生活があるのだ。何時までもZONEに留まる訳には行かない。本職のホロウレイダーである邪兎屋も論外だ、新エリー都での生活を全部放り出して、あんな目にあったZONEでずっと働けなんてアキラの口からは絶対に言えない。

 

 (ヘーリオスの真相に繋がる手掛かりが、ZONEにあるかもしれないのに…)

 

 

 諦めるしか──そんな時、アキラの脳裏に一人の男(・・・・)の姿が浮かんでくる。

 

 

 

 バーキープの前でウンウン唸ってるアキラを見て、その横に一人のフードを被ったホロウレイダーがカウンターにもたれ掛かってきた。

 

 「よぉバーキープ。こいつどうしたんだ?こんな所で酒も飲まずに。」

 

 「俺はこいつに酒じゃなくて情報を出してるのさ、お気に召さない物しか出せてないけどな。」

 

 「へぇ…じゃあ俺が一杯奢ってやろう。バーキープ、奥に閉まってる特別な奴持ってきてくれよ。」

 

 「そいつは箱から出さなきゃなんないから面倒くさいんだよ…」

 

 「それがバーテンダーの仕事だろうが。」

 

 ぶつくさ文句を言いながらバーキープが奥の部屋に行く。だがアキラは隣にやって来たホロウレイダーに抗議した。

 

 「僕はあまりお酒は飲まないタイプなんだ、だから奢ってもらわなくてもいい、必要ない。」

 

 「まぁまぁそんな釣れない事言うなよ、さっきの話聞いてたんだが…ZONEのホロウレイダーを雇うなら、目の前に良いのがいるぜ。」

 

 「………悪いけど、知らない人間に任せられる仕事では無いし、僕が仕事を任せたい相手(・・)は決まっている。」

 

 (しつこく絡まれる前に、ここから出ていくべきか。)

 

 既にバーキープからの仕事は受けている。厄介な奴に付きまとわれるくらいなら、さっさとこの店から出て行こうとした時────

 

 

 

 

 

 

 「ならこう言えば、俺に仕事を任せる気になるかな?『パエトーン(・・・・・)』」

 

 

 一瞬で、目の前のホロウレイダーに対する警鐘をアキラの脳が本能的に鳴らした。

 

 アキラとリンが伝説のプロキシ、パエトーンだと言うことを知っている人間は割といる。だがその殆どは兄妹が自ら正体を明かすか、プロキシとしての下積み時代からの付き合い等の親しい人物だ。

 どちらにせよ、兄妹が信用出来ると思った人間にしかその正体は知られてないのだ。そもそもプロキシとしての仕事中は殆どイアスを通して行っている上、一度パエトーンのアカウントを失ったのもあって顔を知られる余地が基本的に無い。

 だが、目の前のフードを被った謎のホロウレイダーはなんの証拠も無いのに、初対面でアキラの正体を看破してみせた。そんな芸当する人間は決まって、碌でもない連中の可能性が高い。

 

 

 「言っとくが、人違いですは通じないぞ。俺は、お前がパエトーンだと確信してる。」

 

 「……何が目的だ?それに、僕の後ろに2人近づいてきた。穏やかじゃないね。」

 

 「目的は変わんねぇよ、お前の仕事を俺達がやってやろうってだけさ。伝説のプロキシが、俺達と協力する事と引き換えにな。」

 

 アキラの周囲に2人のホロウレイダーが囲む様に接近している。傍目から見たら何も怪しくないが、目の前のホロウレイダーの仲間ならどう見てもアキラに何かしかねない連中だ。

 

 (どうすれば切り抜けられる…?)

 

 アキラの額に汗が流れる。Barのガードマンとして立っているデューティ兵に助けを求めるか…?とここから抜け出す手段を考えていた矢先──

 

 

 「おい、そいつから離れろ。」

 

 

 アキラの守護天使が、地上から地下に舞い戻って来た。

 

 

 

 

 アキラは戻ってきたスキフを見る、彼の姿は新エリー都からZONEまでやって来た時のラフな安物のジャケットでは無く、防弾アーマーが備えられたフード付きの服に、様々なポーチ類が追加で付けられている、ZONEのホロウレイダーの一般的な装備だ。

 その装備を身に着けたスキフは、アキラから見て凄まじく様になっていると感じる程、似合う装備だった。

 

 フードから覗かせるスキフの目は明らかに殺意が籠っている。その標的は勿論、アキラの周りを取り囲むホロウレイダー達だ。

 だがそんな目を向けられてもそのホロウレイダー達は全くもって気にしてない。胆力が凄いのか、ここで武器は抜けないと分かっているのか。

 

 「………丁度いい、お前にも話をしたかったんだ、ルーキー(・・・・)君?」

 

 「ルーキーに話しかけるとは暇なんだな。プロキシ、待たせてすまない、皆の所へ戻ろう。」

 

 「ルーキーはベテランの話を聞いとくもんだぜ?帰るなよ。」

 

 アキラを庇う様に割り込んだスキフは、アキラの手を引いてBarから出て行こうとするが、その前に2人のホロウレイダーが立ち塞がる。

 

 「おい!ロストクで揉め事を起こすなら、全員ここで撃たれるか、アリーナにぶち込まれるか、射撃場の的になるかのどれかだ!これはデューティの命令である!」

 

 「おいおい何があった…なぁお前らここで脳髄ぶち撒けないでくれよ、外でぶち撒けろ外で。」

 

 「わかったわかった。よしお前ら、デューティに殺されたくないなら俺に付いてこい。」

 

 異変を察知した100rads barのガードマンであるデューティ兵の警告と、バーキープの死ぬなら外で死ねという宣告と、下手に逆らうと全員死ぬぞというホロウレイダーの脅しの三連撃に、スキフとアキラは仕方なく謎のホロウレイダーについて行く事にした。

 

 「おいプロキシ!ワイルドテリトリーの長距離通信施設に行くのを忘れないでくれよ!」

 

 店から出ていく瞬間、アキラの耳にバーキープの仕事はまだ有効だからなと言う声が聞こえた。

 

 

 

 ◆  ◆  ◆

 

 

 

 謎のホロウレイダー達に連れられた先は、リヒターが集合場所に指定したアリーナの倉庫だった。だが、酒場になっているであろう1階に立ち寄る事なく、外から入れる地下への階段に進んで行く。

 アキラは何処に連れてかれるのか分からなかったが、スキフは恐らくこの倉庫の名前でもあるアリーナ…つまり元いた世界と同じ、地下闘技場だと確信していた。

 

 「スキフさん…ここの地下はどんな施設なんだ?なにか…歓声が聞こえるけど…」

 

 「デューティの連中が俺達を撃ち殺すかアリーナにぶち込むとか言っていただろ?ロストクに囚人を入れるスペースは無い、だから問題を起こした奴やロストクの外で捕まえた犯罪者の一部はここに放り込まれる。」

 

 「よく知っているじゃないかルーキー。俺達はここで、クズ共が殺し合いをするのを見て、賭けて、酒を飲みながら観戦するんだ。まぁ自分から志願してアリーナのチャンピオンを目指す物好きも結構居るがな。」

 

 その言葉を聞いたアキラの顔が険しくなる、ここがそう言う場所だと気付いたのだろう。因みに元いた世界でスキフは自ら志願して闘技場で戦い、対戦相手を全て鏖殺して賞金を手に入れた経験もある。

 

 (最後の試合は…拳銃1丁でエクソスケルトン(強化外骨格)とアサルトライフル持ちの卑怯なチャンピオンと戦わされたっけ。そう言えば自分で戦うばかりで観客として利用はしなかったな。)

 

 スキフ達は地下闘技場の観客席、その特等席の様な個人スペースへとやって来た。吹き抜けから階下を見ると、如何にも闘技場というべきスペースが空いており、恐らくバンディット達が粗末な武器で殺し合いを繰り広げ、それを階上の客席から見物しているホロウレイダーがアレコレ喚いている。

 

 

 「ここでなら内密な話も出来る。じゃあ、話の続きだ。」

 

 「断る。」「僕の答えも変わらない。」

 

 「………取り付く暇も無いのか。」

 

 「…そもそも貴方の正体も何も知らないんだ、僕の素性だけバレているのは不公平じゃないのか?」

 

 「デューティの目がある所じゃ堂々と言えなかったもんでな。そこは謝る。」

 

 「あぁ…お前ら、アレ(・・)か。」

 

 「スキフさん…?心当たりが?」

 

 「ロストクの中でデューティ相手にビクビクしているホロウレイダーなんて、理由は決まっている。デューティを殺してきた連中だ、それも常習犯。」

 

 スキフは相手の正体を察した様だ、アキラはまだ分かってないがZONEに慣れていないのならしょうがない。

 

 「そっちのルーキーは鋭いねぇ…お前の予想通りだ。俺達はフリーダム(自由)、俺は幹部の一人、ミクルハだ。聞いた事あるだろ?パエトーン。」

 

 その名前を聞き、スキフは元いた世界で聞いた事のある名前に驚いた。そしてアキラも、違う理由で驚愕を隠せなかった。その反応が気に入ったのだろう、ミクルハは側に控えるホロウレイダー達とヘラヘラと笑っていた。

 

 

 

 「まさか…あの伝説のホロウレイダー、ミクルハ!?あの時一緒に仕事をした!?」

 

 「ミクルハ…フリーダムのミクルハか……待てプロキシ、伝説のホロウレイダーだと?しかも一緒に仕事をした?」

 

 「昔お前と一度だけ同じ仕事を受けた時に聞いたボンプの声はしっかり覚えてるぜ。更には“借金王(ニコ)”がプロキシ連れてZONEに来やがった事、あいつはパエトーンと仲良しとか聞いた覚えがあるからな。後はこのミクルハ様の勘を組み合わせるとお前がパエトーンだと言う結論に至った、まぁ他にも判断材料はあるが……教える義理はねぇな。」

 

 「最初から誤魔化しは効かなかった訳か…それで、ミクルハ。僕に何を協力させたいんだ。そっちの目的は?」

 

 「俺にも話があると言っていたな、こんなルーキーに何の様だ。」

 

 「簡単さ、伝説のプロキシに、まるでZONEで散々生き抜いたベテランの匂いを漂わせる謎の新顔…」

 

 

 

 「お前らフリーダムに入らないか?このZONEをデューティの魔の手から救い、新エリー都の未来を守る為に。」

 

 

 

 先程までのヘラヘラした顔は何処へやら、真っ直ぐ此方を見つめてきたミクルハは、アキラとスキフに直球の勧誘をしてきた。

 

 アリーナでは未だ、賭けの対象となっているバンディット達の殺し合いの音が響いている。

 

 

 







 ◇アリーナ
 捕まえた囚人や志願したストーカーを戦わせる闘技場。初代と2で登場して自分で戦うことができる。
 武器とアーマーはアリーナ側で用意した物を使わされるので、自分か持っている装備の性能に頼っていると割と死ぬ。

 スキフ君が参加したアリーナでは最終的に拳銃1丁(或いは他の武器)でゲーム中、最高の防御力を誇るエクソスケルトン兵相手に戦わされる羽目になるが、初代のアリーナではなんとナイフと手榴弾だけでエクソスケルトン兵と戦わされる試合がある。マー君はやっぱり凄い。
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