Zenless Zone Zero The S.T.A.L.K.E.R Who Wandered In   作:路肩の石ころ

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19.コルドンからまた一歩

 

 

 

 急遽決まったアキラの帰宅と猫又の全快、そして邪兎屋やアキラに払う報酬の確保が済み、スキフ達はコルドンへ向けて移動していた。

 初めてZONEに足を踏み入れてからロストクへ向かうまでに出会した外来種やエミッション(光熱放射)やミュータントの群れは何だったのだろうかと言う程に特に問題も無く順調に進んで行った。

 それに加え、邪兎屋やアキラ達はZONEに来てから既に3日目。ZONEの比較的安全な地域に出現するアノマリー程度、苦も無く突破出来るようになったのもある。

 

 既に猫又が問題無く動けると言う事もあり、ブラインドドッグやボア等のミュータントに遭遇したとしても、少数だった為問題無く排除していった。一度バンディット数人が此方を襲おうとしていたのか、遠巻きから接近して来たのが見えたが、スキフ達の人数を見ると分が悪いと悟ったのか、襲ってくること無く退散した。

 

 そのままガーベジを抜けると、リヒターの指定したルートの中継地点であり、スキフ達が初日に訪れたザリシアに到着した。当初、誰も居なかったその廃村は10人程度のホロウレイダーが屯していた。恐らくここを仮の拠点にしていた者達が丁度戻ってきたタイミングだったのだろう。

 小休止ついでにホロウレイダー達に話を聞いてみると、今まで帰りたくても帰れなかったホロウレイダー達が、新エリー都に帰ろうと、新しく開拓されたホロウのルートに殺到し、ルーキー村の人口流出が止まらないと聞かされた。

 

 「今までルーキー村に引き籠ってた連中が飛び出して行って大騒ぎさ、今残っているのはZONEに適応出来た連中か、シドロヴィッチに命握られてる奴かのどっちかだ。」

 

 「お前等は新エリー都に帰ろうとは思わないのか?」

 

 「それも考えたが、俺たちは新エリー都やホロウよりもZONEの方が性に合ってるらしい、人を呼んでザリシアに根を下ろしても良いかもな。」

 

 彼ら曰く、ザリシアはルーキー村とロストクを結ぶ中継地点として最適な場所らしい。ツテのあるトレーダーを呼んで、本当の拠点にするつもりの様だ。

 

 もしかしたらスキフの記憶にある活気あるザリシアに、この世界のザリシアもなるかもしれない。そうスキフは思いながら、一行と共にコルドンへと出発した。

 

 

 ◆  ◆  ◆

 

 

 コルドン(非常線)、その名の言う通りZONEと新エリー都をホロウを介さず直接繋げる地点の一つであり、防衛軍が警戒する監視区域でもある。

 コルドンと他地域の出入口の様な物である放棄された検問所を抜け、一行はコルドンの一本道路を進んで行く。

 

 道中リヒターが説明した通り、大したミュータントもアノマリーも居ないコルドンは、ガーベジ地域よりも遥かに楽々進む事が出来た。

 だが視界の向こうに二つの小高い丘の間に架けられた鉄道橋が見えてくる。既に真ん中から崩壊し、放棄された鉄道車両が幾つか橋の前で立ち往生していた。

 その橋の下、鉄橋が崩壊した時に落ちたであろう車両と、放棄された乗用車やコンテナが散らばる場所に人影が見えてきた。

 スキフはホロウレイダーかと思ったが、リヒターが皆を制止させた事でバンディットなのかと警戒する。

 

 「リヒター、あいつ等バンディットか?あの人数なら俺たちで制圧出来るが…」

 

 「待て皆、あいつ等をよく見てみろ。」

 

 「あれはデューティ…いや、防衛軍かい?リヒターさん。」

 

 「コルドンやレッサーゾーンの境界線から近い所に、ああして少数配備させてんだよ。外に向けた、しっかり仕事してますアピールでしか無いけどな。」

 

 デューティや反乱軍と同じ装備をした、もとい彼らの装備の大元である防衛軍の小部隊が、コルドンを南北に分ける鉄道が敷かれた丘と丘の間に検問を敷いていた。遠目から見るがその態度は真面目に警備をしているとは思えない。

 

 「何よ、ただの防衛軍の連中じゃない。別に…」

 

 「ニコ、ここはホロウじゃなくZONEだ。ホロウレイダーは全くもって歓迎されない存在の筈…合ってるかい?リヒターさん。」

 

 「プロキシの言う通り、ZONE駐留の防衛軍は基本的に撃ってから話を聞いてくる連中だ。それに末端の腐敗も酷いから真面目に仕事してる訳でもない、ルーキーを誘拐して身代金を要求してきたりするんだぜ?」

 

 アキラの懸念の通り、ホロウの中での防衛軍は時と場合によってはホロウレイダーやプロキシと非公式に協力したりするのだが、このZONEに於いては防衛軍は正式な許可無しに入り込んでいる相手は誰であろうと排除してくる上、ZONEで様々な汚職行為を行なっている。

 それ故、ZONEのホロウレイダーからすれば防衛軍もバンディットや反乱軍と同じ連中だと言う者もいるくらいには、嫌われている存在である。

 

 (IPSFや奴らの来る前のウクライナ軍みたいな物か…こんな所に配属される連中は腐る物なのかもな。)

 

 スキフは元いた世界のZONEの監視と封鎖を起こっていた、IPSF─国際境界線保安部隊やその前に配備されていたウクライナ正規軍の事を思い出した。

 スキフがZONEに来た頃はIPSFがウクライナ軍に取って変わっていたが、両組織も腐敗が酷くストーカーを見かけたら問答無用で撃ってくる存在だったのは変わりない。

 

 「彼処の連中とは顔見知りだが余計な因縁を吹っ掛けられるかも。ホロウレイダー達が使う抜け道が幾つかあるけど、結構遠回りになるんだよな。近くに向こう側に抜けられる小さいトンネルもあるんだが…」

 

 そう言ってリヒターは心配そうな顔で猫又を見る。

 

 「そこは固定されてるアノマリーの巣になってるんだよ、しかもElectro(エレクトロ)、猫又ちゃんがちょっと心配でさ。」

 

 「なぁ〜んだそんな事で心配してたのか?そんなの全然平気だって!二度も同じアノマリーに落ちるあたしじゃ無いんだぞ!」

 

 「猫又、猫かぶりなんてしちゃ駄目。」

 

 「無理しなくていいんだぜ猫又。」

 

 全く平気そうな態度を見せる猫又だがその声は少し上ずっている、隣にいたアンビーとビリーは彼女の肩が微かに震えている所を見逃さなかった。流石に本気で死にかけたあの電撃は少しトラウマになってしまったらしい。

 

 「………どの道この人数じゃ、抜けるのは難しい場所だ。あいつ等は知らない仲じゃ無い、俺が賄賂を出せば通れる。流石に防衛軍を敵に回すのはマズイから穏便に行こう。」

 

 「…あんたにお金払って貰ってばっかりよね、リヒター。」

 

 「金出して済む問題ならそっちの方が良い、気にしないでくれニコさん。」

 

 「俺もついて行こうか?」

 

 「大丈夫、スキフはここに残ってくれ、1人の方があいつ等と交渉しやすい。」

 

 そう言ってリヒターは1人で鉄橋の防衛軍に向かっていく。残るスキフ達は万が一に備え、何時でも彼を助け出せそうな位置で待機する。

 リヒターが近付いて行くと、バンダナやフードを被った他の防衛軍の兵士と違った、ベレー帽を被る指揮官の様な男が現れた。男はニヤついた顔をしながらリヒターに話かける。

 

 「よぉリヒター、お前がここに来るなんて珍しいじゃないか。あいつ等は連れか?」

 

 「お喋りしたくて来たんじゃねぇよクズネツォフ、向こうへ行きたいから通してくれ。」

 

 「1人1000だ。」

 

 「前は500だったろうが。」

 

 「ついでに手数料で3000だな。お前含めて7人いるからキリのいい金額の方が良いだろ?」

 

 「……クソ野郎、お前碌な死に方しねぇぞ。」

 

 「防衛軍なんかにいる時点でマトモな死に方出来る奴なんていねぇよ。ほら、暫くは見えないふりをしてやる。」

 

 交渉が纏まり、リヒターがスキフ達に合図を送る。皆で検問を通る際、アキラはZONEに配属された防衛軍の兵士達を見る。アキラやリンがよく訪れるスコット前哨基地の防衛軍の者達と比べる事すら烏滸がましい程、練度も士気も低そうに見えた。

 

 新エリー都の防衛軍は──H.A.N.Dや調査協会等も当てはまるのだが──ホロウへの対処でただでさえ慢性的な人手不足の中必死にやりくりをしてるのに、制圧作戦の失敗でどの組織もZONEの介入に二の足を踏む様な現状で、わざわざZONEに人員を送らなければならないとなると彼らの様な“厄介者”を送るしか無いのだろうかとアキラは感じた。

 

 「お前等、二度目は半額にしてやるよ。先払いでもいいぜ!」

 

 「……本当に腐ってたわね、ここの防衛軍。」

 

 「あの指揮官、階級章を見たけど少佐だったわ。」

 

 「信じられるか?クズネツォフの奴、コルドン前哨基地の司令官でもあるんだぜ。絶対左遷組だよ。」

 

 「リヒター、お前手持ちの金結構キツイって言って無かったか?」

 

 「奴らのせいでスッカラカンだよ、ハハハ…」

 

 防衛軍に通行料を払い、一行は足早に検問を通り過ぎる。その間、防衛軍の兵士達はスキフ達を睨み付けていたが、彼らが検問を抜けると、姿勢を崩しながらの警備に戻っていった。

 

 

 

 ◆  ◆  ◆

 

 

 

 鉄橋の検問を南に進み続けると、リヒターがそれまで進んでいた道路を逸れていく、その先にはザリシアより規模の小さい廃村があった。ボロボロの家々と、村全体を囲うボロボロの柵に、一応村の入り口に当たる所にホロウレイダーが歩哨に立っていた。

 

 「彼処がルーキー村さ、これ以上南に行くとコルドン前哨基地にぶつかる。」

 

 「そう言えばリヒターさん、どうしてルーキー村と言うんだい?名前の感じだと初心者が集まる場所かと思うけど。」

 

 「その認識で合ってるよ、この辺り一帯にホロウへの亀裂がよく出現するんだ。そこを通ってZONEに初めて入って来た連中が最初に落ち着くのが大体ここって訳、コルドンは他の地域より比較的安全な場所だしな。」

 

 (この世界のルーキー村は人が居るな…)

 

 スキフの世界のルーキー村はザリシアと比べると廃れており、懐かしい思い出等に浸るベテラン等が溜まり場として使っていた覚えがある。

 レッサーゾーンの新たなZONEへの侵入路やザリシアの発展も併せて、スキフがZONEに来た時はルーキー村の栄光は過去の物となっていた。果たしてルーキー村の没落はザリシアの誕生が原因なのかシドロヴィッチが阿漕な商売をし続けたが為の結果なのかは不明だが。

 

 村に入ると30人程のホロウレイダーが屯していた、彼等の武器や装備を見ても全体的にロストクのホロウレイダーより粗末な印象を受ける。彼処の者達は曲がりなりにもロストクまで辿り着ける実力があるという事か。

 

 その中で最もベテランの雰囲気を漂わせる、狼の頭を持った人間──狼のシリオンがリヒターに近付いて来る。クズネツォフと違い、リヒターの反応は友に出会った時のそれであった。

 

 「ようリヒター、久しぶりじゃ無いか。音沙汰無いから死んだかと思ったよ。」

 

 「実際死にかけた!あいつ等に助けて貰ったんだ、話に聞いていたが随分人が減ったな。」

 

 「以前は幾らなんでも数が多すぎて面倒見切れなかったからな、今の方が落ち着いてルーキー達を助ける事が出来る。まぁシドロヴィッチからしたらこき使える連中が減って不満タラタラだがな。」

 

 リヒターとそのホロウレイダーが談笑するのを見ながら、スキフはそのシリオンの名前を直感で感じ取った、何処か自信有りげにアキラ達に言ってみせる。

 

 「フッ…あの狼のホロウレイダーの名前を当ててやる。きっとウルフだ。」

 

 「スキフさん、幾ら何でも狼のシリオンだからってそんな安直な…」

 

 「君たち紹介するよ、こいつはウルフ。好き好んでこのルーキー村に残って新人達を鍛えてるベテランのホロウレイダーさ。」

 

 「当たってた…」

 

 「スキフの兄ちゃん、何でそんなにドヤ顔なんだ…?」

 

 「やっぱり愉快な人だと思うわ、彼。」

 

 ウルフの見た目と雰囲気で、元いた世界のルーキー村でガイドをしていた、かつてはルーキーにZONEでの生き方を教えていた人物と同じ名前であると、勘で当ててみせたスキフは誰に向けるでもない勝ち誇った表情をしていた。

 スキフは最早この世界のバーキープみたいな存在を見ても驚かない程成長した──と彼は自分で思っている。

 

 「リヒター、彼らが連れてくる予定のルーキー達か?」

 

 「いいや、彼らは依頼人じゃ無い、これから新エリー都に帰る連中だ。依頼人は…ホロウの中で全滅したよ。」

 

 「……確かシドロヴィッチからの直接の依頼だったよな?お前大丈夫なのか。ここに立ち往生していた連中が大挙して新エリー都に帰ったせいで、連中相手にやっていた商売や仕事が台無しになって奴は今機嫌が悪い。」

 

 「だからこれから説明しに行くんだよ……はぁ気が重い。」

 

 (あいつ等をZONEに連れて行く依頼はそんなに重要な物だったのか…?)

 

 シドロヴィッチの依頼を果たせなかったリヒターの表情は明らかに暗い。スキフの知るシドロヴィッチと同じ男なら、合流する前に外来種に皆殺しにされましたと説明すれば報酬は無しになる程度だと思うのだが、どうにもリヒターには何かある様だ。

 

 「リヒターさん、シドロヴィッチという人はバーキープさんみたいなトレーダーなのか?」

 

 「そうだな…奴はZONE一の狸親父だ。こんな所でルーキー相手にセコい商売をしてる詐欺師と見せかけて、その実ZONE一のトレーダーとも言っても過言じゃない。まぁ境界線近くで商売してるから仕入れがしやすいってのもあるが。」

 

 「へぇ?ZONE一のトレーダーならこの子(ストーンハート)の正当な価値も判断出来るかもしれないわね!」

 

 ニコが懐から取り出した普通(・・)のアーティファクト、ニコは未だにこれが高値で売れると信じているようだ。

 そんなニコを見てリヒターは口を出そうとするが、止める事にした。

 

 「ニコさんそれは………まぁ良い、俺はシドロヴィッチの所に行ってくる、皆はここで待っていてくれ。」

 

 そう言ってリヒターはルーキー村の奥の丘、そこにある地下シェルターへと向かって行った。

 

 

 ───十分後、しょぼくれた顔をしたリヒターがトボトボと戻ってくる。

 

 

 「なぁ…スキフ、プロキシ。シドロヴィッチが2人と話したいってさ。」

 

 「リヒターさん、大丈夫かい?」

 

 「…シドロヴィッチに何か言われたのか?」

 

 「まぁ…何…あの依頼はシドロヴィッチの馴染みからの依頼だったんだよ…それを受ける代わりに奴への借り一つ帳消しにしてもらう約束だったんだけど…失敗したから責任を取らされる事になった……」

 

 スキフとアキラは苦笑いしながらシドロヴィッチの所へ向かって行った。

 丘にある入り口である防護扉を通ると、100rads barの様な深く地下へ続く階段があり、下まで降りて突き当たりを横に進むともう一つ、強固な防護扉が現れる。

 ドアホンから短く「入れ」という言葉と共に重い防護扉が開くと、その先で防弾ガラス付きのカウンターに座るシドロヴィッチにスキフは目を見開いて驚いた。

 

 

 「ウェルカム…ストーカー、プロキシ。」

 

 

 禿げ上がった白髪交じりの頭、往年男性の皺が刻まれるその顔、誰がどう見ても狸親父と称する他ないその風貌と声。

 スキフの記憶に残る、元いた世界のシドロヴィッチと瓜二つの男が、コルドンのルーキー村でトレーダーをやっていた。

 

 「シ…シドロヴィッチ…なのか?」

 

 「シドロヴィッチさん、リヒターさんから貴方が会いたがっていると聞かされた。」

 

 「自己紹介は不要だな、まずはプロキシからだ。お前のせいでルーキー村の人口が大幅に減っちまった件についてだ。」

 

 スキフを見ても全く気にしない辺り、同じ名前で同じ顔をした別世界の同一人物なのだろう。スキフが未だ驚愕している横で、シドロヴィッチはアキラに事の次第について問い詰め始めた。

 

 「随分耳が早いじゃないか、バーキープさんから話を聞いたのかい? その態度からして、僕がZONEから新エリー都に気軽に帰れるルートを開拓したのがそんなに気に入らないみたいだけど。」

 

 「ああ、そのせいで俺が面倒見てた連中がこぞって恩も返さずに新エリー都に帰っちまった。奴らの為に用意してた仕事や物資が全部無駄になっちまった訳よ。」

 

 「…大方、帰りたくても帰れないホロウレイダーから搾取してただけなんじゃないか?貴方の評判を聞くに、普段の行いの結果だと思うけど。」

 

 「はっ!アノマリーに怯えて禄にアーティファクトも取ってこれない連中を食わせてやってただけだ。感謝されこそすれ、非難される筋合いは無いな。」

 

 「おいシドロヴィッチ、プロキシに文句を言う為にこさせたのならもう帰るぞ、こいつは仕事をしただけだ。」

 

 シドロヴィッチの言い掛かりに近い文句にアキラは厳しく言い返す。アキラからしてみれば、バーキープとの仕事の契約でやった事なのだから言われる筋合いは無いと言う事だ。

 スキフとしてもシドロヴィッチに味方する理由は何一つ無い為、アキラに付く。

 

 「そうだったな、俺がお前等を呼び出した理由の一つはプロキシ、お前に仕事をしてもらいたいからだ。」

 

 「悪いけど僕はもう新エリー都に帰るんだ、その仕事は…」

 

 「何もZONEで仕事しろと言ってるんじゃ無い、お前がバーキープに約束した仕事のついでに、俺の仕事も偶にやって欲しいってだけだ。お前ほどのプロキシと関われる機会なんて然う然うねぇからな。」

 

 「一応言っとくけど、断る選択肢は?」

 

 「お前はZONEに自ら足を踏み入れ、繋がりを持った、そしてこの縁はZONEが消滅するまで続く、お前は既にZONEの住人なんだ。この仕事は否応にも受ける事になる。」

 

 「答えになって無いと思うけど…さっきの恨み節もあるし信用しきれない。」

 

 「俺はちゃんと実利を優先するタイプでな、さっきも言ったが本当に偶にしか仕事は寄越さん、報酬も色を付けて出す、以上だ……さてとストーカー。」

 

 一方的に仕事を宣告すると、シドロヴィッチはアキラとの話は終わりだと言わんばかりにスキフに顔を向ける。

 

 「お前、リヒターを助けてやったそうだな、感謝するぞ。あいつは俺に返しきれてない借りがある。」

 

 「……何故俺の事をストーカーと呼ぶんだ?ホロウレイダーに見えないのか。」

 

 「お前だけじゃない、俺の生まれ故郷じゃ一攫千金目指してホロウに潜る連中はストーカーって呼んでたんだよ。それにここはZONEであってホロウじゃ無いだろ?」

 

 確かに一理あるが、元いた世界と同じ顔、同じ名前の男にストーカーと呼ばれると自分は異世界なんかに来ていないんじゃ無いかという錯覚にスキフは陥る。

 

 「リヒターとは俺がZONEに来てからの仲でもあるからな、死んだらそれはそれで困る、奴を助けた報酬代わりと言っちゃなんだが良い仕事を優先的に回してやろう。」

 

 「それはつまり体の良い使いっ走りじゃないのか、どう見ても減ったルーキーの代わりに俺を利用しようって魂胆だろ。」

 

 「なに心配するな、商品の割引もしてやる。お前が必要な物も優先的に仕入れてやろう、これでいいか?」

 

 「金を出す気は無いのか金は……リヒターはZONEに来てから長いのか?」

 

 「俺がZONEに来た時には既にいた、あいつはZONEの連中の中ではかなりの古株だ。ここで店を始めたばかりの頃に会ったときは、テメェの食いもんすら事欠く奴だったけどな、その時にあいつに飯をくれてやった時からの付き合いだ。」

 

 考えてみれば、この世界でZONEが出来て一年程度しか経ってないが、それでもガイドが出来るのだから若いとは言え、リヒターはZONEでの経験が長い筈だ。

 話を聞くに、ZONEでのシドロヴィッチとの付き合いもかなりの物になるらしい、彼への借りが多くあるのはその為か。

 

 「さてと、話は終わりだ、リヒターには既にホロウへの亀裂の出現予測データは渡してる、それでホロウに入るんだなプロキシ。」

 

 「仕事の件は…」

 

 「その時になったら連絡する。」

 

 「行こうプロキシ、断る選択肢は無さそうだ。」

 

 「おっと忘れてた、いい狩りをストーカー!(Good Hunting Stalker!)

 

 シドロヴィッチの声を背に、2人はシェルターを退出した。

 

 

 「……結局仕事を押し付けられてしまったけど、大丈夫なのかな…罠とかじゃ無ければ良いんだけど…」

 

 「あの手の人間は実益の上に恨みを置いたりはしない、なんだかんだ商売人としてのプライドがあるから大丈夫だろう。本当に始末したいならここに来るまでに傭兵を送り込む筈だ。」

 

 実際、自らに不利益な行為を行うなら素知らぬ顔で刺客を送り込んでくるシドロヴィッチだが、それを切り抜けて取引や仕事するなら一旦それを流してくれるタイプだとスキフは記憶している。

 

 元いた世界での、ある新米トレーダーからの仕事で、シドロヴィッチに命懸けで依頼の物を渡したが、彼から支払われた報酬が余りにも少ない額しか払われなかった為、違う仕事では盛大にシドロヴィッチを裏切り、送り込まれた刺客達を排除したのにも関わらず、再度彼の下に来訪した時はそれはそれ、これはこれで済ませられた事があった。

 

 最も、裏切り行為をしておいて、平然と相手の前に顔を出せるスキフの胆力さもあるのだが。

 

 シェルターを出て村に戻ると、既にリヒターが亀裂の出現場所にポイントしており、出発の準備を整えていた。

 

 「2人共戻ったか、シドロヴィッチの奴になんか変な事言われなかったか?」

 

 「まぁ色々な…」

 

 「そうか…取り敢えずホロウへの亀裂の出現場所に当たりは付けてある、すぐに出発と行きたいんだけど……」

 

 「まだあたしの用事が終わってないわ!このアーティファクトを出来るだけ高値で売ってやるのよ!」

 

 「ニコ…彼に吹っ掛けるのは止めた方が良いんじゃ…」

 

 「なに言ってるのよプロキシ、この子の価値はもっと高いに決まってるわ、何せあたしが命懸けで手に入れてきたんですもの!」

 

 ニコは高らかに笑いながら、シドロヴィッチのシェルターに入って行く。皆で顔を合わせるが、どう考えても上手く行くはずが無いと全員が内心思っていた。

 

 

 

 「まぁ…なんだ、ニコもそろそろ厳しさを知る頃合いだな。」

 

 「スキフさん、少し話がしたいんだ。」

 

 「どうしたプロキシ、何かあったのか?」

 

 「……皆に聞こえない場所に来てほしい。」

 

 その顔は真剣な表情だった、それを見たスキフはアキラに付いていく。シェルターの入り口から少し離れた所、周りに人が居ない事を確認してからアキラは話を始めた。

 

 「……で、どういう話だ?その顔、かなり真剣な様だが。」

 

 「スキフさん、僕達と別れた後、これからZONEで何をするつもりなのか聞いていいかな?」

 

 「なんだ突然………思えばリヒターを助けた後は何も考えていなかったな…」

 

 スキフがこの世界のZONEに来たのは、突然迷い込んだ知らない世界よりも多少なりと知っている場所に来る為、そして閉じ込められたリヒターを助け出す為にホロウを越えてZONEに辿り着く必要があったからだ。

 

 今までは邪兎屋やプロキシへ払う報酬の為に動いていたが、それが終わればスキフはやる事が無くなる。元いた世界のZONEでは常に主要な目標(メインミッション)があった為、目的に困る事は無かったが、この世界ではスキフは何もしがらみが無い。故に、何も目的が存在しない。

 

 「……駄目だ思いつかない、まぁ日銭を稼ぎながら生きていく事にするよ。」

 

 「ZONEで稼いで、新エリー都に帰ったりとかは考えて無いのかい?」

 

 「新エリー都に俺の帰る場所は無い。」

 

 「…っ!」

 

 その言葉を聞いて、アキラは触れてはいけない事に触ってしまったと罪悪感を覚える。彼がZONEに来たのは、故郷や家族を失ってしまったからでは無いかと思ったからだ。

 スキフからしてみれば、この世界の人間では無い自分にそんな物は存在しないので当然の事を言ったまでだ。この世界でありふれた「何かを失った人」にスキフは当てはまらない。彼がこの世界で失った物は、今のところ武器や物資だけなのだから。

 

 「……つまりスキフさんは今後、何も目的が無いと言うことでいいかい?」

 

 「そう言うこった…何か仕事をさせたいのか?」

 

 「その通りだ、それも、長期間になるかもしれない。」

 

 「……聞かせてくれ。」

 

 「このZONEにはX-ラボと呼ばれる旧都時代の施設がある。そこの調査を貴方に依頼したい。」

 

 X-ラボの名前を聞いた瞬間、僅かにスキフの表情が強張る。この世界のZONEにも存在するのかと、スキフは初めて知ったのだ。

 

 「ただ闇雲に調査するんじゃない、とある物に繋がる情報が欲しいんだ。 ヘーリオス研究所、カローレ・アルナ、H.D.Dシステム…これらと関係のある情報を、X-ラボを調査して探し出してほしい。」

 

 「何故俺に…リヒターじゃ駄目なのか?後…その情報がどうして必要なんだ。」

 

 「このZONEで、僕が一番信用出来る人だからだ。リヒターさんにも頼もうかと思ったけど…彼は忙しいみたいだしね。」

 

 これまで行動を共にして、スキフが信用できる人間だと言うことは分かっている。リヒターも同様だったのだが、シドロヴィッチに何かやらされそうだったので仕事を頼むのは控えた様だ。

 

 「情報を集める目的だけど…それは伝える事は出来ない。怪しいかも知れないけど…でも、僕にはどうしてもその情報が必要なんだ。」

 

 スキフに真の目的を伝える事は出来ない、旧都陥落時のヘーリオスの真実やカローレの無実を追い求めるのが目的のアキラにとって、自らが世間では大罪人と呼ばれる者の教え子という秘密を伝えるのは幾らなんでもリスクが高すぎる。

 目の前のスキフは別世界の人間で、旧都陥落の被害者でも何でも無いので秘密を言ったとしても、アキラが危惧している問題は大してないのだが、アキラがそれを知る余地はない。

 

 「ほんの僅かでもいい…!X-ラボの情報も殆ど見つからなかった、それに1人で調査するにはZONEの環境は厳しすぎる。誰か、このZONEで生き抜いて来た人に任せるしかないんだ…!それが貴方だ、僕には…スキフさんしか頼れる人がいない。」

 

 目の前に手掛かりがあるのに、ZONEの環境は手を出すには特異過ぎる。ならばそれを手に入れるにはZONEの人間の手を借りるしかない。そして、ZONEでのツテがほぼ無く、隠すべき秘密があるアキラが頼める人物は、今の所スキフくらいしか居なかった。

 

 「どうかお願いだ、僕の代わりにこのZONEで──」

 

 「そう何度も頼み込まないでくれ、プロキシ。お前の頼みたい仕事は分かった。」

 

 「それじゃあ…!」

 

 「ヘーリオス研究所、カローレ・アルナ、H.D.Dシステム…これらの情報を、ZONEの何処かにあるX-ラボで探し出すと、その依頼、請け負ってやるよ。」

 

 スキフとしても、何の目的も無くZONEで生きるよりかは何かやる事があった方が良い。かつて様々な人間から、従うのは当然だとばかりに一方的に命令されたスキフにとって、真っ直ぐな眼差しで頼み込んで来るアキラの様な人物にはどうしても弱い。

 

 「ありがとうスキフさん!今判明しているX-ラボの位置は2つしかないんだ、一つはヤンターという場所に、もう一つはZONEの奥地にあるらしい。バーキープさんも情報を集めてくれるそうだけど…正直、余り当てにはならなそうだ。」

 

 「安心しろ、幾つか候補が思いつく。時間は掛かるかも知れないが俺に任せとけ…後は報酬だな。」

 

 そう言うとスキフはバックパックから大金を取り出し、その殆どを渡す。何故か大金を渡されたアキラは困惑し始めた。

 

 「あ…あのスキフさん?この大金は…」

 

 「そいつはお前に渡す予定だった報酬だ、俺はここから少しだけ取っていく。残りは俺が情報を集めた時に支払ってくれ。」

 

 「それにしてもスキフさんの分が少なくないかい?もっと前払いしても…」

 

 「ZONEじゃ前払いの金額が多いと怪しまれるか持ち逃げされるかのどっちかだぞ?それに、ビデオ屋の前で聞いていたけど余裕が無いんだってな?持っておけ。」

 

 「アレを聞かれてたのか…」

 

 確かにプロキシ業の目処が立ったとはいえ、家の経済状況は余りにも危うい、スキフが渡したのはかなりの額だが実力があればZONEではこれだけ稼げると言うことなのだろうか。

 2人は今後の連絡方法等を確かめあい、皆の下に戻っていくと、丁度シェルターの扉から、リヒターよりしょぼくれたニコが出てきた。

 

 「やぁニコ、シドロヴィッチさんとの取引は……上手く行かなかった様だね…」

 

 「どうして…?あたしが必死の思いで手に入れたアーティファクトをちょっと高く売ろうとしただけでアレだけボロクソに言われなきゃいけないの?ねぇスキフ、あたし頑張ったわよね…?あんた後ろからあたしの事見ててくれたわよね?」

 

 「……お前の努力は俺が一番知ってるぞ、残念だったな。」

 

 「あの時のあたしの努力はね、たったのあれっぽっちしかならなかったのよ…あれだけしか…」

 

 「素直にバーキープさんの所で売っておけば良かったんじゃ無いかな…」

 

 シドロヴィッチというZONEの魔物相手に、普通のアーティファクトの価値を釣り上げようとしたニコは、あえなく返り討ちにあったようだ、スキフとアキラはニコを慰めながら皆の所へ合流していった。

 

 

 ◆  ◆  ◆

 

 

 ルーキー村からそこそこ離れた場所、ZONEの境界近くのにアノマリーもミュータントも居ない場所にスキフ達はやって来た。リヒターの案内で到着したその場所はホロウへの亀裂が発生するらしいポイント。到着してから少し待つと空間に揺らぎが発生し、亀裂が出現する。

 

 「……さぁ、これで君たちは、ZONEからお別れだな。」

 

 「なんかホロウに行くのが久々な気がしてくるぜ…」

 

 「ZONEに来てからまだ3日程度よビリー…でも、確かに長く感じたわ。」

 

 「ちょっとした旅行だったぞ、あたし殆ど眠ってたけど。」

 

 「お前達、このままZONEに残って俺と組んでも良いんじゃないか?」

 

 「流石にそれは勘弁だぜスキフの兄ちゃん…いやあんたが嫌だって訳じゃなくてな…!?」

 

 スキフとしては冗談のつもりだったが、それでも彼らと離れるのは惜しかったのは事実だ。たった3日程度、それでも邪兎屋と共にZONEを放浪したのはスキフにとって新鮮な気持ちだった。

 

 「寂しくなるな、お前等といた時間は楽しかったよ。」

 

 「何よ、いきなりそんな事言って。」

 

 「事実だよ、今までずっと1人で行動してきたからな。誰かとここまで長く過ごして来たのは始めてなんだ。」

 

 元いた世界のZONEでスキフは、ほぼ1人で行動していた。要所要所で誰かと行動を共にする事はあったが、広いZONEを進む時はたった1人、誰も側に居らず、孤独に放浪し、殆ど1人で戦って来た。

 最後の戦いもリヒター(前の世界)が付いてきてくれたが、最初も最初で撃たれ、置いていくしかなかった。

 

 「だから、これは俺からのお前達への感謝の気持ちだ、受け取ってくれ。」

 

 「こ…こんな大量のディニー、どうしたのよ。Barであんたが受け取ってた額より多いじゃない。」

 

 「ちょっと残業してな、お前等に払う報酬の相場が分からなかったんだ。」

 

 そう言うとスキフはビリーにウインクする、ビリーもそれに応じたのを見てアンビーと猫又も何かを感じ取った様だ。

 ニコは目の前の報酬の山に顔がニヤけているが、すぐに持ち直した。

 

 「相場が分からない程あんたが世間知らずなら、もっと吹っ掛けちゃえば良かったわ。」

 

 「この野郎、もっと気持ち良く礼を言えたりしないのか。」

 

 「オホホホ!あんたの命を救ってあげたんだからもっと貰っても良いくらいよ!」

 

 「親分そりゃあねぇぜ。」

「こんなにお金が貰えるなら素直に礼を言うべきだと思うわニコ。」

「ニコ…スキフが怒って報酬が減らしたらどうするんだぞ…」

 

 「ああもううるさいわね!?あたしとコイツの仲だから良いのよ!」

 

 「俺とお前は会って数日しか経ってないぞ。」

 

 「お黙り!ありがたく受け取るわ!皆、帰ったらZONEから生きて帰れた記念に宴会よ!それも何時もより豪華な大宴会!」

 

 ニコの最後の一言に邪兎屋の全員が盛り上がる。スキフとしてはこの騒がしさが無くなるのは少々名残惜しい気持ちだ。

 

 「スキフさん。」

 

 「プロキシ…気をつけて帰れよ。」

 

 「ああ、分かった。」

 

 アキラとの別れは簡潔に済ませる、仕事を任せられ、これからも関わりは持ち続けるだろう。互いに軽く握手をして別れる。

 

 アキラと邪兎屋はホロウの亀裂へと入って行き、その亀裂が消えるまでスキフとリヒターはそれを見送り続けた。

 

 亀裂が消えるとリヒターが言いづらそうな表情でスキフに話しかける。

 

 「あのさぁスキフ…お前今後の予定とか……」

 

 「良いぞ。」

 

 「実はシドロヴィッチから依頼失敗の穴埋めとして幾つかの仕事を──へ?」

 

 「どうせ1人だとキツイから助けて欲しいとかそんなんだろ?一緒にやってやる。」

 

 「え?いや!?来てくれるなら嬉しいんだけど…本当に良いのか?聞いちゃったんだけど、お前プロキシから何か言われてたからさ…」

 

 「助けて欲しいのか欲しくないのかどっちなんだ……じゃあコイツで決めようか。」

 

 「なんだそれ、コイン?」

 

 スキフがポケットから取り出したのは何の変哲もないコイン。

 

 プリピャチにある観覧車に乗る為に必要なコイン。

 

 元いた世界の、ボタ山の天辺でリヒターに渡されたコイン。

 

 赤い要塞(レッドフォートレス)の前で、スキフとリヒターのどちらがZONEを変えるか冗談で決めたコイン。

 

 「コイツを投げて表が出ればお前の仕事を手伝ってやる、裏が出たらここでお別れだ、俺にもやる事があるからな。」

 

 コインを投げ、それをキャッチする。リヒターはそわそわしながらそれを見つめる。スキフはゆっくりとコインを握った手を開く──

 

 

 「……表だ、さぁ行くぞリヒター、シドロヴィッチの奴、なんの仕事をやらせようとしてるんだ?」

 

 「スキフゥ!やっぱりお前は俺の守護天──」

 

 「抱き着くのはナシだ。」

 

 「ああ、悪い…まずはコルドンに入って来たバンディット共の始末だ、後はガーベジで支援求めてるホロウレイダーの救援。ロストクへ運び屋の仕事も…」

 

 「一つ一つ終わらせて行こう、上から順にな、まずはルーキー村で装備を整えに行くぞ。」

 

 スキフとリヒターはルーキー村へ向かっていく、何時もの淀んだ空の下、アノマリーとミュータント蔓延るZONEへと戻っていく。

 

 スキフの足取りは軽かった、1人でZONEを放浪し続けた時とは違う、今の彼には仲間がいる、その事実を噛み締めながら、スキフはZONEを歩いて行った。

 

 






 これにて第一章的なアレは終了です、次の章から話はかなり短くなるかもしれません。


 ◇コルドン
 初代の始まりの地、S.T.A.L.K.E.R2の時代にはかなり寂れているが、ルーキー村は相変わらず人がいる。
 ロード画面のTipsではコルドンが衰退したのはシドロヴィッチが狂気に陥ったからとか酷い事を言われている。
 建物の配置や地形など、旧作から大きく変わった面がある2に置いて、ほぼそのままの地形を保っているので、初代等をプレイした人は懐かしい気持ちになってくる筈。

 ◇シドロヴィッチ
 S.T.A.L.K.E.Rを代表するキャラクターの1人、グッドハンティングスタルカァ等の名セリフの最初の発言者。
 2でも昔と変わらない姿で登場、メインミッションに関わる他、相変わらず阿漕な商売をしてきたりその強かさを見せつけてきたりしてくれる。

 ◇IPSF・ミリタリー
 S.T.A.L.K.E.Rに出てくる敵の一つ、ZONEの封鎖と監視を執り行う組織で初代等の作品ではウクライナ軍だったが、2では大人の事情で国際境界線保安部隊─IPSFという諸外国の派遣部隊という組織に変わっている。
 共通するのは主人公を見かけると問答無用で撃ってくる万人の敵。
 初代の後日譚COPでは軍に所属する主人公の為味方で登場し、2では一部の場所で真面目に働いている人達が見かけられる。
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