Zenless Zone Zero The S.T.A.L.K.E.R Who Wandered In   作:路肩の石ころ

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 先日発売されたS.T.A.L.K.E.R.2のDLC希望の対価が楽しすぎてしゃぶり尽くしてるのとプレイした結果今後の展開どうすっかなと悩んで執筆が進まないので投稿です




64.嵐の回り道

 

 

 

 「おいアキラ、どうしたんだ?そんな口を開けて。」

 

 「いや、その……スキフさん。顔……顔が……」

 

 アーティファクトに救われたものの、昏睡状態となったリンを抱えている時にミュータントに襲われたアキラ。

 その窮地を救ったのは列車の爆発に巻き込まれた筈のスキフだったが、そのスキフは顔の半分がエーテリアスの様に異化が進んでいた。

 

 なのに彼は平然としている、しかも自分の状態が分かっていないかのようだ。

 アキラに顔を指され、スキフは口をへの字に曲げながらペタペタと自分の顔を触る。

 

 「別に何も怪我は無いが……いや、破片か何か刺さってる?なんだこれ。」

 

 「きっとエーテル侵食の末期症状だ!今すぐ侵食除去薬を打ってそのミアズマの防具を外してくれ!恐らくそれが原因だ!」

 

 「末期症状…?いやいや、特に身体に異常はないんだが……」

 

 早く(Давай)!」

 

 「Дар、Дар(わかったわかった)!」

 

 自分の頬から生えたエーテル結晶をポリポリ弄る危機感が全く無さそうなスキフに、アキラはリンが死にかけた時と同じくらい悲痛な面持ちで激しく訴えた。

 泣きそうなアキラを前にスキフは仕方なくブルムバー・エクソスケルトンのミアズマシールドのスイッチをオフにして、ZONE特製“抗侵食除去薬(アンチエーテル)”を懐から取り出し自身に投与する。

 

 「そう言えば、こいつを使うのは始めてだな……」

 

 この世界に来てから、こっちでは放射能の代わりに侵食を除去する効果を持つ伝説のアーティファクト“リキッドロック”を所持していたお陰か、抗侵食除去薬の世話になる事が一切無かったスキフ。

 ついでに言えば元居た世界でリキッドロックを手に入れてから放射能汚染とは全くの無縁になり、コサックスのウォッカを何本もバックパックに常備しなくとも済むようになった。決して飲んべえだから常備していたのではない、放射能対策の為だ。

 

 「ほら、これで大丈───むぎゅ…!」

 

 「どうして元に戻らないんだ!?このままじゃエーテリアスになってしまう!」

 

 エーテリアス化寸前の状態から回復出来るはずなのに、何故か元に戻らないままのスキフの両頬を挟み込み、グリグリと顔を動かすアキラ。

 アキラから見れば、自分を救いに来てくれた友人がエーテリアスとなってしまう瀬戸際に見えたので気が気でない。先程リンが死にかけたという事もあって精神的に余裕が無くなっているのもある。

 

 そんなアキラを落ち着かせる為にスキフは言った。

 

 「だ……大丈夫だアキラ!実は前にサハロフという科学者に身体を調べて貰ってな、その結果俺は“類稀なるエーテル適応体質”という物だったらしいんだ。」

 

 以前、自分が何故ヤンターのX-ラボを包む強烈なPSI放射や赤い森のブレインスコーチャーに突っ込んでもゾンビにならずに耐えられたのか気になり、ヤンター研究基地のサハロフ教授に簡単な検査をしてもらった事がある。

 結局、この世界のPSI放射に耐えられる理由は分からなかったが、その代わり非常に高いエーテル適応体質であった事が判明したのだ。

 

 「きっと高い適応体質のお陰でこうなってるに違いない、現に体調だって調子がいいくらいだ。」

 

 「いや、それはおかしい。」

 

 何処か認識がズレているスキフにアキラがツッコむ。

 エーテル適応体質と言うのは「エーテルに晒された状況でどれだけ長く耐えられるか」の指標だ。どれだけ優秀なエーテル適応体質であろうとも一定のラインを超えれば様々な侵食症状が身体を蝕んでいく。そして今のスキフの様に異化が進んだ外見になるのは、“手遅れ”な程に侵食された証だ。

 

 「心配してくれるのはありがたいが、俺の身体に問題が無いのは確かだ。コアだって出てきて無いだろ?今は様子見しておこう。」

 

 「でも……」

 

 「リンがまだ眠ってるしここに留まるのは危険だ、来た道を戻るぞ。大丈夫、アーティファクトを装備しておけば後で治るさ。」

 

 エーテルに侵食された顔で安心しろと言うスキフにアキラは口籠る。彼の言う通り、このままトンネルの中であれこれやっていた所で何も進まない。

 アキラは未だ眠るリンをおぶって移動を始めたが、その前に彼女に装備させているアーティファクトを返そうとする。

 

 「スキフさん、今のうちにアーティファクトを返すよ。」

 

 「トンネルを出るまでリンに持たせておけ、一番無防備だからな……そう言えば、ドクターに何があった?銃痕から察するに、レベデフにスパイだと言う事がバレて撃たれたのか。」

 

 「そんな所だ、拘束されていた僕を解放してくれて、一緒に逃げていたんだけど……」

 

 アキラは端的に列車での出来事を語る。青い球体のアーティファクト──ハート・オブ・チョルノービリが起こした不思議な現象については後にしようと口にするのは止めた。

 撃たれたドクターが起き上がり、突然放った光で脳が締め付けられる感覚と、それによってクリアスカイ兵が狂い始めたという話を聞き、小脇に抱えるボンプをスキフは怪訝な目で見つめる。

 

 「多分PSI放射だと思うが……なんでそんな機能が付いてる?」

 

 PSI放射はZONE特有の現象、そしてヤンターのX-ラボに存在しタ“あの機械”で発生する放射線だ、ただのボンプに備わっている機能の筈が無い。

 

 「他のボンプと違ってンナンナ言わないし、モノリスについても知っている。お前は一体何者なんだ、ドクター?」

 

 「標準語を喋って始まりの主の事を知っているボンプ……ロックスプリングスを思い出すな。」

 

 都市迷彩柄のボンプであるドクターの素性が気になるスキフの後ろで、かつてラマニアンホロウでであったボンプの事を思い出すアキラ。

 

 ナタリア・レベデフの友人であったらしい謎多きボンプは、多数の銃痕と列車から落ちた時の傷跡を残し、機能停止していた。

 

 

 

 STCマラカイトに戻る為、トンネルを進んで行くと盛大に脱線した列車が見えて来た。

 オブスキュラがベコベコにへこんだ物から粉々に吹き飛んだ物まで散らばり、列車の車両が横転どころかコンクリートの壁を突き破って突き刺さっている。

 列車の隙間を通りながら、スキフは片手でPTMピストル構えて散乱したオブスキュラからサクリファイスが飛び出して来ないか警戒している。

 

 「改めて見ると、よくこの脱線事故から生き延びられたね、爆発まで起きたのに……」

 

 「最初は俺も終わりかと思ったさ、でも爆発と衝撃が襲ってきて身体を吹っ飛ばされた後、気を失っていたらしくてな。ミアズマシールドは消えかけていたが、俺の身体には怪我1つ無かった……まぁエーテルに侵食されていたみたいだがな。」

 

 ちらりと器用に手袋をめくって自分の右手を覗くと、恐らく顔の半分と同じ色の赤黒い肌が見えた。

 今さらだがアーティファクトで元に戻るのか心配になってきた。このまま身体の半分がエーテリアスになったまま一生を過ごす未来を想像し、軽く身震いをする。

 

 取り敢えず、もう何本か抗侵食除去薬(アンチエーテル)を打っておくかと決めた時、何かざわざわとした小さな音がスキフの耳に入ってくる。

 その音に本能が危険信号を発し、ポーチの中に入っている手榴弾の数を数え始めた。

 

 (グレネードは3個……“あれ”だったらこれで十分対処可能────)

 

 「スキフさん!オブスキュラが!」

 

 アキラの声にスキフが振り向くと、爆発で辛うじて破壊されなかったオブスキュラの内の数箱から、クリアスカイが生み出したハイブリッド・サクリファイスが解き放たれていた。

 壊れた棺桶から死体が滑り落ちるかの如く姿を現したサクリファイス達は、何が起きたのか確かめる様にゆっくりと周囲を見渡した後、視界に映った人間に狙いを定める。

 

 「チッ…!今の武器で何とかなるか…?アキラ!こいつ持って先に行け!」

 

 「でもスキフさんは!?」

 

 「追いつく!お前はリンを守れ!」

 

 現在のスキフの武装は怪物相手には火力の低いPTMピストルと手榴弾3個、それとナイフのみである。一体だけなら兎も角、複数体のサクリファイス相手にはあまりにも心許ない。

 

 アキラにドクターを押し付けて先に列車の残骸の中を通り抜けさせた後、スキフはサクリファイスと相対しながらジリジリ後退していく。

 サクリファイス達はスキフを囲み飛びかかろうとしたが────謎の音が響いてきた所で動きを止めた。

 

 「時間くらいは稼いでくれよ…!」

 

 スキフはその音の正体に察しがついていた。

 あわよくば“それ”がサクリファイスを襲っている間に逃げる腹づもりであったのだ。

 

 

 歯をカチカチと鳴らし、キーキーと鳴く大量の“何か”が接近する音が最高潮に達すると、トンネルの壁を突き破った列車の残骸から()()()()()()が押し寄せ、サクリファイスに襲い掛かってきた。

 

 「────は?」

 

 その光景を目にしたスキフは素っ頓狂な声を上げる。

 

 “それ”の正体はスキフの予想通りだった、しかしあまりにも数が多すぎた。

 

 ZONEにはネズミのミュータントが2種類存在する。

 一つは小型犬程の大きさを持つ禿げた身体の“オオネズミ”

 

 もう1つは、百体程の群れを形成し飢餓に突き動かされた様に塊となって動く小さなネズミのミュータントの集合体──“ミュータントラット”。

 そのミュータントラットが数千……いや、どう見積もっても一万匹はいるであろうネズミの津波が、サクリファイスを一瞬で飲み込み食い尽くしてしまった。

 

 

 「アキラァ!全力で走れぇ!」

 

 

 顔面蒼白となりながら先に進むアキラへ警告を発し、列車の残骸をくぐり抜けるスキフ。

 あれはマズい、今まで見たこと無い規模のミュータントラットの群れだ。通常のミュータントラットの群れなら手榴弾を上手く放り込めば何とかなるが、あれを駆除するには大量の爆薬か火炎放射部隊か砲兵隊が必要になる。

 

 横転した車両の中を出た瞬間、スキフは1個目のグレネードを車内に投げ込む。

 転がっていった手榴弾は車内を突き進むミュータントラットの波の中に飲み込まれ、一瞬の後に起爆。

 

 爆圧によって数十匹のネズミが宙に浮き上がり、残骸を車内に撒き散らす。

 一瞬の隙間がそこに生まれるが、瞬時に数百匹のネズミが埋め尽くしてスキフを追い掛けて始めた。

 

 「У, мать вашу(クソったれ)Burner(バーナー)に水か!」

 

 対人手榴弾のチンケな爆発ではネズミの津波を押し留められない。手に持つPTMピストルはおろか、ガウスガン(EM1)のフルチャージでも全滅させるには至らないかもしれない。

 ドタドタと全力疾走が出来ないエクソスケルトンの重みに耐えながら、脱線した列車を越えていくスキフ。

 

 途中、リンと列車を追い掛け乗り込んだ時に倒したクリアスカイ兵の死体が散乱していたが、ミュータントラットの津波が通った後には骨と金属製の装備しか残らなかった。

 走り際に地面に落ちてた“チェイサー13”を拾い上げ、後ろを振り向きライトで照らす、光に反射した無数の生理的嫌悪を呼び起こす獣の目から分かるのは、スキフを喰らおうとする本能だけ。

 

 背筋がぞくりとざわめきながら足を動かし脱線した列車群を漸く越えると、目の前にアキラの姿が見えて来る。

 流石にリンとボンプを抱き抱えて走るのはアキラには辛かったらしい、息を切らしながらスキフが追いついてきたのに気が付いた。

 

 「ぜぇ……はぁ……!う…後ろから迫って来きてるのは一体何なんだ!?」

 

 「無数のネズミの大群だ!追いつかれたら食われて骨になるぞ!」

 

 スキフはアキラに抱えられたリンに巻きつけてあるアーティファクトコンテナの1つからサンダーベリーを取り出す。

 それをアキラの懐に雑に突っ込んだ瞬間、人とボンプを持って走り続け、疲れ果てた筈の身体に活力が戻ってきた。

 

 「体力が戻って来た…!?」

 

 「これでもっと走れる!俺が食い止めている間にお前は走り続けろ!」

 

 「でもスキフさんは!?」

 

 「Давай(行け)!」

 

 伝説のアーティファクトの1つであるサンダーベリーはスタミナを急速に回復させ、全力疾走し続けられる力を持つ。この世界では侵食されやすくなる欠点があるが、エーテル濃度が薄い場所では大した欠点ではない。

 

 アキラを先行させ、振り返って先程拾ったチェイサー13をミュータントラットの津波に向けて放つ。

 チャンバーに装填されていたのはドラゴンブレスだったようで、人体を焼き尽くす燃焼弾がトンネルに広がり暗闇を照らす。

 通常のバックショット弾では無かった幸運に喜ぶ暇もなく、2発目を発砲した段階でフォアエンドからガキリと音が鳴って動かなくなる。

 

 これの元の持ち主はスキフが機関銃で挽肉にした挙句、列車の脱線で銃本体が激しく叩きつけられた為、耐久力が著しく減っていた、2発撃てただけでも上々だろう。

 燃焼弾と言っても燃え盛る銃弾を放てる訳では無い、数十匹から百匹程度のミュータントラットを焦げ付かせ、少しばかりネズミの津波を怯ませる成果を挙げたが、すぐに後続の群れが死んだ仲間を押し退け雪崩込んでくる。

 

 その津波に向けてスキフは壊れたチェイサー13と2個目の手榴弾を投げつけ、群れの一部を吹き飛ばすと同時にミアズマシールドを再起動する。

 爆弾と脱線事故で大分損耗しているのか、消えかけの電灯の如くチカチカと点滅しているが多少は防御の足しになるだろう。

 

 出来るだけ早く足を動かしながら後退しつつ、PTMピストルを連射する。

 だがミュータントラットは9x18MM弾で倒せる相手ではない。一体一体は普通のネズミなので足で踏み潰す事も出来るが数が多すぎて倒しきれないのだ。

 

 最後の手榴弾のピンを抜き、タイミングを合わせてミュータントラットの真上に放り投げ、空中で起爆させる。

 爆圧と破片が大量のミュータントラットを押し潰すが、それでも全体からすれば雀の涙程度の損害しか与えられない。

 

 爆発物を喪失したスキフは腰からナイフを取り出す。普通の軍用ナイフより幅広のマチェットに近い形状をしたこのナイフはかつてヤンターでの仕事で11号がスキフに渡してくれた一品だ。

 

 (そう言えば、11号にこれを返さないとな。)

 

 思い返して見れば一年近く借りたままだ、クリアスカイとの戦いが終わったら返そうかと思いながら、ナイフとPTMピストルを構え、スキフを骨の髄まで喰らおうと飛びかかるミュータントラットに反撃を行う。

 

 ナイフの一振りで数体が分断され、PTMピストルの射撃で数体が弾け飛び、足を思い切り踏み降ろしてネズミ共を潰して行く。

 

 その度に小さな───と言ってもスキフの上腕程の大きさはある───ネズミ達がエクソスケルトンに喰らいつくが、消えかけのミアズマシールドと厚いアーマーに阻まれる。

 

 それでも何千何万といるミュータントラットの前にはあまりにも1人の人間は無力。

 アーマーの隙間に、関節に、身体中に纏わりつかれ、それらをはたき落としながら後退し続けた。

 

 「クソ!齧るなクソネズミ共!」

 

 アーティファクトを昏睡状態のリンに持たせている今、肉体は回復すること無く傷付き続ける。

 無数のミュータントラットが身体を這い上がり、足首や手首、首筋に噛み付いてきたのをナイフで切り落とし、掴んで握りつぶす。

 

 果たしてアキラはどれくらい距離を稼げたのか、自爆用の手榴弾を残しておくべきだったか、サンダーベリーだけ渡して残りは持っておいた方が良かったのでは。色々な後悔が頭の中を巡るがもう遅い。

 

 回復キットが取り出せないほど身体の殆どがネズミに覆われ、視界がミュータントラットの腹と牙で埋め尽くされようとした瞬間────鳴り響くネズミの鳴き声に混じって、ミサイルの飛翔音がスキフの耳に飛び込んできた。

 

 「うおおおお!?」

 

 トンネルの中を高速で飛来してきたミサイルはスキフの近くに着弾、爆風がスキフごとミュータントラットを吹き飛ばす。

 衝撃で身体に纏わりついたネズミが剥がれ落ち、アーティファクトが無いせいで普段以上にダメージを受けながらも何とか顔を上げる。

 そこには、トンネルの奥からライトを照らして走ってくる数台のジープとロボットがミュータントラットの津波に銃撃を浴びせながらスキフに周囲にいるネズミ達を駆除していた。

 

 「うわぁ!?気持ち悪いくらいいっぱいいるであります!」

 

 『あいつを援護しろ!さもないとネズミの夕飯にされるぞ!』

 

 『ネズミ捕りだよビック・シード!』

 

 「オボルス小隊!?」

 

 スキフを守る様にビック・シードが傍に陣取り、ミュータントラットにマシンガンと電撃を帯びたパンチで掃討していく。

 それを掻い潜った群れが新たに現れた人間に襲い掛かろうとしてきたが、数多の炎がそれを阻む。

 

 『総員!戦術プラン「焼き尽くせ」だ!』

 

 「フリーダム!汚物を焼き尽くしたれぇ!」

 

 ジープから飛び降りたロキ率いるフリーダム達がクリアスカイから鹵獲したであろう火炎放射器で鬼火と共にミュータントラットを焼き払う。

 

 「畜生いい加減噛みつくの止めやがれクソネズミ…!」

 

 「スキフ!まだ生きてるか!?」

 

 「そこを動かないで!」

 

 スキフが未だに纏わりついているミュータントラット相手に藻掻いていると、11号が炎を帯びたナタを振るってネズミ達を追い払い、その間にストライダーがネズミの群れからスキフを引っ張り出した。

 

 「2人共…!待て、アキラとリンは!先に逃がした筈なんだ!」

 

 「心配するな、パエトーンは車に乗っている。途中で拾ったんだ。」

 

 ストライダーがジープを指すと、リヒターとトリガーに守られたアキラがスキフに手を振っていたのが見える。

 

 「スキフさん!無事で良かった……!武器もアーティファクトも無いのにネズミの大群に立ち向かうなんて……怪我は無いかい?」

 

 「お前とリンを守る為だ、まぁ危うく食い殺される寸前だったがな。」

 

 「鬼火隊長、スキフさんを回収しました。」

 

 『良し!総員車両に乗り込め!これより撤収する!』

 

 「リヒターさん、車を出して下さい!」

 

 「あいさートリガーさん!捕まってろぉ!」

 

 スキフがジープに乗り込んだのを確認した一同はすぐさま来た道を逆走し、ミュータントラットの群れから走り去っていく。

 殿を務めているビック・シードの操縦席で、シードはミュータントラットの獰猛な目を見つめながら鬼火に確認を取った。

 

 「鬼火隊長〜、多分このネズミさん達全滅するまで追い掛けてくるよ。」

 

 『そうか……シード、“吹っ飛ばせ”!』

 

 「了解〜♪」

 

 ニヤリと笑ったシードはビック・シードの武装を全て展開し、ミュータントラットの津波に向けて撃ち放つ。

 ミサイルや機銃の嵐の前にコンクリートで固められたトンネルは容易く崩落し、無数のミュータントラットの群れを押し潰していったのを確認したシードは、仲間達が乗るジープを追い掛けて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 「お…おいスキフ、お前顔真っ黒だぞ。」

 

 「気にするなストライダー、これは……」

 

 「まさか私の炎で……?早く治療を!」

 

 「いや、大丈夫だ11号。この顔は単なるエーテル侵食の影響で……」

 

 「そんだけ変異してんのに何処が大丈夫なんだよ!?トリガーさん!俺のバックパックに抗侵食除去薬(アンチエーテル)があるからそれを後ろに渡してくれ!」

 

 「違うんだリヒター、多分これはエーテル適応体質でこんな風になってるだけだ。」

 

 「それはおかしいと思いますよスキフさん。」

 

 「だがなトリガー、俺は高い適応体質だと科学者から……アキラ、何とか言ってやってくれ。」

 

 「僕に言われても………アーティファクトを渡すから待っててくれ。」

 

 トンネルを戻る最中、スキフの身体に異変が起きているのに気付いた同乗者達が驚愕し、それに対して未だにエーテル適応体質について間違った知識を持つスキフはズレた答えで皆に言い訳していたのだった。

 

 

 

  ◆   ◆   ◆

 

 

 結論から言うと、STCマラカイトはオボルス小隊とデューティ、そして捕まっていたフリーダムによって制圧されていた。

 

 レベデフが列車で逃げて暫くした後、クリアスカイは蜘蛛の子を散らす様に逃走し、今残っているクリアスカイは死体か、ニンブルを始めとした“裏切者”達だけである。

 

 取り敢えず一同はメインフロアに集まり、今後の事について話し合っていた。

 

 「シュルガ中佐だったか?まさかデューティに助けられるとは思わんかったわ。」

 

 「此方もフリーダムに手を貸してもらうことになるとは想像だにしなかったよ、ロキ隊長。」

 

 普段は敵対しているデューティとフリーダムが奇妙な共闘をしている事実に、シュルガもロキも何とも言えない感情を抱いていた。両勢力は死傷者の対応を行なっている。

 

 一方スキフはクリアスカイの“裏切者”の1人であり、遠隔でレベデフの妨害を行なっていた技術者“ノビコフ”にブルムバー・エクソスケルトンを整備してもらっている。

 

 「列車に仕掛けられた爆弾に脱線、更にはミュータントラットにやられたと……かなり損耗しているな、対侵食安全装置が壊れている。」

 

 「対侵食安全装置?それのせいで俺は侵食されたのか。」

 

 「そうだ、これが機能していないとエーテルシールドが人体を侵食してしまう。だが妙だな、ミアズマが殆ど残ってない。構造的に消費したり漏れ出たりする物質じゃないんだが……」

 

 ブツブツと何かを言い始めたノビコフを尻目に、自身の身体をチェックするスキフ。

 リンから外した伝説のアーティファクトを身に着けたらあら不思議、エーテリアスの様に赤黒く変色した肌がじわりじわりと戻りつつあった。

 

 後1時間もあれば元通りになるが、どうして抗侵食除去薬(アンチエーテル)だと効果が無かったのだろうか不思議に思いつつ、エクソスケルトンを直せそうかノビコフに聞いた。

 

 「エクソスケルトンを直せるか?シールド機能と走れるようにするのも付けてだ。」

 

 「出来る……が、シールドは通常のエーテル物質を使わないと無理だ、ミアズマに関してはブラックオプス(ダークストーカー)専用だし、そもそも手元に無い。」

 

 「そうか、ならそれで頼む。」

 

 エクソスケルトンをノビコフに任せ、スキフはメインフロアを見渡す。

 メインフロアの一角では、シードとニンブル、ノビコフの仲間のクリアスカイ技術者が、レベデフに何発も撃たれて機能停止したドクターの修理を試みていた。

 何か手こずっているようなので、シード達の邪魔をせず聞き耳を立ててみる。

 

 「う〜ん、軍用ベースだけど見たこと無いパーツばかりで構成されてるんだよねぇ。おじさん達はこのボンプが何処で作られたか知らない?」

 

 「我々がクリアスカイに入ったのは1年ほど前だしな……ニンブルは何か知らないか?」

 

 「さぁてね、クリアスカイがZONEに介入を始めた時には既にレベデフ代表の傍ににくっついて居たのは確かだ。それとお嬢ちゃん、ボンプの予備部品を探してみたが殆ど見つからなかった。」

 

 「パーツが無いならこの場で直すのは難しいなぁ、時間を掛ければ修復は可能だけど……」

 

 どうやらドクターの復旧は難しいようだった、スキフとしては色々聞きたい事があるのだが無理なら仕方ない。

 

 次にアキラの元に向かう、アキラはメインフロアの出入口付近でシード以外のオボルス小隊の面々、そしてリヒターとストライダーと共に居た。

 近くの長椅子にはすやすや眠るリンが寝かされており、外ではヘリコプター──ソコロフ中尉が操縦するスティングレイ4が待機している。

 スキフは一番手前にいたリヒターに声を掛けた。

 

 「アキラもリンも大丈夫そうか?」

 

 「プロキシも妹さんも体調は問題無し、お前の身体の方が心配なくらいだ。強いて言えば妹さんは未だに目覚めず、プロキシは帰りたがらないって所。」

 

 「帰りたがらない…?」

 

 アキラは鬼火から何か説得だか何かを受けているようだった。

 

 『もう一度言うぞプロキシ君、君はリン君と一緒にヘリで防衛軍の基地へ帰還しろ、ソコロフ中尉には事情を伝えてある。』

 

 「でも……レベデフがまだ生きてるかもしれないし、それを放って置くなんて……」

 

 「それは自分達に任せて欲しいであります!元よりオボルス小隊がZONEに来たのは讃煩会を撃滅する為なのですから!」

 

 「プロキシさん、今回の件に於いては貴方は純然たる拉致被害者なんです。私達の任務に付き合う必要はありません。」

 

 「ZONEではプロキシの支援は必要ないわ、貴方の次の任務は彼女(リン)を連れてZONEから去ることよ。」

 

 オボルス小隊からのパエトーン兄妹を思いやる言葉にアキラは何か言おうとして口を噤む。彼女達の言い分は最もだと理解しているが、その表情は悔しさを滲ませていた。

 そんなアキラにスキフは近づき、話しかける。

 

 「大人しく帰る気が無いようだなアキラ。」

 

 「スキフさん、僕は……」

 

 そもそもの目的であった讃煩会に攫われたアキラの奪還を成し遂げ、最早アキラとリンがZONEに残る理由は無くなった。

 なのにアキラはこのまま帰るのに消極的な態度を見せている、その理由は単純───

 

 「レベデフに報復してやりたいって顔だ。」

 

 「……列車から脱出した時、リンが倒れていたのを見たんだ。血を流して、撃たれた跡を見つけて、それなのに僕はただ、何も出来ずに泣き喚いて…………どうしてもレベデフを許せない、この手でリンを傷つけた代償を払わせたいんだ。」

 

 片方の手でリンの頬をやさしく撫でながら、もう片方の手は強く、血が滲みそうなほど強く握りしめる。

 

 ハート・オブ・チョルノービリの引き起こした謎の現象のお陰で結果的に助かったとは言え、アキラの目の前でリンは間違い無く命を失った。

 共に旧都陥落を生き延び、共に生きてきたたった1人の妹を奪われかけたアキラの怒りは計り知れない。

 

 そもそもの始まりはアキラが攫われた事から始まったのだ、そのせいでリンを危険な目に合わせてしまった自身の不甲斐なさと、ZONEという環境でそれを挽回する力が自分には無い事はアキラ自身が一番よく知っている。

 

 「本当は僕自身の手で引導を渡してやりたい、でも皆が言う通り僕の能力はZONEでは殆ど役に立たないから……」

 

 「まぁ、出来るなら自分の手で復讐したいよな。でもお前がやるべき事はリンが目を覚ました時に傍に居てやる事だ。レベデフは俺がお前の分まで弾を撃ち込んどいてやる。」

 

 スキフが胸を叩いて宣言する。ドクターはレベデフを生かして欲しいとは言っていたが、アキラとリンへの仕打ちを考えるなら、流石に慈悲を掛けてやる気持ちは消え失せた。

 

 戦いはまだ終わっていない、エクソスケルトンを直させているのもその為だ。

 オボルス小隊はいざ知らず、モノリスを求めるクリアスカイをストライダーは見逃すつもりは無いし、スキフはそれに手を貸す所存である。

 

 ただ、そこにアキラの協力は必要無いだけ。

 

 アキラは無理くり自分を納得させて俯く、そこにストライダーが聞いた。

 

 「パエトーン、もう一度教えて欲しい。ドクターが言うには、“シン”やクリアスカイの計画には“始まりの主”とやらが直接絡んでいるらしいんだな?」

 

 「すぐにドクターが撃たれて詳しい事は聞けなかったけどね。」

 

 「始まりの主……確か讃煩会が崇めている神様でありますよね?そんな大物がプロキシ殿を?」

 

 『確かにプロキシ君は衛非地区で讃煩会の野望を打ち破った功績があるからな。狙う理由は十分にあるかもしれんが……』

 

 (始まりの主は僕を狙っていた?いや、ドクターの話だと始まりの主の目的は「モノリス」を手に入れることで、レベデフが言っていた悲願はあくまで“シン”の物、僕はその為の“生贄”……なんだろう、この違和感は……)

 

 「隊長〜ちょっといい?」

 

 未だに全容が掴めない敵の計画についてアキラが考えていると、ドクターの修理をしていたシードがPDAを持って近づいてくる。

 

 『ドクターの修理が完了したのか?』

 

 「ううん、ここじゃ直せないから内部にアクセスしてデータを抽出してみたんだ。それで音声記録が1つだけ引き出す事が出来てさ。」

 

 そう言ってシードはPDAを操作して記録を再生する。

 

 「()()()()()が聞こえて来たから、隊長達にも聞いて欲しいなって。」

 

 『懐かしい?一体誰の……』

 

 

 『この部屋ならば誰にも聞かれないでしょう……それで、“どちらの名前”でお呼びすれば宜しいですか?』

 

 『イゾルデでいい、“今日の”私は軍人としてZONEに来た身だからな、レベデフ代表。』

 

 

 

 「「『……っ!?』」」

 

 PDAから聞こえて来た声に、オボルス小隊の面々とアキラは思わず驚愕の表情を浮かべる。特に鬼火は銃口が微かに震えるほどに動揺していた。

 

 『イゾルデ……!』

 

 防衛軍大佐であり、鬼火の上官にして友人、そして復讐の為に衛非地区の讃煩会の司教として暗躍し、最後は鬼火の手によって討たれたイゾルデ大佐その人の声が、恐らく盗聴したであろうドクターの中に収められていたのだ。

 

 「な…何故イゾルデ大佐の声がドクターの中に記録されていたのでありますか!?」

 

 『思い出せオルペウス、アグロプロムの地下で尋問した讃煩会はこう言っていた……クリアスカイもとい“シン”の連中はメヴォラクと何か密約を交わしていたと。シード、こいつはいつ頃記録された物か分かるか?』

 

 「正確な日付は分かんないけど……多分、内容からして僕たちが初めてZONEに来た時だと思う。」

 

 『我々がヤンターで調査任務を行なっていた時か、思い返せば「個人的な仕事」があると言って別行動を取っていたな……』

 

 あの時から讃煩会に───そんな思いが湧いてくるが、ラマニアンホロウでの戦いでイゾルデとの決着自体は既に着いている。

 鬼火は懐かしさなど複雑な感情を脇へ追いやり、レベデフと何を企んでいたのかしっかりと聞く事にした。

 

 ▼  ▼  ▼

 

 『─────つまり、“沼地”に送った此方の人員が全滅したのは、そちらの“異端者”との対立によってでは無いと。』

 

 『最後に届いた救難要請では、何者かに襲撃を受けていた様でしたね。調査の為にダークストーカー達を沼地に派遣しましたが、残念ながら全員消息を絶ってしまいました。』

 

 『なるほど、噂では沼地がホロウになったと聞いていたが……“リバース計画”の目的は果たせたということか?』

 

 『大失敗に終わったようで、明らかに不満げな声で新たな命令が“主”から申し付けられました、次は“モノリス”を直接手に入れろとね。』

 

 『些か信じ難いが、本当に“始まりの主”と会話しているらしいな。』

 

 『会話なんて代物じゃありません、一方的な命令ですよ。私が貴方たち“本派”と接触したのも、突然聞こえて来たあの御方の声がそう命じたからですし……と言うか、私からすれば貴方たちの方こそ始まりの主が語りかけて来ないと知って驚きました。』

 

 『私があの声を聞いたのは、恩寵とやらを勝手に与えられた時だけだ、信者達に至っては声すら聞いたことが無い者が殆どだろう。恐らく君が一番始まりの主と会話している人間なんじゃないか?』

 

 『勘弁して下さい……イゾルデ大佐、今回来てもらったのは沼地の前哨基地の被害報告の他に、そちらに所属するサクリファイスの研究者を回して欲しいのと……ある情報を集めて貰いたいからです。』

 

 『そっちでもサクリファイスを作るつもりか?だがZONEでサクリファイスは……』

 

 『ええ、貴方がたの作ったサクリファイスをZONEに連れてくれば、まるでZONE自身が拒絶するかの様にアノマリーに排除される……ですが、リバース計画の副産物で抜け道を見つけましてね。今後、兵力も必要になりますし、始まりの主の命を遂行するために必要になります。』

 

 『分かった、こっちの計画に支障が出ない程度の人員を回そう。それと情報と言うのは?“H.D.Dシステム”についてと書いてあるが……』

 

 『ヘーリオスが作ったと言われるH.D.Dシステム……それを扱える人間について貴方の伝で調べる事は出来ますか?』

 

 『それも始まりの主からの指示なのか?』

 

 『いいえ、私個人の“計画”の為にH.D.Dシステムに詳しい、或いは扱える者が必要なんです。勿論礼はしますよ、TOPSの同志から手に入れた防衛軍とTOPSの癒着に関する情報を全てお渡しします。』

 

 『………良いだろう、だがあまり期待しないでくれ。此方も衛非地区での計画の準備に取り掛かっている。“牲祭”が始まれば、そちらに手を貸す余裕はなくなるからな。』

 

 『勿論承知していますよ、その時が来たら“シン”とクリアスカイは十分な支援を約束致します。“牲祭”が上手く行けば、始まりの主はZONEに興味を無くすかもしれませんしね。』

 

 ▲  ▲  ▲

 

 イゾルデとレベデフの音声記録はここまでだった。

 

 色々な情報が詰まっていた記録だったが、アキラはある一点だけが気になって仕方なかった。勿論、傍で聞いていたオボルス小隊やスキフも同じである。

 

 アキラは怪訝な表情で呟いた。

 

 「僕は、始まりの主の計画には関係無い……?」

 

 「今の記録だとアキラを攫った理由はレベデフ個人の思惑みたいだが……という事は…!」

 

 スキフ達はリンを守りきり、アキラを奪還した時点で“シン”のモノリスを手に入れる計画を頓挫させられたと思っていた。後はアキラとリンを安全な場所へ避難させ、残存戦力に対処すればいいと。

 

 その前提が間違っていたら?クリアスカイと“シン”の目的であるモノリスを手に入れるのに、パエトーンは最初から必要無かったのだとしたら?

 

 その時、クリアスカイの兵士であるニンブルの無線機から声が響いてきた。

 

 「うおっ!?急にどうして……マジかよ、レベデフ代表がオープンチャンネルでクリアスカイ全員に呼び掛けてやがる!」

 

 『音量を大きくしろ!』

 

 鬼火の指示でニンブルが無線機の音量を最大まで上げる。

 

 

 『レベデフからZONEで活動する全てのクリアスカイへ告ぐ、現在行なっている全ての任務を中止し、武装を整え“赤い森”へと向かいなさい。繰り返す─────』

 

 

 『赤い森……だと?』

 

 「確か、”ブレインスコーチャー“なる強力なPSI放射が存在する場所でありますよね?どうしてそんな所を……」

 

 オルペウスの疑問に、スキフはある可能性を思いついた。

 

 「モノリスがZONEの奥にあると仮定して……まさか連中、ブレインスコーチャーを突破する方法を見つけたのか?」

 

 「いや、長らくクリアスカイはブレインスコーチャーを突破する方法を模索していたが……その成果は実らなかった。赤い森を進む事は出来ない筈だ。」

 

 「それじゃあどうやってブレインスコーチャーを回避するつもりなんだ?」

 

 クリアスカイの技術者であるノビコフはスキフの予想を否定する。ならどうするつもりなのか───そんな疑問に、スキフ達に声が届いているとは露にも思ってないだろう、無線機の向こうにいるレベデフは答えを言い放つ。

 

 『現地に到着した部隊は先行部隊の後を追い、ブレインスコーチャーの影響範囲外を進んで赤い森の西端─────』

 

 「まさか……“あのルート”を使うつもりなのか…?」

 

 誰にも聞こえないくらいの──トリガーのみ聞き取れた──声で、リヒターは1人呟いた。

 

 

 『リマンスク・ホロウへ、突入せよ!』

 

 

 






 ベーグル計画やっててパパゴホロウのヤバさにビビってたらS.T.A.L.K.E.R.2でホロウに負けないくらいクソヤバ空間やアノマリーが現れると言う。


 ◇ミュータントラット
 2から登場した無数の小さいネズミの集合体であるミュータント。筆者は始めて遭遇した際、何も出来ずに食われて死んだ。
 爆発物を使うとほぼ一撃で倒せるが、恐らく一体一体に判定がある為銃で倒すのは弾薬の無駄。
 こいつに遭遇した時様に手榴弾は必ず1個は持っておこう。
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