嘆きの亡霊の二次創作があまり無かったので書いてみました。
温かい目で見てもらえると幸いです。
世はまさに大ハンター時代。そう呼ばれる所以は皆さま知っての通り、数多くの才能の原石達が頭角を現しただけでなく、最年少レベル8まで出てきたのです。
今回は、そんな新進気鋭のトレジャーハンター達の中から最高峰の2名。
一人目は、アーク・ロダン。かの有名なロダン家出身、『銀星万雷』の二つ名を持ち、認定レベルは帝都でも
メンバーの平均年齢は21歳にして平均レベルは6と精鋭中の精鋭のパーティ。『
二人目は、クライ・アンドリヒ。『千変万化』の二つ名を持ち、認定レベルは帝都でも3人しかいないレベル8に最年少で成り上がった傑物。
神算鬼謀にして、結成後瞬く間に頭角を表し、今では『
この2名以外にも、様々な期待の新星達が我先にと帝都最強の座を狙っています。誰が上に立つのか。貴方はどう考える。次号『深淵火滅』率いる『
「久しぶりに新聞読んだけど、結構面白いこと書いてるんだな」
「内容に気になるところはあったけど、この記者次号までに燃やす婆さんに燃やされないか心配だよ」
「それもそうだな」
新聞を読んでいた白髪の男が笑い、クランマスターの席に座る黒髪の男はすこし頭を抱える。
「新聞もいいですが、そろそろメンバー募集の時期ですよ。クライさん」
メンバー募集。このクランでは年に一度、所属パーティーを集めて大々的にメンバー募集を行っている。
「……もうそんな時期になったのか」
「いいじゃんメンバー募集。今回は行ったらどう?」
「ペトラさんの言う通りです。あなたが考えた制度ですよ、クランマスターとして一度ぐらいは行ってください」
「一応行ってるんだけどね。…そうだ!エヴァも一緒にいこうよ」
「私は業務がありますので」
そのメンバー募集にクランマスターもとい、クライ・アンドリヒが顔を出す。この情報がどこかから漏れ、形を変えて噂となる。
あの『
(やっと始まったか)
それはつまり、かつての世界での作品『嘆きの亡霊は引退したい』の物語が始まることを意味する。そして、それを知るのはただ1人。とても機嫌がいい男、ペトラ・デュノール。彼のみである。
§
さて、ここらで自己紹介をしておこう。
俺の名前はペトラ・デュノール。一応、転生者だ、なぜ一応なのかと言うと俺は前世の記憶がほとんど無いんだ。性別や名前どころか、死因すらもわからない。だたあるのは、前世ライトノベルから新書まで読み漁っていた本の知識の一部だけだ。たまたま嘆きの亡霊の記憶がはっきりしていて助かった。
(ガークさん怒らすのも嫌だし、先に探協に行くか)
探索者協会通称探協、宝具・魔物素材の売買からアイテムの補充、情報提供にパーティメンバーの斡旋などによりハンターを支援する団体。宝物殿やハンター、パーティやクランへのレベルの割り振り認定なども行なっている。クライ率いる
「ガークさんいるー?」
「おう、ペトラか今回はなんの要件だ」
身長二メートル以上、その見るだけで威圧される鍛え上げられた筋肉、だれがどう見てもカタギだとは思うまい。彼の名前はガーク・ヴェルター、元レベル7で『戦鬼』の二つ名を持つ帝都の探協支部長だ。
「今回はね、ちょっと賭け事しようと思ってきたんだ」
「賭け事っておまえ、いったい何をしでかそうとしてるんだ」
「そんなに難しいことじゃないよ。俺そろそろクライが呼び出されると思ってるから、その時に余ってる依頼罰ゲームの中からどれを選ぶか推測しようとしてるんだよ」
「それならいいが、いったいなにを賭けるんだ」
「俺が負けたら余ってる依頼罰ゲームの中からガークさんが選んだ物を受ける、何個でもいいよ。そのかわり、俺が勝ったらガークさんの氷嵐戦牙ちょっとだけ貸して」
「はぁ?いったい何を言うかと思ったら、駄目に決まってるだろ」
「でも、くれって言ってるわけじゃないしクライが呼び出されるとも限らない、俺の予測が外れたら
「わかった。一週間だけだぞ。それで、クライはどの依頼を受けると思うんだ?」
「話が分かるね、ガークさん。それじゃあ、この依頼で頼むよ」
「なになに、白狼の巣でレベル5パーティーが失踪かなるほど、この宝物殿白狼の巣ではいったい何が起こるって言うんだ」
「俺に聞かれてもわかんないよ」
「そんなはずないだろ。あのクライの千の試練を少しでも予測できるのはお前だけなんだぞ」
「わからないものはしょうがないでしょ。それじゃまたね」
「……
§
よし!ガークさんも説得できたことだし、クライの宝具チャージしにいくか
クランマスター室、二人の青年が楽しそうに話している。
「いやー、助かるよペトラ。今ルシアいないからどうしようか迷ってたんだ」
「一応、俺もルシアほどじゃないが魔導士だからな。これぐらいは任せてくれ。そんなことより、メンバー募集にはちゃんと顔出せよ。
「なんでそうなったんだろうね。メンバー募集するなんて一言もいってないのに」
「ほれ、
『
「本当に助かるよ、いつ襲撃されるかわからないからね」
「新進気鋭のレベル8様だもんな、襲撃されることが日常になってるし」
「みんな僕をなんだと思ってるんだろうね、そんなに強くないし千の試練なんてやってないのに。」
「それだけ人気ってことだろ」
そう、先ほどクライ自身が言ったように、クライは強いどころか弱いし、千の試練もクライの運が悪すぎて起こっていることである。ただ、周りから見たらクライの意味不明な発言や行動、適当に選んだ人選でぎりぎり死人が出ていないことから、全てがクライの手のひらの上である。と受け取られるだけなのだ。
「そんなことより、楽しいことを考えようよ、みんなが帰ってきたらバカンスにでも行きたいよね」
「たしかに、それもいいな。」
「バカンスもいいですが、クライさんは仕事をしてください」
今しがたクライに話しかけたのは足跡の副クランマスターであるエヴァ・レンフィード。クラン設立のときにクライがどこかの商会から引き抜いてきた有能な女性である。ちなみに、クライはクランの仕事は全てエヴァに押し付けている。
「それに、ペトラさんも自身を卑下するような発言しないでください。確かにルシアさんは卓越した魔導士ですが、ペトラさんのほうがレベル上でしょう」
「まあまあ、エヴァ落ち着いて。ルシアもペトラも両方すごいよ」
ここいらで少し昔話をしよう、ここが嘆きの亡霊の世界だと認識できたのは幼馴染にクライ達がいたからだ。昔だから姿はすこし違うが、名前が完全に一致しているんだ気づかない方がおかしいだろう。みんなでパーティーを組んでからというもの、依頼にない高レベルの
まあ色々言ったが結局、今の俺はこの世界を心から楽しんでいる。それにここから原作開始だ、今まで以上に波乱万丈になっていくだろう。みんなの活躍を間近で見られるんだし、これからがとても楽しみだ。
初めて書いてみましたがいかがでしたか。
投稿は遅いと思いますので、ゆっくり待っていただけると幸いです。