幼馴染と夢の使徒   作:限界ボンバーヘッド

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気が付けばアクセス数が1000超えてました。うれしいですね。

読書って楽しいよね。
ところで、web小説は書籍じゃないけど読書って言っていいんだろうか。





4.うっかりさん

 クラン上層階。一般のメンバーの立ち入りが禁止されている執務室。

 クライの話を聞き、エヴァはしばらく黙り込んでいたが、やがて眼鏡をキラリと光らせて言った。

 

 

 「闇鍋ですね」

 

 「失礼な」

 

 「どこがだよ」

 

 

 本編どおりの闇鍋4人パーティーができてしまった、ティノがんばってくれ。俺には特になにもできない。

 

 

 「ティノは強いし、グレッグ様やギルベルト少年はレベル4。ルーダもレベル3だけど優秀だ。白狼の巣ぐらい簡単でしょ」

 

 「……クライさん。今回はレベル5パーティーが消息不明なんですよ。いくら優秀でも即席パーティーで何とかなるとは思えませんが」

 

 「大丈夫大丈夫。本当にやばかったらうちのメンバー探して助けを求めるって。ティノも子供じゃないんだから」

 

 

 ハンターではないとはいえ、クラン創立時から共に見ている彼女にとってティノは子供みたいなものなのだろう。

 心配性な副マスターに肩を竦めてみせる。その時、扉がノックすらせずに開け放たれた。

 

 

 「ますたぁぁぁぁぁ! 助けてくださいッ! やっぱり私には無理ですぅッ!!」

 

 「ほら来た。無理だってよ、クライ」

 

 

 飛び込んできたティノがクライのお腹にタックルして顔をぐりぐりとこすりつけている。

 やっぱ師匠と弟子って似るんだね、やってることがそっくりだ。

 

 

§

 

 

 「何が問題だって?」

 

 「全部です、ますたぁ。私には荷が重いです……」

 

 「がんばれーティノ、応援してるぞ」

 

 

 ラウンジにクライが指名した3人がそろっていた。

 ルーダにグレッグ、ギルベルト少年(身の程知らず)

 クライを見つけたルーダが話しかけてきた。

 

 

 「あ、クライ――」

 

 「……遅かったな。随分、待たされたぞ!」

 

 

 ルーダの声に被せるようにギルベルト少年が言う。今のところこの子のいい所が全く見えないんだけど。

 

 

 「が、がはは……足跡の本部にいるなんて……ほ、本当に、嘆霊のメンバーだったんだな……」

 

 「昨日は本当に驚いたわ。何回も募集に来てるって言ってたからてっきり――」

 

 

 誰にも話しかけてもらえないんだけど。ティノにも無視されたし。なんで?俺なんかしたっけ。

 

 

 「……お前みたいな弱そうなのが、『嘆きの亡霊(ストレンジ・グリーフ)』のメンバーなのか……帝都最強のパーティと聞いてたけど、噂程じゃないな」

 

 「……別にうち、帝都最強でもなんでもないし。誰だよそんな噂を流してるの……」

 

 「メンバーどころかリーダーだぞ。すごいだろ」

 

 

 多分ルークとリィズのせいだな、俺は帝都最強って言ってないし。まぁ嘆きの亡霊(ストレンジ・グリーフ)は最強だけどな!崇めてもいいぞ!やっぱ俺にはしないでいいぞ!

 

 

 「この者たち、無礼者です。私は、こんなますたぁへの敬意が足りない者と一緒に宝物殿に行くことはできません。ますたぁは、ますたぁですのに」

 

 「うん、そうだね。なに言ってるのかわからないけど」

 

 「そうだぞー、クライはクライだ。うちのリーダーすごいだろ」

 

 

 ティノの言葉にグレッグが衝撃を受けたのか。なんだかんだ肝が据わっていたその表情が完全に引きつり、分厚い唇が震える声をあげる。

 青ざめてるな。で、俺に対するレスポンスは?そろそろ泣くぞ俺。

 

 

 「ま、まて……ますたぁ? って……マス……ター? 足跡の?」

 

 「まぁ……僭越ながら、グレッグ様」

 

 

 クライは丁寧だな、多分グレッグもレベル8に様付けされてるとは夢にも思ってなかっただろ。

 

 

 「……まさ、か………………あの……『千変万化』……? です、か?」

 

 「ますたぁの凄さがわかったら、跪くべき」

 

 「そこまで威嚇しなくていいだろ。ほれ、作戦会議せんでいいんか?」

 

 

 誰にも相手されないって悲しいよね、まじで泣きそう。いいんか?結構上位のハンターが人目を顧みずに泣き叫ぶぞ。

 

 

 「馬鹿な……若いとは聞いていたが――若すぎる」

 

 「まぁ、そんな事どうでもいいんだ。今日来てもらったのは……ティノにあげた仕事を手伝ってもらえないか、と思ってね」

 

 「そうだ、クライが直々にティノに渡した依頼だぞ。絶対死なないから安心してボロボロになってこい」

 

 「お前が……あの、帝都最強の『千変万化』、だと!? 冗談だろッ! 全然鍛えられてないじゃないかッ!」

 

 

 え?無視?なんで?ここまで無視されたらどこまでいけるか気になるな。どうしよ、一回幻術かけてみる?

 それはそうと、一回黙ってくれないかな。人の会話聞けないタイプ?そういやハンターって人の会話聞かないやつ結構いたな。今回は許したろ。

 

 

 「ますたぁの強さがわからないなんて、可哀想。人生の九割は損してる」

 

 「うん。なに言ってるかわからないけど黙ろうね?」

 

 「ますたぁ、やっぱりこいつと組むのは無理です。口だけのやつは一番嫌いです」

 

 

 グレッグが今にも飛び掛かりそうなギルベルト少年を押さえつける。

 若いっていいねー、すごい元気だ。多分俺と5歳ぐらいしか離れてないけど。

 

 

 「ば、馬鹿――相手は見て喧嘩売れって! 相手は――英雄を抜いて、最年少で『レベル8』認定されたハンターだぞ!?」

 

 「離せ、おっさんッ! くそ、俺は、認めないぞッ!」

 

 「ルーダは手伝ってくれないかなぁ?」

 

 「それは……こっちからお願いしたいくらいだけど……レベル8って本当なの?」

 

 「数字だけ上がったんだよ。パーティリーダーとか、クランマスターになるとメンバーの実績の一部が評価に加えられるんだ。足跡は大きいクランだから、レベル認定に必要な膨大な実績ポイントもすぐに溜まる」

 

 「ますたぁ、もちろん私のポイントも捧げてますよ!」

 

 「いくらポイントがあっても生半可な功績じゃレベル8にはなれないけどな」

 

 

 クライの言葉を聞きつけ、ギルベルト少年が更に声高く詰ってくる。

 

 

 「ほら見ろッ! こいつ、ずるしただけだッ! お前みたいなやつが最上位ハンターだなんて信じるものかッ!」

 

 「いや、別にレベル8は最上位じゃないし……そもそも、信じてもらわなくてもいいよ別に」

 

 

 この際誰でもいいから俺の話し相手になってくれないかな。今だったら誰が相手でも超笑顔で会話できるよ。

 

 

 「ギルベルト少年はいいや。グレッグ様は手伝ってくれる?」

 

 「……え?」

 

 「お、おう……? そ、それは……もちろん、構わない、ですが……」

 

 

 全員に無視されながら会話は進んでいく。よし、今からガヤ飛ばすか。

 

 

 「お、おい、本当にいいのか!? 手伝ってやんないぞ!?」

 

 「ああ、とても残念だよ。でもしょうがない。ティノ、うちのメンバーから誰か適当につれていきなよ」

 

 「スヴェンとかどうだ、あいつどこでも強いぞ」

 

 「ますたぁ、一緒に来て下さい……」

 

 「い・や・だ」

 

 「勝負ッ!」

 

 

 そんな会話(一方的)をしていると、無視されたギルベルト少年が大声をあげた。

 まだまだだな、少年。俺は一回も返答が帰ってきてないぞ。もっと心に余裕を持ったらどうだ。

 

 

 「勝負、だ。千変万化ッ! 俺が、負けたら……仲間に、なってやるッ」

 

 「はぁ……?」

 

 「俺は、自分より弱い者には、従うつもりはないッ!!」

 

 

 暇だし、魔法で遊ぶか。周りに被害が出ない幻術とかどう?

 

 

 「それじゃあ、戦ってもらおうか」

 

 

 クライがティノの方向に指をさす。

 

 

 「は?」

 

 「……い、いったい…………いつからそこにいたんだ」

 

 

 なんかこっち見てない?戦うのティノでしょ?ほら、今まで通り無視しといてよ。幻術で遊んでるから。

 

 

 「え?なに?俺がどうした」

 

 「ペトラお兄様、………いつからそこにいたんですか?」

 

 

 ?????????????????????????

 

 

§

 

 

 なるほど、理解したぞ。そうか、俺は自分に幻術をかけたのを忘れてたんだ。

 アホやな俺。びっくりした。みんなから無視されてたわけじゃなかったのか。

 

 

 「てかクライ、戦うんだったら俺よりパーティーリーダーのティノじゃないの?」

 

 「いや、ペトラ。ギルベルト少年は僕をお望みだ。でも初めから僕と戦うと面白くないだろ?だから嘆霊のメンバーである君なんだよ」

 

 

 クライ冷や汗掻いてるじゃん。一瞬で考えたにしてはいい言い訳だな。

 

 

 「わかったよクライ。ギルベルト君、俺が相手になろう。そこまで啖呵を切ったんだから簡単に終わってくれるなよ」

 

 

 なんで俺なんだろう。ティノでよくない?まぁ無視された原因が分かったしこれぐらいならいいか。

 

 

§

 

 

 クラン本部の地下には数階に渡って訓練のための施設が存在する。

 ギルベルト少年の腕試しのためにやってきたのは地下一階の施設だった。

 

 

 

 「それじゃあ、どうする?少年、ハンデが欲しいなら行ってくれ。こう見えて俺は君よりレベルが高いからな」

 

 

 ギルベルト少年はすでに煉獄剣を構えている。やる気があっていいね、そういう所は好きだよ。

 

 

 「ふざけるな!お前魔導士だろ!杖も持たずに戦うつもりか!」

 

 

 そう言われても、いつも使ってないから持ってないんだけど。どうしよ、そこらへんにいい感じの枝とか落ちてないかな。

 

 

 「いや、ふざけてないよ。俺はいつも使ってないんだ」

 

 「「え?」」

 

 

 部屋の端にいるルーダとグレッグに驚かれた。別にいいでしょ、人の好きにさせてよ。

 

 

 「ハンデほんとにいらない?」

 

 「……舐めやがってッ……」

 

 

 舐めてないんだけどなぁ。常識って難しいよね。

 

 

 「いらないならいいんだけど……手加減するから死なないでね」

 

 「俺が死ぬわけないだろ!馬鹿にしてるのか!」

 

 

 おっきい声出さないでよ、この部屋結構音響くからさ。あっち見てみなって、ルーダとグレッグが引いてるよ。

 

 

 「してないけど、それじゃがんばってね」

 

 「当たり前だ!」

 

 「█████」

 

 

 

その瞬間、部迸ャが薙?Κ螻の縲?縺昴?獄かと隕矩俣驕輔∴縺

 

 

 

 

 




ペトラ君はうっかりさんですね。
さぁ、ペトラ君はいったい何をしたんでしょうか。


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