止めるな!俺は日曜賛歌するんだッ!!   作:一般開拓者

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サンデー復刻に向けて遺物厳選をしているのですが、EP縄だけ異常に出ないので初投稿です。


明日退職の司祭はホロウ内にて無敵

(あの姿と持っている武器...!間違いない!さっき倒した『騎士』と同じだ!)

 

そうと分かれば後は容易い。先程のように盾を砕いて接近戦に持ち込めば勝ちのはずである。

 

サンデーはビリーとアンビーにかけた祝福がまだ切れていないことを確認してから遠方から円環をぶつける攻撃をしかける。

 

 

が、

 

 

「中々...やるようですね」

 

飛んでくる円環の軌道を盾で変え、地面に向けて受け流している『騎士』の姿があった。破壊力は折り紙付きの円環攻撃を盾で受け流しただけあって、受け流した部分は床が抉れている。

 

 

「隙あり!」

 

 

アンビーは『騎士』が防御をする事に気を取られている隙に上から盾の内側にいる本体目掛けて電磁ナタで刺そうとする。

 

 

しかし、それも『騎士』の刃とぶつかり合って火花を散らすだけに終わった。

 

「あの個体、先程ワタシが倒した『騎士』のエーテリアスよりも洗練された技術を持っています...!」

 

(戦闘経験があるアンビーが防御の隙間を縫ってまで攻撃を仕掛けたのに防がれた。そうなってくると...武の心得がない自分が前に出て殴ることはかなり難しい!)

 

「俺が態勢を崩す!アンビー!俺が攻撃を受け止めた時に合わせられるか!?」

「どのくらい一緒に戦って来てると思ってるの...簡単よ!」

 

(2人にヘイトを買ってもらってこっちは後方支援とたまに鞭が安牌だな)

 

 

「来るぞ!」

 

 

『騎士』は上段から叩き斬るように刃を振り下ろし、力にものを言わせてビリーを押し潰そうと目論む。

 

 

ガキイィィィィィン!!!

 

 

鉄同士が勢いよく衝突した様な轟音が鳴り響き、ビリーは2丁拳銃をクロスさせて『騎士』の渾身の一撃を耐え忍んでいた!

 

 

「...えぇ!援護する!」

 

 

ビリーの背後から出て来たアンビーは電磁ナタを放電しながら空中で3回転して『騎士』を切り刻み、地面に着地しながら『騎士』を縦に斬る。

 

アンビーの攻撃を受けて態勢を立て直そうとしている『騎士』の体にどこからともなく紫の茨が巻きつき、動きを一時的に止めた!

 

 

「攻撃を続けて下さい!」

 

「サンデー、ナイス判断だ!」

 

 

ビリーが一気に『騎士』との距離を縮めると、2丁拳銃を回し始める!

 

 

 

 

 

MAXIMUM!

 

 

 

 

 

 

「スターライトここに輝く!」

 

 

 

 

 

 

そう高らかに宣言すると、ビリーは残像が見える速度で『騎士』を囲みながら最大火力を叩き込む!

 

 

ドゥダダダダダダダン!

 

 

「Foooooo!!」

 

 

ビリーの最大火力を真正面から全て受け、これには流石の『騎士』も崩れ落ち───

 

 

 

ない。

 

 

 

「!!まだ倒せねぇか...!」

 

 

「ワタシがダメ押しの一撃を!!」

 

 

サンデーが前線に飛び出し、ガラ空きの胴体部分に茨グローブで殴り付ける!

 

 

(ビリーのアレを受け止めてなお生き残る生命力...しかし、これはどうだ?)

 

 

『騎士』はたまらずといったように後ろによろめき、盾を杖の様に扱って片膝を地面につく。

 

 

その直後、頭部のコアが虹色を帯びたように輝き始め頭部のコアから腕、胴体、刃、足...と順番に虹色のエネルギーを身に纏い、復活の咆哮をあげる!

 

 

 

「GAaaaAAaaa!!!」

 

 

「復元した!?エーテル活性も上がってる!」

 

「このままだとジリ貧ですね...!」

 

「まだ攻める?」

 

エーテル活性が上昇した『騎士』がゆっくりと近づいてくる。

 

 

「いや!今の火力じゃムリだな!」

 

(ムリ...?いや、俺が祝福を授けてたからそんなわけ...)

 

 

(あ。)

 

 

(祝福の効果時間過ぎてるゥ!)

 

 

何やってるんだお前ェ!!!!

しかも、サンデーが『騎士』の動きを止めた時らへんから切れていた。普段から重ねがけしないからこの様な失敗が引き起こされるのである。反省しろ!

 

ビリーは『騎士』に距離を詰められる前に近くに落ちていた消化器を二つ撃ち抜く。そうすると数秒もせずに消化器から煙がもくもくと噴出し、ビリー達の姿を煙が隠す。

 

 

「撤退だ!」

 

 

 

.........

 

 

 

煙が充満して数秒後、『騎士』は煩わしいと言わんばかりに目の前の空間を刃で一閃し、煙を晴らす。

 

そこにはすでに誰もいなかった。

 

敵がいなくなった事を確認し、ここにもう用はないと次の標的を探しにホロウ内を彷徨い始めようとしていた。

 

その『騎士』の足元には、金庫が残ったままであった...

 

 

 

.........

 

 

 

同時刻、新エリー都市内。

ヤヌス区六分街の街角、ビデオ屋の店内...

 

 

"それでは十四分街の現場に戻ります。共生ホロウ災害が発生した直後、近隣のマンションの高層階で爆発が起きました“

 

”報告によれば、これは治安局によるものです“

 

”違法暴力団「赤牙組」に対する逮捕行動中、治安局、および有志の市民たちが航空隊の武力を借りたとのことです“

 

”ですがこの情報が入ってきた時点では、赤牙組の首領は逮捕されておらず、ホロウに落ちた疑いがあるようです。これに対し、治安局長官はコメントを控えています“

 

”現在、爆発物処理部隊が現場へ向かっておりますので、市民の皆様は十四分街に近づかないようお願いいたします。続きの報道は──

 

 

バァン!

 

 

リンとアキラが座っているソファの左側にある扉が勢いよく開く。

 

「もう見なくていいわよ!ニュースで言ってる爆発、あたしが当事者だから!」

 

アキラは扉が壊れていないか心配になった。

 

そんなアキラに目もくれず、ニコは話の邪魔になるからとテレビにがっついて電源を落とす。

 

「緊急事態よ!ビリーとアンビー、それからあたしの依頼のターゲットが全部ホロウに落ちた!」

 

「プロキシの助けが必要なの──

             一生のお願い!」

 

アキラは困った顔をしながら普段通りに接する。

 

「こんにちは、ニコ。次はちゃんとノックしてから入ってきてくれると助かるな」

 

リンは少し呆れているのか、指で頬を掻きながら対応する。

 

「月に3回は聞くよね...ニコの一生のお願い」

 

ニコは滝のように汗をかく。

とりあえずスタッフルームから店内に移動しながらもお願いは続く。

 

「好きなだけからかってくれていいから、この危機を乗り越えるために力を貸して!」

 

「...お願い、伝説のプロキシ──

 

   

 

『パエトーン』!」

 

 

 

リンとアキラは出入り口に着き、後ろを振り返ってニコの目を視る。

そして──

 

 

 

「「今度は何をやらかしたの、

               ニコ?」」

 

 

兄妹らしく、見事にハモってみせた。

 

 

 

.........

 

 

 

「うん、確認したところ、店の外に不審者はいないみたいだ」

 

「安心して!後はつけられてないし、目もつけられてない。やっとの思いで十四分街から抜け出したのは、あたし1人よ!」

 

「それならいいけど」

 

「もう、分かってるわよ!市民選挙が近いから、最近は特にピリついてるんでしょ?」

 

「プロキシ捜査の強化でホットラインまで出来ちゃったし、それに...」

 

「ニコ、随分慌ててるみたいだけど、今回はどの債権者に追われてるの?」

 

「追われてなんかないわ!治安局とテレビエリーの暴れん坊記者に、してやられただけよ!」

 

お願いをする側なのに、ニコは誠意というものをホロウに置き忘れて来たようである。取りに行けるとしても絶対に行かないだろうが。

 

 

(ニコの親分事情説明中...)

 

 

「...それで、ビリーとアンビーがホロウに落ちたの」

 

「2人を助けて、依頼人から頼まれたモノも取り戻さないと!本当に緊急事態なの、あたしを助けてくれる人なんて、あんたたちしかいないのよ!」

 

それはひとえにニコの人望のせいでは?リンは訝しんだ。

 

「ホロウ調査協会に救援を申請したら?」

 

「あたし...今はまだ協会に目をつけられるわけにはいかないの。ホロウレイダーをやったってバレたら、大変な事になる」

 

「それにあの強欲な連中を満足させるには、全財産の大半を投げ打っても足りないわ!うちの従業員を放っておくわけにはいかないでしょ?」

 

「従業員を放っておく...か。ニコならやりかねない気もするけど」

 

ニコは人からの負の信頼だけは天元突破している。

 

「ふざけないでよ!あたしは収益の中から『社員事故救援予算』として大金を使ってるんだから!」

 

大金(当社比)である。

 

と!に!か!く!あたしの依頼は簡単よ!」

 

「うちの人間と、あたしの依頼人のモノをホロウから無事に出してくれればいいの!」

 

「典型的な『プロキシ』の仕事よ、引き受けてくれるでしょ?パエトーン?」

 

「この依頼が終わったら、これまでのツケをまとめて払うから!」

 

ニコがツケをまとめて払うということを約束する非常に珍しい場面である。

 

普通の人はそもそもツケなど溜めないが。

 

「よし、取引成立!」

 

「まだダメ?じゃあ追加で...あれ?オッケーなの?」

 

「...残念、追加の報酬を聞いてから引き受けるべきだったね」

 

「よし!善は急げよ、早く出発しましょ!あたしは先にホロウの中で待ってるからーーッ!?」

 

ニコはホロウから脱出する時にかなり無理をして動いたので、どうやら脇腹を怪我しているようだった。

 

「ん?何か聞こえたような?」

 

「き、気のせいよ!」

 

「無理をしないで、ニコ。ひとまずここで休んでくれ」

 

アキラはさりげなくニコを気遣い、優しさ前面に押し出す。そういうところだぞアキラ。

 

「君には『仕事』の下準備として、後でイアスをホロウの近くまで連れて行ってもらうからね」

 

怪我をしていたから無理な行動はさせず、出来ることは最大限してもらう...人を扱うのが非常に巧いと言える。

 

「おっ!あんたの『ボンプ分身』ね?まかせて!」

 

「リンは先に、ニコの傷の手当てをしてくれないか?ホロウへの『潜入』に向けて、僕が代わりにH.D.Dシステムを調整しておくよ」

 

そうして、アキラは一拍間を置いて気合を入れるように言葉を発する。

 

「じゃあ...『仕事』を始めるか!」

 

 

 

.........

 

 

 

カタカタカタ...と音を立てながらPCに文字の羅列が入力されていく。

 

「どう?聞こえるかなニコ?イアスを頼んだよ」

 

“オー・ケー!さ、ほらほら、行った行った!”

 

ニコはボンプがてくてくと歩いていくのを見届ける。

 

“よし、ボンプは届けたわよ!”

 

その知らせを聞くとリンはキーボードの隣に置いてある機械のスイッチを二つオンにした。

 

リラックスして椅子に座るリンの肩にアキラは手を乗せて仕事の開始を促す。

 

「さて、始めようか」

 

「うん」

 

返事を聞いたアキラはボンプのマークが描かれてある赤いボタンをポチッと押した。

ディスプレイには3本のダウンロードのゲージが出て、それがすぐに100%になる。

 

すると、リンの瞳の水晶体が水色に光って視界が移り変わっていく。

 

 

 

 

.

H.D.D

.

 

 

 

 

視界は良好。体の感覚も問題はないだろう。リンはボンプと感覚を同期させた。普通のプロキシでは再現不可能な神技である。

 

そのままリンはイアスのポケットから爆弾のように見えるものを取り出してホロウへと潜入して行った...

 

 

 

.........

 

 

 

撤退をしていた3人はスカイブリッジから飛び降る。

 

「ヒャッホーウ!」

 

各々綺麗に着地した後、現在地を見渡してみた。

 

「は?戻ってきたぞ!?」

 

「この道を見るのも3回目ですね...」

 

ホロウの内部は常に構造が変化し続ける。そのため決まったマップが存在しないので、同じところをぐるぐる回り続けてしまうのも仕方ないと言える。

 

3人が混乱している時に、先ほど自分たちが降りて来た場所から2体のエーテリアスが現れ、下に降りてくる!

 

「クソっ、キリがねぇ!これじゃ弾代だけで大赤字だぜ...!」

 

ビリーは頭を抱えながらも2丁拳銃を構え、アンビーは既に電磁ナタを持っており、サンデーも茨製グローブをはめている。

 

 

「「GyaAoOoOooo!!」」

 

 

「来る、構えて」

「祝福はいつでも大丈夫です!」

 

戦闘は避けられないか──

 

 

そう誰もが思ったその時、足元を何か丸いものが三つほど通り過ぎて3人の目の前で爆ぜ、煙が一気に放出された。

 

「ゲホッゲホッ」

「ゴホッ...」

「...っ」

 

ビリーは煙で咳き込んでいるのにアンビーから疑惑の視線をぶつけられる。

 

「いや、俺じゃねぇって!」

 

思わず、背筋がピンと張っている。そしてすぐ両手を使って大袈裟に弁明を行う。

 

そうしていると、背後の脱線した車両の陰から何か声が聞こえた。

 

「ほら、こっち!早く来て!」

 

3人はすぐに声のした車両の陰に移動する。

 

そこには一匹のボンプがいた。特筆すべき点として、そのボンプは人の言葉を喋っていた。

 

「やっほー、お疲れ様!」

 

(出た〜!なんか小さくてかわいい生き物だ!!)

 

他のことを考えていたサンデーとは別に、そのボンプの目の前でビリーとアンビーはひそひそ声で話し始める。

 

「スカーフの喋るボンプ...」

「おおおっ!もしや──

 

ビリーは大きく腕を振りかぶり、人差し指をそのボンプに向ける。

 

 

 

『パエトーン』!」

 




セリフだけの部分が完成されすぎてるので何かを付け足すことに苦戦しました。

次回「サビザンボンプの友達系司祭」
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