最終話付近の構想が終わりましたが、果たしてどこで繋いだら良いのか...
本小説はスパッとなるべく短く終わることを想定しています。
筆が動く内に...ね?
「え...?もしかして
「リン、それはサンデーさんに対して失礼じゃないかい?」
サンデーはそのやりとりに食い気味に返答をする。
「無いです」
「えぇ...?(2回目)」
これには流石のアキラも擁護できない。
「ついでに言ってしまうと、一文なしです」
アンビリーバボー!
すくいようの ない サンデー の とうじょうだ!
「あはは...お兄ちゃん、どうする?」
リン1人では決め切れないほど大きいことなので、アキラに助けを求める。
「このままサンデーさんが何処かでホームレス生活っていうのも良心が痛むし...そうだ!」
アキラはリンに思いついた内容の同意を貰うために耳打ちをする。
「おおっ!ナイスアイデア!」
どうやらリンも賛成なようだ。
「サンデーさん、僕たちが経営するビデオ屋に住み込みでアルバイトをしないかい?」
サンデーはその言葉に目を輝かせる
「良いのですか...?」
「うん!ちょうどアルバイトを募集しようかと思ってたし、なによりパエトーンとしての顔が割れてるし安心できるからね!」
「僕たちはサンデーさんを歓迎するよ」
聖人の対応をされてサンデーの内心は...
(生きるための仕事は仕方ない...)
自分に労働は仕方ないと言い聞かせていた。
どれだけ仕事したくないんだ?
「このご恩は必ずお返しします。本当にありがとうございます」
相変わらず内面と外面で真逆すぎるが、感謝の心“だけ”は共通していた。
唯一の褒めどころである。
「気にしないで。こっちもビリーとアンビーと一緒に行動してくれた恩があるからそれを返したってことで!」
(え、笑顔が眩しい...!)
「わかりました。では、仕事の内容などを聞きましょうか」
サンデーはそうやって仕事内容を聞こうとする。内容次第では絶望することになるので、早めに聞いているのである。
「じゃあ、詳しい話は中でしようか」
そう言ってサンデーは店内に入っていく2人の背を追う。
.........
「業務内容としてはビデオの貸し出しとお客さんがいない時に床のモップがけ、返却されたビデオを定位置に戻す!この3つだよ!」
「意外と簡単そうで安心しました...」
アキラは当然かのように言葉を発する。
「ビデオの買い出しとか難しいことは僕たちがやるから、簡単な業務を任せようと思ってね。こっちとしてはインターノットでの仕事をしてる時にお客さんの対応を任せようと思ってるから、よろしくね」
「お客さんからおすすめのビデオが何か聞かれたらすぐ私に伝えてね!」
「いやいや、それは僕が...」
「いやいやいや!私がやるべきだよ!」
ことビデオに関しては全く息が合わない2人である。
そのままヒートアップしそうな雰囲気を感じ取ったサンデーがそれを止める。
「その時に手が空いていた方に頼みますね」
「それなら...まぁ...」
微妙に納得していないようだが、なんとか止めることには成功した。
そう話していると...
ぐぅ〜...
リンの腹の虫が騒ぎ始めた。
「はぁ...感覚同期してた分お腹が減ってるなぁ...」
「もう丁度いい時間だし、ラーメンでも食べに行くかい?」
「賛成!あ、サンデーさんも来る?」
サンデーは少し躊躇うようにして口を開く。
「ラーメンは大丈夫なのですが...その...」
アキラはサンデーがなぜ躊躇っているのかを瞬時に理解した。
「Random Play初の従業員が出来た祝いってことで、今回は奢りにしようか」
途端にサンデーの顔が明るくなる。
「お気遣い感謝します...!」
「よ〜し、心配することも無くなったし行こっか!」
リンはしっかりと牙の形をしたメモリディスクをH.D.Dに接続して解析開始をさせた後にスタッフルームを出て、一番にビデオ屋から出て行った。
「随分と元気が有り余ってるようですね...」
「ははは...僕たちも行こう」
「ええ」
.........
ズルズルッ!と豪快な麺を啜る音が空間を支配する。
続いて濃厚な豚骨の香りが辺り一面に広がり、人々の鼻腔を刺激する。
器からは湯気がもくもくと空に登っていき、隣の席、はたまたもう一つ隣の席から割り箸を割る小気味のいい音が聞こえてきた。
リンは器をガシッと掴んで持ち上げ、スープを豪快に飲み干してカウンターにトンと置く。
「チョップ大将、おかわり!」
リン、それは3杯目だ。4杯目に手をつけようとするな。
わんこそばのように無くなったら次、無くなったら次と注文していくが、決して量が少ないわけでは無い。むしろ普通の人なら一杯で満腹になるほどのはずだ。
チョップ大将も何か言ってやって下さい!
「おうよ!」
ダメだった。むしろこんなに食べてくれて嬉しいという様に嬉々としてラーメンを作り始めた。
「リン、そんなに食べて大丈夫なのかい?全く...サンデーさんを見習って欲しいよ」
アキラは左にチラッと視線を向ける。そこには一杯目をなんとか食べ切った後、カウンターに突っ伏して言葉も発さずうめき声をあげながら苦しんでいるサンデーがいた。
「うぅ...」
「サンデーさんは少食っぽいからサンデーさんと同じ量しか食べれなくなっちゃったらずっとお腹が減ったままになっちゃうよ!」
そう言ってリンはカウンターに着丼した次のラーメンを啜り始める。
「はぁ...ほどほどで止めておきなよ?」
「は〜い!」
リンを止められそうに無いことがわかったアキラはサンデーの身を案じる。
「サンデーさん、大丈夫かい?」
「出されたものは全て食べなければいけません...ですが量を見誤ってしまいました...」
サンデーは頑張って顔を上げてキチンと座り直す。
「ワタシは大丈夫です。ご心配なく...」
「そうかい?...リンも4杯目を食べ終わったようだし、そろそろお会計にしようか」
.........
「はぁ〜!食べた食べた!」
「リンさんのお腹はワタシの何倍あるのでしょうか...」
「少なくとも4倍以上なのは確かだね」
そうして3人は雑談をしながらスタッフルームに戻る。
「お、解析完了してる。それじゃあ、ニコのところに行きますか!」
「ワタシはどうすれば良いでしょうか?」
「う〜ん、一応金庫について一緒に探した協力者だからついてきてもいいんじゃないかな」
「では、ワタシも向かいましょう」
「僕が車を出すよ。サンデーさんも乗ってくれ」
3人は裏手にある車に乗り込み、邪兎屋の拠点まで車でひとっ走りした。
.........
3人が車から降りると、ニコが待ち切れないとばかりに喋り出す。
「来たわね。金庫の位置はもう把握したわ。それで、この前頼んでたやつはどうなったの?」
「メモリディスクのこと?それならもう修復できてる。しかも君の予想通り、中には金庫の暗証番号が保存されてたよ」
よし来た!と聞こえてきそうなほどのガッツポーズを見せた。
「さあみんな!プロキシのおかげで準備は整った。そろそろ次の計画に移るわよ!アンビー!計画を説明してちょうだい!」
呼ばれたアンビーが雰囲気を作りながら登場する。
「了解。コホン...諸君、こちらにある新エリー都の地図を見てくれたまえ」
そう言って地図をバサっと開き、誰からでも地図が見える様にする。
「我々の行動計画は、クリティホロウに入り、上級エーテリアス『デュラハン』を倒して、金庫を手に入れることである」
「........」
そう言い終わると、アンビーは黙りこくる。
間が少し長かったため、リンが質問をする。
「で、その次は?」
「以上よ」
「じゃあ、新エリー都の地図を用意した意味は?」
アンビーは手を前で合わせ、少し下を向く。
「ニコは、協力者になめられないようプロらしく振る舞おうと言ってた。さもないと後々値切りが面倒に──んむむむむ」
アンビーがお金のことについて言いかけそうになった瞬間、ニコがアンビーの口を高速で塞ぐ。
「また余計なこと言って!ビリー、何でちゃんと見張ってないのよ?」
「俺のせいじゃねぇって!アンビーが準備した『プロ』のミーティングがこんなんだとは思わなかったんだよ......あ、だから集合前に探偵映画のミーティングシーンを観てたのか!」
リンが一連の現場を見た後に呆れた声+しわっとした表情をした。
「あの...全部聞こえてるんですけど...」
「やはり彼らは総じて隠し事をするのが苦手のようですね」
「コホン!と、とにかく!アンビーが説明したように、計画はいたってシンプルよ──金庫を探して取り戻す!」
ニコよ。それで誤魔化せれるのなら世界にはこんなに詐欺が広がっていない。
「外からじゃホロウ内の状況をリアルタイムで確認することはできないから、中での支援とガイドは任せたわ!」
そうして邪兎屋とサンデーはその場に残ってホロウに入る準備を整え、リンとアキラは感覚同期させるためイアスをサンデーに渡した後に車で去って行った。
.........
「よし!ホロウに入れたわね!早速あたしの金庫を探すわよ〜」
「そういや、ニコの親分。一体どっから金庫の位置情報を入手したんだ?」
そういえばという様にビリーがニコに質問を投げかける。
「ワタシも気になりますね」
「ふふん、それは企業秘密よ!そう簡単に話すわけにはいかないわ」
「でもまぁ、今ここに部外者はいないわけだし?ちょ〜っとだけなら教えてあげてもいいわよ!」
「いつの間にワタシは邪兎屋のメンバーになったのでしょうか...?」
「ぜひ聞かせて欲しいなあ!」
サンデーは部外者では無かったのかもしれない。
それに割って入るイアスから聞こえるリンの音声。
「わざわざ乗ってあげることにしたのかい?まあ、こういう時のニコは意外と繊細だからね」
「な、何言ってんのよ!」
図星だと言わんばかりに声のトーンが高くなる。
「コホン!言ってしまえば単純よ。調査協会にツテがあるの。実は彼ら、ここ最近のホロウ定期観測任務とエーテル資源採掘任務の記録係を任されてたのよね」
サンデーが「続けて下さい」と促す。
「そこであたしは、奴らに決して断れない申し出をして、ホロウ内で起こった直近2回の異変に関するデータを照合してもらったの。相違のあるポイントを羅列すれば、おおよその位置が特定できるでしょう?」
「さすがニコの親分!」
サンデーがふと、イアスが突っ立ったまま何も喋らない事に気づく。
「おや?どうしたのでしょうか」
「プロキシ?突っ立ってないで、そろそろ出発するわよ?おおまかな位置は把握してるけど、どうやって辿り着くかはあんた頼みなんだからね!」
そうして、探索は開始された。
.........
「パエトーン、今日はどうしちゃったの?なんだか上の空だけど...お得意先に向かって、よくそんな態度が取れるわね!」
ニコは声をかけ続けるが、リンからの返答はない。
「こっちは大金を払って雇ってるんだから、ガイド中にボーっとしないでよね、プロキシのパエトーンさん!これ以上サボったら、インターノットで低評価をつけるわよ?」
サンデーはそのリンへの苦言に待ったをかける。
「待って下さいニコさん。先程から、何やら動かなかったり音声がこちらに届いていなさそうな挙動をしていました...もしかすると、向こうで何か問題が発生したのかもしれません」
「ボンプの不具合ってこと?なんで日頃から気にかけないのよ!」
「あれっ?店長たち、今なんか言ったか?このまま進んでいいんだよな?」
「どうしたのよパエトーン?なんとか言いなさいよ!ちょっと、パエトーン?」
何やら不味そうな雰囲気を感じられたため、サンデーはイアスの様子を確認しようとする。
「イアスの具合を確認します。少々お待ち下さい」
調和のエネルギーを流し込み、イアスの耳の先から足元についているネジ一本まで隅々を『調和』させて、内部の点検と修理すべき箇所がないかのチェックを行う。
「...単刀直入に申しますと、イアスに不具合は見られません。そうなると、リンさんの方で問題が発生したと見るのが自然でしょう。無事であればいいのですが...」
サンデー
ディニー....なし
(ゼンゼロ世界の)常識...なし
力...あり
次回「やってくる月曜に辟易する司祭」