問 ハッピーエンドへ至るため何をする   作:ロベリア ヴァイオレット

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【GLOW】

 

そいつは、キヴォトスでは珍しい‥と言うか

唯一の男子生徒

 

私たちと違って、弾丸一つで死ぬ

脆く弱い存在‥その筈だった

 

「ゲホッ‥あぁー‥化け物かよ」

 

そいつは、一丁のリボルバーで

私たちヘルメット団を相手にして

‥傷一つ負わず、打ちのめしやがった

 

「化け物とは心外だな‥

 努力の賜物‥だけとは言えないが

 至って普通の人間だっての‥」

 

何が普通の人間だよ、

(弾丸を見て避けたり‥)(弾丸を弾丸で弾いたり)

 

「へっ、で?私たちをどうするんだよ

 ヴァルキューレに連行するか?」

 

どうせ明日、生きる金もねぇんだ

ヴァルキューレにお世話になった方が

いいのかもしれない

 

「いや、おまえ達をヴァルキューレに

 明け渡しはしない」

 

「はぁ?」

 

なんだこいつ、襲ってきた私たちを

ヴァルキューレに明け渡さないで

見逃すってのか?

 

「勘違いするなよ?見逃す訳でもない」

 

「‥なんだよ、強請りをかけてもなんも

 ねぇからな?‥もしかして、私たちのからだ目当て‥」

 

だとするなら意地でも抵抗してやるかなクソ野郎

 

「ちげぇよ、強請りとかでもねぇよ

 取りあえずついてこい」

 

そいつは、私たちをついてくるよう促す

逃げるとか思ってねぇのか‥

逃げたところで、どうとでもなると思ってるのか…

 

舐められてると思った私たちは

隙を見て、また襲うため

そいつに渋々ついていった

 

 

「…ボスまた拾ってきたんですか…」

 

「襲ってきたから、返り討ちにしただけだ

 そのままヴァルキューレに渡したところで

 意味なんてないだろ」

 

そこには、私たちと同じような

ヘルメット団にチンピラ

不良生徒達が集まっていた

 

「‥まぁ、ヴァルキューレでは

 牢獄に入れるだけで、更正とか

 ろくにしませんからね‥」

 

‥でもそいつらは統率の取れた行動で

楽しそうに話をしながら

武器の整備や戦車の清掃をしていた

 

「で、説明とか一切してないですよね

 ボスのことですから」

 

「おう、俺は説明とか無理だから

 あとは頼んだ」

 

その光景に言葉を失っている間

いつの間にか、話が済んだのか

そいつが話しかけてくる

 

「んじゃ、そう言うことだから

 話を聞いて、まぁいろいろ決めてくれ」

 

「‥っ!おい!」

 

そいつは足早にその場を離れやがった

 

「‥なんだよ‥それ」

 

目の前には‥小さい奴が一人

 

「‥さて、皆さんここの説明をしますので

 着いてきてください

 もちろん、話を聞かず帰ってもいいですよ?

 私はどちらでも構いませんが」

 

‥小柄な体型からは似合わない‥

()()の気配‥

なんで、そんな奴がここにいるのか

気にならないと言えば、嘘となる‥

 

それにここの様子から‥

話を聞くだけなら、それだけなら

良いのかも知れないと思ってしまった

 

「‥では、皆さん着いてきてください‥っと

 その前に」

 

そいつは、私たちに向き直る

 

「傭兵屋【GLOW】

 殲滅部隊 ANT所属

 No.006 ()()

 どうぞ、よろしくお願いします」

 

「‥No.006?」

 

「‥【GLOW】には諸事情で

 名前を捨てた生徒も居ます

 そんな生徒達には

 ボスが直々に新しい名前を任命します

 私はそんな中で6番目に任命された生徒

 と言うわけです」

 

チンピラやヘルメット団以外にも

訳ありも、ここには居るみたいだな‥

 


 

ギンの案内の下

【GLOW】の施設内を見て回る

 

充実した設備、銃や戦車

宿泊施設や訓練場、娯楽施設まで完備されてる

 

「‥ここまでの設備をあいつが揃えたのか?」

 

つい疑問が漏れ出てしまう

 

「うーん‥厳密には

 ボスは伝手をくれただけですね 

 資金とかは私たちが傭兵仕事での稼ぎですね」

 

「‥どれくらい資金を費やせば

 こんな完璧な設備を‥」

 

「まぁ、結構しましたよ?

 みんな頑張って稼ぎましたし」

 

‥分からない、なんでそこまで‥

 

「頑張れるのか‥疑問の顔ですね?」

 

「‥」

 

「‥何で、だと思います?」

 

普通に考えるなら、こいつらがボスと呼ぶ

あいつに恩義があるからここまで‥

 

「正解は‥まぁ、人それぞれですね」

 

「‥はぁ?」

 

「ボスに恩義を感じる生徒

 ここを居場所と決めた生徒

 護りたいものがある生徒

 信念や志がある生徒

 なんとな~くここにいる生徒」

 

「‥」

 

「人それぞれなんですよ、頑張る理由なんて」

 

ギンは辺りを見渡す

 

「ボスも、特別な考えがあって

 ここを作った訳じゃないんです

 なんとなく、帰る場所がない生徒の

 居場所になればいいな~‥くらいしか

 考えてませんよ」

 

「‥でも、なんだかんだ

 みんなここが好きなんでしょうね‥

 来るもの拒まず、去るもの追わず‥

 その筈なのに誰も、ここを離れないんですよね」

 

ギンはこっちを見る

 

「さて、皆さん

 あなた達はどうしますか?

 また誰か襲ってその日暮らしの日々

 それともここで

 自分達の生きる意味を見つけてみるか」

 

笑顔でされど、どこか見定める様に

 

()()してださい、」

 

 


 

 

「‥ふぅ、また人が増えましたね‥」

 

私は新しく来た、ヘルメット団の皆さんの

案内を終わった後、ため息をついた

 

「順調に人が増えてますね‥

 また施設を拡張しないと‥」

 

ボスは取りあえず人を集める習性がありますからね

‥これからどんどん増えそうですね

 

‥ボスと出会ったのは3年前

あの地獄から逃げ出した‥ボロボロの私に‥

温かい手を差し伸べてくれた

 

新しい名前で、新しい導を創ってくれた

‥っと‥つい、感傷に浸ってしまいましたね

 

「この後、会合がありますから

 早く準備しないと‥」

 


 

No.006 ()()

 

あるじの忠誠の銀弾( ασήμι σφαίρα)

 

元アリウス分校所属

 

特技(神秘)

どんな状況、環境でも弾丸を真っ直ぐ飛ばせる

 




中二病が治らない今日この頃‥
ギンの容姿は、小さくなったサオリと思ってください
ちなみにクロは、黒髪で狼の耳、身長はイブキくらいです
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